ぼぶさんの映画レビュー・感想・評価

ぼぶ

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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

試合も人生そのものも小さな1点の積み重ねなんだ、と思わせるような静かで丁寧な物語で、想像していたスラムダンク像といい意味で全く違って、それがすごく良かった。
原作はざっくりとしか覚えてないけど、絶対読
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

いろんな立場のいろんな人の感想を聞きたくなるし、題材を別のものに置き換えたら必ず自分自身も差別する/される両方の立場に立ったことがあるはずだ、と改めて認識させられるような映画だった。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.5

最悪だ。何もかも最悪だよもう。
こんなに当事者が置き去りになることある?それでいいの?決闘なんてもう、何のために闘っているのかわからなくて滑稽ですらあった。歓声をあげている民衆は何様のつもりなんだ。
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.5

伝統に縛りつけられてきたような母親が熊に変えられた時あまりにも生活力がなくて、否定し続けてきたメリダの方が何でもできるのが皮肉だなぁと思った。
時代背景的に、力があって狩りの上手い男がかっこいいものな
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

5.0

序盤は親に見つかったら死にたくなる思春期のあれこれに目を覆いたくなったけど、本当に元気が出る、めちゃくちゃ良い映画だった!
メイたち4人の友情がほんと最高。あの歳であんなふうにお互いを思い合えるって素
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ガール・コップス(2019年製作の映画)

4.5

はちゃめちゃだけど主題は重くて胸に迫ってくる。
警察や性犯罪の解決に対しての「こうだったらいいのに」がたくさん詰まっているように感じた。手口や訴えた時の対応、日本と変わらないんだね…。
女性のキャリア
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

読んだらこんな画が浮かんでくる文章が載っている雑誌って、なんて豊かなんだろう。
世界の片隅で起きたおかしくて素敵な出来事をこっそり教えてもらったような幸せを感じた。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

トムがあまりにも恋愛初心者というか幼なすぎて、見ていられなかった…。オタクの都合の良い妄想みたいなだなぁというか。
サマーの何を見ていて、どこをどうやって好きになったのか、どうして彼女じゃなきゃダメな
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SUGA: Road to D-DAY(2023年製作の映画)

5.0

ユンギさんの中身ってずっと音楽が大好きな少年なんだなって、坂本教授といる時の姿を見て思った。
とても思慮深くてクールで落ち着いていて、それも本来の姿なんだろうけど、ちゃんと今も好奇心とか棘とか、そうい
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.0

悔しい、情けない。この二つが観ている間じゅうずっと頭の中をぐるぐる回っていた。大人としてこんな社会にどう責任を取れるのだろう、と。
子供たちに姿を晒させたままあんな証言までさせてもなお保身に走る加害者
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j-hope IN THE BOX(2023年製作の映画)

5.0

真面目で真摯で、本当に誠実な人だなぁと思う。自分に厳しい人ってその厳しさをつい他人にも向けがちだけど、それがないのがすごい。パフォーマンスに対するストイックさと人に向ける優しさが両立してる。
どんなに
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

4.0

頑張れてないなんて言わないで花楓…。
私は物語の外にいる人間だけど、それでもあなたのことを大切に思っている人がたくさんいるんだよ、私もその一人だよって伝えたくなった。
シリーズ通して会話のテンポが本当
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

こんなふうに全てを蹴散らしたい。現実ではここまでとんでもないことはできないから、せめて映画の中でだけは叶えてほしい。二人の逃避行は、たくさんの女性の願いを背負っているような気がした。私は完全に、後部座>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.5

ラジオやフィルム写真、手紙のような小道具と、画の雰囲気から感じるアナログ感がたまらないし、主人公二人のなんかうまくかっこつかない感じがキュートで良い。
後半、視点が変わってからの答え合わせがきれいで、
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BTS: Yet To Come in Cinemas(2023年製作の映画)

5.0

本当にすごいものを観るとすごいしか言えなくなる 笑
でも、歌もダンスも何もかも圧倒的なんだけど、ただ見せられてる感じがしなくてちゃんと楽しいのがまたすごい。“伝える”ことが本当に上手いんだなぁと思う。
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それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

4.5

劇的に何かが変わるわけでも起こるわけでもなく、だけど少しずつ心が溶けていくような様子が丁寧に描かれていて、なんだかほっとする映画だった。
連続ドラマくらいの長さでそれぞれのことをもっと詳しく語るストー
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.5

夏休みの冒険だとしたら小学生が妥当なのかもしれないけれど、漂流中の出来事も心に抱えている内容も子供たちにはあまりに過酷すぎて、観ていて辛かった。映像や動きがきれいなだけに、ケガや身体を打ち付ける場面が>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

演奏シーンをとても大切に映像化してくれたこと、そして劇中で演奏家たちがとても大切にされていること、それだけで胸がいっぱいになる。
東京編までずいぶん飛ばしたなぁと思ったけれど、そこの部分は大の音の中に
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

災害がこんなふうにわかりやすく何かのせいだったら、少しは気持ちの整理がつくのにな。
途中の出来事はちょっとストーリーを進めるために都合良すぎかなと感じてしまったけれど、最終的に「自分を救えるのは自分」
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

ここに描かれていることだけじゃなく、背景にあるたくさんのことを汲み取れるほど世界を知らないことにとても悔しくなった。
もっといろんなことを知って考えて、もう一度観たい。

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.5

「What do you want?」この言葉を相手に問えることこそが愛なんじゃないかと思った。
最初の出会いから別れまでは、若い二人をとにかく見守っていようという気持ちで観ていた。燃え上がるような恋
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

物語がどう転がっていくのか、そもそも何の話なのか掴みかねるような、二人の気持ちに翻弄されながら観ていた感じ。
すれ違わなきゃいけない二人だけど、そんな終わり方ってある?っていうラスト。見つかってほしい
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

これが認知症の世界と思うと、怖くてたまらない。本人はどれほど混乱するだろう。毎日知らないことが起きて(起きているように見えて)、不安はどれほどだろうか。それに、その混乱の中にどうしたって巻き込まれる周>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.5

おしゃれ~!!気にはなるけど派手なアクションもので楽しめなかったらどうしよう、なんて心配はいらなかった。細かいところまでスタイリッシュでかっこいい!
正装で一切の無駄がない動きで仕事をこなすプロの働き
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.5

「お前死ぬのか!?」で始まり終わるという 笑
長く一緒にいると二人だけじゃどうにもならない問題も出てきて、だけど当人同士の気持ちをないがしろにするのも違って。そっか、どんなに大切に寄り添い合っていても
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

5.0

ラテンミュージックの強さ!今までミュージカルからこういう音楽が聞こえてこなかったのが不思議なくらい、めちゃくちゃ合う!
底なしに明るい音楽は、だけど歌って踊りでもしなきゃやってられない現実と背中合わせ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

しょーもない会話とキレッキレのアクションが楽しくて気持ちいい。伊澤彩織さんの動きがすごすぎて!

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

私もアニメに心を救われている人間の一人なので作品を作る熱に感動はするんだけど、寿命を縮めるような働き方はしないでくれ…って気持ちがどうしても拭えない 笑
出てくる人皆一生懸命でかっこいいんだけど、美談
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

なんかすごく煙に巻かれた感じ…!
大女優の波乱万丈の生涯なのか、それすらも大芝居なのか。虚実混じり合って進んでいくような流れが面白かった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

全員がカオスの中にいて、それを少しずつ解いていくような物語に感じた。何だって言葉にして外に出す作業は大切だよね。
中盤からドキュメンタリーを観ているような感覚になった。二人の在り方が本当に自然で、台本
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.5

ナヤンバヤル好きにならない人いる!?
人を見かけで判断してはいけない、サーラが自信をなくす理由なんてないのに、と思いながら、パッと見の印象でサラディーンやレオポルディーネを怪しい人だと判断していた自分
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

パニックムービーっていつからか、もしこういうことが起こってしまった時自分ならどうするか、予行演習みたいな気持ちで観るようになったけど、やっぱり答えはわからない。特に国際問題が絡んできたら本当に…。意思>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

いつもどこかの映画館で上映されていて、それこそこの作品の鏡の中の世界みたいに誰かの生き延びるための場所であってほしいな、と思った。
想像していたよりずっと子供向けで、原作も人気だしもうそうなってるとは
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

5.0

絶対に今観ておかなければならないと思って。
まさに今日本で起こっているのと同じようなことが次々出てきてくらくらしてしまったけれど、こういう映画ができる、きちんと報道がなされているというだけだいぶ救われ
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