ぼぶさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

4.0

他人同士が一緒に暮らしていくって、なんて面倒くさくて愛おしい作業なんだろう。関係をアップデートし続けられる相手と出会えるのはすごい奇跡だと思う。
田村夫妻、出会いから現在まで二人の会話がどこか可愛らし
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

ずっとずっと、この二人の周りにいる大人はいったい何をやってきたんだ、と悔しくなった。だけど、マリコがシイちゃん以外の手を握ることはできなかっただろうな、とも思ったりして。
”友達”ってこんなにも脆い、
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劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE キングダム(2019年製作の映画)

5.0

幸せしかない空間!最高。大きな会場でしか味わえない景色や熱気が、生で観ているみたいに伝わってくる。
うたプリシリーズ完走できてないんだけど、この映画を半分くらいまで観ればなんとなく全員のキャラクターが
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

4.0

TVシリーズの雰囲気から想像していたよりずっとダークで重たい空気感になっていたのが、劇場版って感じで良かったし面白かった。
獅子雄と若宮のコンビやっぱり好き。
モンクリからこの作品まで、スタッフさんた
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アイ・キャン・スピーク(2017年製作の映画)

4.0

観てよかったし、間違いなく好きな映画ではある。あるんだけど、日本人の私が無邪気に面白かった、好きだ、と言っていいのかとても複雑。
安い言葉になってしまうけれど、歴史を繰り返さないために歴史を知りたいと
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

4.5

ダメでダサくて、間違えてどうしようもなくても、自分から何かを投げれば誰かには届くんだな。それが巡り巡って誰かを救い救われるなら、世界に向かって自分の気持ちを投げ続けられる人でありたいな。三人の、時にバ>>続きを読む

劇場版 Free!-the Final Stroke- 前編(2021年製作の映画)

5.0

ずっと彼らを見てきただけの私でもわかるくらい孤独でシビアな勝負の世界で、支え合い刺激し合いながらここまで来た全員のことが愛おしい。場所は違えどそれぞれの夢を等しく”夢”として描いてくれているところも好>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

5.0

心躍るものは今も昔も変わらないんだなぁと思った。
観る人によってフォーカスする部分が違う映画な気がするんだけど、私はやっぱりライブシーンが圧巻すぎて…!歌も舞も素晴らしいし、舞台装置もすごくて感動。ア
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クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち(2011年製作の映画)

3.5

なんてポップできらびやかなショーなんだろう!
ダンサーさんたち、もちろんセクシーでもあるんだけど、完全にアスリートの身体。作りあげられてるなぁって感じがした。
たくさんの裸を見て、そのどれもが違って、
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

映画だから笑えるけど、身近な人があんな実験をしてたらと思うと怖い…!
でも、気持ちを和らげるために少し酩酊しておきたいのはわからなくもない。それが”少し”じゃ済まなくなるのがお酒の怖いところだけど。
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パイプライン(2021年製作の映画)

4.0

緊張感があるのかないのか、どういうテンションで観ればいいか迷った 笑
でも、騙し合いの末の大立ち回りはスカッとしたし面白かった。
ソ・イングクはこういう役似合うなぁ。

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.5

予想外に親子の話で。悪態をつきながらも思い合っている二人は似たもの同士で本当の親子みたいだ。だけど他人だから、ぶつかることがあってもうまくいくのかもしれない。この先、それぞれが実の母と娘と、どんな関係>>続きを読む

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

シオンの歌が本当に素晴らしかったので、もっとミュージカル映画っぽかったら良かったのになぁとか、二人の思い出でそれになぞらえた行動がいろいろ出てきたのならもっとムーンプリンセスの本編も観たかったなぁ、と>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

5.0

後半のひっくり返し方にこっちがひっくり返ってしまった 笑
あの動画がどう関わってくるのかと思ったら…。幸せに生きさせてくれよー!!
3組のペアの学年とか時系列がどうなってるんだ?と考えながら観ていたの
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.0

小説版がすごく好きでそちらを先に読んでいたから、どうしてもダイジェストっぽく感じてしまう。でも、新海作品の中では一番好き。
最初に観た頃と今、自分の年齢の変化によって感じ方が変わったなぁと思う。なんて
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

5.0

人は他人の何をもってその人と認識しているのか、何に惹かれているのか、観ていてだんだんわからなくなってきたし、自分の価値観を見つめ直してみたくなった。
「あなたそのものが好き」の中に外見が入っていないと
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0

子供みたいな二人がせめて身を寄せ合えればいいのに、それすらできずに人知れずもがいている感じが悲しかった。
性依存っていうもののイメージが少し変わったかもしれない。なんていうか、本当に”依存症”なんだな
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ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.5

セリフを聞いているうちに、大人と子供ってグラデーション上にあるものなんだな、と思った。ある日突然大人にはなれないし、子供の自分もいなくならないし。
あのシーンでの「こういうキスしか知らない」は、あまり
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墨東綺譚(1992年製作の映画)

4.0

永井荷風はいわゆるどうしようもない作家そのものだったけど 笑、昔の映画はおしゃれで楽しい。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

本当の自分に気付くきっかけって、いつどんなふうにやってくるかわかんないもんだなぁと思った。
ゲルダの葛藤が手に取るように伝わってきて苦しかった。リリーを大切に思う気持ちも、夫と暮らしていきたい気持ちも
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笑の大学(2004年製作の映画)

4.0

戦争がなかったら出会えなかった二人だけど、戦争がなかったらただの友達になれていたのかな。
堅物な登場人物の世界が広がっていく物語はやっぱりいい。

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

5.0

主役二人のキャラクターと関係性が微笑ましいから最後まで楽しめちゃったけど、ひとつひとつ振り返ると重い…。起きている事件の内容、警察”学生”であって警察官ではないこと、さらに警察官であってもどうにもでき>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

3.5

修羅場みたいな展開になったらどうしようかと思ったら、夏目を通して市井の人々の生活を見ているような内容で安心した。
エンドロールが良かった!長回しの映像バックのエンドロール好きだし、働く人の手の動きを追
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

国が変われば少しは違うのかもしれないと思っていたけれど、そこに広がっているのは同じ地獄だった。何から何まで、よく知っている苦しみでしかなかった。
一人じゃない、自分だけじゃないっていうのは確かに希望な
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

5.0

展開早いしトントン拍子に事が進みすぎかもしれないけど、私までメイベリンの愛に包まれたような優しい気持ちになれた。
リッキーの死を分かち合える人がいたこと、子に・親にしたかったことを埋め合えたこと…どう
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.0

救いがあるようなないような、ハッピーエンドになってほしいようなそうでないような、ストーリーが進むにつれてどんどん複雑な気持ちになっていった。
ハンセンが存在しない思い出にすがりたくなるのも、コナーの家
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

亡くなった人はもう戻ってこない上に、生き残った人の命さえも一度奪ってしまう。本来誰も戦地に赴きたくない・行かせたくないはずなのに。
二人を見ていてどうしようもなく切なくなるのと同時に、現在までずっとこ
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バッテリー(2006年製作の映画)

3.5

青春物語かと思いきや、閉塞感や屈折した空気を強く感じた。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

5.0

最初から最後まで大好きすぎて、もう3回くらい観ないと語彙力がうまく働いてくれそうにない!とにかく良かった!
2時間物語の中に浸れるって贅沢なことなのかもしれないけど、この先もずっと、その贅沢な時間が当
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

お家騒動って傍から見るとめちゃくちゃ滑稽で、もういっそ一回潰れてしまった方がいいのでは?と思ってしまった 笑
パトリツィアがグッチ家に入っていった最初の目的というか気持ち、本当のところはわからないけれ
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サマーゴースト(2021年製作の映画)

4.0

最後の締め方がすごく良かっただけに、もっと3人が仲良くなっていく過程を見たかったなぁと思っちゃった。ちょっとダイジェストっぽかったというか。
でも画が今っぽくてキレイで、夏のこの時期に観るのにぴったり
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