あさりさんの映画レビュー・感想・評価

あさり

あさり

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あの子を探して(1999年製作の映画)

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先生が休暇のため農村の小学校の代用教員に突如指名された十数歳の女の子が、一つしかない教室を任されるところから話が始まる。
貧困など家庭の事情で辞めてしまう子どもが多く、大人の先生から「一人も減らないよ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

悲しい話ではあるんだけど、じんわりと底抜けな明るさが吹いてくる。エロもかなりあけすけである。バルカンの音楽がいい。
なんだか俳優がみんな雰囲気あって、それも好き。

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『プレイタイム』よりジャック・タチの癖の部分が強い。悪い意味でわかり易すぎるというか。
清潔で無機質な家や工場との対比として不潔で猥雑な下町や子どもたちがいて、その橋渡しとして伯父さんがいる。べつに彼
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ハブ・ア・ナイス・デイ(2017年製作の映画)

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経済的な階級を露骨な形で見た。何をしてもこの都市のまわりを囲む壁を越えられないのだという絶望感があるからこそ、成功につながる糸を誰が掴むかという争いのために大きすぎる代償を払う。

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

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なかなか退屈な映画だったが、何もわからないところから出発して、未知の社会(けっこう現代社会に似ている)を乗りこなす二人がどうなるのか気になって最後まで観てしまった。

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

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いろいろと過剰な映画だった。まるごと心象風景のような感じである。
暴力は破壊対象(悪)そのものを生み出すという意味のキング牧師の言葉が良かった。

無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

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ちょっと重めの台湾映画、結構前に観ていたのだけど、やっとレビューする。
実話がもととなった、閉鎖的な環境における継続した性暴力についての作品。ろう者を社会がどう見るか、性暴力被害を訴えることを世間はど
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アリス(1988年製作の映画)

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日常にあふれるオブジェクトが動いてるとこんなにも怖いのか。繰り返しでドツボにはまる感覚、瓶詰や缶詰から溢れる驚異、物を食べることへの忌避感などを体験した。鑑賞を続けるのが正直いやになったが最後まで観て>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

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殺人鬼を追うサスペンスだけかと思ったが司法ドラマ的な要素も多かった。猟奇殺人犯の人権について考えさせられた。
フリッツ・ラング作品はどんどん観たい

ゴジラ(1954年製作の映画)

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戦後14年、この作品がつくられたときはまだ戦争がリアルだったのだなと思うと、わりと表象じたいが暴力的だったのでは、というか、今はこういうのは撮らないだろうと思う。人の表情がとにかくリアルだった。
志村
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それでも日は昇る パキスタン 女性たちの行進(2021年製作の映画)

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激しいバックラッシュに晒されながらオーラトマーチを遂行する人々の話
日本におけるフェミニストに対する侮蔑・軽視と共通するものが多く、他人事とは思えなかった。
翻訳の癖もあるだろうが、ミーティングのなか
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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自己の同一性が揺らぐような作品だった。
サイボーグである草薙素子が、どこからが自分なのだと自問するシーンで特にそれが大きかった。スティーブ・ジョブズは、コンピュータは生身の人間を拡張する道具だと言った
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

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5年前に友人に薦められ、ずっと気になっていたが、やっとこさ鑑賞。
キツい暴言のシーンが多く見るのが辛かったが、気高いマリーナに心を打たれた。

MEMORIES(1995年製作の映画)

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一話の『彼女の想いで』がとてもよかった 。トラウマにどう対処するか?
人間の核心に触れるような物語だった。

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

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戦史的な映画かと思いきや、かなり個人的な話だった。突如明日の生死も知れない戦地に送られたらこうもなるよなあ、と。
両岸で行われる夜間の銃撃戦を船から見る映像が、花火の中にいるようで美しかった。

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

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いい映画だった。
生意気な少年が大人になるまで様々な障壁にぶつかりながら成長していく。黒人同士でいがみ合い、殺し合わなければならない現状への疑問が根底にあった。ブラザーたちの熱い友情物語。

Nas タイム・イズ・イルマティック(2014年製作の映画)

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死んでいった仲間たちの分を補うように成功者街道を突き進むのは、Nasにとっての弔いだった。
父親が子どもたちを抱く写真が聖母子のようで素晴らしかった。
皆何かしら大変なものを抱えて生きている団地からよ
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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

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モンティ・パイソン映画の監督がつくったドラッグムービー。
以前聞いたLSD経験者の話が何となくイメージできるリアルさだった。薬物を単なる遊びとしてだけではなく、文化として深掘りして描いているところがい
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

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「個人の自由を語るひとも、自由な個人を見ると恐れおののいてしまうのさ」

荒野の決闘(1946年製作の映画)

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何度かある兄弟が並んで喋ってるシーンが好きだった。荒野で馬を駆るショットは黒澤っぽかった。

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