RuiAudenさんの映画レビュー・感想・評価

RuiAuden

RuiAuden

ザ・ベーカー 男の逆襲(2022年製作の映画)

2.5

実にベタな話をロン・パールマン、イライアス・コティーズ、ハーヴェイ・カイテルなど錚々たる名優たちのいぶし銀な演技で見せる(なかでもコティーズの静かだが、切れ者の雰囲気をまとったその姿はさすがだ)。(想>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.5

『キングスマン』シリーズから毒気を抜いたような(ながら見がちょうどいい)。役者ではカヴィルはいつものことながら、「映画のスパイ」らしからぬロックウェルが⚪︎。とはいえマシュー・ヴォーンとかガイ・リッチ>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

3.0

ちーちゃんは本当にヤバいのだろうか?当然、真にヤバいのは主人公の夫だろう。ちーちゃんと娘の共闘には爽快感すら抱く。正直、登場するYouTube動画の完成度は現実のものよりも高く感じるが、そこはちーちゃ>>続きを読む

モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

2.5

正直、この監督の前作『マッドタウン』も本作も面白くはないが、チョン・ジョンソはいつだって最高なので彼女に免じて許す。ケイト・ハドソンのやさぐれ感やその息子のマセた(マトモな)言動、そしてエド・スクライ>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

我々がいくら頭で拒み、口で綺麗事を並べようとも、「道徳的規範から激しく逸脱した行為がもたらす快感」を心の底から否定することは果たして可能なのだろうか?そのようなインモラルの極地を地獄(天国?)巡りする>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

アカデミー賞においてクリストファー・ノーランがジェームズ・ウッズ (イスラエルのガザにおける殺戮行為を擁護するような発言etc.言動で度々物議を醸している俳優であり本作のプロデューサーの1人)に賛辞を>>続きを読む

ギャングスタ(2018年製作の映画)

2.0

ベルギー発のギャングスタ映画。本作の監督コンビが後に『バッドボーイズ』シリーズに抜擢されたことにも納得のチャラさと薄っぺらさ(何を隠そう、そのチャラさと薄っぺらさこそが抜擢された要因だろう)で、チャカ>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.0

『市子』にも感じたことだが、現実の残酷さを描く際に用いられる「不幸のオンパレード」よりも効果的な伝え方、描き方の可能性に思いを馳せることが最近は多い。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』等になると、それはも>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

原作未読かつアニメ弱者、そしてジャズのことなんか何もわからないが、それでもその巧みな映像表現と躍動感に驚いた。アニメで描くことの強みを最大限に活用できていると思うし、観ている間のこっちの高揚感がすごい>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.0

痛快なテンポとゴキゲンな笑い(どこかマイケル・ベイ作品を彷彿とさせるノリ)で見せる快作(パトリック・スウェイジ主演作品のリメイク版)で、主演ギレンホールの鍛え上げた体に目を見張る。職人監督ダグ・リーマ>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5

『ザ・ドライバー』『ドライヴ』などの「運び屋」モノに『グロリア』『レオン』などの系譜をミックス。悪役のキャラクター(悪徳警官)に『レオン』でゲイリー・オールドマンが演じた悪徳麻薬捜査官スタンスフィール>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

4.0

『殺人の追憶』『ゾディアック』等とは作風が異なり、地味で淡々とした捜査の過程をリアルに描写している。刑事たちが苦悩しながら事件を追う様子は生々しく、そこに歴然とした「答え」は提示されない。あるのは悶々>>続きを読む

危険な遊び(1993年製作の映画)

2.5

いやいや、凍った湖に落ちた子供が目の前にいるんだから、黙って突っ立ってないで助けようよ、横一列で見ている大人たち(誰一人として助けに行かないのが不自然極まりない…)。こういう「小さなウソ」はすごくノイ>>続きを読む

犬人間(2022年製作の映画)

2.0

「もしも出会い系アプリで出会ったイケメンが犬の格好をした人間(犬人間)を飼っている異常な男だったら_?」という思いつきのみで作ってしまった感が見え見えの珍作。前述した異常さ以外(以降)の展開はありきた>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

無戸籍、難病、ヤングケアラー、ネグレクト、性的虐待、男性嫌悪…ありとあらゆる不幸が主人公「市子」を絶望の淵へと追いやってゆく様は文字どおり目を背けたくなるほどに悲惨だが、「現実にこのような問題の只中に>>続きを読む

O.G. オリジナル・ギャングスター(2018年製作の映画)

3.0

ジェフリー・ライトが『アメリカン・フィクション』で演じた「逃亡中のギャングスタに仕立て上げられてしまった作家」とは打って変わって、こちらでは本当に元ギャングスタの囚人(殺人罪で服役)を演じている。米国>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

ここまでてらいもなく『ジョーカー』をやられたら、もう可愛げしかない。ベッソンらしい愛嬌で(良くも悪くも)事の酷さや重大さを感じさせない感じも『ジョーカー』の気張った作り(その実態はスコセッシやルメット>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.0

巷で指摘されているように終始流れる説明モノローグ(作品自体が壮大なダイジェスト版のよう)や安っぽいアクション演出など到底褒められた出来ではないが、愉快でキモいビジュアル諸々で元は取れる(気がする)し(>>続きを読む

>|