あびるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

流浪の月(2022年製作の映画)

5.0

広瀬すず凄すぎ。自分的には当時めちゃくちゃ好きだった広瀬すずの『怒り』での役割に衝撃受けたの覚えてる。その李相日監督がまた広瀬すずを使ってしかもまたやられたので、この二人は良い組み合わせなんだろうなあ>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

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阿部サダヲの目が真っ黒!!

最後のオチでよくも悪くもジャンル映画っぽくなってしまった。
阿部サダヲの残虐性もだが、親父役の鈴木卓爾の顔や雰囲気が怖すぎる。後ろにたってるあそこだけ明らかにホラー演出で
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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長澤まさみのキャラクターは完全に『働きマン』の松方弘子でした。
手持ちカメラ風カットも謎アングルもラブ&ポップっぽい。(実相寺監督っぽいのかもしれん)監督は樋口さんだけど。

青の炎大好きだから、感慨
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

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はじめてみたけど、中毒性ある。テンポとセリフ回しとキャラクターが。
やくしまるえつこのエンディングも。

幾原監督のウテナは何本か観たことあったけど、唯一無二の作家性。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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ああまたいつもの明大前で男女が出会って、安アパートでダラダラして、やがて価値観ずれていって別れるやつね。と完全にバカにしてみてみたら、予想外に叙述トリックみたいなことされて、面食らったし面白かった。イ>>続きを読む

オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

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冒頭あんなにカッコよかったんか。北野武っぽいはじまりだった。
横移動金ヅチ戦闘シーンは相変わらず良くて、選曲も曲がかかるタイミングもめっちゃ良いと改めて気づく。倫理を揺さぶる結末も、やっぱすごく好きな
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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倍速再生世代は考えられんくらいの尺。ゆっくりじっくり狂っていく様が観察されてとても面白い。日々の繰り返しを淡々と反復し、女優の顔のアップや会話シーンの切り返しすらなく、固定されたカメラで物語は進む。>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

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こどもの声によく耳をかたむけると、大人が思うことと変わらぬことを考えてるか、本質ついてることが多いらしい。
ジェシー役の子これが素なんじゃないかと思えるくらいの演技で(実際はアメリカなまりさえも演じて
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

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スパークスのこと、アネットではじめて知ったくらいの感じだけど
エドガーライトが監督してるから観に行くか~って感じいったら
観終わったらスパークスのこと好きになってた。
流行り廃りが激しい音楽の世界で、
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劇場版 おうちでキャノンボール2020(2022年製作の映画)

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嵐山さんの演出が考え抜かれてて凄かった。あと射出力。蝋燭の火のやつは、コロナ初期の頃にみてたらわりとまじで泣いてたかもしれん。
黒田さんの腹筋ローラーと、それを首動かしながらみる変態タモリの絵面がめち
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

5.0

まじで面白すぎて度肝抜かれた。プロデューサーが優秀なのか、サムライミにやってほしいことが適切なところで披露されて大満足。
スパイダーマンの文脈というより死霊のはらわたとかスペルのほうで、怖がらせる演出
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

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原作はハイスミス、監督はルネ・クレマン、主演はアランドロン。いつかみたいと思ってたが満を持して文芸座でみれました。
陽気な太陽の雰囲気と対称的な薄暗い心情描写は異邦人っぽい。陽気すぎる雰囲気も病みそう
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英雄の証明(2021年製作の映画)

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安定のファルハディ、少しずつ些細な事から歯車が狂っていく。この映画でファルハディ自身が有罪判決受けてるの、映画のテーマと微妙にリンクしてておもろい。
些細なズレの積み重ねの演出とモヤモヤの演出させる
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

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デル・トロなのに怪物が出てこない。
調子にのって明らかに破滅がみえているのに深みにはまっていくよくあるストーリー。
ケイトブランシェットが何したいのかよく分からんかった。ミステリアス先行しすぎて目的が
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パリ13区(2021年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良かった。
会ってその日に体の関係になるような時代でいかに愛を語るか。
体の関係になった後、言葉を介して愛を知る。
順序よりも結果が大事ってことですな。
エリックロメールっぽい上品なラブコ
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

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午前10時でみたときは正直眠くて意味不明だったが今回文芸座リニューアル一発目、大音響でみて度肝抜かれました。凄まじすぎる。冒頭「the end」ではじまり、キルゴアのキャラたちまくり。暗黒の地獄巡りか>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

5.0

とんでもねえ映画をみた。
物語がどう転ぶか分からなくてはやく落ち着いてくれ!と思ったのは初めてかもしれない。
クラッシュ的な話かと思いきや、ジャンル映画っぽい展開になり、、
最近で言うとアリアッバシの
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アネット(2021年製作の映画)

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冒頭のメタ表現から、正面から登場人物を歩かせるやつで心つかまれてしまった。
そのままずっとつかまれっぱなしで最後のエンドロールの遊び心もほんま良かった。
アダムドライバーの身体性はドニラヴァン並みの説
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

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めちゃくちゃ良くできてる。女の子の成長、反抗、自我の芽生えいくらでもあてはまるようにつくられてる。観客がこの映画をみて何かを学べるように設計されてるように感じる。
故にやっぱディズニー映画は道徳の映像
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ベルファスト(2021年製作の映画)

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ケネスブラナー版ヤンヤン夏の思い出だった。大人の事情をこどもの視点をゆるやかに介在させながら描く。みたいな。
構図のこだわりとか最後のおばあちゃん正面カットとか、力作感がビンビンに伝わってくる。
演出
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

やべえ全然面白くなかった。暗いし重い(物理的に)バットマンがヒーローになる内面変化を描いてるんやろうけどそのきっかけが良く分からん。津波でやべえ~ってなったから??
セブンっぽさは指摘されてるが、それ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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ひとつの恋の時系列をいじってみせることで喪失感を演出したいという意図は分かるけど、幸せパートがあんまり刺さらなくて残念だったな。池松壮亮も伊藤さいりもめっちゃ好きなんやけど、演出にくどさと臭さを感じた>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

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セリフの反復とキャラデザが渋くて憧れる。ラスト警察バッジを放り投げるシーンは確かにアメリカンニューシネマの風味を感じなくもない。どうにでもなれ、的な。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

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めちゃくちゃ良かった。
ジュブナイルものとしても良かったし、
過去のゴーストバスターズ見たくなるようになってるのが続編として素晴らしい。


マッケナグレイスってギフテッドの子だったのか……
めっちゃ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

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悪くはなかったが、別に特筆すべきところもない。CG技術がとんでもないな。

ポゼッサー(2020年製作の映画)

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思ってたよりSFアクションしてて、そこは良かった。ビデオドロームみたいなかんじだったらどうしようと思ってたから。。
人格を乗っ取り暗殺を請け負う謎の組織、
乗っ取りが解除されなくて自我が崩壊して、漠然
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ久しぶりに映画館で泣いてもた。到底理解できないことを歩み寄って理解しようとするお父さんにやられた。

音が止み娘視点と両親視点で描かれる場面、あの演出でティーンエイジ映画として一歩抜きん出
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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ウェスアンダーソンの映画で一番好きかもしれない。情報量おおすぎて慣れるまで時間かかるが、話の構造をつかめると途端に面白い。
けど何が面白いのかよく分からない。
キテレツな出来事をライター目線で語るだけ
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

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未体験ゾーンで一番の注目作。めちゃくちゃセカイ系みを感じた。
セカイが滅ぶ現実が結局ボクとキミの関係性に帰着する。思い出をたどり魂を救済していくプロットと怪物による世界の崩壊がなんとな~くリンクしてる
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

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締め切りに追われまくってる最中にみた。色々面白いシーンはあったが、ラストの美しさに度肝ぬかれた。昭和邦画はあーいう美しくて力強いラストが多い。
高倉健はあんまり通ってこなかったけど、
画面に出てるだけ
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

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気になってたが見逃してたのを新文芸座はやってくれる。ジャンル映画っぽいビジュアルのくせに、牛というより人間のハチャメチャさを描く。なんか昭和の邦画にでてくるエネルギッシュな人々みたいだった。なにかでき>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

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新宿武蔵野館でやってたからみた。
めちゃくちゃ刺さった。
本物(の変態)にしか撮れない映像があった。
ヒダカがどんどんエスカレートしていくのもめちゃくちゃ面白かったがキタハラさんの変貌ぶりが素晴らしい
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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もはや安定のリドスコ。与えられた題材を最適な撮影とリズムで演出する。過不足はないし、バッサリいくとこはいくし、みててストレスない。のであまり印象にも残らないのかもしれない。アダムドライバーと大阪のおば>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

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片山監督がみたくないものをしっかりみせてくる監督だったことを思い出した。ただ岬の兄妹と違うのはミステリー的なプロットや、視点の変化とかで物語としておもしろみが増してる。最後のピンポンによる反復と消失は>>続きを読む

マザーズ(2016年製作の映画)

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未体験ゾーン2022で観ました。ボーダーで衝撃をうけたアリ・アッバシ。
しっかりテーマがボーダーへと繋がってた。
『ローズマリー』を彷彿とさせるが、体外に赤ん坊が出たあとも描いててすこぶる不気味。寄
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