mさんの映画レビュー・感想・評価

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カモン カモン(2021年製作の映画)

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ずっと夢を見ているみたいだった。作品と自分のチューニングが合っていたのだろうか。断片的で余白のある言葉たちが、短歌のような心地よさを運んでくれる作品。機微を機微のまま受けとることで、つかの間の安らぎを>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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製作背景の歪さを考えると観るべきでない気がしていたけれど、ヴィム・ヴェンダースが撮る今の東京を、どうしても見てみたかった。

環世界(やそこに付随する社会階層)は交わらないけれど、日々の連なりのなかで
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

性の解放以外で語ってほしい気持ちはあれど、世界から切り離されている感覚に、思わず共鳴する瞬間があった。いろんな人に「きみの箱庭の話を聞かせて」と言って回りたくなる。すべての環世界は箱庭なんだなあと思っ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.5

洗脳を解くには自己認識と言語化が必要だし、それらを通した実感がいちばん効くと思う。少なくとも自分はそう。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「実感がないと議論もできない人に見える?」という台詞がすべてを象徴している。議論を対話でなくゲームと捉える認知の歪みと、感覚麻痺に慣れた人間の立ち振る舞い。それでも、ところどころに人間臭さの残った主人>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

わきまえず仏頂面で突き進むのもいいよね。それが破滅に向かう道だとしても。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ものづくりの物語であり、集めて編むことを描いた映画。

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

わたしはきっとこれからも「駄々っ子麺」みたいな料理やものづくりを愛していくんだろうな。

ちひろさん(2023年製作の映画)

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わざわざ2023年に、それも大金が動くNetflixオリジナル作品で、マニックピクシードリームガールとしての(元)セックスワーカーを描こうとした作り手には、正直失望する。けれど、「同じ星の人」という概>>続きを読む

ディオールと私(2014年製作の映画)

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都現美のディオール展に向けた予習として。ラフ・シモンズの、ロマンチックは過去よりも未来にあるとする考え方は、規範の中でも常に前を向いているようで素敵だと思う。

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

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かつてどこかにあったのかもしれない、パラレルワールドの横浜。お肉屋さんのコロッケが食べたい。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

わたしには、競争の外で続いていく「生活者の音楽」や、日々の営みの中にある芸術を信じたい心がある。一つのことだけに向き合える人生かどうかなんて、ほとんどが生まれ持った運みたいなものだから。

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