ずっと夢を見ているみたいだった。作品と自分のチューニングが合っていたのだろうか。断片的で余白のある言葉たちが、短歌のような心地よさを運んでくれる作品。機微を機微のまま受けとることで、つかの間の安らぎを>>続きを読む
製作背景の歪さを考えると観るべきでない気がしていたけれど、ヴィム・ヴェンダースが撮る今の東京を、どうしても見てみたかった。
環世界(やそこに付随する社会階層)は交わらないけれど、日々の連なりのなかで>>続きを読む
性の解放以外で語ってほしい気持ちはあれど、世界から切り離されている感覚に、思わず共鳴する瞬間があった。いろんな人に「きみの箱庭の話を聞かせて」と言って回りたくなる。すべての環世界は箱庭なんだなあと思っ>>続きを読む
洗脳を解くには自己認識と言語化が必要だし、それらを通した実感がいちばん効くと思う。少なくとも自分はそう。
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「実感がないと議論もできない人に見える?」という台詞がすべてを象徴している。議論を対話でなくゲームと捉える認知の歪みと、感覚麻痺に慣れた人間の立ち振る舞い。それでも、ところどころに人間臭さの残った主人>>続きを読む
わざわざ2023年に、それも大金が動くNetflixオリジナル作品で、マニックピクシードリームガールとしての(元)セックスワーカーを描こうとした作り手には、正直失望する。けれど、「同じ星の人」という概>>続きを読む
都現美のディオール展に向けた予習として。ラフ・シモンズの、ロマンチックは過去よりも未来にあるとする考え方は、規範の中でも常に前を向いているようで素敵だと思う。
かつてどこかにあったのかもしれない、パラレルワールドの横浜。お肉屋さんのコロッケが食べたい。
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わたしには、競争の外で続いていく「生活者の音楽」や、日々の営みの中にある芸術を信じたい心がある。一つのことだけに向き合える人生かどうかなんて、ほとんどが生まれ持った運みたいなものだから。