beachboss114さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

5.0

いやー、楽しかったー!

悪役が若干キャラ弱いとか、飛行船の中で銃器撃ちまくったら引火するやんとか、ツッコミ入れはじめたらキリがないんだけど、そんな無粋なこと言うな。大人も子どもも楽しめる傑作だ。
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

-

冒涜とか陵辱のレベル。オリジナルの品格や深みや社会批判に遠く及ばず。ぶっちゃけ、頭おかしいわ。

何たらメンバーによる殿様の狂気の演技も、マンガか連ドラで見かけてマネてみたレベル。新鮮味も斬新さもない
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

4.0

ホームドラマ調のディストピア映画ってのが斬新。ほのぼの怖い。

異星人のフォルムも斬新。こんな連中に支配されてしまうのが、これまた斬新かつブラックで、じわじわホラー。

主人公の男の子はじめ、ところど
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

5.0

冒頭からスゲーわ。何じゃこれ。時節柄、不謹慎を承知で言わせていただければ、めちゃくちゃ面白くて不愉快。終始、胸クソ悪いのに目が離せない。ここまでガッチリ掴まれて座席に押さえつけられたのは久しぶり。>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

ドライブインシアターでティーンが乳繰り合いながら見るようなB級デートムービーのくせに、冒頭のスーパーの暴動シーンだけ神憑ってて震えたわ。

その後は何てこたぁない既視感たっぷりなホラーだけど、基本を押
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スランバーランド(2022年製作の映画)

4.0

「オズの魔法使い」×「バンデットQ」×「インセプション」。お子さま向けならではのまどろっこしさや若干の説教臭さはやむを得ないが、手抜きナシのクオリティ。

ポスタービジュアルから受ける印象通りの映画。
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

5.0

ヤツらはみんな生きている。どうせアイツも生きている。んなアホな、ふざけんな、あの時に流した涙を返せと言いつつも、この多幸感は格別。

過去に味方を殺した悪役たちと片っ端から赦してファミリーになっていけ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

5.0

知人からオススメのブラックコメディだと聞かされて予備知識一切なしで見たら
、正直ビビった。何じゃこりゃ、めちゃくちゃ怖いやないか。時間をかけて真綿で首を絞められる怖さ。釘付けになりましたわ。

しかも
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僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)

5.0

孤高の天才児系映画。今なら『ヤング・シェルドン』meets『シャイン』かな。『ビッグバン・セオリー』が始まったのが2007年だから、こういうキャラが注目されはじめた頃なのかも。

とにかく、このガキん
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25時(1967年製作の映画)

5.0

巻き込まれ型サスペンスならぬ、巻き込まれ型戦争悲喜劇。

地元ルーマニアで、嫁にちょっかい出そうとする警察署長にハメられ、ユダヤ人扱いされて強制労働に送られたキリスト教徒が、ユダヤ人と一緒に脱走してハ
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拳銃の報酬(1959年製作の映画)

4.0

フィルム・ノワールにしてはユルいしダルい。登場人物が総じてクズなのはともかく、どいつもこいつも頭悪すぎてイライラさせられる。カンも悪けりゃ犯罪センスもない。とてもじゃないが計画が成功するとは思えないか>>続きを読む

のるかそるか(1989年製作の映画)

4.0

競馬場にしか居場所のない連中の生態描写が味わい深い。貧乏人から金持ちまでクズばっかりなのに、何だかほっこりする。

あまりにツキすぎたことで、熱狂の向こう側の世界に行ってしまい、悟りや達観のゾーンに入
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華麗なる激情(1964年製作の映画)

5.0

「ヤツの体には絵の具の血が流れている」だの「彫ってるんじゃない、石の中から解放してるんだ」といった陶酔系の名台詞の数々が違和感なくハマる荘厳な大作。

しかも、ただでさえド暑苦しいヘストンのおかげで、
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デトロイト・ロック・シティ(1999年製作の映画)

4.0

パクりとまでは言わないものの、ゼメキス&ゲイルの『抱きしめたい』の二番煎じ(もしくはフォロワー)。ビートルズをKISSに変えただけ(スター・ウォーズに変えたら『ファンボーイズ』になる)。

しかも冗長
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三大怪獣グルメ(2019年製作の映画)

4.0

クソつまんないのに、どこか憎めないのがこの監督の作風。毎回、温かい目で見てしまう。

しかも今回のは、もうちょっと腰を据えてしっかり作っていたら名作になれたかもしれない発想。いっそ、アイデアだけ授けて
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ルパン三世 念力珍作戦(1974年製作の映画)

3.0

ジャケ写が俺を呼んでいる。抗うことができないレベルの吸引力は、昭和のダイソン。絶対に死ぬと分かっているのに吸い寄せられてしまう青白い殺菌灯。

というわけで、今、天国からお伝えしています。地獄ではなか
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(2023年製作の映画)

4.0

ファースト・ショットの濃密さとラスト・ショットの切れ味がすべて。

仕上がりにムラがありすぎる。凝った部分と手抜きの箇所と。時代劇としてはノリが軽くて風格に欠けるし、コメディとしては寒いしスベりまくっ
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マルサの女(1987年製作の映画)

5.0

題材チョイスの妙、娯楽性と社会性の両立、ベタなのにスタイリッシュな構成、意表を突く絵面と展開、斬新でクセになるテーマ曲、そして畳みかけるクライマックスは、映画的興奮と快感。

5拍子と6拍子が追いつ追
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.0

経営学の教科書みたいな映画。

王道なだけに、いつの時代にも通用する普遍性があって、痛快で溜飲が下がる反面、先が読めすぎて物足りなさが残る。

スーパーにまつわるトリビアが詰め込まれていて楽しめるんだ
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

-

Netflixの『ヴォルーズ』で見かけた唇半開きのお姉ちゃんが気に入ったもんで鑑賞。

カンヌのパルムドールだし、アマプラ無料ってんで安心して予備知識なしで見てみたら、どエライ目に遭いましたわ。

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大日本殺し屋伝(1965年製作の映画)

3.0

もはや、資料映像。往年の名コメディアンたちをアルバムで見て懐かしむためだけの。でも、それでいいんだよ、笑いの劣化や賞味期限切れを理由に責めるのは無粋。

役者任せな台本の手抜きは責めてもいいが、何を書
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サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

5.0

食指が動かない地味なオッサン俳優陣で贈る、見ておかないと損する味な映画。

地上と地下、北から南、南から北への導線の交差という、NYの街の特性を活かしきった構成。サスペンスとしての本筋の面白さや落語み
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

5.0

のっけからバカ。芸術の域に達したバカ。あーん、もう、バカバカバーカ。

公開時に見たはずなんだけど、ほとんど覚えてなかったので、この際だからと、吹替史に残る傑作との誉れ高いDAIGOのバージョンで。サ
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怪人現る(1928年製作の映画)

5.0

何これ、めちゃくちゃおもろいやん。特集上映なんてやってたんだ、全く知らんかった。しかも、終わってるし。

で、YouTubeで拾いました。日本語字幕なしだけど、この程度ならTOEIC最高595点の私で
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

4.0

この脚本家のことを神格化してさえいなければ、十分に楽しめる。私はそこそこ楽しめた。

最後のテレビ黄金時代を体験した者としては、「何だか懐かしいもの見せられちゃったなぁ」って印象。風呂上がりに見終わっ
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

ルビッチやワイルダー、チャップリンやルノワールへのオマージュ、レトロなファッションと色彩など、映画好きが肩の力を抜いて楽しみながら作ったのが伝わってくる小洒落た佳作。

コメディとしては生ぬるいし、本
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ゴッドファーザー 1901-1959 特別完全版(1981年製作の映画)

4.0

これ、かなり昔、パート3が製作される前(そもそも製作されるかどうかも定かではなくて、スタローンが出るとか噂されてた頃)、パート1と2を時系列に並べかえて「ゴッドファーザー・サガ」ってタイトルで、テレビ>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

5.0

てっきりジュディ・デンチかと思ってたらアネット・ベニングだったでござる。

ストーリーは何を今更な王道スポ根。どストレートに胸アツで泣かされるんだけど、それ以上に、おばちゃん二人の晒け出しっぷりに圧倒
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

5.0

何か違う。けど、しっかり盛り上がったから良しとするか。

知ってか知らずか、今回は思いっきり中村主水や越後のちりめん問屋に寄せてきた。ならず者たちの村人イジメとか、まんま、どこぞの宿場町。終始どことな
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イコライザー2(2018年製作の映画)

5.0

前作同様、既視感ある定番の設定だが、段違いに洗練された続編。ここまでくれば、出来より好き嫌いだけで評価しても許される。

さすがに前回あれだけ散らかしたせいでホームセンターはクビになったか、今回はUb
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イコライザー(2014年製作の映画)

5.0

ホームセンター仕置人。なるほど、クライマックスから逆算してのその勤務か。

ホッパーの絵画「ナイトホークス」を意識したダイナーでの文学談義といい、過不足ない格闘シーンといい、実に折り目正しい処刑屋もの
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はりぼて(2020年製作の映画)

5.0

編集に高度な喜劇的センスが感じられる「無責任ドミノ」。

不正議員が悪いのはもちろん、そんなヤツらに投票し続ける住民もクソ。住んでる地域の民度の問題。さもしくて、いやしくて、いじましい。

そもそも、
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現地(にいない)特派員(2016年製作の映画)

4.0

前半クソ笑ろたものの、後半の失速と力技で若干の減点。

とはいえ、円く収めたし、「カサブランカ」なエンディングも後味さわやかで良い感じ。

全方位に忖度のない尖った笑いはリッキー・ジャーヴェイスならで
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ヴォルーズ(2023年製作の映画)

5.0

若いのから大御所まで、お気に入りおフランス女優のフルコースに惹かれて何となく見始めたら、緩急自在な冒頭から一気に引き込まれた。

洒落っ気たっぷりのコミカルな怪盗アクションで、70年代シネマの刹那的な
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

5.0

喜べ、昭和のオッサンどもよ、ひっさびさのごちそうだ。一言で言えば「どランボー」。

原始的衝動だけで作られたような映画。よく言えば純粋活劇。もう、清っ々しいくらいメッセージがない。その分、下手な言い訳
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オールド・ダッド(2023年製作の映画)

3.0

スタンダップ・コメディをそのまま映画に移し替えただけの「オッサンあるある」。

ポリコレにがんじがらめにされ、日に日に生きづらく息苦しくなっていく世界に対するX世代の魂の叫び。要は、愚痴。言いたいこと
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