風邪さんの映画レビュー・感想・評価

風邪

風邪

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

2.8

ゴミ捨て場が映像化するまで死ねないと思ってました。ずっとずっと観たかった試合を動かしてくれたたくさんの大人へありがとう。

でもそれだけ。演出が流石に寒すぎ&媚びすぎで、こんなんでいいかと思わせてしま
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

分かる人には分かるあの離人感をド正面から突きつけられる感じ。冒頭30分の悪夢がこびりついてる。大人になってからそれを感じると、冷静な自分も共存してるせいで恐怖に足がすくむ。ボーは足がすくんでなくてよか>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

渋くてイカした演出がひっきりなし。ジャパニーズアニメーションはこうでなくっちゃ!の金字塔(私の中で)。
劇中の国内サイコホラーを去なすセリフは自戒を含んでるようで格好良い。それでいてサイコホラーの名作
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.3

誰かが18禁の童話って言っててもうそれに尽きる。ガワだけを消費される側を憐れむテーマかと思ったらそうじゃなくてよかった。

セシリーバンセン好きとしては今作のドレスデザインはどれも超最高。時代に即した
>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.3

A24の映像美ファンなので常々劇場で観たいと思っているんですが、さすがに今作は暗くて慣れるまで戸惑った。実際にそこに居合わせてる視界のそれだったのに加えて、物語の初速のなさが眠気を誘わんこともなかった>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.2

才能と運に問題なかったという点が余計にやるせない。それに加えてツチヤのクセもあり共感はなかなかし難いけど、心底悔しくはあった。
個人的な信念として、どんな人でも地獄が似合うとされていいはずがないとして
>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

ツッコミどころは数多ありますが、それがちっとも気にならないハッピーホリデームービー具合!ファンタジーとはこのこと!
ティムバートン作チョコレート工場視聴者のライトファンがそれと全く違う設定だと予備知識
>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

愛しい日々の表現が朝であることそのものがとても詩的で心地いい。
「この大きな足がドライバーには向いてるの?マシンがでかいから?」のシーン、詩人として背中を押したい気持ちと、奔放な彼女の大きい足に対する
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

イーニドと当時のスカーレットヨハンソンがたまらなく可愛いで終始感情の80%占められた…。もちろんルックスも可愛くて目が離せなかったんですが、あの生意気加減がなんだかラブリーにキュートで、生意気なティー>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

どんな母でも居てくれるだけいいと言う人がいるが、"どんな母でも"と称される人間は母になるべきではないと、頼むからもっと教えておいてくれ。モンスターが生まれる前に。子供がこの世に誕生するのはいつだって親>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.3

それでも憎めないこの感情に名前があるか、知りたいといつも思わせてくる是枝が憎い。これが起きたからこう感じた、こう展開されていく、なんていう説明をしてくれないから妙にリアルで妙に美しい。

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.6

「人は心地いい嘘の方が好き」っていう夫の持論は心地いい嘘をついている自分への言い訳だし、「心地よかったら嘘でもいい」じゃなく「嘘だと思ってないから心地いい」わけで、心地よくたって嘘ならいらないって思う>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

より多くの大衆に80%くらい刺さる、といった感じでとにかく分かりやすかった。序盤(でかいけど)小さかったゴジラが出現のたびに大きくなるのが絶望感を増して良かった。(ゴジラ映画とはそういうもん?)
予告
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.3

イハとの会話の中でちょっとした相槌に関西弁が移っちゃうところ、この世の映画で最もリアルと言いたい。関西弁話者としてあの現象、いつも嬉しくてムズッとするので心なしかイハも嬉しそうに見えました。主演の彼は>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

私がこの映画に存在できない理由は、辛うじて自分のことは自分で幸せにしようと思っているからだと思う。この作品には自力で幸せになろうとしている人間が1人も出てこない。広義的に依存とも言う。その形が五者五様>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

ケープコッドと夏を先取りしたくて鑑賞。後味がしないはこの映画にとって最高の褒め言葉だと思う。愛する親の死をきっかけにただ落ちてしまいそうだったダニエルがケープコッドのひと夏で堕ちることになるの、人生計>>続きを読む

海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

2.3

春を忘れたくて夏物を引っ張り出してきました。噂通りの背景作画。今は何よりこの情景を求めていたので助かりました。事前知識なく鑑賞したので恋愛ものでびっくりしちゃった。可哀想な人間同士が出会って育み合う、>>続きを読む

(2020年製作の映画)

1.0

気まぐれで観てみようはいつも失敗することを再確認しました二度としない。好きな俳優がこんなにたくさん出ていてもどうにもつまらない映像が世の中にはあるんだな。
RRRの後に観る映画として間違い過ぎた自覚は
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.0

あんなにくどくて(馴染みないせいか)笑ってしまう演出もたくさんあって楽しいはずのない題材のくせに、全くサブくなくて退屈しなかったどころかワクワクの意で楽しめたのどういうことか解説して!
インドって無双
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

未履修でも楽しめる内容ですが、2時間だけであのシーンを観てしまうのはいささか勿体無さもあるので個人的には履修してからの鑑賞をお勧めしたいです。

作品のファンとして鑑賞、文句なしの体験でした。3DCG
>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

4.0

今まで観てなくてすみませんでした。正直言うとクリスマスが舞台ってこともあんま知りませんでした。幼少期に観てたら完全にどはまりしてちゃんと親にギズモを強請ったと思います。成人した今観てもそうなったので。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.8

邦題は映画鑑賞せずテーマだけ聞いて考えたか勘違い映画オタク気取りがつけたかの二択。グロやゾクゾクが好きであればまず楽しい。(神話のメタファーへの解像度の高低差はあれど)解説解決が欲しい人は納得しないか>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.5

海洋恐怖症のドマゾとしては刺激が足りなかったです。主役とアジア人をすぐラブリーにしようとしてて笑うところになってました。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

思い出としてしまっとくには思い入れが強すぎるし割り切れるほどまだ大人でもないと自分の思い出を再確認。
劇中の2人は私からすれば浅はかで軽率な部分がこれっぽっちもなくて羨ましくもあった。私が生きるのは映
>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.0

みんなAdoを賛否することに躍起になってるけど、裏(尺的には表)で良い演技する名塚さんのおかげすぎ。

ちなみに『原作を知らない人も楽しめる!』ってテレビで言うてる人おったけどさすがにみりしらが観ても
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

海洋恐怖症のドM心がくすぐられるオープニングでしたね。最後の方でかい恐竜(名前わからん)が研究所の前に登場するシーンで、ロゴを模したように大きい輪っかのオブジェから顔を出す演出超イカした。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

ちょっと思い出しただけになるまで、ちょっとどころじゃなく思い出す日々がきっとずっとあっただろうなと思わせる2人の恋愛模様、とりわけ特別でもなくありきたりでどこにでも転がってそうな幸せなのがたまらなかっ>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

まさに混沌、混乱、疑惑。監督の狙い通り観た直後の私は完全に惑わされています。映画の中で描かれている全てが実際に起きた事象という思い込みによって何も分からなくなっている。それが単なる思い込みなのかどうか>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.2

間宮目的でなんの期待もせず鑑賞。
眠れない夜に捧ぐの一文でグッと掴まれた。2時間後、こんなの観たら死ねない。そんなこと思わせられるなんて聞いてない。

原作を大事にしたキャスティングだなと思った。ポス
>>続きを読む

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.5

一生作業中ながら観してられた。全部わかる。臼田あさ美イズゴッド。

忘れないと誓ったぼくがいた(2015年製作の映画)

3.8

ポスターとキャッチコピーがまた悪い。

こういう無駄な音楽演出のない素朴で芋くさい邦画が大好物な私にはぴったりな作品でした。そしてぴったり過ぎる虹郎。久しぶりにラブストーリーで泣いた。
ファンタジーと
>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

2.8

期待しすぎたかな。はっきり答えが出ないエンドなのは嬉しかったしこの作品に合ってると思うけど、色んな訴えを込めてる割に途中の起伏のなさも含めて、だからなに感が強かった。ポールの分からずや加減にもうんざり>>続きを読む

彼女(2021年製作の映画)

3.5

痛くなるほどレイに感情移入した。私もあの子にニコッとされたら人生くらいボロボロにできるだろうな。
そんな酷評する程じゃないと思う。原作の"綺麗だけどグチャグチャ"がよく映像化されてた風に感じた。行った
>>続きを読む

>|