水のまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

水のまち

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そんな感じ

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ナッツ!ブリンクリー博士の奇妙な運命(2016年製作の映画)

3.5

Dr. John Romulus Brinkley (1885-1942)
こうして私をもイリュージョンにおとしいれるDr.ブリンクリーの経歴と、ビターなアニメーションが、なんともアメリカ的、としか
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美味しい美女(2017年製作の映画)

-

密かに想いを寄せる彼女へとっておきのプレゼントを送ったカニバリストのオスカーに、明日のディナーの招待状が彼女から届く。だけどもひとつ問題が…。ドジなのも、ズレているのも、一生懸命なら愛なのね。近未来的>>続きを読む

オーケストラ・リハーサル(1978年製作の映画)

3.5

音楽でメシを食っていこうなんてのは、常人のすることではないような。各々手にした楽器への愛着を語る姿に、あふれ出る変人的な個性。音楽家達も集えば社会、支配を振りかざすタクトへと、シュプレヒコールの音頭を>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

-

世界で一番美しい病気、純白が落ちるそこは狂気。まわりが見えなくなるくらいに恋するほうが、こうして物語として見るよりも健全であるかのように、跳ね返る惨めさと痛さ。大人の世界に踏み入れた15歳の衝動が打ち>>続きを読む

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

4.5

今日もまだ終わることなく、前を見つめて今にいる。消え去る言葉の遠くのピンク、決めごとのように、さよならが初めからあったとしても、彼女達と会って良かったのだろう。強烈なパンチの痛みが少し嬉しいように。>>続きを読む

デモンズ(1985年製作の映画)

-

ダリオ・アルジェント研究会に参加するような人の『エル・トポ』の感想が、“普通だった”というのもある意味うなずける。いろんな色の絵具が混ざると黒になるような、汚い悪夢。目が光るところは良いけど、売りであ>>続きを読む

ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して(2010年製作の映画)

3.9

1年間 北米大陸で何種の鳥を見たかを競うコンテスト“The Big Year”に挑戦する3人。

1億6000万年近くも栄えた恐竜が、1万種の美しい姿へと進化したという、とんでもない奇跡と浪漫に、私も
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イライザから私たちへ(2018年製作の映画)

5.0

洗練された美しい世界観に描く生の柔らかい曲線が、優しく命を教えてくれる。木洩れ日あびて舞い落ちる緑色の葉のように、悲しみの音を鳴らす風に吹き飛ぶ枯葉のように、人の一生は素敵なもの。不思議なことに、朽ち>>続きを読む

明日の世界Ⅱ 他人の思考の重荷(2017年製作の映画)

5.0

クローンエミリーが去って、きっと数分後なんだろうな、エミリー0のもとに現れるエミリー7(だったかな?)。
またまた欲しがる昨日の記憶へ時間旅行。二人がシンクロした時に、フィードバックしたかのようにバグ
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明日の世界(2015年製作の映画)

5.0

内にある意識が外の世界をつくり、その内側に体がある。今まで生きた感覚と真逆にある“アウタースペース”へとアップデート。
空のように、雲のように、無機質にデータ化された記憶の鋭利さに、純真無垢なベイビー
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Day Is Done(原題)(2006年製作の映画)

5.0

「課外活動 再構成」#2~#32

奇妙もはじける、愛くるしい再生。過去の記憶を分解し、皮肉とも遊び心ともとれるユーモアと、ポップカルチャーを超えたセンスで再構築。私の狂気の一部分はマイク・ケリーで出
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.8

富と名誉に頭大きく、足隠して、死に至る戯れ。馬鹿げた現世で、医者にもらった薬を飲むか、神父が鳴らす鐘を聞くのか、絶望にこそ一番高鳴る生の悦楽。このくだらないユーモアに、少し倦むも、ニタニタは止まらない>>続きを読む

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.8

終わらない暇に Ready Go オフなビートにのっかって。と、冗談です。いや、本当です。投げっぱなしの連続に失笑、失笑、やや失笑。バッカじゃないの、と、つっこむのもバカらしいくらいの脱力感に、意外と>>続きを読む

パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

4.2

凪のような至上の愛とは本物なのか、それともただの退屈か。互いを求めぬ二人にあるのは、必然のように突然の別れ。進まぬ時間の止まった針に、男は女に支えて欲しく、女は男を支えたくなる。そんなことも分かってい>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.6

狡賢い頭は臆病に、この面倒事から逃げるけど、勝手きかない心は敏感に、全ての痛みを受けとめた。いつかは消える泡のように、キラキラとした小松菜奈と菅田将暉が美しく、透きとおる夏に少し艶やか。市川実和子と小>>続きを読む

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(2016年製作の映画)

3.8

@に隠れた陰気な戯れ。でもベースには、生身にWobbる青春があって、エマ・ロバーツで、夜明のラブロマンスだなんて、so hot。レペゼンWU-の“Dolla dolla bill y'all”までお見>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.1

半熟の柔らかさに抱腹絶倒、劇場だから抑えたけれど、We Will Rock Youとか、Rage Against the Machineの空耳だとか、“分かる奴だけ、分かればいい”、そんなこともネット>>続きを読む

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.6

女性への欲求と言うよりは、女性になった園子温、この絶好の機会にまさかのANTI。メタフィクション構造の複雑さに紛れて、言いたいことは言えたのか、それともいつもの照れ隠しなのか。園子温エモーショナルの一>>続きを読む

ビジランテ(2017年製作の映画)

2.8

その暴力の先、痛みの先に何があったのだろうか。兄弟の絆は何処、ただ土地の権利書を奪い合っている程度にしか見えず、平凡な絵面、隅々まで意識がいっていないようにボケた背景、言い訳がましく暗い色彩に、退屈で>>続きを読む

コロンブス 永遠の海(2007年製作の映画)

4.2

緑と赤の衣を纏う守護神の、矛先が綴る海と風の詩集。解き明かされるコロンブス、手招くような波の誘い、空の色に映る心情、時の中に生まれる空間。色彩豊かに、美しい情景の、余韻がとても心地良い。

ヒーローマニア 生活(2016年製作の映画)

1.5

なんでこの映画を作ったんだろう?どうしてこれで楽しんでもらえるって思ったんだろう?船越英一郎の絶望的な演技力が東出昌大に伝染中。鳩みたいな窪田正孝と小松菜奈は可愛いけれども、ショートオールのジャージ着>>続きを読む

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー(2015年製作の映画)

4.3

ベツレヘムの星が霞むほど、ダビデの星が輝いて。Xmasプレゼントが薬箱だなんて、良く出来た嫁。期待を裏切らないセス・ローゲンがちゃんぽんして錯乱して、大爆笑。Mr.グリーンのプレゼント、家にも3回届い>>続きを読む

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.4

やっと会えた三つの乳房を持つ女、メリーナでなくメリーの方。ディックのDarkなBadTripを、ヴァーホーヴェンの残虐性とシュワちゃんの筋肉で大爆破。わかり易さと映像技術の時代性が、嫌いではないけども>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.9

Punk Boy meets Girl from Space.
New Roseの幕開けから頭ポコポコなっちゃったけど、垢抜けなくてもおかしくない危うい設定だな、なんて束の間。なんですか?その衣装、
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

冷たい水とぬるい水のような、温度の違う二つの悲哀が、溶け合うことなく流れるリズム。

特盛ワサビで笑えるほどの幸せ者ではないけれど、難民問題を真摯に受け止めるのとも少し違う、カウリスマキのblues
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.2

愛に溶けたbittersweet。甘くても、苦くても、同じく高鳴るハートに揺らされ、止まらない時の流れに、甘さだけでは飽きがきて、夢は夢だとロマンティックに真実も儚く、好きという感情が分からなくなるく>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

-

大きな翼が広がると、真赤な血がぽたりと垂れて、裸の自分に会いたくなった。

退職願を告げたその日、光導く先にあった“愛の肯定”。上手いも下手もないのだろうが、別れがどうも苦手の様で、冬の夜が肌身に沁み
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.0

空間の歪み、デジタルノイズ、RGBのモアレ、時空の秩序が乱れる描写とSweet Dreams みたいな曲に興奮するも、タイトなスカーレット・ヨハンソンが、精密なシェルにハマっていて、その美しいフォルム>>続きを読む

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.5

生命燃やして、舞う白き蝶。磨きあげて創る“芸術”と、生まれ持った“美”との対峙。信念の揺らぎ、慕情のまなざし、悲愴に濡れて悲壮に微笑む。舞踊ればそこがステージ、リリー=ローズが残酷なほどに美しい。サー>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.4

久しぶりに、ステージを観て泣いた。

カイの陰った心に一瞬光がさした時、日影から日向へと移りゆく天使のような遊歩ちゃんに即心掴まれて。
全編にわたり、内にも外にも陰と陽との関係が重なる様に丁寧に轢かれ
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殺し屋1(2001年製作の映画)

3.8

映画完成記念 山本精一ライブに西麻布へと行ったのは良い思い出。やはり彼は、変態で最高のギタリスト、この性的倒錯の世界観にエフェクトが冴えまくっている。スリルを追い求め、行き詰まった時代の空気が懐かしく>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.4

幸せのすきま、通じない言葉、騒々しい世界で君を見つけて、君とふれた。高層ビルの足元で、風をあつめて。言い聞かせるように、そう、 all right 。

外国人が撮る東京が好き。

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.8

始まりあればいつか終わるという根底のネガティブからはみ出すものなどこの世に何一つ無く、その救いようのない真実に、皆々病気。だから何か救いを求めて、信じてみたり。人が生まれていなければ、神もきっと生まれ>>続きを読む

宇宙人ポール(2010年製作の映画)

2.7

コミコンにはオルデランの姫が超いっぱい。『悪魔の追跡』みたいにRVに乗かって、SFオタクのBFFとエイリアンの逃走劇は、やっぱり小ネタのオンパレード。エリア51 in アメリカ南部のweedな感じもほ>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.9

性欲をお金で買うと、口直しに虚しさが付いてくる。扉の向こう、聞きなれないインターホン。強張る身体がぎこちなく、生き地獄。開き直って、乱れ交わり、剥き出る人格。行き詰まったところで、AM3:30爆弾投下>>続きを読む

女はバス停で服を着替えた(2002年製作の映画)

4.0

澄んだ空気と大地の町に大人の恋物語が淡く染み入る。セクシー・バス・ ストップよりも切なく悲しく、胸締め付けられる再出発。北海道鹿追町全面協力による一挙両得、神田日勝記念美術館など観光復興にも繫る上質な>>続きを読む