リノカタさんの映画レビュー・感想・評価

リノカタ

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とおいらいめい(2022年製作の映画)

4.0

記録

世界の終わり、終末…
大スペクタルもなく、感動のヒューマンドラマでもない

世界に生きる大半の人の終わりも案外こんなものなのかもしれない

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

SF?過去のパリにタイムスリップ

タイムスリップものとしてはここまでスムーズに視聴者を置いてけぼりにする作品も珍しいのではないでしょうか。無論、いい意味で。変なこじつけや理論を持ち出されるより「あれ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

バッドマン永遠の宿敵ジョーカー誕生の物語。

物語の筋としては一人の人間が怪物「ジョーカー」に堕ちていく、そういうものでしょう。しかし、僕は「堕ちる」という部分に疑問を感じました。人間だれしもが持つ鬱
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

映画好きでありながらケン・ローチ監督作品を鑑賞したのはこれが初めてです。どの国でも抱えることになる貧困問題。それがこの映画の主軸となってきます。

主人公ダニエル・ブレイクは高齢の大工職人。今は亡き統
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

ワンカット映像で注目を集めた作品「1917」に関連した第一次世界大戦を主軸とした作品.主軸というか当時そのもの,実際の映像を使用した作品.「映画みたいなワンシーン」ならぬ「映画にした当時のワンシーン」>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

5.0

見事、見事です!
ここまでの役者を集め重厚な人間ドラマを作ってくれるとは…新年早々涙してしまいました。

劇中に登場する鹿野晴明さんは2002年に没した実在の人物。全身の筋肉が衰えていく筋ジストロフィ
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

ニューヨークの空港へ東欧の国家クラコウスクからやってきたナボルスキー。ある目的を果たすべく空港を出ようとする彼だったが、突然危険人物として足止めを食らってしまう。時を同じくして彼の故国で戦争が勃発。パ>>続きを読む

海難1890(2015年製作の映画)

3.9

没落の兆しが見え始めた末期のオスマン帝国。欧州の圧力に耐えるため、日本への航海は国の威信を賭けたものであった。老朽化した軍艦でなんとか日本にたどり着くも彼らに悲劇が起こる…。

現代でも起こりうる海難
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

「銃を持たない兵士」それは矛盾か否か?そのような衛生兵が、太平洋戦争における沖縄戦の熾烈な争いの渦中にいました。

良心的兵役拒否者をご存知ですか?宗教的な問題で戦争における殺傷行為が行えず兵役を拒否
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.0

街のあちこちで起こる怪奇現象…。立ち向かうの超理論武装の小学生「アオヤマくん」。一夏の奇妙奇天烈な冒険譚。

ペンギンが出た!というなんとも唐突な出だしの本作。徹頭徹尾、歳を重ねた私たちは頭をひねり突
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

「日本映画はつまらない」
とある友人が言っていました。そんなことはない!まだまだ、自分が見ていない名作たちが残っているではないですか…。

万引き家族に触発されて観ました。父親になるなんてことは、自分
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.0

もう10年以上が経過してしまったのですね…。記念すべき一作目が上映されたの2004年。私はまだ小学生でした。忘れられない映画があるとするなら間違いなくこの作品も入っているでしょう。

本作品が面白いの
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PK(2014年製作の映画)

4.0

まるで赤子のように周囲を振り回しては勝手に納得して支離滅裂な言動が目立つ青年。そんな彼を周囲はPK、「酔っ払い」と呼ぶ。しかし、彼は地球の探査に来た宇宙人だった⁈奇妙奇天烈、PKの珍道中の始まり始まり>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.0

やがてくるかもしれない完全なる管理社会…。歪みを抱えつつも人間という種の情報が数値や色相として現れる世界。それは本当に幸福な世界なのであろうか?

人間社会は科学の進歩に対して迎合的であると思っていた
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人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

4.0


借金だらけの駄目男、精肉店のへっぽこ配達員ダビィットはかつて600回以上の精子提供を行いお金を得る。時が経ち自室に現れる謎の男。聞かされる衝撃の真実。「あなたに533人の子供がいる」かくしてダビィッ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

5.0

これぞスターウォーズと言った作風の直球のSF作品!一スターウォーズファンとしては十分な内容であったと思います。

以前公開された外伝であるローグワンは「名もなき戦士たち」を題材にした少々泥臭い内容だっ
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

息がつまる…
なんとも言えない作品でありました。さまざまな家族の日常が描かれる映画作品の中でもとりわけみる人を選ぶのではないかというものです。

作中の「家族」は利害関係で繋がっていました。話す言葉は
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

ポスターなどからは硬派な社会派映画のような気もしますが、蓋を開けてみればなんのその。荒々しくも繊細な青春の記録でした。

主人公クリスティンはお世辞にも優等生とは言えない、刹那に生きる女子高生。うだつ
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太秦ライムライト(2013年製作の映画)

5.0

「誰かがきっと見ていてくれる」

京都、太秦。
日本のハリウッドと称されるこの地で多くの時代劇が制作され、日本の映画界を牽引してきました。映画好きを公言しながら太秦の存在を知らなかったのは、私にとって
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

最近は雨が続きました。そんな日々を吹き飛ばしてくれる…、いや、そんな雨の日も受け入れる気にしてくれる映画が本作です。

最近は多くのミュージカル映画が人気を集めています。本作「雨に唄えば」は古き良きミ
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シックス・センス(1999年製作の映画)

5.0

二度目の鑑賞でした。普段は同じ映画を見直したりはしないのですが、今回は特別です。結末を知っていてもやはり楽しめる作品でした。

結末はあえて言いはしません。映画でも言及されていますがそれを言うのは野暮
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

かすかな記憶を手繰り寄せようやく見つけた作品です。随分前に見た記憶があったのですが、ようやく見ることがでした…。

舞台は第二次世界大戦前後のイタリア。そこで生きる家族の物語です。戦争ものでは珍しくな
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.0

観客が振り回されるのはいつものこと。物語は二転三転としていきます。途中までなら気のおかしい終末論者に誘拐されたと思える作品だったのですが、物語が進むにつれて断片的な事実が明かされて行く。誰が嘘をついて>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

美味そう、食べたい、広めたい!
そんな思いにかられる料理を扱った作品でした。昨今の主流となったSNSという力をいい意味でも悪い意味でも取り入れている面白い作品でもあります。

主人公カールは一流のフラ
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偉大なるマルグリット(2015年製作の映画)

3.0

〜あらすじ〜
男爵夫人マルグリットは慈善活動のクラブを主催する女性。邸宅で基金のための人を集めては歌手によるコンサートを催している。彼女もまた音楽を愛し、歌を歌う歌手である。しかし、彼女の歌には大きな
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ふたつの名前を持つ少年(2013年製作の映画)

4.0

〜あらすじ〜
悪夢のような第二次世界大戦下のポーランド。ユダヤ人少年のルスリックは家族と引き離されゲットーに収容された。スルリックはゲットーから脱出するもドイツ人の追っ手が迫る…。そんな中、行方不明で
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.0

高畑勲監督に哀悼を

言わずと知れたスタジオジブリ作品、明るく健気に生きる清太、節子兄弟の姿に胸打たれる作品です。私の主観ではありますが物語全体には悲壮感があふれています…。無理もありません。主人公は
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砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

3.0

〜あらすじ〜
漁業省に勤めるジョーンズ博士は公私にわたりモヤモヤを抱える魚専門の科学者。そんな彼にイエメンのシャリフ(族長)からある依頼が舞い込んでくる。
「イエメンの川で鮭釣りができないだろうか?」
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.0

ホロコースト
ユダヤの祈り
ゾンダーコマンド

〜あらすじ〜
第二次世界大戦下のアウシュビッツ強制収容所。そこで労務作業に勤しむ囚人でありユダヤ人であるサウルはゾンダーコマンドと言われる特殊な役割につ
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

5.0

ミスミソウ
閉鎖的な田舎
「卒業」

本日4月7日、新宿バルト9にて本作品を鑑賞してきました。公開初日ということもあり、監督、主演も含めた総勢11名のキャストの皆さんの舞台挨拶を見ることができました!
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