ボブおじさんさんの映画レビュー・感想・評価

ボブおじさん

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スーパーマン(2025年製作の映画)

4.2

オープニングからエンドロールの後まで、徹頭徹尾ジェームズ・ガンらしさに溢れた「スーパーマン」だった😊

過去に何度も映画化されている、世界で一番有名なアメコミヒーロー「スーパーマン」を使って、監督が今
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M(1931年製作の映画)

-

先ずはこの完成度の極めて高い映画が、今から100年近くも前に撮られた事に驚愕する。おそらくコレが、世界最古で最高のサイコ・サスペンス😅

光と影と鏡の演出・多角的な視点・無邪気な子供の描写・不気味な犯
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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

3.8

タイトルが示す通り、ブルックス(ケビン・コスナー)という殺人鬼が主人公で、彼を中心とする3人の人物とのユニークな関わりが描かれる。

1人目は事件を追う女刑事(デミ・ムーア)。2人目は自分の心の奥底で
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コンカッション(2015年製作の映画)

3.9

アメリカの国民的スポーツ、アメリカン・フットボールの危険性を告発した検死官が、その事実を隠ぺいしようとするNFLの圧力に屈せず、真実を訴える姿を力強いタッチで描いた社会派ドラマ。

実在の医師ベネット
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アス(2019年製作の映画)

4.2

現代スリラーの名手であり、自らの出自をバックボーンとした、痛烈な社会批判で知られるジョーダン・ピール監督が脚本も手掛けたサプライズ・スリラー。

オープニング、親子3人で訪れるの遊園地での鏡の迷路のシ
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.2

オランダの松重豊が、一人で美味いメシをひたすら求め旅をするドラマ……ではない😅

地味で映えないオジサンばかりが出てくる前半に、痺れを切らせて途中リタイアなんて絶対にしてはならない。ラスト5分の怒涛の
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.3

大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルを下敷きに「ウエスト・サイド物語」のロバート・ワイズが映画化したミュージカル映画の傑作😊

劇中歌の“エーデルワイス”や“すべての山に登れ”などは音楽の教科書に
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独占!『ジョーズ』50 周年:スピルバーグが語る伝説の裏側(2025年製作の映画)

4.4

これまで数多くの映画を観てきたが、自分が満点💯をつけた映画は11本だけ。その中の1つである「ジョーズ」誕生の裏側を綿密に描いたドキュメンタリー。

最近観たドキュメンタリー映画の中では、文句なしにダン
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幸せの列車に乗せられた少年(2024年製作の映画)

4.1

第二次世界大戦直後のイタリアで、復興が遅れていた南部の貧困家庭の子を、冬の寒い間だけ北部の裕福な家庭へ預ける“子ども列車”という活動が行われていた。

貧しさから8歳の息子アメリーゴを働かせていた母親
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.2

撮影所の華やかなりし頃を時代背景に、花形スターとその付き人の大部屋役者、スターの愛人女優の3人が織りなす人間模様。

直木賞を受賞した、つかこうへいの同名小説を深作欣二が映画化。非現実的なベタベタのコ
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ベイビーガール(2024年製作の映画)

4.1

美しきCEO(ニコール・キッドマン)が深層心理に潜む欲求を、年下のインターン青年(ハリス・ディキンソン)に見抜かれ、性的に支配される話。

だがこの物語の裏には、もっともっと深〜い意味が隠されている。
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.4

ヒッチコック映画の中で繰り返し描かれてきた、事件に巻き込まれた主人公が真犯人を追うパターンの集大成的な作品だ。

今では当たり前に使われている、観るものを緊張させたり驚かせたりする様々な演出やテクニッ
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

問題です
5歳のとき迷子になったインド🇮🇳の少年が、25年後に養子先のオーストリアからおぼろげな記憶を頼りにGoogle Earthを駆使して、故郷の家を探し当て、生き別れた母と兄に感動の再会。この奇
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.8

1973年、スウェーデン史上最も有名で、最も不思議な銀行強盗事件、“ノルマルム広場強盗事件”が発生した。

事件の名を聞きピンとこない人でも、心理学用語“ストックホルム症候群”(誘拐・監禁事件の被害者
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J・エドガー(2011年製作の映画)

3.8

この男の前ではフジテレビ某氏の長期支配なんて可愛らしく見えてしまう。

アメリカ連邦捜査局(FBI)の初代長官に29歳の若さでで就任したジョン・エドガー・フーバーは、1972年77歳で死去するまで、4
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ライフリスト(2025年製作の映画)

3.8

今日は令和7年7月7日の七夕です🎋。皆さん何か願い事は書きましたか?
この映画は、母親に背中を押された娘が、10代の頃に書き上げた“やりたかったこと”を全てかなえていこうと奮闘する物語。中途半端な現状
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悪い夏(2025年製作の映画)

3.8

うだるように暑い夏。ただ周りに流されて生きるシングルマザーの前に、悪い奴がひとり、またひとりと現れて。

弱みにつけ込むケースワーカー、生活保護を不正受給する小悪党、足を引っ張る女友達、弱者から搾取し
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愛のファミリー(1977年製作の映画)

3.7

第50回(1978年)アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞受賞の愛と感動のヒューマン・ドラマ。製作総指揮の辻信太郎が見事オスカーを手にした。

“ところで辻信太郎って誰⁈”と思ったそこのあなた!もしかし
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The Resemblance(2022年製作の映画)

3.5

約束の時間になると、亡くなった息子と瓜二つの若者がやって来た。果たしてこれは新しい癒しのビジネスか?それとも満月の夜に起きた奇跡のファンタジーか?

母はただ、3人の時間を楽しみたかった。父は、あの時
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ストロー: 絶望の淵で(2025年製作の映画)

3.8

マイノリティのシングルマザーという典型的なアメリカ貧困家庭を襲う容赦のない不幸のつるべ打ち。その連鎖はやがて最悪の事態へと彼女を導く😢

病気の娘の看病と低賃金労働で、限界まで追い詰められた母親が自暴
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F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.3

90年代の王道娯楽大作感と最新の撮影・映像・音響技術の見事な融合による、圧倒的迫力の“劇場体験型エンターテイメント”ムービーだ!

「トップガン マーヴェリック」のジョセフ・コシンスキー監督が空から陸
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.7

私ごとで恐縮ですが、これが区切りの1,300本目のレビューということで、出会いから、もうかれこれ50年近くの付き合いになるこの俳優の代表作を。

ロバート・デ・ニーロとの出会いは中1の時この作品で、横
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.6

前作のヒットによって、いつの間にかアクション俳優にさせられてしまったリーアム・ニーソン主演で、二匹目のどじょうを狙って作られたアクション映画。

邦題タイトルの〝リベンジ〟とは、前作で息子と部下達を殺
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でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男(2025年製作の映画)

4.1

暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こんな暑い日は空調の整った映画館でゆっくり映画鑑賞などいかがでしょう。

ホラー映画もいいですが、私がお勧めするのは何やら物騒なタイトルのこの作品。観
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プレデター(1987年製作の映画)

3.9

「ターミネーター」「コマンドー」「ゴリラ」と、その圧倒的な肉体を武器にハリウッド俳優最強トーナメントを一気に勝ち上がってきたシュワルツェネッガー。

いよいよ人間相手では物足りなくなってきたのか、何と
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デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

3.9

死人が突如歩き出して次々と人を襲う〝恐怖のゾンビ🧟映画〟 ではない😅

「Dead man walking」とは俗語で〝死刑囚〟という意味。死刑廃止論者であった修道女ヘレン・プレジャンの原作を俳優のテ
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.2

その昔、田舎町では人生の選択肢は今よりずっと限られていた。漁師の子や農家の子が家業を継ぐ様に、炭鉱夫の子も炭鉱業を継ぐのが普通のことだった。

その閉ざされた世界から外に出るには、家族や故郷といった〝
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.1

名匠クリント・イーストウッド監督による実話をベースにした感動ドラマ。

南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)と同国のラグビー代表チーム(愛称スプリングボクス)主将のフランソワ・ピ
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96時間(2008年製作の映画)

3.9

リーアム・ニーソンと言えば何と言っても「シンドラーのリスト」「マイケル・コリンズ」そして「レ・ミゼラブル」である。1990年代のこれらの作品で、彼は演技派の渋い俳優として確固たる地位を築き上げた。>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.8

先ずは入念に練り込まれた脚本と演出、そしてカメラワークに感心する。併せてこの困難な撮影を実現させた役者陣の頑張りにも敬意を表したい。

ロンドンの高級レストランで巻き起こるスリリングな一夜を編集を一切
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プロフェッショナル(2024年製作の映画)

3.7

またまたリーアム・ニーソンが老体に鞭打って無双する映画かと思っていたが、そうではなかった😅

原題の「In the Land of Saints and Sinners」は直訳すれば〝聖者と罪人の国で
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.8

来週公開の「F1/エフワン」や「トップガン マーヴェリック」などで有名な脚本家アーレン・クルーガーによる予測不能なサスペンス映画。

怪しげな隣人の過去を調査するうちに事件に巻き込まれる男の、不条理な
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国宝(2025年製作の映画)

4.5

俺はお前の血が欲しかった。俺はお前の才能が怖かった。運命の糸に導かれ、歌舞伎の世界で巡り逢った2人の若者の愛憎渦巻く数奇な人生。才能は血筋を凌駕するのか?

歌舞伎界という閉ざされた世界のガラスの天井
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フロントライン(2025年製作の映画)

4.1

ベイブリッジを🚘で走りながら〝あっ、今話題になっているダイヤモンド・プリンセスだ〟なんて他人事のように言っていたのが、つい昨日のことのように思い出される。

あの時は皆んな、どこか他人事のように思って
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ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

3.7

1作目の魅力であった〝2つの顔を持つ会計士〟という設定が、単なる凄腕の人間兵器に成り下がってしまったのは誠に残念😢

本来は裏の顔であるはずの〝腕利きの殺し屋〟ばかりが強調されて、表の顔の〝高機能自閉
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

表の顔は会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋。主人公のクリスチャン・ウルフは、レインマンの頭脳とイコライザーの肉体を併せ持った謎多き人物だ。

自閉症の影響で数学に関する天才的頭脳を持つクリスチャンの現在と過
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