まさに「サロメ」の物語。
栄光を極めた往年の大女優がひっそりと棲むサンセット大通り。文字通り”斜陽”の大邸宅。そこで閉じた日々を送るうちに、みんな少しずつ狂っていく。外の世界に触れて正気に戻り、脱出>>続きを読む
ベティ・デイヴィスの怪演にして快演の素晴らしさたるや。メイクも凄いし、敢えてだらしなく脂肪(あるいは詰め物? 脚は細いから)を付けたとしか思えないボディと身のこなし。
しかしこれ、現代の心理学的、社会>>続きを読む
映像が美しい。
ワイフの物語というより、愛し方も愛され方も知らない男のストーリー。
探偵を雇おうが、こっそり尾行しようが、妻の本当の物語はわからない。
心置きなく話せる友人、信じられる仲間もいない>>続きを読む
チベットの美しく豊かな風物が観られるというだけでも、かけがえのない映画だ。
ダライ・ラマが聡明で慎み深く、おおらかでありながらお茶目な一面も併せ持つ人物として描かれていて、なんだか嬉しかった。二人の互>>続きを読む
松本まりかは、日常に惓んでいたり疲れている人のあやうい色気、堕ちてゆく人のエロスを演じるのが本当に上手い。
この人相手じゃ、そりゃあ福士蒼汰は負けるわな、と思って観ていたのだけれど、むしろこのキャステ>>続きを読む
事件の関係者に会って、少女のこころの内とその影を追う刑事が、徐々に自身の内面と向き合い、魂の自由を取り戻して行く物語。刑事のこころの動きと変化が、直接的な言葉ではなく動きと表情で伝わってきて、引き込ま>>続きを読む
「ピアノ・レッスン」の監督の無名時代の作品なのね。
原題は「PASSIONLESS MOMENTS」。
つまりそういうことで、スライス・オブ・ライフのエピソードを重ねたショート・フィルム。モノクロの>>続きを読む
リュック・ベッソンだから当然だけれど、映像と音楽が良かった。
次から次へとあっさり殺しちゃうのに、どこかスタイリッシュで、シニカルなコメディ。
エンドロールが終わっても、すぐに立ち上がってはいけない。
宗教と科学の相剋。さすが宗教国家アメリカの映画。
で、結局どっちが勝つのか、結末と言うか結論を追って一気に観たのだけれど、最後の最後で気付い>>続きを読む
映画の歓びが全てあった。
美しい映像、人生の喜びと悲しみと滑稽さ、生きる希望。そして少しの切なさ。
コスチュームが素晴らしいので調べたら、石岡瑛子だった。
世界遺産のナビゲーションとしてもよくでき>>続きを読む
主人公と同居する小尹が何者なのか、終盤でわかって、それまでの彼の言葉ひとつひとつの持つ意味が理解できた。
誰の人生も決して「普通」ではない。
“プラトニック・ラヴ”というか、騎士道的恋の物語として観ると、ストーリーの美しさが際立つ。
逆に、若く際立った才能に対する”熟練の技”の敗北と嫉妬を主軸にすると、ただただにがく苦しい。
現代日本のク>>続きを読む
ハラハラ・ドキドキは少ないけれど、クスッと笑えるしハート・ウォーミングなので、そういう意味では安心して観られるかも。
時々見かけるインタヴューなどでは、わりと内省的で真面目な印象の強いカン・ドンウォ>>続きを読む
英題「Innocent Thing」。
女子高生はイノセントだよね。悪いのは大人。教師とその妻、二人の友人である女性教師。
妻は、何らかの策略を持って教師と結婚したのではないか、と思わせるようなセリ>>続きを読む
犬よりも橋の崩落よりも凄絶で醜悪なのは、権力に取り憑かれた人間だったというわけね。
パニック映画や脱出物はあまり好きではないので観ないのだけれど、これは面白かった。
イ・ソンギュン、本当に惜しい人だ>>続きを読む
原作の方が数段良い。まあ、尺の問題もあるから仕方ないけれど。
すずちゃんとボーイフレンドの恋愛未満の淡いキモチとか、長女とその彼との間に横たわる深い川といった重要な要素が、ずいぶんサラッと流れてしま>>続きを読む
ドリュー・バリモアが脚本に惚れ込み、エグゼクティブ・プロデューサーを務めたということで観ることにした。
タイムスリップというより、パラレル・ワールドの話なのかな、と。
主人公が、どうしても高校生には見>>続きを読む
主演の二人が上手いのは言うまでもないけれど、脇を固める役者さんのキャラと演技が軽やかで楽しくて、作品とテーマの重さを救ってくれている。
“忘れてしまう母”の”私を見つけて”というセリフは、認知症の親>>続きを読む
シン・ハギュンが冒頭のあのキャラで終わるわけないよな🤣
アクション・シーンのカメラが揺れすぎてちょっと酔うレベルなので、そこだけは要注意です。
ヒロインのビジュアルも含めて、全体にアメコミみたいな雰>>続きを読む
重い内容で重いエンディング。でも、この映画の後で実際に韓国社会で起こった変革を知ると、ハッピーエンドだったのではないか。
企画して主演したコン・ユはもちろん子役の演技も素晴らしいけれど、ここで小児性>>続きを読む
リマスター版なので尚更だと思うが、戦後間もない頃の銀座、築地界隈の風景がとてもきれいだった。路地を映す時の構図とアングルもいい。モノクロであるが故に、その端正な美しさが際立つ。
若い女の残酷な無邪気>>続きを読む
未だ韓流入門編をうろうろしている私にとって、イ・ビョンホンがこういう映画でこういう役をやるというのは、なかなか新鮮だった。
ユン・ヨジョンさんが登場すると一気にストーリーに厚みが出るのは、演技力と名>>続きを読む
最近観た日本映画で、ダントツに(昭和の言い回しw)面白かった。
今の俳優さんで三婆と一爺を演じられるのは誰だろうと考えてみたけれど、誰も思い浮かばない。昭和の役者は手強いな。
彼は、「キミはいい母親になれる。自信を持て」と、何度も(そして最後まで)言って彼女を平凡な人生に導こうとするのだけれど、彼女の方は、母親になりたいわけじゃないんだよね。こどもができれば、そりゃ考えるけ>>続きを読む
林芙美子原作で、川端康成監修。戦後の復興期の、言わば文芸大作か。
杉村晴子が原節子の母親役、浦辺粂子が近所の年配の主婦、という設定に戸惑ったが、思えば原節子は40歳ぐらいで引退しているわけで、生涯現役>>続きを読む
最後の胸がすくようなセリフを聞くためだけでも観る価値がある。
この時代の庶民の明日に向ける希望とパワーに溢れたラストだった。
ソウル、R&Bテイスト満載で、”エタ・ジェイムズのスタッフ(エージェント?)”が登場するあたり、その筋の者にはたまらない🤣
主演のクリスティーナ・アギレナのシンガーとしての実力を再認識してしまった。>>続きを読む
ラストのヘソンとノラの長い沈黙と短い抱擁、それに続くヘソンのセリフがとても良かった。
ソウル・メイトには、恋愛に向かうベクトルとは別の力学が働く。とどのつまり彼らは魂で惹かれ合っていたということか。>>続きを読む
ファンタジーとしてもロマンスとしても、いい意味でオールド・ファッションドでクラシカルな気品に溢れていた。
少しフィルムが劣化しているのか、全体に紗がかかったような映像も、これまた良かった。
それにし>>続きを読む
公開時に観たけれど、前世のような遠い昔なので、もう一度。
紗がかかったような全体のトーンと、その中で灯る紅。今観ても、まず、その映像美に魅了される。
死んだ者が記憶という亡霊になって生き続け、紅い>>続きを読む
公開時に観た。その時は、粗暴な男(語り手の祖父)が彼女(祖母)をさらって酒蔵とともに我が物としてしまう冒頭のエピソードがとてもイヤだった。日本軍の残虐行為と同じぐらい不愉快だった。
が。これ、彼女が>>続きを読む
なんと言っても、片岡愛之助・藤原紀香夫妻の怪演ぶりである。そして川崎麻世も。
日本国内における各県の地政学的位置付けと特徴、県民性が見事にコメディとして昇華されていて、しかもそれぞれに対する敬意と郷>>続きを読む
若くて聡明で勇敢な、つまり生意気な若い女と、もう若くない女は、概ねいつの時代も男たちに雑に扱われ踏み躙られてきたんだよね。
そういう女たちが、男の幻想と欲望を逆手にとって、ついでに手玉にとって、鮮やか>>続きを読む
真実と正義の行方を追うのがミステリーならば、これはまごう事なき推理劇である。
馴染みのない土地。降り積もる雪。家族ゆえの閉塞感。
夫婦それぞれの心情と思惑を知るのは、息子だけなのではないか。そしてあ>>続きを読む
公開時に観そびれて、以来ずっとドラゴン・タトゥーのある凄腕の殺し屋の話だと思っていたら全然違ったw
原題は、”woman”じゃなくて”girl”なのね。
納得。
イカれてるけどイカした、強くまっす>>続きを読む