すばるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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インターステラー(2014年製作の映画)

4.9

これはトンデモない映画だ。ノーラン監督の特徴といえば、まず私たちの想像力の限界を遥かに飛び越えていく度肝を抜く映像、そして一見すると小難しい設定のもとに描かれる実にシンプルで力強いメッセージだ。この映>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

3.7

ツィターの奏でる音楽が味わい深い。ストーリーは単純なようでいて、戦後の倫理が欠落した人間を鋭く洞察している。哀切極まりないラストシーンはあまりにも名高い。有名な鳩時計のセリフはオーソン・ウェルズのアド>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

5.0

ケン・ローチ監督の映画を初めて見たが、言葉にできないほど素晴らしかった。物語に特にひねりはないし展開もほとんど完全に予想できるが、それほど現実的だということではないだろうか。それに、この手の映画にひね>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.5

表面上はうまくいっているようで、最も大切な希望はいつも逃し続ける。そんな人生に絶望し自殺しようとした主人公に、彼の守護天使が「主人公が生まれなかった世界」を見せるという物語。シュガーコーンと言われるほ>>続きを読む

(1954年製作の映画)

3.8

フェリーニの出世作のひとつ。粗野な大道芸人とちょっと頭の弱い女の不器用な関係性を描く。ままならない人生と儚い希望を表現したフェリーニらしい名作。とはいえ個人的には今観るとややありきたりな気もする。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

失恋したヒロインが、音楽を通して再生する物語。魅力的なレコーディングシーンは同じ監督の『ONCE ダブリンの街角で』と同様に素晴らしい。あとキーラ・ナイトレイが美しい。アダム・レヴィーンはイケメン。マ>>続きを読む

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

切磋琢磨しあう二人のライバルの友情に胸が熱くなる。F1が見たくなる映画。ダニエル・ブリュールはいい役者だ。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が撮ったミュージカル映画。ミュージカルは苦手な僕でも楽しめた。音楽が評価されることが多いが、映像も実に素晴らしい。どのシーンも色彩の配置が計算されつくされており>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

5.0

現時点でのマイベスト。カトリック教会の腐敗とそれをスクープするためのボストングローブ紙の奮闘を描く。全編通して展開にも演出にも派手さはないものの、それがかえって静かな熱狂を鑑賞者に沸き起こらせる。ジャ>>続きを読む

アマデウス(1984年製作の映画)

4.5

モーツァルトとサリエリの複雑な関係を描いた名作。モーツァルトの天才の前にただただ自分も卑小さを痛感させられ続けるサリエリの葛藤を切実に表現している。「才能を見抜く才能」を持つ苦悩を描いたという点で傑出>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.8

シリーズ最終作。前二作に比べると、役者陣や物語、演出などで数段劣る。ゴッドファーザーらしくない派手なアクションや煩雑すぎるストーリーなどが余計。ただしカヴァレリア・ルスティカーナの流れるラストは映画史>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.7

名高いシリーズの第二部。青年時代のヴィトー・コルレオーネがドンとして成り上がっていく過程と、マイケルが闇社会に染まっていき次第に堕落していく過程を対比して描く。前作に比べるとストーリーがわかりやすくな>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.6

彷彿とさせる。ストーリーは愛憎渦巻く人間模様で、暴力もあれば哀愁もある。役者たちの名演もあって非常に人間味のある映画。手に汗握るアクションもないし涙を流すほどの感動もないが、紛れもなく「人間」の姿が描>>続きを読む

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