自分の一番大切なものを誰かに託さなければならないとき、誰をどう選ぶのか?これがテーマだと思う。実際そういう立場になったら多くの人が悩むだろう。そうなったときの最善手がこの映画には選択肢としてあって、>>続きを読む
とんでもない出会い方から始まったので、最初っからずっと持ち直すことだけを願いながらの鑑賞になってしまった。とにかく出会い方がヤバイ。ケータイを忘れてしまったら、見知らぬ男から自宅に電話がかかってきて>>続きを読む
児童文学の賞であるカーネギー賞を受賞した原作はジュブナイルでありながら人間の根源的な部分をテーマにしており、分かりたくないことを分からせるために怪物が物語るストーリー。物語の力を信じた作品で非常に好>>続きを読む
ジェイミーは本当に恵まれていると思う。80年台前後が舞台にも関わらずソフレがいる上に、音楽の趣味が合うカッコイイ姉貴のような存在がいて、ちゃんと息子のことを理解しようと努力しながらも、理解しきれない>>続きを読む
もうとっとと綾野剛に主演男優賞を与えなさい日本アカデミーさん。そもそも去年の「日本で一番悪い奴ら」で獲れてないのがおかしいんだ。飲んだくれのイメージはそもそも綾野剛にはあるんだけど、これはちょっと常>>続きを読む
とんでもないものを観た!なんて思ってしまう人もいるだろう。確かにこのキャストで吉田大八監督でこの規模で公開なんだから驚くのも無理はない。それぐらいぶっ飛んだ話だから。ただし、原作の方が凄いんだよ。思>>続きを読む
原作未読。アノミーな二人が偶然出会い今まで感じることのできなかった共有という絆で前を向くというストーリー。最果タヒの原作にある詩がポツポツと盛り込まれており、一見アート系中身薄っぺら映画風だけど、今>>続きを読む
各賞レースで主演男優賞、女優賞候補には間違いなく入るだろう。永瀬正敏と水崎綾女はそれに値する演技をしたと思う。光を意識した撮影も素晴らしく、とにかく画がひたすらにいい。ミュートで流していても価値は高>>続きを読む
この感動こそがセンス・オブ・ワンダーだ。原作を読んだのは十年ほど前だっただろうか。SFというジャンルに心底感動したのを覚えている。一冊の短編集に収まる全ての作品が素晴らしかった。しかし、それ以降SF>>続きを読む
夜は短し歩けよ乙女を観て以来超期待していた作品。実際それほどでもなかったというのが残念でならない。一番に超絶大ヒット映画「君の名は。」と被ってる面が多すぎてなんというか…どっちが先に製作に着手してよ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
トンネルが崩落して閉じ込められるって設定をフライヤーで知っただけで「それは是非観ないと!」と思わせられていた映画。でもこういうのって設定が面白いだけってのも多々あるわけで。そう考えるとよく出来ていた>>続きを読む
淡々とした映画だ。誰にでもありうる「まぁいいか」の判断がその後の全てを狂わせる。事件後の苦悩は他人が慮るに余りある。塞ぎ込んだ彼を誰も救うことはできない。しかしそんな彼にも僅かに、ほんの僅かに上を向>>続きを読む
前作は確かに面白かったし楽しかったけどそこまで評価される作品だったかちょっと疑問だったから二作目でどうなるか期待と不安を持ちながら見に行ったが、これはみんな好きになるに決まってるな!と、いい方の驚き>>続きを読む
これは素晴らしすぎる。スローライフだとか老後の生活だとか、そういうジャンル的なものではなく、これは津端さん夫妻の数年前の日常であり人生に対しての姿勢が垣間見えるたびに関心し、好きになる映画だ。監督(>>続きを読む
映画の意味とは様々にある。エンタテインメントなら人を楽しませればOKだったり、ドキュメンタリーならまだ知らない人の多い事実を知らしめることだったり。今作はフェイク・ドキュメンタリーであり、エンタテイ>>続きを読む
待ちに待ったシャマラン×マカヴォイの新作は期待を裏切らなかった!前作の恐怖とクスクス笑いの螺旋アート「ヴィジット」で第一線への復活を遂げたシャマラン。次作「スプリット」の主演がマカヴォイであると予告>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
誰が言ったか「砂漠でドンブリ」正にその通りで、悪いことしたらヤバイ親父に追っかけまわされるという意味では一緒。こちらの方が社会的メッセージがメインと言えそうだがこれはひどい。
シビアな現実を表現し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
こんな橋本愛のための映画撮られたらスコアなんてつけられないよ…頭っからまたチャリンカー橋本爆走してるし。岩手のド田舎やら京都の街やら小豆島やらを激走してきた橋本愛だが遂に東京を走ることになったわけだ>>続きを読む
序章を観て以来、リン・ホンの美しさにやられてしまっていて、戦闘シーンもいいけど奥さんをもっと大事にしろよなんて思ってしまうどちらのモードも楽しんでいる敬虔な観客になってしまった。しかし今作遂に・・・>>続きを読む
こちらも高評価多数のアジアン映画。マレーシアのとある学校の音楽祭を軸にそれに出演する学生たちの群像劇。テーマは宗教と愛。
多民族国家でありそれに伴って当然多宗教であるという特殊な状況下で学生たちは>>続きを読む
あまりにも高すぎる評価から見るのが怖くなってしまっていたクーリンチェ。4時間という長さに辟易してしまっていたのもまたここまで見なかった理由の一つだが、逆にまとまった休みになってしまえば当然見るしかな>>続きを読む
いやいやいや、こんなにおもしろいとは思わなかった・・・
ヘイリー・スタインフェルドははじまりのうたとピッチパーフェクト2で観ていていい顔してんなぁと思ってたから主演の今作中身はそんなに期待せずにヘ>>続きを読む
これはオススメ。観て損はない。人間は色々な技術を手に入れたがそれを扱うのはいつだって人間だ。今まで起こらなかったことはこれからも起こらない。なんて馬鹿なロジックが平気で頭に居座る。日本人は特に感じる>>続きを読む
下品で非常識で軽犯罪くらいは軽くやってしまうアホな主人公なので味方をしたいとは全く思わない。しかし彼が選ばれた理由が正にその点であるというのは面白かった。と、上記したものだけ読めば「ああ、そういうや>>続きを読む
冒頭にある銃による負傷の重さに関しての前置きが全てだ。リアルなドンパチはこうなるんだろうなと思わせてくれる初めての映画かもしれない。リアルだとそもそも心臓や頭を一撃で狙える状況にないから一撃で死ぬ奴な>>続きを読む
前後半で当然何が変わるでもなく同じ。役者の方々は素晴らしい。やってることは基本的に漫画の再現。映画にしたことによって何が良くなったかは不明。よくできる要素はあったと思うけど特になされてなかった。あと>>続きを読む
音楽と映像が1よりも圧倒的に洗練されていて観ているだけで満足できるタイプの映画になっていて驚いた。1ではただの気に食わない薬中どもだった奴らもなんだか愛着が湧いてきてしまった。特にスパッド!笑えると>>続きを読む
発売当初原作を読んだ時、リアル先斗町からファンタジックに羽ばたいた異世界に想像力を刺激されまくった記憶が今10年以上の時を越えて呼び覚まされた。当時想像していた画が今劇場で観られるのだ。本来これは小>>続きを読む
哲学的、詩的セリフのオンパレード。彼らは引用の速度も理解も人並みではない。それを人が同じ速度で見てどれくらい分かるのだろうか。鑑賞者に多大な努力を要する作品だ。それだけで大衆向け映画とは呼べない。し>>続きを読む
駆け足で実写化しました。それだけです。
キャスティングは素晴らしいと思います。原作からの削り込みもやむを得ない範囲で上手く言ってると思います。でも映画特有の何かは一切ありません。漫画を実写にトレースし>>続きを読む
うーん・・・面白くない。
ケネディ大統領とジャッキーの会話がほとんどないので二人の関係性の色濃さが見えない。そんなものは当然ありますよ。凄く愛してたんですよ。予備知識としてご存知でしょう?みたいに見せ>>続きを読む
オールタイムベスト。
実写版を観たので久しぶりに再見。素子の口から語られる哲学的ロジックは電脳の世界だけでなく現代社会でも一般化できるアイデンティティの模索であり、それは人間の探求心の原始である。>>続きを読む
事実は小説より奇なり。なんて手垢がついた慣用句だがまさにその通りのストーリー。希少な偶然が複数回起こる。しかし事実なんだから文句のつけようがない。背骨となるテーマは生みの親と育ての親への葛藤。少年少>>続きを読む
ハイクオリティな珍作。だけど嫌いになれない映画。
あの特殊な世界観の実写化に全力で挑んだ結果、アニメと実写の逆不気味の谷感が露わになってしまった。日本語や日本人関連も手伝って日本人が観ると余計違和感が>>続きを読む
ヒャッホー!!化物だらけの島だぜ!!巨体で暴れまくるコングにトカゲ。ただいるだけの人間。その目的は結果的に生きながら帰ることのみ。
とにかくデカイ化物が暴れ倒す迫力が一番の魅力。巨体VS巨体のプロ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジェニファー・ローレンスだけを目当てに見に行った作品。その点に関しては喜ばしいことに堪能できる。
が、この話は根っからのSF者ではない人間が書いてるとしか思えない。メインはもし世界で二人きりになっ>>続きを読む