うにゃぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.3

ストーリーを理解するのはかなり難しい上に蝶の絵の挿入などで観てる者を置いてけぼりに。それでも、やはりセンスしか感じない唯一無二の構図の連続。スタイリッシュな感じからの急なコメディ要素の落差も面白い。か>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.9

39分の短編のなかにしっかり込められたメッセージ性。保健教師が黒板に「LGBT」の文字列を書いた瞬間、摩擦が生まれてしまうという悲劇。過剰な配慮だったり、相手を守ろうとすることは時に相手を傷つけること>>続きを読む

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.6

日本の四季の移ろいがあまりにも美しく、画として魅力的すぎる。五感を刺激する美味しそうな食材たち。そして、それらと結び付けられる生と死。生命というものを土まで辿って描いている。葬式のシーンが個人的にお気>>続きを読む

共喰い(2013年製作の映画)

2.9

面白くない、うん、面白くない。田舎の雰囲気と川の流れの映像は良い。ストーリーは面白くないし、気持ち悪いし、弱い。不快感だけが残った。

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.9

アウトレイジのシリーズでは一番好きかも。初期のキタノ映画に一番接近しているというか。

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

2.9

理解できそうではあったけど、やはり理解できない。面白くないわけではないけとま難解さ故に飽きてきまう。監督自身の芸術性が爆発する三部作の2本目。

カリスマ(1999年製作の映画)

2.9

わかんねぇ、マジでわかんねぇ。難解すぎるんだよぉぉぉ。黒沢清らしさとも言える不穏な空気感は終始ビンビンに画面から感じ取れたけど、なんで?ってのが多すぎる。多分、疑問に対する答えはないんだろうけど、スッ>>続きを読む

HERO(2007年製作の映画)

3.6

映画的な魅力は特にないけど、無難に面白い。間違いなく普通に面白い。

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.9

好きなキタノ映画ではないけど、めっちゃコミカルで笑いまくり。これはこれで大満足。ユーモア大爆発。

御法度(1999年製作の映画)

3.4

松田龍平の圧倒的な美少年。今はこんなんじゃんないんだけどなぁ…「戦場のメリークリスマス」にしろ、本作にしろイマイチハマれない。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

劇中とEDに流れる「風をあつめて」が印象的。マイブラも流れて歓喜した。日本人が撮る東京と外国人が撮る東京の実景というのは、ここまで違うのかと驚愕した。虚しさを感じる渋谷や新宿のネオンやブルーがかったフ>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

1.7

安っぽい右翼映画としか思えなかった。偏りが酷い気がする。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.8

あまりにも、有名な犯罪映画。いかにも邦画くさい脚本と演出。どれも素晴らしい。サイコキラーを演じる緒形拳がおっかない。

夏、至るころ(2020年製作の映画)

2.5

池田エライザが多彩なのは事実なんだろうけど、特段センスがあるとは思えない。演出も少しキザで鼻についた。60分くらいの短めの映画として、まとめたら意外と面白いものになったかも。

きみはいい子(2014年製作の映画)

3.5

んで、ラストどうなったんだよ。余韻を残しすぎてモヤモヤ。子育ても小学校での教育も、ハードだよなぁ。そして、その2つのストーリーを軸に日本の社会問題を描いている。重くて、痛々しい映画だけど希望も確かに見>>続きを読む

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

4.5

比較的、苦手な黒澤明監督の中では大好きな作品。家族ドラマの体系を取りつつ、反戦のメッセージを大々的に押し出している。ラストシーンが印章的。圧倒的な演出力。リチャード・ギアの日本語上手いし、吉岡秀隆の台>>続きを読む

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.3

みんな「タクシードライバー」との接続をしてるけだ、確かにわかるかも。この皮肉な展開。カメラワークも冴えている。

日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

空気感は「舞妓さんちのまかないさん」に似ていて、心地よい。日本的な美で溢れてる映画。茶道を軸に四季の美しさだったり、日本っていい国やなぁ。樹木希林の演技はもはや演技じゃなくて自然体で物語にすぐ入ってい>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

3.5

白石和彌監督にしては、ヴァイオレンス要素がかなり少なくワールド薄め。その分、苦手だった演出も削れ面白く観れた。役者陣の演技がかなり良く、監督の熱量も伝わってきて良かった。ストレートに家族を撮る姿勢が印>>続きを読む

映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.5

科学者たちが核分裂(?)に惹き付けられて核開発をしていく姿が何とも恐ろしい。やはり、そういう面では誠実に描けていると思う。純粋であり、狂気を持った柳楽優弥の演技、対照的な三浦春馬、有村架純、田中裕子。>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.8

怪獣系だから観てなかったけど、ポン・ジュノだから、やっぱり社会派ドラマ。アメリカ批判などの富子が効いている。そして、コロナ禍によるパンデミックを預言してたかのようなストーリー。コメカルな部分とのバラン>>続きを読む

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.3

瀧内公美は相変わらず素晴らしい。ただ、彼女がなぜデリヘル嬢になり、なぜ職務を続ける理由がよくわからない。廣木隆一監督の映画はイマイチ。色々と弱い。

Red(2020年製作の映画)

3.3

妻夫木聡の色気が全開ですねー。夏帆ちゃんは、大好きなのでこんな酷い女性の役はみたくなかった。映画としては、これとして面白いところはなかった。

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

4.5

水川あさみの罵声ってのかなり親和性が高い。夫は誰が見てもクズなんだけど、水川あさみもなかなか酷いよね。実話なだけあって生々しいなぁ。現実を生きていくのは辛いよね。そんな時に支え合う夫婦っていいよね。早>>続きを読む

おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)

4.6

あんまり評価が高くないみたいだけど、オールタイムベスト入りするくらい好きです。おっぱいを通じての少年の成長物語。ここまでくると少年のピュアさが可愛らしい。テンポ感が好き。

黒衣の刺客(2015年製作の映画)

2.5

よーわからん。美術的な面では綺麗でうっとりしてしまうけどストーリー面白くないじゃん…

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

前作はかなり酷い代物だったけど、かなりパワーアップしてて度肝を抜かれた。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

いろいろ文句はあるけど、ストーリーがぶっ刺さった。まず思い起こされるのが諏訪敦彦『風の電話』と村上春樹の短編小説『かえるくん、東京を救う』だ。前者は喪失と向き合うためのロードムービーの題材として震災が>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.7

高一くらいの頃に観てかなり刺さった。かなり哲学的な青春映画。性の要素も入れつつ、あの多感な時期に観れて良かった。思春期になると誰もが抱えるあの鬱屈感。

風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

3.3

相米慎二の写実的なロードムービー。やはり、極めすぎて地味。この独特の空気感は狙ってとれるものじゃない。浅野忠信も小泉今日子もカメラの前ですごく自然体。北海道の雪景色も効いている。

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.4

門脇麦は今トップを走る若手女優だよね。やはり凄い。井浦新が少しモノマネっぽくて面白い。実は若松プロの映画観たことないので観てみたいですね。

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.7

安心安全のシリーズ。エンターテイメントとして、間違いなく面白い。それにしてもノリノリの長澤まさみは可愛いし、東出の棒読みは面白いし、三浦春馬はめちゃくちゃイケメンだし、、、

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.6

正直、ストーリーはイマイチ。時代が行き来し過ぎて、なんか変な感じだった。ただ、オザケンが素晴らしい。大アンセム「天使たちのシーン」。あの曲を歌いながら真夜中にバイクを飛ばす森山未來が凄く魅力的だった。

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

5.0

言わずと知れた超名作。ラストシーンで嗚咽するほど泣いてしまう。もし自分なら?と必ず考えてしまう。障がい者ポルノにしない固い意志を感じる。障がい者の性を真っ向に描いた功績は大きい。この時代の妻夫木聡の無>>続きを読む

うなぎ(1997年製作の映画)

3.4

初めて観た今村昌平監督の作品。パルム・ドール受賞作。正直、このレベルでかぁ、って感じ。面白くなくはないし、前科者の役を役所広司にやらせたらキレッキレだけど、どうもイマイチ。