カヲルさんの映画レビュー・感想・評価

カヲル

カヲル

映画(173)
ドラマ(6)
アニメ(0)

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.6

ラストシーンの瞬間に自分の過去をも肯定できるような不思議な感覚になった。自分という存在、そして相手との関係性をよりパラレルな視点から捉えることで、こんな過去の愛し方と未来の信じ方があるのかっていう。多>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

話の進み具合が1の比じゃないしスペクタクル度も増しまくってるが、その壮大なシーンを割とあっさり消化したり過度にドラマチックにせずに淡々と進んでいく感じが好き

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.5

前半の済州島のシーンは映像が本当に美しくてそれだけでずっと見てられるし、人間的なムーブのグロさを描くことでそのままならさと想いの強さも感じるしキム・ダミとチョン・ソニの演技も感動的ではあるんだけど、お>>続きを読む

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

3.8

民主主義の過酷さと、その理想を叶えるために活動する市井の人たちの文字通り地を這うような地道な闘いの記録。理想とは美辞麗句だけでは成し得ない。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.6

美談にしないリアリティを編集と音楽と素晴らしいテンポで一気に見せる激シブい映画。タイトルが最高に効いてる。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

滑稽でシュールで"おかしい"日本で出会う2人もやっぱ"おかしい"が、ゆえの刹那的な機微や僥倖がめちゃくちゃあった。あと若かりし日のスカーレット・ヨハンソンはマジで神。

セッション(2014年製作の映画)

3.8

予想をもう一段裏切る展開とラストの展開が胸熱だった

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

ずっと不穏でずっと不気味。それでいて"フィクション"という言葉ではあしらいきれない現代社会への皮肉と冷めた視線。アメリカという国がいつツケを払うのか。そして完璧なオチ。めちゃくちゃ好き。

SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)

4.2

Pay money To my Painという名前を一度でも聞いたことがある人は見た方がいい。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

途中寝るかと心配だったけど全然寝ないぐらいには面白かった。でも「これって何かの意味があるんだろうな」ってことはわかってもそれがどういうことか自分の見識と想像力では辿り着けなくて何かを掴めないまま終わっ>>続きを読む

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.6

登場人物になんだかイライラしてしまいつつも最後には全員好きになっていた。心変わりは人の世の常と申しますから。

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.8

ラスト30分は食い入るようにみてしまった。"完璧ではないけど真実"。こうなりたい。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.6

拗らせててプライド高くて素直になれなくて繊細で自分でも自分がわからないみたいなキャラはどんだけイタくても一生憎めない。少なからず自分もそうだったから。
疎外感を感じてる時、本当は自分が遠ざけてるだけで
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

演技上手い役者しかいない。寝るかと思ったけど一切眠くならずに気づいたら最後までいってたので脚本やっぱすごい。音楽もカットも美しい。多分映画としてはすごい面白い。なのに好きな映画にはならなそうなのなんで>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

ジャズとか全くわからないし今もわかってないけど、それでもアツくなって込み上げてくるものがあってその言葉にできない何かが涙になって最後は号泣した。情熱が迸っていてとにかく最高過ぎた。そしておれは玉田を愛>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

2作目もずっと会話をしているだけなのになんでこんなに良いのかって感じだけど、皮肉の効いたスマートな言葉のやり取りの中に隠しきれない愛情が凝縮されているからかもしれない。"会話"っていう行為を通してビシ>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

具体的に何がどうよかったかは全然説明できないけど、ただ今年見た(見る)映画の中でもTOP3には入るだろうと確信するぐらいめちゃくちゃ良い映画だった