水のまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

水のまち

水のまち

そんな感じ。

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クレージーホース(1973年製作の映画)

4.4

砂漠に咲いた究極の愛の神秘。有無も言わさぬ衝撃、もう誰も止める者はいないのであろう、堂々と『死よ、万歳』で使われている音楽(相当かっこいい)をそのまま使うgoing my way。トライバルビートの原>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

「芸術がゴミのようだ!」とは言ってみたかっただけ。芸術とは信心の上に成り立つまやかしのように、暴徒化した全人類総アーティスト時代を、布切れ一枚に500億円の値がつくことを、皮肉を込めて表現の自由の限界>>続きを読む

小さな兵隊(1960年製作の映画)

5.0

それまでの芸術全てを飲み込んだ七番目の芸術は、狂おしいほどに美しい。民族自決にひび割れる世界の中の白い一室で、女は理想を、男は寡黙を、口にした。鏡の中の顔は、内面に思い描く顔と違うと知って、言葉の真偽>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

終わってる現実の不条理さだって笑えるのだから、この純真さを娯楽以上に楽しむことはできなかった。美味しいもの食べて、通じ合った熱いコミュニケーションがしたいと思う、汚れた心はもっと迷子。ビートルジュース>>続きを読む

チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

4.6

音色は愛なくして響かない。叶わぬ恋ほど愛を奏でてくれるのだから、切ないものだ。死にたくなるのもよく分かる。愛した人たちとの思い出の塊は、一方的なさよならを告げ、土の中へ。

死よ、万歳(1971年製作の映画)

4.0

父を殺したイデオロギーへの懐疑と、死への恐怖。父を裏切った、自分を産んだ、母という女が憎みきれない猥雑。黒い七面鳥が尾を広げ、白い夜明けが来るまでのこと。表現弾圧へと抗う暗喩が、憎しみに剥き出された感>>続きを読む

ドッグ・デイズ(2001年製作の映画)

4.2

斜めの系譜のサイコパス、“最も暑い日々”のべたついた汗。物語であることを忘れさせる生々しい距離感と、不快な群像を嘲笑うかのような、ポップな色彩の街並みに、善悪美醜を狂わされて浴びる雨。アナのベスト10>>続きを読む

なんて素敵な日(2012年製作の映画)

5.0

(世界は ぎこちなく 美しくて 新しい)いつもの景色が、いままでとは違うものに見えて、生きていると感じた。「なんて素敵な日なんだろう」と、心の声は青空の下にこぼれ、少し浮いた。生命は肉体を離れても、コ>>続きを読む

あなたは私の誇り(2008年製作の映画)

5.0

ビルのメランコリックな人生は、かくして作られた。現実へと幽かに息をするパラノイアのカットアップは、冷たくて気持ち良い。過剰摂取で死にかけた時に見るような描写と、冷たい身体を家族の温かさが包むような鎮痛>>続きを読む

きっと全て大丈夫(2006年製作の映画)

5.0

ティモシーのようで、ディックでもあり、バロウズのようでもあるビルの見る世界。アニメーションは文字より速く血管を流れ、シナプスをいとも簡単に狂わせる。支離滅裂な世界の不安に、きっと全て大丈夫、と、冷たい>>続きを読む

オヤシラズ(2010年製作の映画)

5.0

オヤシラズ、抜歯後の抜糸。理解を超える痛みだ。なのに抜けない、糸は長い。痛みが増し、精神が崩壊していくアニメーションの顔に爆笑。痛覚の極限の描写が、最高に、絶対に、笑える。思い出しただけでも笑える。画>>続きを読む

人生の意味(2005年製作の映画)

4.8

生まれたときから朽ちるまで、灼熱の炎へと、ただ落ちるだけ。そう思うと少し悲しい。だから人生の意味を教えてください。

でも結局。皆皆銘銘、勝手なことを言っている。銀河の彼方もフラクタル。だけども、人類
>>続きを読む

休憩3D(2003年製作の映画)

4.9

『メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集』を順に観ていくと、「ビリーの風船」「リジェクテッド」2作品で既にハーツフェルトの宇宙に解き放たれ、フワフワとしている。そこに来て、「休憩3D」と、>>続きを読む

リジェクテッド(2000年製作の映画)

4.4

放送局に却下されたプローモーションビデオ集。認められなくても良いという逆転の空想は、芸術家にとって最高のキャンバスであるかのように、創造の葛藤と狂気とが踊る痛快さ。子どもが描いたような絵が、実は“省略>>続きを読む

ビリーの風船(1998年製作の映画)

3.8

遊んでいるの?遊ばれてるの?遊びと子どもの、紐でつながった表裏の関係。危険でないことなんて、面白くない。風船のこすれるケミカルな音が、いたずらに誘う。
風船の、中の空気はなんだろな?

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.4

忘却されない過去が、思い出へと変わりゆく美しさ。人間は不完全な存在だから、愛というものが生まれたのだろう。綺麗な涙がこぼれ、そう思った。

瘋癲老人日記(1962年製作の映画)

3.6

77年生きたところで、食欲と性欲はまだ尽きない。欲情を感じる息子の嫁に、ナメクジのようにあしらわれても、喜んでしまう老いた命。駄々っ子のように、気違いのように、高鳴る血のひびきを求め、母性と魔性の言い>>続きを読む

テッド 2(2015年製作の映画)

3.6

時が過ぎても Thunder Buddies For Life.相変わらずのポコポコ仲間に、笛を持参でゴラムな才女が to join!HTCC 二度の優勝を誇るスーパーレモンの歌声に、ワイルドたちも、>>続きを読む

神風(1986年製作の映画)

3.6

逆恨みのNew Wave。理解されないが故の社会に対する復讐などは、極めて惨めな行為である。そう思わせるには充分な、フリークエンシー・キラーの不快感。テクノロジーまでもがダサい時代の、トホホ。

袋小路(1965年製作の映画)

4.6

孤島の古城の暇つぶし、刺激的。フランス女に、大男小男。潮とエタノールの澱んだ香りが、袋小路で発火を待つ。所謂、次元が違う完成度。コメダ珈琲の豆菓子以上に、コメダ・ジャズが美味しい。

港町(2018年製作の映画)

3.8

神隠しにでもあったかのように、無彩の港町に迷い込む。伝統にまで昇華させない習慣のユーモアが、一周回った無垢さから、零れ落ちる愛らしさ。スラッジな匂いと、海面からの照り返しを浴びた疲労感と、どのアングル>>続きを読む

柔道龍虎房(2004年製作の映画)

4.5

夜空に旅立つRed balloon。スクリーンに何を描こうが自由である、と知っていたのに、反則だ、と思わせる凄み。アシュレーロードの街灯を浴びた、男達の背中が汚れている。格好良い。ジョニー・トーが、“>>続きを読む

でーれーガールズ(2015年製作の映画)

3.3

うめられなかったSpeech balloon、未完のままの少女漫画。明日こそは、今日こそは。と、過去の後悔とともに生きているような、今。よくよく考えれば、過去になにか言い残した記憶もなければ、執着する>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

3.5

友情よりも“I LOVE YOU”なTHUNDER BUDDY。ハニーに、マーマレードと、今度のクマは、ハイがお好き。子供じみたミラクルよりも、雑草を刈り、種まいて、花咲かせましょう。と、大人になった>>続きを読む

好きでもないくせに(2016年製作の映画)

3.7

そこのけ そこのけ 秋田美人の聖女が通る。安っぽいネックレスみたいに愛をチラつかせ、好きでもないくせに、ただセックスがしたいだけの性が、好きを体現するかのようなセックスの不可思議さに、恋の宇宙で滑稽に>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.1

手に汗を握る熱戦に、気づくと胸の上に拳があった。過去の映画が史実となった、時間を有する平行世界に、ロッキーは生きている。戦いという内なる孤独に勝利するため、開く心と、その支え。アドニスの周知の天性に、>>続きを読む

素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.6

とめどない野心が、爆発を夢見てる。標的はアソコと、上向き加減の矢印が、はねている。「何も考えないで観られるね」と、鑑賞を終えた彼女が言ったから、僕が生きた、わずかな昭和は、もっと如何わしく、もっと不条>>続きを読む

壊音 KAI-ON(2002年製作の映画)

4.0

無色のサイン波を凶兆に変える、青いフィルム。直視できない現実が、歪んでさえくれるなら、固体だろうと、液体だろうと、何でも。飛行機とともにin the sky、雲をつくる魔法も覚えた。いつもと違う感覚が>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

3.8

マーマレードの甘い香りに、本能のままに。可愛さ、無敵。Red todayの帽子をかぶって、ロンドンにクマ到着。雨に濡れても、温め合って、ミッション:インポッシブルだからね。楽しかったよ。

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.1

あるある、いるいる、と、生々しく、痛い。テレビが垂れ流す、どーでもいい番組、ニュースももういい。空を切る現実。でも生きている。歩幅は皆違うけど。リンチ映画のように絡むマインド、日が昇るまでの月の光。第>>続きを読む

狂った夜(1959年製作の映画)

4.2

幸せを買う、金。娼婦と娼婦が道路を挟み、罵り合いながら距離を縮める。生きる現実を知ったこの街に、負けを認める者などはいない。貧乏人を嘲笑う世界に勝つ為には、狂ったと言われようが、手段を選んではいられな>>続きを読む

死闘の伝説(1963年製作の映画)

3.9

空は戦火で陰り。“そうあるべき”という抑圧は耐え難く、はけ口として“そうでないもの”という差別を生んだかのように。明日という希望の裏に張り付いた不安が拭えない人間の脆さ。団結という力の集合体は、足並み>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

人は孤独。と、知った季節。真直ぐ歩けば出口だけど、もう少し、クスクスと笑っていたかった。針を落とした78回転のレコードから聞こえてくる、“悪魔にもなれる”純真な愛が、彼女と世界の間にあるガラス窓を、小>>続きを読む

THE MASTER OF SHIATSU 指圧王者(1989年製作の映画)

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ブルーベルベット浪越、高らかに笑う。親指は宇宙である。

ノイバウテン 半分人間(1986年製作の映画)

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半分以上人間やめた。胎内で聴くノイズとは、こんな感じなのだろうか。芯を叩く轟音を全身に浴び、真白な領域で意識は崩れ落ちた。幽かに、投影される白塗りの舞踏団を静かに目が追う、奇妙な一時。インダストリアル>>続きを読む

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.5

ハイコントラストに浮かぶ、シリアスすぎる男の顔。哀しげなスキャット、艶やかなサクソフォン。有閑マダム残酷殺人から、冷たいノワールを予感したが、下地にひかれた松竹印の人情味が、興ざめするほど、温かい。ふ>>続きを読む