Chihiroさんの映画レビュー・感想・評価

Chihiro

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Blue Heron/ブルーヘロン(2025年製作の映画)

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色々と惜しい気もするし、自分が見落としている気もする。もう一度観たいかもしれない。

オデュッセイア(2026年製作の映画)

3.0

映画体験、映像体験としては大満足。特にゼウスの怒りを受け、海で遭難するシーンは凄まじい。吹き荒ぶ風、雨、雷。トロイア戦争もブチ上がった。ただ、スケールの大きさの割にいかんせん画面が退屈。なぜこんなにも>>続きを読む

DIGGER/ディガー(2026年製作の映画)

3.0

すべてが半端というべきか惜しいというべきか。「演じる」という行為によって、世相に対して立ち向かう、批判的姿勢を示す。その作品が作られた意義や過程、メッセージ、誰が監督であるかで作品を評価してはいけない>>続きを読む

リュミエール!リュミエール!(2024年製作の映画)

4.0

背筋が伸びる。フレーム内に満ち足りた運動。単一のショットが備える娯楽性。計算された完璧な構図。アレクサンドル・プロミオはやっぱり天才。ヴェネツィアのパノラマの美しさに完敗。「死は絶対的なものでなくなる>>続きを読む

江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者(1976年製作の映画)

3.5

ロマンポルノにしてはアート味強し。ATGと見間違える。セックスや自慰行為といった行為は撮るが、女性の肉体への関心はカメラからは感じない。覗き見る者。覗き見られる者。互いの存在の確認。ムッシュ、天才。や>>続きを読む

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.5

舞台劇かって思うぐらい照明がバチバチに当たってて不気味。どことなく『仮面 / ペルソナ』を感じるけど、今作の方がわかりやすい。ひたすらに動き続けるカメラ。冒頭、雨が降る夜のシーンが美しい。森の疾走、路>>続きを読む

黒薔薇昇天(1975年製作の映画)

3.5

神代辰巳印の長回しが炸裂しまくってる。海辺の小屋でのロング・ショットの長回しは、明らかにアフレコであるからこその利点が活きたショット。歯の治療を受ける女性の声が処女喪失ビデオの音声になるの笑った。岸田>>続きを読む

ローラ(1981年製作の映画)

4.0

ライティングの妖艶さ。メロドラマとしてもよく仕上がっている。バーでのローラの歌唱の長回しが素晴らしい。ストリップ的に衣装を一枚ずつ脱ぎ、最後はパパの肩の上。サッカー中継のラジオはどうしても入れたいんや>>続きを読む

ソーセージ競争(1907年製作の映画)

3.5

実質グリフィスやん。汽車がフレーム・インしてきたところで笑った。

マダムの欲望(1907年製作の映画)

3.0

いちいちクローズ・アップのインサート入れるの小賢しくて好き。

母娘監禁 牝〈めす〉(1987年製作の映画)

4.5

またタイトル詐欺だよ。でも、大傑作。『ラブ&ポップ』より先に『ラブ&ポップ』やっちゃってるよ。それでいて超えてるよ。水戸に漂う閉塞感。サチコの自殺がチヅルを虚無へと追いやっていく。死を望んだはずが、や>>続きを読む

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.5

カメラが生きている。明らかに意思がある。人物も生きている。フレームを縦横無尽。視線の向き、席の移動、キスと握手の使い分け、服の配色。細かなところまで演出キレキレ。オモロすぎ。卒倒。

赤線玉の井 ぬけられます(1974年製作の映画)

4.0

神代辰巳版『赤線地帯』やな。シマ子と志波のパートがピカイチ。躊躇なく川に入っていく。その後、川を隔てて会話するショットで、手前の涙するシマ子の顔。ヒロポンをやめてとせがむ長回しが半端ない。注射器を足で>>続きを読む

日本侠花伝(1973年製作の映画)

4.5

ファースト・ショット神。その確信は間違いなく、加藤泰トップ3には入る。集大成と言えるほどのローアングルの強度にひれ伏すばかり。天才。加えて人物が手前の完璧な位置への移動で構図が完成するショットの釣瓶打>>続きを読む

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

4.0

感情が掻きむしられる。心地よいショットの連なりとは対照に手紙の文体や家庭の近況が厳しくなっていく。異国の娘を想う母の気持ちが痛切に伝わる。それでも決して、見放すことはできない。怒り交じりの手紙の次が、>>続きを読む

少女暴行事件 赤い靴(1983年製作の映画)

4.0

花火と爆竹の閃光が煌めくドライブが素晴らしい。日本の地方都市と青年からは、アメリカン・ニューシネマと同じ空気感を感じる。鬱屈とした空虚さ。古河にバイクでスプリングスティーンのポスターはもうそれなのよ。>>続きを読む

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.5

迸るアドレナリン。映画上手すぎるわ。オープニングから眩暈がするほど格好いい。多重露光ショットの連続。ラモス家に来てからの視線の応酬。妻、クリーシー、夫、ピタ。クリーシーへの信用の差異の明確な提示。助手>>続きを読む

離婚の子(1946年製作の映画)

4.0

60分の厚みじゃないわ。ブレることのない娘からの視点が辛い。手堅いショットの連続に感嘆するばかり。お手本みたいな割り方。子供の無邪気な残忍さがこれでもかと演出されている。扉の開け閉めのつなぎは見事やね>>続きを読む

狂った果実(1981年製作の映画)

4.5

鬼作だな。ただただ、虚しさだけがずっしりと残る。警察から逃げた後、安宿でのラブ・シーンが美しい。窓から漏れ、点滅する店のネオンの光。相米慎二の『ラブホテル』は、この流れを受けているのかもしれない。日本>>続きを読む

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

3.5

フレンチ・ノワールと思い込んで観始めたらゴリゴリの不条理劇だった。自己の喪失。メルヴィルを感じる青とグレーがかった画作り。ナチスと名前という、自分が決めていない事柄のせいで巻き込まれるのが不条理の極み>>続きを読む

東京の女(1933年製作の映画)

3.0

手前に物を置くショットがもう小津。物語はびっくりするほどあっさりで微妙。『このくらいのことで死ぬなんて』←まさにその通り。岡田嘉子が美人だな。涙を手で覆い隠さず、そのまま流す様を正面から捉える。小津に>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

特殊メイクのクオリティ高。アナログの力強さに優るものはない。話もシンプルだけど、個々の人物の感情が明快でいい。

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.5

色物だと思って観始めたけど、天下のマキノ雅弘だからショット、つなぎ、割りは普通に勉強になる。感心しちゃった。親父も一緒に泣くの情けなくて笑った。

召使(1963年製作の映画)

4.0

画のセンスに痺れた。加藤泰を観たばっかりだからか、倒れたり振り返ったり、人の自然なアクションとカメラの動きが同期することで画が様変わりしていく緻密な仕組み。鏡の使い方も秀逸だな。室内の怪しげで退廃的な>>続きを読む

我々は宇宙人(2026年製作の映画)

4.5

これはキツい。彼らは自分だってなる感覚ではなく、似たようなことが自分にもあったなと思いだされる感覚。それが徐々に確信に変わっていくのが恐ろしい。描写も恐ろしい。自分が負った傷と他人に負わせたであろう傷>>続きを読む

ひき逃げ(1966年製作の映画)

4.0

これまた高峰秀子が凄まじいな。居酒屋で酔い潰れ、涙するシーンの悲哀よ。このシーンと自殺を見てしまうシーンのハンディによる傾き気味のカメラワークが成瀬らしくない。とにもかくにも無駄がなく、派手さもない。>>続きを読む

緋牡丹博徒 お命戴きます(1971年製作の映画)

4.0

これよ。これこれ。冒頭の格好よさは緋牡丹シリーズでもトップ。笠が切れ、お竜の片目だけが見える。演出もショットも完璧や。安二郎が息絶え、俯き、顔を上げた後のお竜の腹の決まった表情。そして、土を嗅ぐ。素晴>>続きを読む