beachboss114さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

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エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街(2015年製作の映画)

4.0

単にコメントを繋いでいるだけで、ドキュメンタリーとしては全く芸がない作りなんだけど、「残念な連中」が数珠繋ぎで未練がましい愚痴を垂れていくのが興味深い。

それだけ。

一言でもセリフのある役をもらえ
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フラッシュバック(1990年製作の映画)

4.0

小難しい表現をすれば、「イージー・ライダー」への80年代的回答、あるいは、もう一つの結末。

身も蓋もない言い方をすれば、安上がりな「ミッドナイト・ラン」。

いずれにせよ、デニス・ホッパーをセルフ・
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おとなの事情(2016年製作の映画)

4.0

よくできた舞台劇。飛び道具や化け物やサイコなしでも、ここまでスリリングに楽しませるなんて。

ただ、友人ファミリー間での不倫や二股といったバブル期のTBSの連ドラみたいなゲスい相関図のせいで、あまり好
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アメリカン・パロディ・シアター(1987年製作の映画)

4.0

残念ながら、今となっては総じて笑いが古くなってしまったコント集。そこは割り切って、何本かでも笑えたら良しとしましょう。

今でも通用しそうなのは「透明人間の息子」「(シスケル&エバートの)親指人生評論
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

実験的手法やスペック倒れで終わらせず、エンタメとしてしっかり仕上がっていたので、最後まで楽しめた。

ただ、登場人物に大して魅力がなく、どことなく「感じ悪い」せいか、さほど共感できなかった。映画全体を
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散歩する霊柩車(1964年製作の映画)

5.0

寅さんと黄門様という国民的二大クセ者俳優が霊柩車の運転席に並んで座ってる絵面だけで、そこはかとなく「来る」んですわ。暗くて黒くて苦い笑いが。ジワジワと。

片や痩せこけた小男に、片や暑苦しいデカっ面。
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.0

公開当時は、松田優作の鬼気迫る怪演や、馴染みのある道頓堀や阪急百貨店のステンドグラスが出てきた嬉しさや、リドリー“たった2本で過大評価”スコットさんプレミアムで点数甘かったけど、改めて今見ると、とんで>>続きを読む

ラブド・ワンズ(2009年製作の映画)

3.0

あーあ、変なの見ちゃったよ。これ作ったヤツ、完全に頭おかしいわ。猟奇的マジキチ。

にもかかわらず、映画的テクニックやビジュアル・センスは冴えているので始末が悪い。

こういう場合、どっちに評価すれば
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脱走四万キロ/脱走4万キロ(1957年製作の映画)

5.0

目立ったアクションもないのに手に汗握らせる、隠れた秀作。

そもそも脱走モノと言えば、ドイツの捕虜収容所に囚われた連合軍兵士というのが定番なのに、この映画は全く逆。イギリスの収容所からドイツ兵が脱走す
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夜までドライブ(1940年製作の映画)

5.0

借金取りに追われながらも夢を追うトラック野郎たちの日常が、コメディから悲劇を経てサクセス・ストーリーへと発展。かと思いきや、終盤はまさかのサイコ・サスペンスから冤罪の法廷劇へと畳み掛けるような展開に。>>続きを読む

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

笑いも恐怖も根っこは同じで、結局は「サプライズ」に尽きる。予想外のさらに一回り外を行くサプライズが次から次へと繰り出されるので、気持ち良く振り回された。ホント、展開読めない。

コメディ調のスリラーで
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青の恐怖(1946年製作の映画)

5.0

正統派のミステリー(フーダニットもの)で、至極、真っ当な解決をするものの、予想外のチェンジアップなオチに爆笑。

中盤から満を持して登場する警部のキャラクターに尽きる。コイツを見るだけでも価値アリ。人
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ひとよ(2019年製作の映画)

5.0

ストーリーも演技も文句ナシの名作が来ました!

救いのないほど重苦しい話にもかかわらず、タッチが陰惨にならないのがいい。

ありがちな「被害者アピール」や「不幸自慢」や「同情強要」じゃなく、前向きなバ
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NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち(2000年製作の映画)

5.0

どんでん返し系やコン・ゲームものが好きな人にはタマラン映画。

この手の映画は決まって「先が読めた」とか「ありがち」なんてコメントを残したがる輩が出てきて迷惑なんだけど、そんなの単なる上から目線で悦に
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二つの世界の男(1953年製作の映画)

4.0

『第三の男』の勝ちパターンを踏襲しようとしているのは明らかで、廃墟の舞台設定や登場人物の佇まい、斜めの構図など随所に既視感あり(タイトルからして、明らかに二匹目を狙いに行ってるし)。

しかも、前作に
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

基本的に毎回同じ話だし、こちらも「しぶといゾンビ」「頭撃っても死なない機械のゾンビ」程度の認識だから、大して期待もしてない分、それほど失望もしなかった。

ただ、これまでさんざんパチもん押し付けておき
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スタークラッシュ(1978年製作の映画)

4.0

まず最初に断っておきますが、覚悟のない人にはオススメしません。

ツッコまれるために存在するポンコツ映画の典型。みんなでワイワイいじりながら見るのが正しい鑑賞法。そういう意味では「愛される映画」と言え
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

5.0

こっ恥ずかしくなるようなベタな展開でも、センス良く仕上げてしまう名手リチャード・カーティス。今回も外しませんでした。中2の妄想みたいな設定でも、小粋な大人の味に仕上げてます。

鑑賞中ずっと、そこはか
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

5.0

何これ、めっちゃオモロいやん! こんなに前のめりで映画を見たのは久しぶり。アツくて痛快、頭脳戦からロマンスまで、あらゆる映画的醍醐味が詰まってる。

矛盾した言い方になるけれど、荒唐無稽に無理がない
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抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

4.0

展開は早いわ、動きは速いわ、馬はもっと速いわ。すべてが画面狭しとばかり躍動している。

サクサクというより、パッパカパッパカお馬さんみたいにテンポよく話が進んでいくので、機敏だの情緒だのといった面倒く
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

5.0

何だかんだ結構焦らしてくる割に、体感時間は短かった(98分だから、実際に短いが)。

「ようこそ、1976年へ」という冒頭のテロップから適度なユーモアを随所に交えつつ、緊張の糸が途切れないように慎重に
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スパイな奴ら(2012年製作の映画)

5.0

一粒で二度おいしい映画。いや、途中で味が変わるキャンディか? いずれにせよ、反則やけどね。

前半、へっぽこスパイたちのコメディで調子よく笑わせてもらっていたのが、途中から手に汗握る本格スパイ・アク
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ミラノカリブロ9(1972年製作の映画)

4.0

ジェイソン・ステイサムがパンチドランカーになったみたいな表情のハゲ親父が主人公。この冴えない風采が後々ジワジワきいてくる。

それ以外は、とってつけたようなエロと、とってつけたようなバイオレンスと、と
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

撮り方は下手だし、展開もモタつくけど、素材が異臭を放ってて面白かった。

異臭というか刺激臭だな。何か、スんゲェ臭い嗅がされちゃったな、って感じ。強烈すぎて、もはや雑記にしかならんわ。

当然のことな
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

4.0

中高生向けのライトなゾンビ・コメディだが、映画としての作りはしっかりしてるし、ボーイスカウトがランボーとなるクライマックスは胸アツで盛り上がる。

下ネタも含め、コメディのセンスはイマイチだが、数か所
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ピクセル(2015年製作の映画)

5.0

ワクワクさせるビジュアルとくだらなさ。怪獣映画やパニック映画の基本を押さえつつ、手を抜かないバカさ加減が輝いている。

ゲーセン世代と同時に、80年代のサブカルおたく万歳。当時のゲームやサブカルのアー
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

5.0

部屋で一人で見ても笑える真のコメディ。腹筋崩壊からの呼吸困難を経て悶絶・痙攣。

個人的な話で恐縮だが、初めて見たのはエールフランスの機内。他に見るものがなくて、やむなく字幕なしで見始めたら、狭いエコ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

卓球初心者の練習風景みたいな映画。チンタラした展開にイライラさせられると同時に、自分にも心当たりのある痛々しくて酸っぱいノスタルジーに所々のたうちまわった(他人事とは思えず、こっ恥ずかしくて正視できず>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

4.0

正直、1作目は微妙だったけど、回を重ねるごとに面白さが増してきて、今作がシリーズ中で一番面白かった。

VRみたいな大ネタも笑えるが、スマホのファンブルとか、プロペラにかする鎧みたいな小ネタの積み重ね
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

つまらないヤツを見て、そのつまらなさを笑う映画。

「みんなを笑わせたい・楽しませたい」というエンターテイナーではなく、芸もないのに単に「人気者になりたい」ってだけのアスペな「かまってちゃん」の物語。
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

これは劇薬。とんでもない映画作りやがった。

主人公の狂った頭の中を疑似体験させられてヘトヘト。気が滅入る。途中までウルウルと共感しながら見てたけど、さすがに後半はウンザリして完全に引いた。

最後ま
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ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

4.0

ホテルの立地や舞台装置としての面白さから始まって、いかにも訳アリな連中の登場で弥が上にも期待が高まる。

「ひょっとしてこれは21世紀の『裏窓』か!」と思いきや、中盤、カルト集団の教祖が出てきた辺りか
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クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

4.0

「オカマが失われたタマを探す」という恐ろしく程度の低い設定だけで合格。おそらく今じゃ放送禁止。

拳銃を向けられた中村玉緒(玉王ナカムレ)の「あれで撃たれると痛いんとちゃいますの?」は名言。

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

コスチュームのデザインが生理的に受け付けず敬遠してました。普通、あれはないやろ。「べっぴんさんが、あんなカッコさせられて可哀想に」とさえ思ってました。

ところが見始めたら、これが時代設定の妙もあって
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

5.0

客の不入りついでにボロクソ言われてますけど、これ、名作ですよ。シリーズ打ち切りなんて、そういうソロバン勘定がディズニーのダークサイド。最後まで責任持ってやってくれ。

主人公の俳優は顔つきが似てないと
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

5.0

何者でもない、名も無き連中の自己犠牲で泣かせる、古き良き日本の時代劇みたいなお話。食い詰め浪人たちが、お殿様とかお姫様を守って一人ずつ命を落としていくような。それが設計図に変わっているだけで。

古く
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