calroさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

3.2

「猿の惑星」のリメイク。猿に支配された未知の惑星に流れ着いた軍人が巻き込まれていく展開で、ベースとなる世界観をそのままに人間的な猿たちと、動物的な扱いを受ける人間と、友好と対立を描きつつも、やはりオリ>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.3

がけっぷちの週刊誌記者が疑惑の異星人Xを追いかけるながら一人の女性を恋に落ちるヒューマンドラマ。SFっぽさがずーっと付きまといつつも、決して物語はSFではなくて、人間社会の不安定さの行きつく先の儚い恋>>続きを読む

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

3.7

ロード・オブ・ザ・リングの原作者J・R・R・トールキンの半生を描く伝記もの。壮大なファンタジーを生み出す源泉と起源を若きトールキンの数奇な運命として描く展開がちゃんと魅力的で、家族、友人、恋人、それぞ>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

凶暴なクマに襲われ瀕死の状態で仲間に裏切られ息子を失い、驚異的な執念で生き延びようとする一人の男のあふれ出る感情にちゃんと引き込まれる。その圧倒的な迫力と生々しさと壮絶さは凄まじい。それゆえにレオナル>>続きを読む

スプライス(2008年製作の映画)

3.4

科学者の夫婦が好奇心のままに人間と動物を掛け合わせて新たな生物を生み出し、成長した生物に翻弄されていく。人間の好奇心の圧倒的な誘惑と、徐々にコントロールできなくなっていく恐怖と、見ている側を不安にさせ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

シリーズ2作目。奪われ続けた前作から一気に加速していく怒涛の展開についていくのがやっとだけど、その映像美と迫力と、救世主にならざるを得なかった主人公の圧倒的な気迫と存在感は圧巻。ポールが名と共にどんど>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.8

ハロウィンの夜に開かれる結婚式と、突如巻き込まれる謎の爆発と、今は亡き松田刑事の謎t、当たり前のようにスムーズに事件に巻き込まれていく相変わらずなコナンと仲間たち。名探偵コナンとしての安定感は間違いな>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

突如鏡とつながる謎の城に招かれた7人の中学生が小さな少女の狼に城の中の鍵を探すように告げられる。謎めいた世界観と、それぞれの抱える現実と、徐々に明らかになっていくミステリアスな展開が魅力的だし、中学生>>続きを読む

物語(2022年製作の映画)

3.0

アクターズ・ショート・フィルム。美しくも無機質な空間と、等身大の少女と、謎の少年と、ちょっとした心の隙間を埋めてくれる謎の空間が魅力的。

いくえにも。(2022年製作の映画)

3.5

アクターズ・ショート・フィルム。一家団欒に異物と広がっていく不安定な関係性の妙と、村上虹郎の魅力は見事。

in-side-out(2020年製作の映画)

3.4

アクターズ・ショート・フィルム。一人の男の頭の中の閉じた部分に不意に触れてしまったような生々しさと気持ち悪さと徐々にボルテージの上がっていく感覚と、永山瑛太だけで魅せるのも強い。

GET SET GO(2020年製作の映画)

3.0

アクターズ・ショート・フィルム。男の生き様をコンパクトで一気に突き付けてくる展開がいい。

そそがれ(2020年製作の映画)

3.4

アクターズ・ショート・フィルム。大人になって思い返す少年ならではの純粋な感情の一つひとつが魅力的。うしろめたさの意味すらはっきりととらえられないからこそこそばゆい。

夜明け(2020年製作の映画)

3.0

アクターズ・ショート・フィルム。正義に捕らわれた青年の在り方をその日常の生々しさとして描きながらのフィクションな展開がいい。

機械仕掛けの君(2020年製作の映画)

3.4

アクターズ・ショート・フィルム。分かりやすいテーマと、ショートならではの切り取り方は見事。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

かつての壮大な物語をさらに遡るハン・ソロの始まりの物語。ハン・ソロがちゃんとハン・ソロなだけでも十分だし、若き日のハン・ソロとランド、チューバッカ、ミレニアムファルコンとの出会いは間違いない。はったり>>続きを読む

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション(2015年製作の映画)

3.7

シリーズ4作目。反乱の象徴マネシカケスたるカットニスと、洗脳の解け切らないピータを連れた部隊が繰り広げる最後の戦い。権力と圧倒的な力へ挑むレジスタンスにおける権力の構造と自由への戦いの帰結と、翻弄され>>続きを読む

ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目。かつて存在した第13地区による反乱軍と、立ち上る反乱への機運と、その象徴たるカットニスによって本格的な反乱と戦いへ挑む。ハンガーゲームに現れた一人の少女によって切り開かれた革命と、利用>>続きを読む

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)

3.6

シリーズ2作目。前作のハンガーゲームの勝利から新たに始まる歴代の優勝者を集めた記念大会へ参加するカットニスとピータと、それぞれ実績を踏まえた参加者のキャラクターの魅力と、覚悟を迫られ続けるカットニスの>>続きを読む

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.5

シリーズ1作目。12の地区から選出され最後の一人になるまで戦わなければならないハンガーゲームへ妹の代わりに志願する少女の覚悟と葛藤は見事。圧倒的な特権階級の欺瞞と権力と、仕掛けられたゲームの中で戦わざ>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.0

警察に恨みを募らせるかつてのエリートのニコラス・ツェーと、迎え撃つかつての上司のドニー・イェンの圧巻のアクションは間違いない。闇に落ちたダークヒーロー的な凄まじい復讐心と、一貫して正義の側に立ち続けな>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

夫の死に直面し、田舎のカントリーハウスですごすハーパーが出会う奇妙な出来事を通して夫の死と向き合いながら不可解な現象に翻弄されてされていく。豪華な邸宅と美しい自然の中で、淡々と迫りくる謎の男たちの気持>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.9

幸せだった日常が事故による夫の死によって一変する展開に引きずり込まれていくスリリングなサスペンス。夫が何者だったのかに魅了されていく展開と、一筋縄ではいかない一人の男の人生の謎に迫っていく緊迫感と、徐>>続きを読む

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.5

熱血さ故の暴走で左遷されて太っちゃった警官ドニー・イェンが、日本を豚にコミカルに立ち回るカンフーアクション。振り切り方が見事だし、コミカルなアクションの妙と、シリアスじゃないドニー・イェンの新鮮さと、>>続きを読む

タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

3.6

突如一本の電話によって車の中に閉じ込められ行動を支配される緊迫感溢れるスリリングな展開と、犯人の謎に振り回されていくサスペンスがちゃんと魅力的。座席の下に仕掛けられた爆弾によって何もできない絶望感と、>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

真っ青な肌をした巨人族と虐げられる人間の残酷で不思議な世界観に徐々に引き込まれていくその奇妙な魅力的キャラクターと、シンプルなストーリーなのにその一つひとつ機微と何とも言えない巨人のほのぼの感と人間側>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

スパイアクション小説作家が巻き込まれていくスマートかつ怒涛の展開に目が離せない。終盤からクライマックスの展開にはもはやついていくのがやっとだけど、ここまで振り切ってくれるマシュー・ヴォーンは見事だし、>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

正しさとか、普通であるとか、マイノリティであるとか、多様性とか、社会になじめない人々の生きづらさとか、社会になじんでしまったが故の生きづらさとか、よくここまで真正面から描きながら、じっくりと寄り添うこ>>続きを読む

タイムリミット(2003年製作の映画)

3.5

殺害された女性との間に怪しい関係のある警察署長が、捜査の中でその関係性を探られまいと右往左往する軽妙な展開がコミカルで、なかなか異様な展開なのにもかかわらずやたらスリリングな展開がいい。デンゼル・ワシ>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.2

プロポーズを受けてすぐにベランダから疾走する彼女を追いかけ、徐々に彼女の真相に迫るミステリーな仕上がりと、その奇妙な生き方を選ばざるを得なかった一人の女性の残酷なまでの生き様と、だからこそ魅力的な市子>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

テナーサックス片手に上京する少年と、才能あふれる若きピアニストとの出会いから始まる熱き少年たちの物語として圧倒的に完成度が高い。少年たちの出会いと、覚悟と、圧倒的な熱量をコンパクトにまとめられた展開と>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

失うもののないやばいジジイの無双ものの破壊力はやっぱり間違いないし、なんだかんだこういうのでいいって見透かされてる感じすらある。シンプルな構成と、不死身の老兵のために丁寧に準備された展開すらちゃんとワ>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

少年に憑りつく悪魔を払うために派遣されるエクソシストの対峙する壮絶さと、アモルトのキャラクターの存在感と説得力でその世界観に引きずり込む展開は見事。王道的展開の破壊力は間違いないし、若き神父のキャラク>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

タイのある村で受け継がれる代々女性が依り代になる女神の継承と、後継となりえる女性に憑りつくドキュメンタリータッチの展開が生々しい。自らに降りかかる様々なな厄災と、祈祷師としてのリアリティをじっくりと前>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

3.8

亡くなった人たちの未練と、受け入れがたい現実と徐々に折り合いをつけていく美しい映像と、その一つひとつの小さな物語にもっともっと寄り添ってみたくなる。軽快さと映像美と錚々たるキャストと、Netflixら>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

シリーズ4作目。過去作同様のドニー・イェンのアクションの際立つ王道的展開を残しつつも、妻なき後の家族との関係性と、サンフランシスコにおける中国人の在り方を軸に描くイップ・マンらしさ満載の展開がちゃんと>>続きを読む