TSUTAYAUNEXTさんの映画レビュー・感想・評価

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女神の継承(2021年製作の映画)

3.0

女神の継承
土地に根付く神秘。神格な趣は、やがて直視しがたい悪ヘと染められていく。スローペースで徐々に違和感と恐怖を作り出していきます。不穏かつ神妙な風景描写に重ねられる狂暴な憎しみ。禁忌は、祈りの深
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愚行録(2017年製作の映画)

3.0

愚行録
承認、ステータス、見栄。利己的な愚行が渦巻き、憎しみを加速させる。身近にある嫌悪感を少し誇張させて描きます。冷静になれば滑稽に見えるが、その状況下では、熱を持って他者の不幸を喜ぶ。悲惨な真実が
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

2.0

ディナー・イン・アメリカ
退屈な日々をブッ飛ばす奇跡の出会い。ファンキーでロックでハチャメチャ。下品でも構わない、すべてを強引に打開する漲るパワーに、胸が高鳴る。教育に悪い感じも、イカれてて最高です。
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.0

蜘蛛巣城
マクベスを黒澤流時代劇に仕立て上げた傑作。圧倒的な迫力に、終始魅了。つけあがり調子に乗る様を、三船敏郎さんが見事に演じます。少し滑稽にシリアス。抜群の配分に、釘付けになる。日本映画史に残るラ
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ある男(2022年製作の映画)

3.5

ある男
「背負うこと」と「背負わされること」の違い。「ある男」を通して、社会に潜む根強い不当性を映す。自分が自分であるための場所を懸命に探す辛さ。嫌悪と痛みが、リアルに伝わってきます。優しく寄り添った
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

MEN 同じ顔の男たち
試写にて鑑賞。
驚異が脱皮し、そして、研ぎ澄まされて、産まれる。おとぎ話のような非現実性に、リアルな嫌悪感を投影します。不穏の緊迫と、圧巻のビジュアル。ラストに、、、、。超オス
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

試写にて鑑賞。
暗く上質な映像美で映し出すダークファンタジー。過酷な旅を通して、自分自身と向き合う。名誉と名声、対峙する良心。弱さに気付いた時、本性が表出する。かなり抽象的で難解。でも、この映像に浸れ
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.0

不思議な心地よさと脱力感。記憶を無くした男の新たな出発を描きます。助け合い、協力する繋がり。今までの過ちを背負いつつも、新たな道を歩み始める。音楽の合わせ方が絶妙。ユルくホッと落ち着く。

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.0

奇怪な不気味さの中にも、人間らしい愛情が宿る。一軒の「家」を取り巻くホラー映画です。暗闇を進んでいくゾクゾクする怖さと好奇心。映像表現が良い。暗闇の先に待ち受けるものとは、、、。

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.5

定年を迎え、突然妻に先立たれ、娘には相手にされず。孤独な中年のロードムービー。滑稽な笑いも、哀愁を感じさせます。ジャックニコルソンの「とぼけた表情」がとにかく最高。反省と後悔、そして、前を向く涙が切な>>続きを読む

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

2.0

甦ったゴジラに、バイオ怪獣ビオランテが対峙する。破壊描写が迫力満点。暗躍する組織が秘密裏に動き出す。ただ、もっとバチバチに戦って欲しかった。また、BGMが自分にはクドく感じてしまいました。名作だけど合>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.0

余命10年
四季それぞれの彩りと側にいた存在。移ろう季節をこれからも一緒に歩みたかった。風景の描写が印象的です。未来に迷ったから出会えた奇跡。記録は消えても、記憶は消えない。キレイな映画です。
ama
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.0

劇場版きのう何食べた?
食卓を囲むほっこり温かい物語。個性的な人物たちの会話が楽しい。愛情ゆえの小言も、いじらしく愛らしいです。多様な在り方を肯定し、その場にある幸せを見つめる優しさに和む。お腹が空き
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カポーティ(2005年製作の映画)

3.0

カポーティ
凶悪犯を取材する中で、芽生えていく戸惑いの揺らぎ。名作「冷血」を書き上げるまでの伝記映画です。他者を書く、自身が評価される。作家として、人としての倫理に葛藤していく。シーモアホフマンの名演
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.5

政府軍による民族虐殺。無慈悲で残酷な暴力を、徹底的に描写します。善意は通じない。悪意に満ちた現実に、怒りの砲撃が飛ぶ。渋く強いカッコよさにシビれます。最強の男ランボー自身が、暗黒を照らす希望になる。

ランボー(1982年製作の映画)

3.0

戦地で負った傷と痛み。死を目前に体感した男をさらに待ち受ける、理不尽な現実。派手なアクションと、悲しみを背負う哀愁深い演技が見事に融合します。怒りの雄叫びが、悲惨に響く。

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.5

冷めた感情に嫌気がさす。自分に足りないものへと眼差しが向いていく。形容し難い感情に、無理な形を与えず、そっと寄り添う感覚が絶妙です。スッと降りた自身の在り方に対する自負が、前向きな切り替えを体現する。>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

4.0

お金にまつわるドタバタコメディ。とにかく楽しく笑えます。慌ただしさも軽快で、登場人物もみんな愛らしい。悲観に負けない。皆で成長して乗り切る物語は、希望と勇気をくれる。最高!。超絶オススメです。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

1.0

殺し屋が社会への適応を目指すコメディ。殺し屋なのに、ユルくて間の抜けた感じ。ただ、この雰囲気で乗り切る笑いの感覚があまりにも合わなかった。もっと詰めた笑いが欲しかったです。面白味がよく分からなかった。>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.0

試写にて鑑賞
湿地の幻想的な風景。ある事件の裁判を通して、一人の女の人生を描き出す。しかし、ありきたりなラブストーリー。さすがに多すぎるキスシーンが、テンポ感を悪くする。ラストが良いだけに、もったいな
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.0

荒れ狂う凶暴な精神が、欺瞞と思惑に満ちた信仰と融合していく。独特な演出と映像表現。引き込む演技。信仰に救われ、信仰に踊らされた先に、確固たる自己の存在が落ち着きを持って立ち上がる。この奇妙で不穏な揺さ>>続きを読む

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

3.5

時代の移ろいに、人々の営みが儚く投影される。ダム建設によって、沈んでいく町。詩的で叙情的な映像は、物想いに耽る感覚とリンクします。破壊と再生が繰り返され変化する時代に、変わらぬ「想い」は郷愁となって甦>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

3.5

信頼の繋がりは、一瞬にしてすれ違い、プツリとちぎれる。責任と罪を考える物語が、単純に面白いです。多面的な人間の性質は、時に恐ろしい攻撃性を持って噴出する。ズレていく感情が、もどかしく辛い。今はそっと「>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

1.0

「恋」。曖昧だけど、確実な感情。近すぎて見逃す感情。言葉による定義を試みる中で、素の感情を発見していく。しかし、ありきたりな物語。ファンタジーで浮かした設定と、もどかしさに乗ってときめく面白さに全く馴>>続きを読む

アダプテーション(2002年製作の映画)

3.0

スランプに陥った脚本家が遭遇する奇想天外なトラブル。内気で弱々しい性格の表現がとてもリアルです。自分の至らなさばかりに目がいってしまう辛さ。「適応」を求めるのではなく、ありのままで一歩踏み出す姿勢を肯>>続きを読む

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.0

【継がれる意志と終幕のけじめ】
保身に走り、薄れていく職務への使命感。記憶の喚起と執念に、強い愛情が投影される。止まった時間が動き出したとき、怒り、そして、喪われた想いが甦る。見事な終幕

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

【傷つけて、遠ざけて、ひび割れて。】
突然の死に沸かない喪失感。今までの空虚な在り方を見つめ直す。ジーンと揺さぶる感情を散りばめます。言い訳を吐く弱さ。手探りで不器用でも歩みを続ける先に、永く背中を押
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.0

【向き合えているか、目の前の存在に】
組織に蔓延る保身と忖度。自己中心で汚いの人間の心に、対峙していく。熱い名演にも、強弱があり、感情の高ぶりが際立ちます。小さな打開が、確かな可能性を照らす。後半が楽
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ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.0

信奉の純朴さにひび割れる痛々しい事実。説明を省き、高い抽象性のまま物語が進んでいく。美しい映像に、時折危うい精神を覗かせる。因果の外にある歪んだ純粋性。悲痛な叫びが、赤く画面を染める。

ザ・カナル 悪魔の棲む場所/運河の底(2014年製作の映画)

2.0

呪いなのかそれとも、、、。フィルム映像で醸し出す不穏な気配と、湿った質感がジメジメと忍び寄る。記録映像の客観性と、認識の主観性を対比させます。憎悪が少しずつ沸き上がる。

ちょっと物足りなさを感じまし
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.0

試写にて観賞。
交差する運命と歴史が物語る継承の傷跡。母と子の複雑な在り方を提起しつつ、人間としての多分な「性」も露骨に含めていく。強い色彩にのる熱い想い。「情」へと迫りくる奥深さ。不当に葬られた死の
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さがす(2022年製作の映画)

3.0

さがし求めた先の真実に、見つめるべき存在の大切さを痛感する。時系列を動かし、人物それぞれの状況を結びつけます。生への薄れゆく希望。死への渇望が蔓延する。何も調べずにご覧下さい。

(ハル)(1996年製作の映画)

4.0

ツラいこと、悲しいこと、小さな幸せ。全てが時の流れと共に過ぎ去っていく。ちょっとした想いを吐露できるオンライン空間。文字でも伝わる人間同士の温かさが、やさしい癒しになる。誰かが側にいる、そっと背中を押>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

3.5

命を金に変える保険金殺人に、底知らぬ狂気が蠢く。和ましい演出を挟んで、緩急の抑揚をつけます。カオスで、おぞましい狂乱の世界が、最高です。襲い来る狂気と執念を体現する名演。飽きさせない演出。黒い狂気はす>>続きを読む

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.0

法の不条理を目前にした時、揺れる倫理観。「心神喪失者の行為は罰しない」とする刑法39条を通して、法が内在する不条理性を映し出す。危うい精神の不安定さを、不穏を誘う暗い映像で引き立てる。何気ない状況も、>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.5

形骸化した家族をシニカルに見つめる。形式のみの繋がりが、どことなくリアルです。ズレから創出する構図と配置が素晴らしい。寡黙で読めず、狂気混じるカリスマ性。「在り方」に対する情を排除した叩きつけが、爽快>>続きを読む

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