もとまちさんの映画レビュー・感想・評価

もとまち

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トイレの花子さん(1995年製作の映画)

3.7

こんなタイトルではあるが花子さんは声のみでしか登場せず、代わりに襲い掛かってくるのはなんと幼女連続殺人鬼!...という異色のジュヴナイル・ホラー。リアルに悪意と殺意を持った人間が子供たちをつけ狙うさま>>続きを読む

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

3.5

決してつまらなくはないが、正直言うとあんまりハマらなかった。全てのマクドナー作品に共通するであろう、マトモに生きられない人間たちへ注がれる優しさとアイロニーに満ちた目線は相変わらず良い。作中でも『その>>続きを読む

オーソン・ウェルズの フェイク(1975年製作の映画)

3.8

嘘、嘘、嘘、嘘、嘘。かつては嘘のラジオ放送でアメリカ中を混乱に陥れたペテン師監督オーソン・ウェルズが、嘘の絵を描く画家についての嘘の伝記を書いた作家についてのドキュメンタリーを嘘盛り盛りで制作。ピカソ>>続きを読む

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

4.2

ドライでシニカルなんだけど、ちょっとやさしい。監督の人間に対するそんな眼差しが伺えるようで、とてもおもしろい映画だった。誤って子供を撃ち殺してしまった殺し屋が、ひたすらそのことをグダグダ悩み続ける..>>続きを読む

エージェント・トリガー(2021年製作の映画)

3.6

めっちゃ素っ気ない映画。淡々と始まり淡々と終わる。ド派手なアクションも胸を打つドラマも何一つありはしないが、こういう面白すぎない映画が個人的には好きである。バリー・ペッパーの落ち着いた演技が実に良い。>>続きを読む

狙撃者(1971年製作の映画)

4.1

ニューカッスルのうら寂れたロケーションが素晴らしい。乾いた暴力の気配に満ち満ちている。重くのしかかるような曇天、工場地帯から漂う煤けた空気、レンガで造られた焦茶色の建物群、身内ばかりの排他的なコミュニ>>続きを読む

札束無情(1950年製作の映画)

3.8

刑事と強盗犯がどちらも超絶行動派なので物語が爆速で進む。刑事側が盗聴やら変装やらあの手この手で犯人を追い詰めていくのが面白いし、対する強盗犯側もめちゃくちゃ非情なのが最高。特にリーダーを演じるウィリア>>続きを読む

闇動画8(2013年製作の映画)

3.2

『おつかれさま』
昔懐かしき2ちゃんねるであった怖い話が元ネタ。映像自体はありがちなもので、大して怖くない。ビデオカメラ撮影のくせしてやけにカーナビの音声が鮮明に聞こえるなと思ったら、そういうことか.
>>続きを読む

闇動画3(2012年製作の映画)

2.1

確かに見たはずなんだが、どれもこれも印象に残らぬ映像ばかりで感想を書くことをしばらく放棄していた。『赤い影』のいきなり過ぎる画面分割に思わず吹き出してしまったことと、『箱呪』に登場するディレクターのや>>続きを読む

アブノーマル 陰虐(1988年製作の映画)

3.9

おもしれー。ノイズまみれの殺人ビデオ、大量のブラウン管が横倒しにされた一室、レンズの横からナイフが飛び出る"血を吸うビデオカメラ"......ロストテクノロジーの寄せ集めで作ったようなアングラ怪電波ワ>>続きを読む

スワンズソング(2002年製作の映画)

3.2

90年代後半〜ゼロ年代前半の世紀末的空気感を綺麗にパッキングしましたみたいな、そういう映画。3大電波ゲーが好きな人とかは気に入りそう。なんたって開始1分で厨二病少女二人組の飛び降り自殺を見せられるし、>>続きを読む

アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

3.8

土砂降りのカーチェイスシーン凄すぎ。
心臓がバクバクなった。

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

3.9

シーンを重ねるごとに陰が増していくオーソン・ウェルズのこってりした顔圧。モノクロームの凄まじいコントラスト。歪んだカメラワークや悪夢的な画面構成。シェイクスピアの原作を切り刻んでスピーディに突き進むス>>続きを読む

銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター(1988年製作の映画)

4.8

本編に関しては、これはもう本当に完璧な作品なので、今さらここに書くことも大して思い浮かばない。問答無用の★5である。壮大な物語のいわゆる「導入部」を描いたアニメにおいて、果たして本作を超えるものが存在>>続きを読む

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

4.3

まさか劇場でラドンを目にする日が来ようとは......。それだけで既に感動ものだが、今回の4Kリマスター版はとにかくテクニカラーの発色が素晴らしい。大空の青、草原の緑、消防車の赤、ヘルメットの黄色。何>>続きを読む

野獣死すべし 復讐のメカニック(1974年製作の映画)

4.2

ただただ歪な映画。復讐譚でありながらまるで体温が感じられない。日常的な業務をこなすかのように、淡々とメカニカルな殺戮を繰り返す藤岡弘。彼はとにかく人を殺す。ターゲットとなる人物はもちろん、復讐に協力し>>続きを読む

キング・オブ・ニューヨーク(1990年製作の映画)

4.5

はい面白い。クソ面白い。情の欠片もない暴力の連続。純度100%のバイオレンス映画。冒頭、出所シーンの密度の高い画作りから既に引き込まれる。夜の街明かりを浴びて、青白く浮かび上がるクリストファー・ウォー>>続きを読む

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)

3.7

ミニマムでおもしろい! ソダーバーグ最近何してるんだろって思ってたけど近年はスマホで映画を作ってるらしい。本作も画の質感やカメラワークを見る限り多分そう。話自体は『裏窓』×『カンバセーション…盗聴…』>>続きを読む

緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

3.7

フリッツ・ラングがシニカルに描く中年の哀愁。同じフレーズを繰り返すレコード、ノイズのせいで聴こえなくなるラジオ、そしてエプロン姿で包丁を握るエドワード・G・ロビンソン!という不穏な演出の連発が良い。

110番街交差点(1972年製作の映画)

3.9

ニューヨークのハーレムを舞台に、刑事/ギャング/マフィアが三つ巴の激しい抗争を繰り広げる様をドキュメンタリー・タッチで描いた一作。当時のNY暗黒街の混沌とした空気感、黒人/白人の複雑な対立構造が、フィ>>続きを読む

(ハル)(1996年製作の映画)

3.8

ザッツ平成初期!って感じで好き。パソコンの起動音、ダイヤルアップ接続の音、キーボードを叩く音がただただ心地良い。余計なナレーションを一切挟まず、画面に文字がふわっと浮かび上がるだけのチャットシーンも斬>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

めっちゃ教養を求められるタイプの難解なイミフ映画かと思ったらそうでもなくて、わりとそのまんまの話だった。リンチ映画っぽい登場人物の心象風景を具現化した悪夢迷宮が続くのかと思えば、最後の最後でクローネン>>続きを読む

御用牙(1972年製作の映画)

3.5

思ったより下ネタマシマシの作り。
唐突に始まる勝新の珍棒トレーニング。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

試合シーン、呼吸さえ忘れた。
頭の中で思い描いていたあの瞬間が、あの躍動が、見事に映像となって画面の中で生き生きと描かれていた。賛否の別れたCGアニメの部分に関しても、カクつくシーンや不自然な体の動き
>>続きを読む

復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

3.8

ビッグ・ヒート! タイトルもシンプルなら内容もシンプル。愛する妻をギャングに殺された一匹のはみ出し刑事が、問答無用で復讐に挑む正統派フィルム・ノワール。主人公と妻の間に紡がれる「愛」がやたらとクローズ>>続きを読む

ベラ・ルゴシの 幽霊の館(1941年製作の映画)

2.9

奥さんの幽霊(普通に生きてる)登場→ベラ・ルゴシ覚醒→ノリノリで絞殺→警察登場→関係ない奴が捕まる→ふりだしにもどる......コントのような反復が同じようなアングルで延々と続くので頭がぐるぐるこんが>>続きを読む

野獣狩り(1973年製作の映画)

3.6

藤岡弘がノースタントで屋上の壁沿いを歩くシーン、ゾクゾクした(カメラマンの影がガッツリ映り込んでいるが)。

アテナ(2022年製作の映画)

3.5

暴動の始まりを告げる警察署大襲撃→アテナ団地への移動をワンカット撮影(メイキング見る限り疑似?)でやっちゃってるオープニングにはぶったまげたし、タイトルの入り方や黙示録的ムードも完全にキマっていてすげ>>続きを読む

オーガズム・真理子(1985年製作の映画)

3.3

平泉成「俺は変態なんだ」

満月の夜に男を狙う快楽殺人鬼の女と、ブドウ農園を経営するオッサン刑事が織りなすラブロマンス(?)。相変わらず平常から狂いまくっている桂千穂脚本。殺人シーンになると必ず現れる
>>続きを読む

その女を殺せ(1952年製作の映画)

4.2

なるほど確かにおおよそ無駄という無駄が見当たらない映画である。台詞回しは最低限だし、カット割りにも無駄が無く、カメラワークと照明が弛緩する瞬間は微塵も無い。劇伴に関しても、bgmは一切使わず列車内の音>>続きを読む

都会の牙(1949年製作の映画)

3.6

原題の『D.O.A.』ってDead or Aliveの略だと勝手に思ってたけど、正解はDead on Arrival(到着時死亡)だった......という己のアホさ加減はどうでも良いとして、とにかく本>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

3.8

筒井真理子が犬になってバウバウ吠えたり押入れの中で池松壮亮とイタしたりしてて、なんかこう、すごかった。それに対する市川実日子のいつもジャージのダル着で亡霊のような存在感を放ってる感じも良かった。

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M(1951年製作の映画)

3.5

フリッツ・ラングによる名作『M』を、雰囲気キモい映画を撮らせたら右に出る者はいない天才:ジョセフ・ロージーがリメイク。さぞや不気味な作品に仕上がっているのだろうと期待していたのだが、これが意外と無難な>>続きを読む

マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.2

どこまでも無邪気で純粋に生きてきた子供たちが、はじめて死と現実に対峙する物語。死者は蘇らないし、この世は優しい人間ばかりではないし、人は好きな人と必ず一緒になれるわけではない。そんな当然のこと、しかし>>続きを読む

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