Takuさんの映画レビュー・感想・評価

Taku

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国葬(2019年製作の映画)

4.0

セルゲイ・ロズニツァによるスターリン国葬の記録。2時間ひたすらスターリンを讃える演説と参列する群衆の「顔」が映し出される。全体のイメージカラーである赤色は共産主義を表すだけでなく、最後に提示される事実>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

4.0

フランス団地映画として『レ・ミゼラブル』(2019)を思い出す。権力vs国民の構図がスペクタクルを持って描かれるが、その手段としての暴力の虚しさも強調される。多用される長回しは、カメラの存在を意識させ>>続きを読む

バビ・ヤール(2021年製作の映画)

4.0

キエフの渓谷バビ・ヤールで起きたユダヤ人虐殺についてのドキュメンタリー。バビ・ヤールでの虐殺そのもの以上に、その前後の事象が印象に残ったが、それは原題に「コンテクスト(文脈)」が含まれることから納得。>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

4.0

前情報なしで観たので、良い意味で予想外だった。皇太子との離婚を決意する直前の、ダイアナの不安定な3日間。クリステン・スチュアートの表情と撮影のクレア・マトン、音楽のジョニー・グリーンウッドが醸し出す不>>続きを読む

不良少女モニカ(1952年製作の映画)

4.0

ヌーヴェルバーグを感じたが、実際後者に影響を与えていたらしい。もう少しモニカに重点を置いていたら『冬の旅』『WANDA/ワンダ』みたいな話になりそう。

デカローグ(1988年製作の映画)

5.0

ようやくコンプリート。キェシロフスキはやはり「視点」の描き方が良い。第六話は勿論だが、第一話で隙間から父を覗く息子、第八話で主人公たちを窓越しに見つめる店主。
改めて、連作だからこそ素晴らしいと認識。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ好みというわけではなかったが、高評価なのはよく分かる。日常の反復とそこに生じる差異がメインの一見単純な物語だが、これを活字でも演劇でもこの感触を再現できそうもないのは、真に映画的な作品の証>>続きを読む

ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

4.0

『ニトラム/NITRAM』では大富豪だったエッシー・デイヴィスが今回は貧困にあえぐ母親を演じる。『フロリダ・プロジェクト』の系譜を感じさせつつ、創作だからこそのより優しい眼差しを投げかける。監督はドラ>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

5.0

山崎紘菜が山崎を演じる本作をTOHOシネマズで観てしまい笑いそうになったが、傑作団地映画だった。互いにどこか距離感のある者たち話を、団地という住人同士が繋がりかつ断絶される場でやっているのが良い。団地>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

もはや感想でも何でもなくて恐縮ですが…

この調子で『シスの復讐』の上映もお願いします。

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

十数年ぶりに通しで鑑賞。冒頭のホビット庄のシーン(「旅の仲間」とサブタイトルが出る瞬間)から大感動してスクリーンが見えにくくなってしまい、この先が思いやられたが無事に最後まで観ることができた(語彙)。>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ネタバレなしで語るのは難しい。ちょうど先日観た『ベルベット・クイーン』は「視線」の映画、『映画はアリスから始まった』は映画史を語り直す作品だったが、本作はそのどちらにも当てはまる。ジョーダン・ピールが>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

自分は好きでした。ガイ・リッチー風の作劇は上手くないし色々とおかしなところはあるものの、それも含めて割り切っているようで楽しめた。原作は未読だが、ブラピをはじめ国際色豊かなキャストは良かったと思う。2>>続きを読む

幽霊がいる家(2022年製作の映画)

4.0

好きでした。もっと長くても良いくらい。『瀉血』との連続上映で、作風は全く違うものの「創作」に関わる部分で共通項あり。

瀉血(2022年製作の映画)

4.0

監督の経験を基にした物語、各ショットや設定、台詞にも監督の拘りを感じられ、彼のパーソナルな映画である印象が強い。全体的に撮影が良かった。モノクロなのは映像の粗を誤魔化す為らしいが、視点操作からのドキッ>>続きを読む

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)

4.0

この映画に登場するどのキャラクターよりも、ポランスキー自身の方が恐怖です。

ベルベット・クイーン ユキヒョウを探して(2021年製作の映画)

5.0

大傑作。動物の自然な姿を撮るためにカメラの存在を消そうと試行錯誤する多くの動物ドキュメンタリーとは違い、本作では彼らがこちらを睨んでいるようなカットで溢れている。つまり、人間の方こそ常に観察されている>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白かった。始めから話がサクサク進むんで良かった。カット数の多い、こういう軽快な話運びは邦画だとあまり観たことなくて新鮮。円井わんさんは『コントラ』からお目にかかりましたが、大変魅力的でし>>続きを読む

切られたパンに(1968年製作の映画)

4.0

『海辺の恋』に続いて観ギィ・ジルの作品を。やはり、ショットがひたすら美しい。引き続き多用されるモノクロからカラーに時間を遡るシーンの反復と、ショットの鋭い切り替えがセンチメンタルな味わいを強調する。>>続きを読む

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

5.0

大傑作。歴史を生み出し、歴史に埋もれた世界初の女性映画監督アリス・ギイの功績をリスペクトを持って再生し、次世代に繋いでいく。"新たな"映画史の、その鮮やかな語り口が素晴らしい。
故アニエス・ヴァルダが
>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

「奇妙」な作品であるので好みは分かれるだろうが、大傑作だと言っておく。実際のところ、奇妙という言葉は本作に不適切である。ベスト配役であるのん(瞳が輝いていて眩しかった)と完全には実話に徹しない方向性、>>続きを読む

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

4.0

サスペンスもアクションもバランス良く演出されている良作。撮影も良いなと思ったら、最近だと『モガディシュ』を撮ったChoi Young-hwan。
ファン・ジョンミンが本人役を演じているので、彼の映画を
>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

5.0

あまりに良い。アニエス・ヴァルダは本作に限らず、我々が見落としている様々な要素を"拾い上げ"、カメラに納める。後日、思わずトラックを手で捕まえてみた。

鎧なき騎士(1937年製作の映画)

5.0

今のところ、フェデーの映画は個人的にはどれも当たりだ。ロシア革命を主題にした映画だが、革命派と反革命派の争いに巻き込まれる男女のロマンスと冒険譚に焦点を当てることで、プロパガンダ臭は薄く、純粋に面白い>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

あまり前情報を入れて欲しくない作品。様々なモチーフ(宗教的であったり)が登場するが、それらが過度に強調されることはなく結構観やすい。ノオミ・ラパスはハリウッドでも活躍中だが、本作のような北欧映画にも出>>続きを読む

あの娘は知らない(2022年製作の映画)

3.0

多くは語らない、余白を残す演出が好印象。下手に盛り上げず、静かに二人の心情の繋がりを紡いでいく。特にその一人である、宿を営む主人公を演じる福地桃子さんが素晴らしい。最近は色々な作品で目にするが、この人>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

大島依提亜さんのティザーが見事な本作。原作のイメージに近づけたそうだが、本編からも作り手の原作に対する真摯な姿勢を感じた。題材は重くても、そのメッセージは悲観的なものではなく、全体的に重くなりすぎない>>続きを読む

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

5.0

傑作だった。オリジナルを観返さないと全ての変更点を確認することは出来ないが、二人が戦う動機が明確になり、よりアツい物語になっていた。
あと、劇場で聴くビル・コンティのテーマは否応なしに泣ける。

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