ほいほいさんの映画レビュー・感想・評価

ほいほい

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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

4.0

庵野秀明の「幸せな老後」シリーズの1つ。これを観て「なんでこんなことになった!?」と思った人もいるでしょうけど、答えはシンプル。庵野秀明がやりたかったからです。

そもそも、これを「ガンダム映画」とし
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

「こんなバカな話、本当にあったの!?」って笑っちゃうような内容で、めちゃくちゃエンタメとして成立してる株式を描いた映画なのですよ。

基本的に株の世界って、知識がある人が勝つゲームなわけで、シロウトが
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明日を綴る写真館(2024年製作の映画)

3.4

平泉成が演じる寡黙なカメラマン・鮫島武治、彼に惹かれ弟子入りを志願する五十嵐太一(佐野晶哉)。

この二人が織りなす関係性は、いわゆる”師弟もの”の枠に収まりつつも、単なる技術の伝承にとどまらないとこ
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.4

「教師と生徒の禁断の恋」というセンセーショナルな話を冷徹に料理した映画。それだけ聞くと、単なるスキャンダル映画に思えるかもしれないけど、実はそうじゃない。これは「人間はどこまで嘘を突き通せるのか?」を>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.0

主人公のカナ。21歳で、特に将来に対する展望もなく、ただなんとなく日々をやり過ごしている。こういうキャラクターって、下手するとただの“無気力系主人公”になりがちなんですけど、この映画の面白いところは、>>続きを読む

STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

1.5

今回のネタは「おばあちゃんのおもいで」と「のび太の結婚前夜」っていう、原作屈指の有名感動エピソード。でも、それをただ普通にやるんじゃなくて、わざわざごちゃ混ぜにして、無理やり「感動の二重奏」に仕立て上>>続きを読む

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

1.5

ドラえもんって、こんな話だったっけ?
のび太が、ここまで無能だったとは……。

いや、もともとダメな子だとは思ってましたよ。でも、この映画ののび太は、もう“救いようがないレベル”でダメ。テストは0点、
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.6

これね、完全にプロレスなんですよ。
見せ物小屋があって、そこに集まる異形の者たちがいて、でも彼らはただの見世物じゃなくて、それぞれが誇りを持って「リング」に上がるわけです。で、ショーをやるんだけど、そ
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.4

いわゆる純愛ものかと思いきや、戦争を背景に据えたことで、ただの青春ロマンスでは終わらせない強度を持っている。まさに「ズルい映画」の極致。

物語は、現代の女子高生・百合が戦時中にタイムスリップする
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.0

「新宿のホスト刺傷事件」を下敷きにした映画、と聞くと、「実録犯罪ドラマかな?」と思うかもしれないけれど、これは、単なる事件の再現じゃなく、「ホストに全てを捧げた女が、どうやって生き直すのか?」を描いた>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

3.4

今さら説明不要ですけど、1997年に公開されてから四半世紀以上経っても語り継がれる“金で殴る映画”の代表格。だって制作費2億ドルですよ? 当時の映画史上最高額。キャメロン監督、「お前らの映画の概念、全>>続きを読む

キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

3.2

来月、野暮用で往復30時間のフライトをこなさなきゃならなくなりました。
そこで、皆さんのオススメ映画好きな映画やアニメをコメントで教えて頂きたく思います。
ご協力お願い致します。




もはや国民的
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お終活 再春!人生ラプソディ(2024年製作の映画)

3.2

残念ながらゴーリキーが普通のゴーリキーに戻ってしまっていた。きっとこれが本当のゴーリキーなのだろう。前回はただ魔法がかかっていただけだ。期待なんてしちゃいけない。

騙された!

お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方(2021年製作の映画)

3.4

終活をテーマにしつつ、ベテラン俳優たちがいい感じにゆる〜くドタバタしながら、人生を前向きに見つめ直すコメディになってる。

実は今終活してる最中なんです。
まぁまだ早いと思われるのですが、この先特にや
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.7

やばかった。観る前からある程度の覚悟はしてたけど、実際に観たら、もう完全にノックアウト。これ、ただの映画じゃない。杉咲花の演技を媒介にした、観る側の“人生の痛み”と強制シンクロする装置なんですよね。>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.4

まず最初に言いたいのは、これってプロレスでいう「ベテランレスラーの引退試合」 なんですよ。往年の名レスラーがリングに上がって、かつての輝きを取り戻そうとする。でも、肉体は衰えていて、昔みたいには動けな>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.5

これはただの続編じゃない。
二刀流の金字塔! 若き日のヴィト・コルレオーネと、年老いたマイケル・コルレオーネという、全く違う顔を持つ二つの物語が、まるでお相撲さんが土俵で激突するかのように交差している
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.4

映画史に燦然と輝くゴッドファーザー。
なぜこんなにも人気が出たのか、考えてむのですけど、単純に言うと「かっこよすぎる」って話ですよね。マーロン・ブランドのドン・コルレオーネ、まるでイタリアンレストラン
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

3.2

「友達以上恋人未満」っていう言葉が昔からありますけど、この映画はまさにそのギリギリのラインを突き詰めていく物語なんです。でも、普通のラブストーリーとは決定的に違って、「契約」という仕組みが入っているこ>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.1

最初観る前は、「犬と男の話でしょ?」くらいに思ってたんですけど、蓋を開けてみたら、これは”悲哀”そのものがテーマの映画でした。そしてその悲哀が、ただ暗いだけじゃなくて、どこか崇高な美しさを持っている。>>続きを読む

偶然の恋人(2000年製作の映画)

3.2

偶然の恋人(2000年公開)。この映画ね、なんでこのタイトルにした? って話なんですよ。原題は“Bounce”。意味としては「跳ね返る」とか「弾む」なんですけど、日本語タイトルがまさかの「偶然の恋人」>>続きを読む

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.6

いやもうね、これは「人生で一度は出会ってしまう、どうしようもない愛の話」なんですよ。決して派手じゃない。むしろ淡々としてる。でも、その静けさの中に「人生の選択」と「取り返しのつかない時間」の重みがズシ>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.2

周防正行監督が久々に「俺は映画を愛してるぜ!」って全開に叫んだ作品。もう、サイレント映画と活動弁士というニッチな題材を、「これでもか!」ってくらいエンタメに振り切って描いてて、ただただ楽しい。楽しいん>>続きを読む

のぼうの城(2012年製作の映画)

3.6

これはもう完全に「野村萬斎劇場」ですよね! もう、「戦国映画」っていうよりも、「野村萬斎という異次元の存在が戦国時代に降臨してしまった映画」なんですよ。戦だの城攻めだのっていう要素があるにもかかわらず>>続きを読む

僕らのごはんは明日で待ってる(2017年製作の映画)

3.2

タイトルからして「え、どういうこと?」ってなるじゃないですか。でも実際に観ると、「あ~なるほど、こういう話なのね」ってしみじみしちゃう、じわじわ系の青春ラブストーリー。で、主演が中島裕翔と新木優子って>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.6

石井裕也監督が「本気でぶん殴りにきた」映画。観たあとに「これ、どう受け止めればいいんだ?」っていう、言葉を失うような重さがある。でも、それが狙いなんですよね。つまり、単なる社会派映画じゃなくて、「お前>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.4

これは普通の戦争映画とかホロコースト映画の枠には収まらない、とんでもないアプローチの作品なんですよ。監督はジョナサン・グレイザー。で、何がすごいかっていうと、これ、アウシュヴィッツのすぐ隣に住んでるナ>>続きを読む

タイヨウのうた(2006年製作の映画)

3.3

いや~、これはなかなかの名作です。何がって、YUIさんの「圧倒的棒読み力」ですよね! もう、どんなに感動的なシーンでも、セリフが全部「ナレーション読んでます」感すごくて、逆にすごい。普通、演技が下手だ>>続きを読む

マネー・ピット(1986年製作の映画)

3.2

「家を買う」って人生の一大イベントじゃないですか。でも、この映画を観ると「やっぱり賃貸が最強なんじゃ…?」って気持ちになっちゃうんですよね。笑

まず前提として、この映画は「家を買ったら地獄が始まった
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それからのこと、これからのこと(2016年製作の映画)

3.0

青春の甘酸っぱさをこれでもかと詰め込んだ15分って感じですね。短編映画って、時間が限られてる分、どれだけ濃密に描けるかが勝負。

まず、「それからのこと」。卒業式前日、教室に二人きりにされた菜央と裕太
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あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)

2.2

なんかおしゃれに見えるけど、話としては大したことないっていう、あの独特のフランス映画のやつです。

ちょっと人生に疲れた男が過去の恋愛を振り返って、なんだかんだ言いながら結局ウダウダするっていう、お決
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7500(2019年製作の映画)

3.6

ヒリヒリ感とドキドキ感のエンターテインメント。まるで空の中を彷徨う悪夢と現実の境界線をぶち壊しながら、俺たちの心臓をグイグイ握りしめてきやがります。

まず、飛行機という閉ざされた空間。あの狭いコック
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アフター・アース(2013年製作の映画)

2.0

ウィル・スミス親子の「無」の境地、もはやこれは映画ではないのかもしれない。

映画を観たはずなのに、何も感じない。怒りすら湧かない。ただただ「虚無」。この映画を観るという行為は、「感情をなくす訓練」な
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.4

まさに“お祭り騒ぎ”の極致です。
ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが再びマイクとマーカスとしてスクリーンに戻ってきたわけですが、今回はこれでもか!ってくらいのアクションと笑いのオンパレード。
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.4

友人に、この映画を観ずにアクション映画を語るな、と言われたとか言われてないとか。笑
この映画は“人間スタントの博覧会”であり、“香港アクションのある種の到達点”だと思う。

まず、オープニングからして
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.8

一見すると“家出少女とトランス女性とその恋人の共同生活”っていう、割とパンチのある設定なんだけど、これ、結局のところ“家族とは何か?”って話ですよね。で、いわゆる“普通”の家族像に囚われてる人ほど、こ>>続きを読む