このレビューはネタバレを含みます
本当に「もう終わり」にしたかったのは妄想に囚われてばかりで退屈な自分の人生。学校の用務員として働く老人は現実のジェイクであり、昔バーで見かけた女性との妄想デートを何度繰り返してもうまくいかない。所詮自>>続きを読む
「あぁ、終わった」と劇中何度思っただろう。自分の人生が何をやっても裏目に出ることに気づいていながらも、全く関係ない人をも引き摺り込んで、みんな揃ってバッドエンドに真っ直ぐ走っていく。燃え尽きた兄の表情>>続きを読む
高校時代の悪ノリが時空を超越し、夕焼けのあたたかさのような溢れんばかりの愛を注いでくれるのだが、なんとなくぼーっと観ていたらふと、ある違和感に襲われ、実はじわじわと、背筋を正させられる演出に追い込まれ>>続きを読む
「人生は不確かなものだ」という冒頭のセリフが軸となって、自分ではコントロールのしようがなく、どうしても受け入れ難い「現実」という名の歯車に理由をつけるべく、数字(=神)を以って答えを導こうとする学者軍>>続きを読む
誰しも心のどこか片隅に眠っている、知らず知らずに自分が囚われている呪縛のようなトラウマに、近づいてしまう誰かの簡単な一言。そこから解放されたいと思うのは自然なことで、それがきっかけで誘発され止められな>>続きを読む
日本人が抱えている謎の気の遣い合いとかジレンマとかその他諸々の他者に対して我慢する、ということを一切無視しているペドロ・アルモドバル監督の映画が俺は大好き。全シーンの絵が輝いていて、真似したくなる仕草>>続きを読む
1963年、当時の南ベトナム政権の仏教徒弾圧に抗議するため路上でガソリンを浴びて焼身自殺したティック・クアン・ドック僧侶(Rage Against The Machineのアルバムのジャケにもなってい>>続きを読む
人種差別なんて他人事じゃないと自分はどれだけ思えるだろうか。そもそも僕たちは黄色人種で、自分にとってリアルじゃない世界や時間軸の過去を眺めて後悔反省するフリなんてもうやめたほうがいい。この素晴らしい映>>続きを読む
ホラーをあまり観ないから正統派ホラーファンにはどう思われるかわからないけどこの映画めっちゃ面白い。脱出ゲームさながらの序盤(ジジイの家に侵入して物色するとことか!美術部隊最高!)の伏線の貼り方。その気>>続きを読む
人の人生は娯楽じゃない。
まぁ描きたいことはわかるけど、もっとリアルで具体的な要素がないと目新しさもないまま主人公に感情移入もできないし、主人公に寄り添うタイ役の活躍を見たかったな。。
ボクサーを夢見るダウン症の少年と兄の死をきっかけに荒れてしまった漁師。互いに居場所を失った逸れ者の偶然重なった逃避行から「ピーナッツバター・ファルコン」というヒーローが生まれ、僕たちの心を柔らかく照ら>>続きを読む
何が正義で何が悪なのか、誰が加害者で誰が被害者なのか、何が真実で何が嘘なのか、2極化したそれらの概念の間に横たわる「空白」の中で翻弄される、どこにでもいるような登場人物たち。この胸糞悪さこそが自分の中>>続きを読む
静寂の中の沈黙、と最小限の会話。戯曲の台詞によって加速していく感情。身体の中で動く筋肉や骨が見える。喪失と救済。極寒の中の耳鳴りを劇場で錯覚。役者が役者を超え、緻密な脚本や演出と融合し、劇中どこを切り>>続きを読む
極めて優しく、極めて鋭利なその眼差しで、どこまで飛んでいってしまうんだ。正気で見れない、男達の別れは。
恥ずかしながらポールトーマスアンダーソン監督作品初見。噂には聞いていたけどわざとらしくない範囲の破天荒でエッジの効いた作品(笑) 多くを語らない素朴で不器用な恋愛映画に、影の演出が随所に効いてて◎
今泉力哉主演で怪演ブチかましてるサイコでカオスなモキュメンタリー。脚本がしっかりしてるからガチなドキュメンタリーかと思うくらい、あっさりした小ネタの回収などお見事でした。もっと評価されてもいいのに!>>続きを読む
カルリートスは遠い国の王様だから、誰にも彼の気持ちはわからない。もちろん彼自身も。他人のもので手に入れられないものはなかった彼の、何をやっても満たされなかった純粋な愛。求め続けてしまう孤独からの逃避を>>続きを読む
90sを代表するヒップホップレジェンド、ウータン・クランのメソッドマンと盟友レッドマンが主演、そしてそれを撮る監督はジェシー・ディラン(何を隠そうボブ・ディランの息子)という何にどれだけ金をかけたのか>>続きを読む
何かに取り憑かれているようなドランの製作スピードには毎度毎度驚かされるし、衣装・照明・撮影・編集・予告編に至るまで全て自分が関与しないと気が済まず、「タイタニック」は完璧な映画だと情熱的な早口で分析し>>続きを読む
精神の病というテーマを扱う限りはもうちょっとしっかりしてくれないと。障害者に暴れさせていれば何でも「衝撃的なシーン」だと思っているのか?馬鹿にするのも大概にせい。役者の力で何とかギリギリ観れるレベルの>>続きを読む
水原希子にならもう何されてもええわ。
強い。強すぎる。なんなんだこの映画は。
閉塞感漂う社会情勢の中で徐々に精神が参っていく家族を描いているが、これがなんとも壮大。壮大すぎるギャグ。セックス・ピストルズを初めて聴いた時、あまりのパンク加減>>続きを読む
1979年11月。俺たちはいろんな旅に出た。それはほとんど「ただ暴れたい」だけのものだったが。劇的な時勢の変化で若者が荒みに荒みまくった70〜80年代のイギリスという国を代表するようにニューウェーブと>>続きを読む
だれもいなくなった世界にひとり置いてけぼりになった身体で"人がいるときの方が孤独を感じていた"障害者の男と、孤独を嫌い"ここにいさせて"と頼むエルファニング。最新の医療技術で人間の感情を抑制することが>>続きを読む
なぜか俺たち人間は家族であろうと理解し合うことが難しいし、なぜきっかけとかタイミングがなきゃ噛み合わないんだろう。そして、その中で揺れ動く人間の感情というものは なぜこんなにも美しいのだろう。家族なん>>続きを読む
善の心を以って事を成すべし。
さよならパパ。。。
ここまでくると「レイア姫、尻軽すぎるやろ」としか感想が出てこない