けいおですさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

けいおです

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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.7

主体性の重要さ
幸せをものにするのに大切なのは
地位でも名誉でも、ましてや東京という街でもないんだろう

何に価値を感じて自分が何を選んだのか
無限に用意された東京での選択肢の中から、自ら選んだものは
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FAKE(2016年製作の映画)

4.3


騒動後の佐村河内守氏を追ったドキュメンタリー
報道されない佐村河内氏不出の才能を目の当たりにした

作中マスメディアの嘘に憤りを感じ、自らの功績全てが嘘になってしまった佐村河内氏の悲しみに浸っていた
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

すごく良かった
勝手にボヘミアンラプソディみたいに半生を語るだけのたけし愛が爆発してる映画かと思ってた

ビートたけしを表すのに必要十分な時代と関係性だけを綺麗に抽出してる
彼の芸人としての矜持をここ
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.4

うーーーん
音楽良かったけど入り込めず…

後半ベインズの一途な思いを見せられても、最初の方あれだけエロいお願いしてたから、ただのすけべ親父にしか見えなかった残念
エイダ役の人綺麗だったな

A2(2001年製作の映画)

4.0

当然事件そのものも許されるものではないが、それより重要なのはその事件によって世間の人々の感情がオウム排除に動いた事実だった
事件に煽られて、オウム排除を唱える市民らの社会的な人間としての自負が、彼らの
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「A」(1998年製作の映画)

4.2

地下鉄サリン後のオウム信者のドキュメンタリー
ただただ森達也監督のジャーナリズムに感服した

社会的なしがらみから解放されたいと切に願う信者らにとって、「社会に復帰しなさい」「親が泣くぞ」「きちんと謝
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

すごいなタコ
ほんと人に見えてくる
タコと人のラブストーリーって聞いてたけどクレイグの抱いた感情はもっと壮大なものの気がする

終始美しい映像に浸れた
音楽もまたいいね

神々の深き欲望(1968年製作の映画)

3.7

かつては神の規律に従い、島の開発の際には金に釣られて容易く信仰を放棄する島の人々

終盤、「あの時何が起こったのか、もう少し考えたい」と言い放った亀太郎は
かつては宗教、現在では資本主義に縋り、環境の
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.0

岩崎う大さんのオススメ映画

村人達との全ての思い出が染み入るような温かさを帯びていて、村での出会いと別れが少年を大人にした

時が経つにつれ風化していく少年時代の記憶でも、彼の根っこになる確かな経験
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.7

脱北者の語る北朝鮮のリアル
ユダヤ迫害に似た自由の統制が現在進行形で行われている

前提とも言える人民と国家の関係性が逆転している環境でまともが通用するはずがない
それでもそこで生き抜くには、人の道を
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レスラー(2008年製作の映画)

4.0

人の心は複雑で繊細
現実の世界では何者にもなれない苛立ちや煩悶は、リングを彼にとっての唯一の居場所にした

プロレスという虚構の世界は観客だけでなく、レスラーを自身に心酔させるのに十分すぎる環境だった
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.8

設定面白い
レディープレイヤーワンと同じ雰囲気
モリモリのCGいくつになってもワクワクする

APEXの世界一位がサラッと出演してるのすごい

オアシス(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

対話の重要性を痛感する
相手に対する思いやりや想像力の欠如が招いた悲劇
傲慢な人間にならないようにしよう

ムン・ソリ圧巻の名演
現実から空想への演技の切り替えがスムーズすぎて鳥肌が立った
あのシーン
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.4

見たことないほどの抽象表現
グロテスクとシュールで、ドロっとした後味…
貴重な映像体験しました食欲0

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.9

精神障害者達の華やかな世界が、健常者達のエゴの隙間を埋めるようにひたすら謙虚に広がってる
自由と純潔の象徴に精神障害者を持ってくるのは行き過ぎてる感じもしたけど、総じて楽しくみられた
コメディなのにし
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.2

戦時中の殺人・食人事件を追う狂人「奥崎謙三」のドキュメンタリー

奥崎の過去の犯罪歴や関係者への突然の訪問・暴行は常軌を逸しており到底僕たちに理解できるモノではない
ただ彼を突き動かす芯の部分が余りに
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海街diary(2015年製作の映画)

3.9

つくづく家族って特殊な関係だなって思う
血が繋がってなくても、どんなに嫌ってても、同じ時間を過ごせばどんな形であれ家族としての繋がりは生じる

家を出た父親を思った
親らしいことは殆ど何もして貰えなか
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

途中のミスリードが良かった
ラストは「んー」って感じ
証拠薄くないかね

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.6

独裁政権と過激派の攻防が繰り広げられる中、デモ運動の名残であの環境に残る事に、どれだけの意味があったんだろう
居座り続ける事で守れてた尊厳に比べて、払われた犠牲が余りにも多すぎる

こんな風に感じてし
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.1

世に溢れる刺激を全部取り込んでハイになってるような人だった…
冗談みたいな毎日を本気で追求したムーンドッグを通して、人生におけるお金や世間体の脆弱さを考えさせられる

「人生は山あり谷ありだ。俺は楽し
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23:60(2007年製作の映画)

3.4

自殺した女の子がネット上に作り出したフィールドを2人が探検する話
可愛いアバターに不穏な雰囲気

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.7

軽薄な世論
マジョリティに与して自分をマトモだと信じようとしてる頭空っぽの人間の集まりだ、あんなもん

仕事中面倒をみてもらえるし、お隣さんも子供と関われるし、本来ならウィンウィンの関係になり得た筈な
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.9

良い
アニメ特有のご都合主義の毛色は仕方ないとして、それ差し引いても楽しく見れた

72時間の撮りっぱなしの映像の編集作業を進めたジーンだったが、彼がなし得たのは72時間どころではなく彼の人生丸々を9
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.5

「秀でた能力を最大限に使うことが本人の幸せに繋がる」っていう安易な価値観を子供に押し付けるような大人にはなっちゃダメだ
ネイサンの両親と、先生素敵

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.4

詩がわからんので大半何言ってんのかわからんかった
リアリティのダンスと似たラストシーン
過去を許して胸に刻む
強烈すぎる思い出がホドロフスキーの中で増幅されてこういう映像作品が生まれたんかなと思った

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.7

父親の凝り固まった価値観も完全にひっくり返る体験と出会い。
富、名声、思想などあらゆる虚栄心を捨て去れば大切なもんはすごくシンプルな形で残る。
この破天荒な父親を幼いながらにこんなふうに記憶して感じて
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.4

理不尽な話だと思ったと同時に
「犯罪者」「警官」「黒人」「白人」など
一つ一つの事象を大きな括りで捉えて
それに属する人々全ての善悪を判断する危うさを感じる

「黒人は被害者、白人警察は加害者」って安
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はじまりのみち(2013年製作の映画)

3.6

原恵一監督による木下恵一監督の疎開映画
二十四の瞳にも描かれた真っ直ぐな人としてのありようは、木下監督の深い愛情あってこそだと思った

加瀬亮いい味出てる

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.8

現代にも大人になりきれない人間って沢山いて、きっと僕もその中の1人なんだろうなと思う。

仕事や家庭での責任に擦り減った大人が純粋だった少年時代に憧れる場面は現実にもある。
自身を辛うじて大人に繋ぎ止
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真白の恋(2015年製作の映画)

4.0

精神障害の線引きは、ユイが言ったみたいに「社会に適合できるかどうか」っていう、普通を自称した人間に作られてる
そこから溢れてるから病気だと決めつけてしまうのはかなり安易だし、それを理解した上で人として
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