水のまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

水のまち

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そんな感じ

映画(1188)
ドラマ(0)

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.9

Punk Boy meets Girl from Space.
New Roseの幕開けから頭ポコポコなっちゃったけど、垢抜けなくてもおかしくない危うい設定だな、なんて束の間。なんですか?その衣装、
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

冷たい水とぬるい水のような、温度の違う二つの悲哀が、溶け合うことなく流れるリズム。

特盛ワサビで笑えるほどの幸せ者ではないけれど、難民問題を真摯に受け止めるのとも少し違う、カウリスマキのblues
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.2

愛に溶けたbittersweet。甘くても、苦くても、同じく高鳴るハートに揺らされ、止まらない時の流れに、甘さだけでは飽きがきて、夢は夢とロマンティックに真実も儚く、好きという感情が分からなくなるくら>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

-

大きな翼が広がると、真赤な血がぽたりと垂れて、裸の自分に会いたくなった。

退職願を告げたその日、光導く先にあった“愛の肯定”。上手いも下手もないのだろうが、別れがどうも苦手の様で、冬の夜が肌身に沁み
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.0

空間の歪み、デジタルノイズ、RGBのモアレ、時空の秩序が乱れる描写とSweet Dreams みたいな曲に興奮するも、タイトなスカーレット・ヨハンソンが、精密なシェルにハマっていて、その美しいフォルム>>続きを読む

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.5

生命燃やして、舞う白き蝶。磨きあげて創る“芸術”と、生まれ持った“美”との対峙。信念の揺らぎ、慕情のまなざし、悲愴に濡れて悲壮に微笑む。舞踊ればそこがステージ、リリー=ローズが残酷なほどに美しい。サー>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.4

久しぶりに、ステージを観て泣いた。

カイの陰った心に一瞬光がさした時、日影から日向へと移りゆく天使のような遊歩ちゃんに即心掴まれて。
全編にわたり、内にも外にも陰と陽との関係が重なる様に丁寧に轢かれ
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殺し屋1(2001年製作の映画)

3.8

映画完成記念 山本精一ライブに西麻布へと行ったのは良い思い出。やはり彼は、変態で最高のギタリスト、この性的倒錯の世界観にエフェクトが冴えまくっている。スリルを追い求め、行き詰まった時代の空気が懐かしく>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.4

幸せのすきま、通じない言葉、騒々しい世界で君を見つけて、君とふれた。高層ビルの足元で、風をあつめて。言い聞かせるように、そう、 all right 。

外国人が撮る東京が好き。

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.8

始まりあればいつか終わるという根底のネガティブからはみ出すものなどこの世に何一つ無く、その救いようのない真実に、皆々病気。だから何か救いを求めて、信じてみたり。人が生まれていなければ、神もきっと生まれ>>続きを読む

宇宙人ポール(2010年製作の映画)

2.7

コミコンにはオルデランの姫が超いっぱい。『悪魔の追跡』みたいにRVに乗かって、SFオタクのBFFとエイリアンの逃走劇は、やっぱり小ネタのオンパレード。エリア51 in アメリカ南部のweedな感じもほ>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.9

性欲をお金で買うと、口直しに虚しさが付いてくる。扉の向こう、聞きなれないインターホン。強張る身体がぎこちなく、生き地獄。開き直って、乱れ交わり、剥き出る人格。行き詰まったところで、AM3:30爆弾投下>>続きを読む

女はバス停で服を着替えた(2002年製作の映画)

4.0

澄んだ空気と大地の町に大人の恋物語が淡く染み入る。セクシー・バス・ ストップよりも切なく悲しく、胸締め付けられる再出発。北海道鹿追町全面協力による一挙両得、神田日勝記念美術館など観光復興にも繫る上質な>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

3.9

判決理由は馬鹿だからだら。曲がった大黒柱に家グラグラ、家族全員狂ってっけど俺どうする?。生まれた環境を底に、テレビ中継の背後でピースして映り込むようなセンスを積み重ねて、罪重ねて、家族愛して、死刑。同>>続きを読む

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

2.8

ようこそ自殺用品専門店へ。死の反対は生きるなんていうのは、野暮なのかもね。笑うとか、美味しいものを食べるとか。そう、もっと愉快でしょ。と歌って踊って、LOVEまでくると、もう満腹。ご主人の名前はミシマ>>続きを読む

ひかりのまち(1999年製作の映画)

4.2

ようこそワンダーランドへ。パパもママも、みんなみんな色々あるけど、冷たい雨も降れば、人と話すとあたたかくもなったりする不思議な世界。季節はもう冬、明日に向かって光る温もり、11月の贈り物。
妊婦を抱え
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HITCH-HIKE ヒッチハイク(2013年製作の映画)

3.2

鬼畜に拉致られ逃避行。写ルンですくらいに生々しい画と、撮影許可状況に驚き、心配になるけど、その雰囲気にサスペンスと、キャンプ場になぜかエロいブラウス!?とが混ざるとけっこうカオスで、カーチェイスも、超>>続きを読む

女が男を捨てるとき(2006年製作の映画)

2.7

燻る感じは、いつものオンリー・ハーツ。そんな安い言葉でおちるんだ、恋っていいね、若いっていいよね。体当たりでなければ前に進めないような、空より青いからっぽさに、振り返ればサウダージ。なぜか皆ハイトーン>>続きを読む

スペースバンパイア(1985年製作の映画)

3.5

画面奥から飛び出てその勢いのまま抜けていくタイトルのスピードが超スペーシー。ハレー彗星という響きもなつかしく、宇宙パートのデザイン、浮遊感が素晴らしいのだが。地球パートの火薬、SFXともに量多すぎ。技>>続きを読む

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

4.5

初々しくドキドキとした子供心、忘れていない小さな思い出を、まあるい水がのみこんで、泡、ブクブク。ピュアより透明な物語。

水の動きの曲線美、発色豊かに刺激的な、時にやさしい天才的な色彩感覚、時代を超え
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.8

落ちる前に切り開け、走り抜けろ宇宙。しっかりと純白パンツを見せてくれる、元気な山好き園子温監督に乾杯。自らの性癖を撒き散らしたかのようなこだわりの地獄絵図が色っぽい。麻里子様+ウェディングドレス+回し>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.1

決断は一瞬に。己の命令で動く身体は、臆病なだけで勿論従順。横切るつもりが、転がり出して、滑稽なほどに制御不能なBad Time。良い事なんて何一つないけど、結果だけはGood Time。新鋭な温度と角>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.8

最初から最後まで、ずっと熊と闘っているのかと思っていたら、そうではない。
生まれてきたからには、死ぬまで息をしろ。雪山の透明感に、無機質な音の粒が垂れ落ち広がる波紋の寒々しさ。血の気のない、極限を超え
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MASK DE 41 マスク・ド・フォーワン(2001年製作の映画)

4.1

燃えた闘魂。行けばわかった、ありがとー!

1998.4.4 東京ドーム。プロレスビデオメーカーに就職して四日目だった私は、右も左も分からぬまま恐れ多くも、アントニオ猪木引退試合を坂口征二、マサ斎藤が
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人が人を愛することのどうしようもなさ(2007年製作の映画)

3.7

小さくポンとだけ音を立てて、軽く弾けた。その後すぐに、覆っているものを一瞬にして消し去る閃光が乱れ打った。肌を照らすその冷たい色に、恍惚を感じた。虚像めぐりの女優の迷宮、いい顔するね、喜多嶋舞。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.2

“それ”は、Wデートとポップコーンがよく似合う。若者で満員の劇場で、恥ずかしくなるくらいにキャーキャー言いたかったけど、ちょっと子供向け。ホラーよりもジュブナイル色濃い、もちろん恋。
本当に欲しいか?
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

5.0

Limiter Cutした赫、不良。

どれだけシャレたビートをキメても、私の根源にある和の節が、やはり一番踊らせる。ダルマよりも赤く、軽く、七転び八起き、祖国。日本アニメオールタイム・ベスト。

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スポンジ・ボブ/スクエアパンツ(2004年製作の映画)

4.5

尊敬するヒト(デ): パトリック・スター

いつでもファニーな海の底。バブルバブルなスポンジ・ボブと、ピグレットピンクの後継者パトリックが、羊水まで赤ちゃん返り、ド変態レベルでいかれている。

実写合
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.2

偏見なんておしゃべりで聞こえない。ホットなTが、ベラベラ、ブラブラ、捜し回るロサンゼルス。

この街の形容詞は“FUCK”ひとつあれば事足りるよう。「服の柄が○○○」のハイピッチ感が最高に。マイノリテ
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ゲームの規則(1939年製作の映画)

3.7

繁殖戦略の規則、脆く。ありあまる富に規則を犯す者達の周りを、悪戯な笑みを浮かべるキューピットが飛んでいた。ウソなる重い服を脱ぎ捨てて、寄り添う頬と、頬と頬。八方美人と夜の発砲。
娯楽が少ない時代の恋が
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新宿マッド(1970年製作の映画)

3.8

ぬくい肌、燃える説教、革命の揺らぎ。

何者も受け入れる新宿という街の混沌に、田舎者の親父と、流行りの若者との対比を写すと、なぜか鮮明に真意が炙り出てくる痛快感。なんでも剥ぎ取る新宿ノワール、カッコ悪
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鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

5.0

直感的な感性で、現代音楽・騒音芸術を軽く超えていく奇跡。

意図して作られた音ではない、存在する音を切り取る角度。上質な構図という舞台で鳴り止まないそれは、無駄が削られていく“作業”の性質が生む無機質
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

Perfectなんだけど、やっぱり嫌い。
ドアの開く音、ハッチの閉じ方、押したくなる様な格好良いボタンがいっぱい並んで、ストロボも、茶トラもついて、「あー、僕も宇宙でタバコ吸いたいなー」なんて、大好き
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直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

3.8

シリーズ第二弾、嬉しいことに正統な続編。恵美の招集に甲賀、隼、桜、再び。ってアンタら無敵だったん違う?令嬢違う?

緊張の糸は豪華に切れ、ぶっ飛び筋肉コメディまっしぐら、大逆転の意味も無さそうに、小競
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.2

土地には土地の歌がある。“レコードが良いからライブに行くんじゃねえ、ライブが良いからレコードを買うんだぜ!”な現場主義に、ひょろりととんがる頼りない奴等。独裁的な敏腕マネジャーが酒呑み、鞭打ち、Go >>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.6

秋雨にうたるる抑制、我々に似た姿形も、似て非なるもの。己の持つちっぽけな知力などは泥と唾と糞に塗れ、半分あたりで溶けてなくなる。激動に、粘りを加え、「あっちいけ」という台詞が何回出てくることでしょう。>>続きを読む