あびるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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時間帯によってメッセージ変わる映画だった。前半世界滅ぶのに下らないことでグダグダ言ってる人たちの愚かさ、中盤氾濫する情報の弊害。後半は陰謀論が一代派閥になる様を見せつけられ、一方でなんか変な方向にいっ>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

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ビジュアルのカッコよさで、これは良作韓国ノワール暴力映画に違いないぞ~と思い観賞。イカゲームの人(イ・ジョンジェ)のイカゲームとのギャップにやられつつも、顔が優しいのでいまいち本気で怖がれず。『虎狼の>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アメイジングスパイダーマンが好きなので、アンドリューガーフィールドがMJを助けるとことか泣きそうになった。なにげに初代スパイダーマンも映画館でみてたことを、ウィレムデフォーの顔みて思い出した。リメイク>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

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コサックで戦うラスプーチンがひたすらに良かった。キングスマンに求めてたものはあれに集約されてたな。
歴史改変ストーリーとしては良くできていたように思う。スパイ映画としても面白かった。けど求めてた「キン
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マクベス(2021年製作の映画)

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2022年一発目映画館は、ジョエル・コーエンのマクベス。
数年前別バージョンのマクベスをみたが人種や解釈に幅をもたせたものになっていて
さらにキマりすぎた構図と名俳優たちの演技合戦が見物でした。
まあ
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

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2022年一発目
実家でみたハズバンズ。
友人を亡くした悲しみを空虚なドンチャン騒ぎで紛らわそうとする男たちがあまりにも人生を切りとっていて傑作でした。
理不尽すぎる気持ちがこもってない!という女性へ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

年末にとんでもない傑作が、、
今年ベストに躍り出そう。

こんなにもウィットにとんだコメディちっくな会話劇がとれるなんて。
1話目『魔法』とかエリックロメールを想起させる面白さ。
『パリのランデブー』
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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まあ、マトリックスだから何でもいいや。
ネオとトリニティーの手が互いに中年のそれになってて、
小学生低学年にマトリックス直撃だった自分はグッときてしまった。

召使(1963年製作の映画)

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徐々に立場が逆転していく、召使と貴族。
鏡や影がここぞというところで使われて演出面では超リッチ。
途中挟み込まれる同性愛をにおわせる小道具によって
この映画の質、とくに召使の不気味さ(同性愛ということ
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特攻大作戦(1967年製作の映画)

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今年はスースクが良すぎたので
参考にされたという本作を観てみた。
キャラがしっかり立ってて面白かった。
前半3分の1くらい、キャラを説明する時間に使ってる。

『イングロリアス・バスターズ』もわりとま
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浅草キッド(2021年製作の映画)

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最近ビートたけしの自伝やら、インタビュー記事とかを読み漁ってたから
このタイミングはめっちゃタイムリー。
たけしのまとってる孤独が現在の再現で存分に出てたと思う。


中島歩演じる作家志望が井上ひさし
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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壮大で、展開も挑戦的ですんごい良かった。
霊となり地縛霊となるものの、
時間軸から解放され、過去の自分と対面し
やがて成仏する。
すげえすわ。泣いた。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

スウィンギングロンドンは、「欲望」でみたくらいの
雰囲気しかしらないけど、
はじめて過去を幻視するシーンの高揚はすごかった。
カフェドパリのダンスシーン、主演2人がころころ代わる
撮影凄い良かったです
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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意識的にB級のつくりにしたとしか思えない
メッセージ性のなさと尺とテンポだった。
面白かったです。

ウディ・ハレルソンとナオミハリスのカップルが
トゥルーロマンスとか俺たちに明日はないとか
ワイルド
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

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同じ題名のミュージカルを演じるという外枠から入れ子で
物語が進む。
ミュージカルならではの、イメージの飛躍がハマってて楽しかった。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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小津、トリュフォー、タルコフスキーにささげられたこの映画。
映画館じゃないと見れないだろうなと思ってたけど、

天使目線は白黒、人間の目線はカラーというメリハリだけでも
楽しかったし、
天使の視点から
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

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ジェーン・カンピオンのパルムドール受賞作。
娘に通訳をさせ、けっこう強めの癇癪をおこす母親と、
肉体でアプローチを試みる間男(ハーヴェイ・カイテル!)
と最後の最後で一番残酷な仕打ちをする夫。
不憫な
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ソウ(2004年製作の映画)

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脚本で驚かせてやろうという野心が透けて好き。
丁寧な伏線、ミスリードさせる犯人っぽい人物とか
闇堕ちしている警官などミステリ的仕掛けが楽しい。

死霊館(2013年製作の映画)

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緊張感を持続したまま
バケモノ登場後も、怖すぎるんがすごいわ。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

5.0

説教くさくならず、けどメッセージは各々読み取れ、多面的で、しっかりエンタメな映画がやっぱり好きだなあ。
めっちゃ楽しめた。
シーン毎の緊張感、なにが起きるのか読めない展開がすごく面白い。
キルスティン
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

5.0

めっちゃおもしれええ!
あらゆるジャンルを横断(ジャーロ、ホラー、サイキック、モンスター)しつつ最高のエンタメに昇華するジェームズ・ワン天才では??
想像の上をいく展開もめっちゃいい。こんかい脚本に関
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

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電話とかだと大胆で、変わってると思われたくて、サブカルをファッションとしてるかおりがいとおしい。『花束みたいな恋をした』に通ずるテーマ性ある。
あれと違うのは、原作者の個人的な思いや思い出がこもりすぎ
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やさしい女(1969年製作の映画)

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映画館で久々にブレッソンをみた。
あいかわらず淡白な演技と、動きのみミニマム演出。
黒沢清とか濱口竜介とかが演出する東出が大好きなんだけど、ブレッソン演出の役者みがあるからだったんだな。

原作はドス
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

良いところ挙げるなら過去と現在がつながるマッチカットと、田中圭渾身の泣き演技でもらい泣きしてしまいそうになるところくらいか。

バラバラに語られるストーリーの関連性は容易に気づくし、もっといえば途中わ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

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キアロスタミ特有の、小さなテーマひとつだけで物語を動かして、単調な車の会話でも、なぜか画面に集中してまう謎の吸引力は感じた。

ラストの意外なメタ演出も画面のざらつき込みでなんか良い。

ただ僕が観た
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アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

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『アメリカの友人』原作パトリシアハイスミスなんや、、
余命を宣告された男が殺人を引き受け、それをアメリカの友人ことデニスホッパーが手伝ってくれる。向かう先は破滅、、みたいな映画。

殺人シーン、一つ目
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エターナルズ(2021年製作の映画)

5.0

MCUで久々こんなに熱中した…。
自分的な推しポイント挙げます。
・キンゴの明らかに霊丸な必殺技。クロエ・ジャオ日本の漫画大好きらしいし、幽白好きらしいし、確実にオマージュじゃん。。嬉しい。

・各キ
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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

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めっちゃくちゃ面白かった。
アルトマンの映画、マッシュとロンググッドバイしか観てなかったから、こんなに面白いとは思わなんだ。
冒頭のPTAが大いに参考にしてそうな長回しからすげ~と思いながらみてたけ
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

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たけしの映画は既存の映画の破壊により生まれる。この映画も従来の恋愛映画のやり取りを一切廃してまさかのセリフ0で感情の高まりを表現しようとする。複雑なことはできないかもしれないがそれで充分だということが>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

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原作のダイジェスト感は否めないが、演者が全員めちゃくちゃハマり役でそれだけで楽しい。
金田と村本がすげえいい。
山田涼介はほぼティモシーシャラメ。
殺陣や暗殺のキレもピカイチで、日本代表するアクション
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キャンディマン(2021年製作の映画)

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ジョーダン・ピールが関わってるとなると観るしかない。92年版はみてない。
相変わらず差別へ問題提起をおりこみつつ、怖がらせる所はしっかり怖い演出で楽しめた。
鏡を使った演出は全てめっちゃこわくて、キャ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

5.0

羅生門的な構成で進むが、内容は少し違って、真実は一つに限定されている。
自分の都合のよい解釈に脳内編集されてるのは一緒。むしろこっちのほうが巧妙に編集されており、人間の醜さが浮き彫りになる。
その三幕
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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この映画はIMAXでみるかどうかで感想まったく違ってくるやろなあ
正直自宅のテレビでみてたら展開が緩慢できれてるかもしれない。

圧倒的な映像に魅了され
思わず今年ベスト認定するところだった。

原作
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

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ドゥニ版のをみる予習でみることに。

この映画が実現してたら、とんでもない映画になってたかな、、
ホドロフスキーの悪夢的な美術苦手だけど、、

オーソン・ウェルズ、ダリ、ピンクフロイド、、
美術にはH
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

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物語の時系列をいじくりまわして、
語りの視点を変えて、
物語が繋がっていく快感を楽しむ。
ガイリッチーのこの手法は上手くいく時は
すこぶるスタイリッシュになるが、(『ジェントルマンとかサイコーだった。
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