TEPPEIさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

TEPPEI

TEPPEI

映画(455)
ドラマ(0)
アニメ(0)

クロニクル(2012年製作の映画)

4.3

ジョシュ・トランク監督最新作「Capone」の劇場公開前にしたストリーミングサービスが好調とのことで、とりあえず作品の不評は置いておくとして「ファンタスティック・フォー」事件からの立ち直りは予想よりも>>続きを読む

トレマーズ(1990年製作の映画)

4.4

改めてまして、KubricからTEPPEIという名のレビュアーに変わったのでよろしくお願いします。もちろんですが、レビュースタイルは変わりません笑。

カルト映画の大御所とでも言おうか、地底版ジョーズ
>>続きを読む

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.4

名バイ・プレイヤーであるイルファン・カーンが闘病の末亡くなったとのことで、特に思い入れのある本作を見返してみた。ご冥福をお祈りします。

「ライフ・オブ・パイ」は劇場で2Dで観たことを激しく後悔した。
>>続きを読む

ジュピター(2014年製作の映画)

1.1

まだウォシャウスキー姉弟だった時代に製作された本作。オリジナルSF作品、製作費1億7000万ドル超の、宇宙を舞台にした「マトリックス」以来の映像衝撃……を期待してしまった観客の失望は大きかった。
「ジ
>>続きを読む

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

2.9

リーアム・ニーソンとジャウム・コレット=セラ監督コンビによる、
「アンノウン」、「フライト・ゲーム(Non-Stop)」に続く
闘うおじさんシリーズ第三弾。このあと懲りずにまた「トレイン・ミッション」
>>続きを読む

ジェミニマン(2019年製作の映画)

1.3

ジェット・リーVSジェット・リーの「ザ・ワン」級の何というか…残念な作品に、しかもこの2010-2020年代に出会ってしまう衝撃さで言えば、「ジェミニマン」はホコリをかぶった脚本が世に出てしまった典型>>続きを読む

アザーズ(2001年製作の映画)

4.2

来年で公開から20周年を迎える「アザーズ」がこのほど、リメイク制作に動いているという。しかも現代を舞台に新たなアプローチで展開していくそうだが、果たしてそれをリメイクと言っていいのかは微妙なところ。正>>続きを読む

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.8

そういえば隠れた名作。
当時は高校生で、予告編のインパクトから同じクラスの友達2人を誘って近くで上映する映画館を探して鑑賞。
お客さんは僕ら含めて6名ほどだったけど、わくわくしながら観た思い出の映画。
>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.7

「ミステリ原稿」(凄いタイトル訳だな)が「ノクターナル・アニマルズ」に改題されてからだが、僕はこの作品の原作を読んだことがある。トム・フォード監督のオリジナリティと原作に対するリスペクトと再現は色んな>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.8

サブプライム問題はリーマンショックの時代にピークを迎えたが、その背景は住宅価格の下落が原因で、ローン金額より住宅価値の方が低い状況にあった。
その背景や、フロリダ・ディズニーワールドという夢の裏にある
>>続きを読む

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.5

模範的市民代表リーアム・ニーソンが人違いでマフィアに殺された息子の敵討ちをする話。これだけだと近年リーアムの暴れるオヤジものね、飽きたよもうと滅入るかもしれないが「スノー・ロワイヤル」は少しばかり違う>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

4.2

最近日本で賑わった100日後に死んでしまうワニと違って、こちらはサム・ライミがプロデュースでアレクサンドル・アジャ監督というバイオレンスコンビが製作した凶暴なワニ。

ハリケーン接近のなか、連絡のつか
>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.5

カズオ・イシグロの作品は読破しており、「Never let me go」に関しては原本を何度も読み返して、英文学の研究にも使用したぐらい、この小説の大ファン。もちろん日本語翻訳版も何度も読んでおり、そ>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

チェーンソーより金属バットで闘う女、ハーレイ・クイン様と紆余曲折で彼女と共闘することになるバーズ・オブ・プレイの活躍を描くDCユニバース初のスピンオフ作品。興行的には成功したが評価散々でついにはジェー>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.2

1986年の11月にモンロービルで起きた女性の殺人事件をきっかけに実際に起きた出来事の映画化した作品。アラバマ州で起こっていた1980年代の人種差別も背景に、アリバイがあるにも関わらずある白人1人の証>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.6

1917年、ヨーロッパは第一次世界大戦の真っ只中。西部戦線のドイツ軍の撤退はイギリス軍にとって好機であったが、それは連合国を誘引しようとする罠だった。進撃中であるD連隊にその事実を伝えて、1600名の>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

アリ・アスター監督作の素晴らしいところはどれも野心的で、演出と美術の融合と明確なテーマを持ってなおそれを伝えて、訴えてくれる箇所である。

「ヘレディタリー」で最恐レベルのトラウマと不気味さと素晴らし
>>続きを読む

バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.9

2008年から第3作目の製作がアナウンスされたにも関わらず、ウィル・スミス主演作品の不振(本作公開前も「ジェミニマン」がコケたので「バッド・ボーイズ」も危ういとまで言われた)、脚本家や監督が決まらず、>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.9

めちゃくちゃ面白い、特に脚本が秀逸。
「LOOPER」と「BRICK」、そして「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」でも型やクリシェを破壊し、完全なオリジナリティ精神で挑むライアン・ジョンソン監督最新作
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.7

今年のオスカーはスカーレット・ヨハンソンと靴紐の貢献度が高いのではないか。

Netflix製作のヒューマン・ドラマ「マリッジ・ストーリー」は演者たちが常に火の車。先日鑑賞した「ジョジョ・ラビット」で
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

本作は事実上FOXサーチライトの配給のもとで公開されているが、作家性の高い作品を生むこの部署にでさえ買収かましたディズニーは作品の出来に感心していない。
反ヘイト風刺劇をフレンドリーさやファミリー要素
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.6

今年もベテランが脇を固め、多様性に欠けるとも言われていた第92回アカデミー賞ノミネートの発表。GG賞はオスカーの前哨と言われていたこともそろそろ終わりかも。なにせ、主演男優賞に「ロケットマン」のタロン>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.6

2019.12.19のカウントダウン上映にて鑑賞してから今日までレビューが書けなかった。1977年に記念すべき1作目が公開され、B級扱いだったSF映画を特大A級の娯楽作に仕上げた「スター・ウォーズ」の>>続きを読む

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.4

Welcome to Jumanji!!な2作目が早くも公開。前作はリブート作としてソニー史上最大級のヒット作としてスマッシュヒットしただけでなく、単純明快ながらもハリウッドにとって枯渇していたアドベ>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.5

前作のスマッシュヒットから早々に続編製作が発表されたものの、スケジュール問題やキャスト達が売れっ子になったり、結局ドラマ化するなどなど様々な紆余曲折をし、10年ぶりにオールキャストカムバックを果たした>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

3.5

「何が始まるんです?」
「第三次大戦だ」
「容疑者は男性、190センチ、髪は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」

吹き替えが五つ星。映画作品自体は3.5点ぐらいなのだけど、今回は「コマンドー 日本
>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.8

マーティン・スコセッシ監督の本腰を入れ、長年の悲願がようやく映画化された210分の超大作ギャング映画。マーティン・スコセッシといえば最近MCUはシネマではなく、テーマパークという旨の発言が論争となって>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/エクステンデッド・カット(2019年製作の映画)

4.4

新たに4つのシーンを追加したエクステンデッド版。クエンティン・タランティーノ監督9作目であり、史実とフィクションを併せたハリウッドへのラブレターとも絶賛された「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウ>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ひさびさのネタバレ無しでは語れぬ、この複雑な心境と本作に対する評価はきっと鑑賞した今日から数日間引っ張るものになるんだろうな…。平成ベスト級作品を聞かれたら間違いなく「ターミネーター2」を挙げるし、完>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.2

実は絶賛したChapter.1の時点で分かっていた事でもあるが、原作読破の自分からすれば90年版TVドラマの「IT イット」の後半も、本作Chapter.2の展開に対しても前作でペニーワイズに翻弄され>>続きを読む

メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

1.2

嫌な予感がして劇場で鑑賞しなかったが、どうやら正解だったようだ。「メン・イン・ブラック」シリーズの初スピンオフ作品「メン・イン・ブラック インターナショナル」は、本家シリーズにあったカリスマ性とユーモ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.8

ただいまアメリカにいて、飛行機で観賞。面白い。Booksmartは米俗語で、学識はあっても実践的じゃない奴らを指す。この「Booksmart」は卒業間近で自分を変えようと奮闘する女子高生2人を描く青春>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.1

もしもThe Beatlesがいない世界になったら?という設定で原案・脚本のリチャード・カーティスがダニー・ボイル監督とタッグで贈るヒューマン・ドラマ。オアシス、ビートルズの熱烈なファンの僕としてはか>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.5

鉛筆1本で3人殺せる男、妻が最後に彼に贈った愛犬を殺された復讐でマフィアを壊滅させ、妻との思い出が詰まった我が家を破壊された復讐でまたマフィアを壊滅させ、ついに全世界の殺し屋から命を狙われることになっ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.6

丸の内ピカデリー、ドルビーシネマにていち早くFilmarksの試写会にて鑑賞して参りました! ドルビーシネマは初体験。ウキウキワクワクで施設完備、座席や最新鋭の音響と映像に「JOKER」と、夢のコンボ>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

5.0

一言、完璧。A24の映画がきてる!と言わんばかりの完成度。「エイス・グレード」は13歳の少女が抱える葛藤を描ききると同時に、今を生きる子どもたちをリアルに映し出して見事なドラマに仕上げている。Eigh>>続きを読む