べし酒さんの映画レビュー・感想・評価

べし酒

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異人たち(2023年製作の映画)

3.7

リメイクということで先にオリジナルを履修していたのでどうしても比べちゃうね。
というか冒頭で訪ねてきたハリーのその後とか、公園で出会った人の正体とか分かっちゃっているのは、単体での作品鑑賞的にはちょっ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.7

基本的にエンタメ作品で華やかビジュアルのケレンアクション好きなので楽しめたのだけど、流石に現代的なテーマがなさすぎじゃないかと思ったり。

観た回が舞台挨拶ライブビューイング付きで出演者のどなたかが「
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.8

心に湧く欲望は抑えようがないのでそれ自体は罪でないことは前提として、社会のルールを守り生活を営む上でそれとどう折り合いをつけていくのか。生物としての根源的欲望と知的存在と自負するまでになった文明社会を>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.2

英国版リメイクを観る前にオリジナルにあたっておこうと鑑賞。

温かな人間味に欠ける主人公が、早くに亡くなった筈の両親との不思議な邂逅を経て、豊かな人生を取り戻していくファンタジー映画…と思っていたら(
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ザ・タワー(2022年製作の映画)

3.7

この作品の状況で5年生存はどう考えても無理ということは置いておいて、極限における多人数サバイバルシミュレーション的な意味合いで受け取ったり、低予算映画でもそれなりの見せ方で面白く思えるなと思ったりで結>>続きを読む

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.5

美術や世界観は良い感じ風なんだけど、なにせ物語が起承転結の「起承」くらいまでしか進行しないし謎も何ひとつ明らかにならないので消化不良感が半端ない。

物語より活劇そのものを楽しむ作品なのかもだが、アニ
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貴公子(2023年製作の映画)

3.9

最初はマルコが主人公かと思っていたので、その鈍臭そうな走りや裏格闘やってた割にあまりその設定が活かされないのが疑問だったが…

韓国へ来てからの貴公子との長い追いかけっこや、車で逃走中の後妻側と兄側の
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No.10(2021年製作の映画)

3.0

何度か意識を失ったので見逃したり理解していない部分があるかもとお断りした上での感想になるが、いやぁ凄まじくつまらなかった。

最初のシーンで出てきたギュンターの役者仲間のオッサンが主人公かと思ったらさ
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.5

結構テーマが掴みづらいなと思ったんだけど、最終的には男女の仲に正解はないってこと?

出演陣が豪華なので惑わされるけど脚本的なメインは若い2人で、その恋愛が例え先が見えているにしても今の気持ちを大事に
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.7

映像演出からのイメージだけど、クローン作成が細胞の培養とかじゃなくコピー機の複製的な感じがして良かった。クローン物だといつも、細胞培養から成体になる時間ってどうなってるんだろうって思ってたから。

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毒娘(2024年製作の映画)

3.6

テーマは「毒娘」というより「毒男」で夫としても親としてもダメダメ。だからというか敢えてなのか、父親殺しに爽快感じる演出でちーちゃんはダークヒーロー的な描き方している様にも思えた。

萌花もそもそも継母
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.6

この作品の為に一番最初の「オーメン」のみ鑑賞。

その1作目の雰囲気を踏襲するかの不穏な雰囲気作りは良い感じなのだが、エンドでダミアンが誕生することが既定路線なのでなかなか進まない展開がもどかしく。
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オーメン(1976年製作の映画)

3.8

「オーメン・ザ・ファースト」を観る前に、今までなんとなく観てこなかったこの作品を公開から48年経って初めて鑑賞。

冒頭、素性の分からない赤の他人の子供を簡単に養子にしてしまう(それも妻には内緒で実子
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

原作未読で日常定着からの侵略系かと思っていたら、人の心理的側面にフォーカスしていくのはやはり浅野いにお先生らしいなと感じられる。

異星人もしくはアンドロイドが言った「シフター」とはシフトさせる者なの
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

危機的大騒動は相変わらずのマッチポンプだし、霊の保管庫の不調も原因は違えども1で見た展開をなぞってる様にも思え、前作で感じられたシリーズでの目新しさは今作では残念ながら感じられず。

一応、フィービー
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

序盤はやや退屈したが、ロスアラモスに集結してからは集中。

人としての良心と量子物理学者としての探究心の相剋の話かと思っていたら(皆無では無いが)、ストローズとの関わりに左右されたオッペンハイマーの人
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

-

観る前から多分、自分向けじゃないだろうなと思っていたが案の定だったので点数は付けません。

一応、弥生が出奔した謎と彼女の行方を追うという主線があるので作品としては最後まで楽しめましたが、男女間の愛情
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.9

閉じ込められ系ループ物かと思っていたら、ちゃんと契約通りの内容だったと後に分かるのは、情報の出し方が上手いなと思った。

遺族死刑執行世界内の死刑囚の溝口は記憶を保ったままループしている様に描写される
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変な家(2024年製作の映画)

3.5

予告を見て、間取りの謎からその家に隠された家族の秘密を探っていく映画だと思っていたら、確かにそうではあるけど想像していなかった方向へ展開していって意表を突かれた。
タイトルの「変な家」は間取りのことだ
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.5

いくら旦那様が盲人でも前半で息子と孫とのビデオ通話をしている訳だからバレないワケがなく、つまり事故を誤魔化そうと思った時点で詰みなわけで。

関係性の丁寧な描写ではあるんだろうけど、事故が起こるまでの
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

前作はSF的世界観のストーリーをしっかりとビジュアル構築で担保している所が好きだったが、今作はそのビジュアルには慣れちゃっていたし流石に全体的な物語ダイジェスト感は否めないけど、そのストーリラインが結>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

4.0

なるほど「殺人の追憶」みというか、これは自分の鑑賞経験からの感覚でしかないけど韓国映画っぽさを終始感じてた。

主人公ヨアンがチャリで公道ではなくバンクをぐるぐる回るのは一人で走ることで冷静になって考
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.7

朝陽がキレ者的設定なのかもだが、脅迫の初っ端で東昇に直接会いに行く時点で全然そう思えないというね。
立ち回りとしてはアンノウンの方が有利だし、そもそも殺人者に正体知られる事自体が危険だしそして何より1
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FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

2.5

事故で一家の大黒柱を失ってしまった被害者遺族を、レストランを経営する加害者家族が使用人として雇い入れると。この粗筋とタイトル「狂宴」からは確実にエクストリームな内容を想像するじゃないですか。もう180>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.7

まー話自体は良き話だし杉咲花さんも良きだけど……

メインフレームは現在かと思ったら、比重的には過去話が大きく。
志尊淳さんの似合わない髭と起用の理由は分かったが、トランスジェンダー役に当事者をという
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

マシュー・ボーン監督らしいケレンのあるお馬鹿スパイ映画を楽しんだけど、どうもラストがよく理解できなくて鑑賞後に監督インタビューと解説を漁る。成程そういうことね。

解説によるとインスパイア元だろうとの
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.3

韓国版リメイクを観てオリジナルが観たくなって鑑賞。圧倒的に鮮烈で、七月と安生の互いに抱える愛憎の想いがより伝わる作品でとても良かった。
コレは公開時にリアルタイムで観たかったな。

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

鑑賞後に香港版のリメイクと知る。オリジナル未見だけどそのタイトルでああアレかと思い当たる予告は印象に残っていてオリジナルも観てみたいと思わされたよ。

今作は予告から想定していた物語を上手く外されたな
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

3.5

木村監督の『違う惑星の変な恋人』が面白かったのでこの作品も鑑賞。

映画的ケレンで見せる様な大きな出来事は描写なしの噛み合わない男女会話劇は面白いことは面白いんだけど、如何にも作劇の為の脚本感が強く感
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.9

海外での評価はイマイチと聞いていたけど観たらどうして、なかなかの面白さでした。

今作では所謂スパイダーマンと呼ばれるヒーローから想像される能力はヴィラン側のエゼキエルに割り振られている。主人公キャシ
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悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

3.5

冒頭、音楽の煽り雰囲気からややシリアスなのかなと思ったが、首をグルグル回して緑ゲロを吐きかける描写で「あ、コレは笑っていいやつなんだ」と判断。首から生える足や戦う短髪ノースリーブ女性といったオマージュ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

ラストまでずっと我々観客には起こったことの真実の提示があるのかと思っていたらそうではない終映に驚いた。いや、だからこれぞリアルな法廷劇ということなのかと。

決め手となる物証のない中での検察と弁護士
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.7

予告で中身を結構見せていたんだけど、そこから想定してた以上に面白かったです。

電話と状況だけで主人公が夫を裏切って浮気をしていることを観客に悟らせる冒頭から期待値上がるし、これから起こる事件の裏側へ
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WILL(2024年製作の映画)

3.7

不倫というスキャンダルでTVドラマではあまり見かけなくなった東出昌大さんだが、映画という世界ではそれなりにオファーがあり自分も『Winny』や『福田村事件』を観て、この俳優さんが持つ魅力や色気といった>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

難解ですね(笑)
「母親の無償の愛」なんて幻想でしかなくて人間は見返りを求めるでしょ的な話なのかなとか思ったりしたのだけど、ちょっと考察が難しいのでつらつらと思いつくままに感想を。

冒頭の出産とラス
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同感〜時が交差する初恋〜(2022年製作の映画)

3.6

オリジナルも鑑賞後に知ったリメイク日本版も見たことない筈だけど、ストーリーはほぼ想定内だった。

ただもっとヨンが恋愛成就とムニの存在の天秤で悩んでの結論かと思っていたら、描写的には恋愛側面での諦めが
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