ぼぶさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

これからも折に触れてこの映画のことを思い出すだろうし、自分の生活と地続きの話なんだと考え続けなければならない感じがした。
すごくいい映画で、いい物語で、観て良かったんだけど、それだけじゃ済まされないよ
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虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜(2012年製作の映画)

4.0

100点満点の夏休みだ。楽しくて少し切ない出会いや別れと夏って、どうしてこんなに合うんだろう。
子供の頃の約束が叶うことが何よりも奇跡的なことだと、今の歳になると思う。また会おうとか、ずっと友達でいよ
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.0

感情が展開に追いつかないくらいいろんなことが起こって。こんなに切ない話だとは思わなかった。
最初から最後までド派手で眩しかったけど、その華やかさが何だかずっと寂しかった。
時代背景とも全然関係ないいろ
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

4.5

リアルとおとぎ話のエッセンスのバランスが絶妙だなと思う。地に足をつけて現実に立ち向かっていきたい気持ちと、だけど夢だって見たいじゃん!と思う気持ちの両方を満たしてくれる感じ。
ジゼル役の人、二次元プリ
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.5

独特な映画だったなぁ。日記やホームビデオを観ているような。各々のエピソードにタイトルが付いてるから余計にそう感じたのかな。エラの日々をなぞっているような気持ちになった。
内容的に、泣かせる方向に作るこ
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his(2020年製作の映画)

4.0

普通とか幸せのかたちとか、そういうのをどうして他人に決められなきゃいけないんだろう。どうして“自分”でいるために周りにお伺いを立てなきゃいけないんだろう。寡黙な迅の腹の中に、渚の優しい笑顔の奥に、浴び>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.5

最初の語りは回想シーンですぐ終わって、子供たちが魔女に出会う話なのかと思ったら、まさかの展開にまさかのラスト 笑

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

目に見えない、あるいは傍から見たら優しく包まれているように見える檻も存在していて、そこに入れられているのに気付くことすらできなかったりもして。そんな中で、檻から飛び出せたハンターの姿がとてもかっこよか>>続きを読む

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.0

警察学校編きっかけでコナンを観始めてほぼ何も知らない状態なので、最初のコナンくんの説明がとても助かる。そして、刑事モノの2時間ドラマっぽいというか、内容が大人向けでびっくり。
キュラソー強くて優しい女
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

4.0

こんな大事件が起きたり患者さんがいなくなったりしたら病院側がもっと責任を問われるものなんじゃないかとも思ったんだけど、主人公たちに焦点を当てたらこういう物語になるのかな。
「一人じゃない」っていうのは
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.5

『ゴールデンカムイ』で少し見知っていたアイヌの文化をまた新たに知れたような気がしてうれしかった。
お芝居とリアルの境界線がわからなくなるくらいカントをはじめとする登場人物たちの暮らしぶりがそのまま描か
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

5.0

ビリーの周りの大人たちが、とにかくこの子を広い世界へ送り出そうと懸命になっているのに泣けた。
お父さん、お母さんが亡くなって寂しかったんだろうなぁ。家の雰囲気を見るにきっと文化レベルの高い家庭だったん
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.0

始まり方がとんでもなくおしゃれで、どんな映画が始まるのだろうと思ったら結構ポップというかコミカルな感じで、かと思えばまさかのラスト蜂の巣…。

整形水(2020年製作の映画)

4.0

整形水っていうものの存在はともかく登場人物の心理や行動はリアルで、こういうことって現実でも起きそうだよなぁと思った。結末も、なかなか衝撃的で思ってもみなかったところにたどり着いたけれど、こういう事件起>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.5

何の気なしに選んで観てみたらすごく好きな雰囲気の映画で、物語の中にどっぷりはまってしまった。
どうしようもない大人ばっかり出てきて、だけどフィクションの中ぐらいはせめてそのどうしようもなさが許容されて
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.0

ファンタジー冒険スペクタクルみたいになっててびっくりした!
自分のルーツを知り、自分が生きるべき場所を選択する、ってメッセージが込められてるのかなと感じた。馬に乗るエルサがかっこよくて美しすぎた。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

もっと、いわゆる復讐劇みたいなものを想像していたから、思っていた以上にリアルな描写が続いて胸が苦しかった。女性同士だからって現実に起きた出来事や痛みを分かち合えるわけじゃないっていうのも、愛する人や自>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.5

ウニに起こる出来事が中学生にはどうすることもできないことばかりで、映画の中に行って彼女に寄り添ってあげたい、と何度も思った。生きる場所にしろ精神的な部分にしろ、10代半ばってこんなに自分で選べるものが>>続きを読む

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.5

誰もが通ってきた道をおもちゃ側から見せられるとなかなか辛い…。大人ほど感じるものが大きい映画じゃないかな。というか、かつて子供だった者たちへの物語みたいに思える。
最後ウッディを渡すシーンのアンディの
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

トニーが本当に、普通のガサツなおじさんで 笑、でもそのおおらかさに救われていく気持ちもすごくわかる。
どうしようもなく理不尽な世界の中で心を通わせた二人がいたことがものすごい奇跡のようにも感じられるけ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

人が壊れていく様子がリアルで胸が苦しくなった。そうだよ、人は静かに壊れていくんだ。事故前のことがほとんど描かれていないから、もともと持っていた顔が表に出てきたのかもしれないけれど。
クリスとの出会いか
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映画 ハイ☆スピード! Free! Starting Days(2015年製作の映画)

4.5

大学生になった姿まで見ているから、皆大人になったなぁ…と感慨深い 笑
リアルタイムで追いかけて観てた時より感情移入してしまった気がする。
誰と誰の関係をとっても「コミュニケーション大事!!」に尽きるん
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.0

人を殺す者、命を救いたい者、死へと導く者、死ぬことが決められている者、長く生きることを運命づけられてしまった者…「死」に対して様々な角度から関わっている人を見て(関わってない人なんていないけど)人一人>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

5.0

夢オチだったらどうしようと思うくらいはちゃめちゃで、最後はちゃんと泣かせにくるじゃんと思ったらそうキレイには決まらなくて。でもそこがこの二人っぽくて良かった。
モリーとエイミー、まさに悪友って感じで最
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.5

チキン店のくだりはやっぱり面白かったし、最後のアクションは気持ち良かった。みんな強かったんかい!っていう 笑

グッバイ・シングル(2016年製作の映画)

5.0

「もうこれジュヨンがダンジの親になればいいのでは?」と思いながら観ていて、何となくそういう雰囲気の落としどころにはなったけれど、最後まで観るとジュヨンの成長物語だったように感じられた。
小さい女の子の
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

憂太と里香の物語ではあるけど、同級生4人の距離が縮まっていく様子にぐっときてしまう。真希さんの呪いがほんの少しでも解けただろう瞬間がめちゃくちゃ良くて、ああいう何気ない会話で人が救われるシーンは泣いち>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.5

実話か基になっているからなのか、女性側の精神や生き方を変に正しいように描き過ぎていないのが誠実だと思った。こういう題材の映画にしては珍しいなぁって。
それによって、男も女もただの人でそこに優劣はなく、
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.5

夫が気持ち悪すぎた…。別に大切にしているわけでも何かを与えているわけでもないのに、どうしてあんな自信たっぷりに妻から愛されると思っているんだろう。
後半はほとんど執着や憎しみだけでエイダを縛っているよ
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.0

多くの人が集まってひとつのものを作るってまぁ大変。特においちゃんみたいに皆の間に立つ役割の人の負担ってとてつもない。だけど、私利私欲じゃなく作品を愛し全力を注いでくれる人たちだってわかってるからやって>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.5

ゴージャスな女の世界を見るのは楽しいし、世代やいろんなものを超えた友情はたまらない。屋上での出会いのシーンから美しくてもう泣きそうだった。
デスティニーとラモーナ、出会う場所や出会い方が違っていたら今
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

4.0

ずっと、みゆきにとって故郷ってどんな場所なんだろうと思いながら観てた。いたい場所なのか、出たいけど出られない場所なのか。でも、そんなふうに割り切れるもんじゃないよなぁと思い直す。
最後、小さな命が少し
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.5

コメディだと思って観たらけっこう苦くて、でもそのほろ苦さがとても心地よい映画だった。始まり方もいかにもフランス映画っぽくて好き。
大人にこそ、日常から離れた人と過ごせるコミュニティが必要だよなぁ。皆そ
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