thurさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

シンプルな設定とミニマムな音楽の背後に宗教的な奥行きをもつ映画。 非暴力的であらんとするとき最も暴力的であった逆説や、貧困を経験してもなお/したがゆえに富の再分配が難しいというシンパシーの限界など多く>>続きを読む

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

5.0

手のひらに馴染んでしまった不幸の手放し方がわからない。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.3

助けの手が差し伸べられる命は正義や国家の側が選ぶ。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

5.0

冴えた理智の使い方。最初から最後までウミガメのスープだった。

樹海村(2021年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

視えないものが視える系の体質は統合失調症と名づけておくとそれらしく因果関係が結べる法則、スティグマの強化が懸念されて良くないのではないか。

オールド(2021年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

統合失調症へのスティグマが強くなりそうという懸念は拭えない。

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.7

酔っているのにどこまでも酔いの醒めた不安定な正気を演ずるキム・ミニを好きになる。

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.5

「価値観を変えるほどの行動はせず
生き方を変えるほどの思想も持たない」

グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

3.6

ミスリードを巧みに織り交ぜることで鑑賞者の不信を煽り、攪乱する手腕が見事な傑作。永久に証明不可能な問いを突きつけられる絶望と、想像できてしまう範囲の痛みが一番痛いことが分かる一作。なお動物がつらい目に>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

最も危うい環境へ帰らざるを得なくなった少女の今後へと観客が思い馳せざるを得ない、映画の外にまで意識がひらかれる結末。

カルト(2012年製作の映画)

2.5

山田涼介のキャラ立ちすぎて好きだった。ただし「カルト」を「反社会的な宗教団体」と説明し描くことはステレオタイプな見方を再生産/強化するのではないかという危惧がある。

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.0

笑いありラブコメありバトルありのホラー。怖がりにもおすすめ。ハウスクリーニングはちゃんと入っているか確認した方がいい。

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.6

ジェンダー、容姿、年齢が多様に登場するため、「外見」に囚われない、人間の根幹としての「中身」(/などあるのか?)論争に一石投じる作品。とみせかけて、肝心なシーンになると必ず美男美女のキャストになるため>>続きを読む

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.4

初のZoom系ホラー、小麦粉を撒いて足跡を採ったりポラロイドを撮ったり布状のものを掛けたり、幽霊の姿や居場所を突き止めるアメリカンな手法はあまさず踏襲。Zoomを筆頭に現代的なツールで視覚/死角をつく>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

広瀬すずの名演。世代を超えたラブレターの共演。誰かに手紙を書きたくなる。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.4

助けが欲しいとき、タイミングが合わないとまるで世界から拒絶されたような気持ちになる。

「説明できない」と思わせておいて衝動的な欲求にはなんらかの理由や原因があるという結末にはあまり諾うことができない
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

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平凡で自由に生きられなかった時代のあとにある、平凡で自由に生きられる時代の僕たちへ。本が読め、そして書けるということは、言葉を持つということなのだと思う。

西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

4.4

現代に枯渇しているのは、人の存在それ自体に対する肯定。