ボブおじさんさんの映画レビュー・感想・評価

ボブおじさん

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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.8

ドラマらしいドラマのない、題名通り穏やかな川を下る清流のような映画だ。

元シカゴ大学の英文科教授ノーマン・マクリーンが引退後に74歳で執筆した自伝的処女作が原作。

モンタナの自然の中、フライフィッ
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トラフィック(2000年製作の映画)

3.9

アメリカ社会に蔓延する麻薬コネクション(トラフィック=流通)と麻薬取締局との熾烈な闘いを、三つの物語を同時進行で描く、スティーヴン・ソダーバーグが監督した社会派サスペンス。

冒頭から麻薬の流通を巡る
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

言うまでもなくコワルスキーはイーストウッドの分身だ。そして今日的には、彼はまったくもって〝好ましい男〟ではない。

ポリティカル・コレクトネスが、声高に叫ばれる中、居場所を失ったかつてのアメリカ白人男
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.3

〝触らないで!汚らわしい〟
初めて観た時は妻の美香(広末涼子)のこの台詞に対して、酷いこと言うな と思ったが、夫の大悟(本木雅弘)の立ち位置を自分の愛する人(夫・兄弟・息子・恋人)に置き換えたなら、〝
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.2

カゴの鳥の王女様の身分を超えた初恋と冒険をローマの観光名所を次々と登場させながら描いた大人のおとぎ話。

この映画でオードリー・ヘプバーンは、アカデミー賞主演女優賞を受賞。彼女の小鹿のような顔立ち、可
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.2

幼いころの交通事故をきっかけに、曜日ごとに性格も個性も異なる7人の人格が入れ替わるようになってしまった青年。その中でも、“火曜日”はいちばん地味な人格で、ほかの曜日の代わりの雑用や尻ぬぐいをやらされて>>続きを読む

ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.3

〝歴史を変えない限り結末はわかっている。〟この最大級のハンデをものともしない第一級の本格サスペンス映画。

実在のフランス大統領暗殺計画を描いているので、結末はわかっている。それでもこの映画がサスペン
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.5

ワールドカップで絶対に勝たなければいけないコスタリカ戦に負けて、どうにもこのままでは眠れない。そんな時は何を見ても心に響かないのだが、何故だか選んだのがこの1本。

かなり前に録画して1度見ているのだ
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ダーティハリー2(1973年製作の映画)

3.8

第1作のヒットを受けて2年後に製作されたこの作品は、前作が受けた諸々の批判に対してのアンサームービーとなっている。監督は同じくクリント・イーストウッドが出演を務めた「奴らを高く吊るせ!」のテッド・ポス>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.1

テレビシリーズ「ローハイド」で人気が出たが映画では芽が出ず、イタリアに渡り、元祖マカロニ・ウエスタン「荒野の用心棒」でブレイクしたクリント・イーストウッドがハリウッドに凱旋を果たしたのが、この「ダーテ>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

第70回アカデミー賞で2部門に輝いた青春映画。マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ、ベン・アフレックらが共演。

天才的知能を持ちながら反抗的に生きる青年ウィルはある苦悩を抱えていた。妻を失った過去
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.3

第81回アカデミー賞で作品賞を始め計8部門を受賞した、「トレインスポッティング」「イエスタデイ」のダニー・ボイル監督による感動のサクセス・ストーリー。

1問ごとに賞金が跳ね上がる人気クイズ番組に挑戦
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にしたSFドラマ。映画の原題は「Arrival」直訳すれば〝到着〟だが、邦題は「メッセージ」とされた。

SF映画として見ると〝ファーストコンタクト〟
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.7

「ハドソン川の奇跡」「アメリカン・スナイパー」「リチャード・ジュエル」「運び屋」など、近年は実話をベースにした題材に数多く取り組んでいる名匠イーストウッド監督が、本作では2015年に実際に起きた〝タリ>>続きを読む

スピード(1994年製作の映画)

4.2

とにかく理屈抜きの大迫力!キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックがブレイクするきっかけにもなった、ヤン・デ・ボン監督が繰り出すノンストップ・アクション映画。

まさに看板に偽り無し、スピード感溢れるスリ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.3

「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズなどで脚本を手掛け、監督としても「ラブ・アクチュアリー」「パイレーツ・ロック」を放ったラブコメ界の巨匠リチャード・カーティスが監督・>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

イスラエル出身のナティーヴ監督が、アカデミー賞で短編実写映画賞に輝き大きく注目を集めた作品。

ある人種差別主義者の一家が迎える因果応報というべき皮肉な悲劇は、シンプルにしてショッキング。20分という
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.7

世の中〝生産性〟なのだそうだ。
昔は成果の総量で評価されたものだが、〝働き方改革〟なる物の出現で、成果を時間で割った〝生産性〟が声高に叫ばれている。

同じ額をより少ない時間で稼ぐのが生産性が高いとい
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

登場人物は僅か3人、その3人でアメリカの暗部を見事に描く。

〝いつでも・どこでも・何をしていても〟
この悪夢のようなループから逃れんことはできない。

ただ、犬の待つ我が家へ帰るだけなのに

〝あ〜
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

それにしても、監督のラース・フォン・トリアーは、このような物語をよくミュージカルにしようと思ったものだ。ミュージカル映画が、歌と踊りに乗せて美しい夢の世界へ見る者を誘うものだとすれば、この映画は、そう>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

思っていたのと少し違ったが、それなりに楽しめた。それが率直な感想だ。
面白くなかった訳じゃない。懐かしさも感じることができた。

だが、「トップガン マーヴェリック」や「ゴーストバスターズ/アフター
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

全米1500万部突破。2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞の話題作ということで期待値が上がっていたが、その期待に応えてくれる作品だった。

原作者はミステリー作家としてはこれがデビュー作らしいが
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街の灯(1931年製作の映画)

4.8

完璧主義者として知られるチャップリンが監督・制作・脚本・編集・主演、そして初めて自ら音楽を担当し、製作に3年の月日をかけて完成させた歴史的傑作映画。

映画の教科書のようなオープニングからの掴みの演出
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.8

オリジナルの韓国版「怪しい彼女」が良かったので、日本版リメイクも視聴。この手のリメイク物は失敗作も多いのだが、本作はオリジナルを忠実になぞりながら、日本の文化・風習に合わせて息子の設定を娘に変えたとこ>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.3

〝愛したはずの夫は、まったくの別人でした〟このよく出来たコピーが示す通り、本作は自分の夫の正体を探るヒューマンミステリー映画である。

だがこの映画、ミステリーを解き明かす先に、単なるミステリーを超え
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

本日「ある男」を観に行く為、同じ監督のこの作品を再視聴。
直木賞の候補になった貫井徳郎の同名ミステリー小説を、ポーランドの国立映画大学で演出を学んだ新進気鋭の石川慶監督が重層的なタッチで映画化。美しく
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

3.6

離れて暮らす娘から家族LINEで珍しく映画のお薦めが〝「ハロー⁉︎ゴースト」いいらしいよ!最初の90分メチャつまんないらしいけどラストは感動だって😁〟

う〜んこの推薦文は悩ましい。調べたらファンタジ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

公開初日に鑑賞

予約が取れないことで有名なカリスマシェフ(レイフ・ファインズ)が提供する極上メニューを目当てに、孤島のレストランを訪れたマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)とタイラー(ニコラス・ホルト
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.1

原作者のニコラス・スパークスはアメリカのベストセラー作家で18冊の長編小説を書いており、うち11作品は映画化された。本作は実話がベースで、モデルとなったのはスパークスの妻の祖父母だそうだ。

この作家
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

女性作家の原作を女性監督が20代の女性達の視点で描いているが、年齢・性別・住む場所が違っても、案外共感できる話だった。

この映画は日本社会に蔓延る階層の違いによる断層とその中で振り回される2人の女性
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ショコラ(2000年製作の映画)

3.8

映画監督にもいろいろなタイプがいて、ホームランを打った後に鳴かず飛ばずの者もいれば、長打は無くとも確実にヒットを打つ者もいる。ラッセ・ハルストレムの個人的な印象は、〝ヒューマンドラマの名手〟としてホー>>続きを読む

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

見覚えのある顔だと思ったら「愛を読むひと」のあの少年だった。サッカーが好きでプレミアリーグの歴史に関する書籍なども数冊読んだが、バート・トラウトマンの話は知らなかった。

第2次世界大戦時、イギリス軍
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.4

〈「グリーンマイル」それは電気椅子に続く奇跡の通路〉
それにしても監督のフランク・ダラボンは、よくこの仕事を引き受けたと思う。原作がスティーヴン・キングで刑務所が舞台とくれば、誰だって彼自身が監督した
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エデンの東(1954年製作の映画)

4.0

小学生の時に初めて部屋に貼ったポスターはブルース・リーだった。中学生になるとその隣にもう一枚ポスターを貼った。リバイバル上映でこの映画を見てジェームズ・ディーンに憧れたからだ。

エリア・カザンに発見
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怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.0

70歳のおばあちゃんが、突然20歳に戻ったら……。「サニー 永遠の仲間たち」で主演を務め、今は日本でも活躍している女優シム・ウンギョンがヒロインを好演したファンタジーコメディ。

大好きな韓国映画「サ
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.3

「ニュー・シネマ・パラダイス」などで日本でもファンが多いジュゼッぺ・トルナトーレ監督が1998年に放った米国・イタリアの合作「海の上のピアニスト」。
日本で公開されたインターナショナル版が125分の上
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