calroさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.3

アン・ハサウェイはこの手の作品をできるのが強い。レベル・ウィルソンとのデコボコバディ感もコメディで振り切った展開と良く似合う。テンポの良さと全体的にただよう安っぽさが個人的には好きだけど、やはりもう一>>続きを読む

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

3.6

シリーズ17作目。ピアース・ブロスナンのボンドのスマートさが個人的には好き。テクノロジーに時代を感じるけど、スケールが大きいストーリーなので、時代背景も含めて楽しめるのも強い。アクションもテンポもガジ>>続きを読む

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

3.6

シリーズ4作目。ジェームズ・ボンドよりも単純にショーン・コネリーが新鮮だと感じてしまう。1964年とは思えない、今見ても安心して見れるのがやはりジェームズ・ボンドの凄いところ。原爆なのが時代を感じるけ>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.8

一つの区切りとなる作品。重ねるごとにスマートになっていくダニエル・クレイグの魅力が思う存分楽しめて、その出生の秘密とMI6に迫りくる前作からの流れが大きく物語を展開してくれる。相変わらずの派手なアクシ>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.8

何者かに追い詰められるMI6というどうやっても魅力的な展開で、序盤から一気に引き込まれる展開は相変わらず秀逸。監督がサム・メンデスなのもあってか後半は007っぽくない哀愁もありながらも、Mの人柄とQの>>続きを読む

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.8

前作から続く続編の復讐の物語として、決してジェームズ・ボンドらしいスマートな展開ではないけど、それゆえの悲哀と葛藤は美しい。そしてやっぱりド派手なアクションと騙しあいは見事。

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグ演じるボンドの青い感じもまた魅力的で、アクションと騙しあいはもはや申し分ない。ジェームズ・ボンドらしさとボンドらしくない野性的な展開も魅力的。前半の派手なアクションとカジノらしい後半>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.5

豪華キャストで、それぞれのキャラクターの抱える傷をじっくりと、そして残酷な形として描く展開は見ていて辛い。誰かを傷つけることで、自分の傷を紛らわそうとする閉鎖性と受け入れて生きていくしかないというまっ>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.6

シリーズ完結編として、前二作をフリに使える分、世界観をそのままに戦闘シーンの迫力と、覚悟を決めたネオの救世主たる立ち振る舞いを思う存分楽しめるのはありがたい。スミスの暴走がシステムの暴走でありながら人>>続きを読む

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.6

壮大な世界観のまとまりの分かりにくさは、今になるとよくわかる。アーキテクトの言葉の意味はその当時は何度見ても全く理解できなかった。それでもその世界観に入り込める作りと、システムのバグと人間の人間的なる>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

何度見ても今なお色あせない衝撃は改めて感動する。ネオの猜疑心と好奇心の揺れ動く様は見事だし、信じ続けるモーフィアスとトリニティの確信とネオの覚悟が描かれるクライマックスは圧巻。世界観の作りこみによる没>>続きを読む

ムスタング(2019年製作の映画)

3.6

刑務所での更生プログラムにおける囚人と馬の出会いと別れのシンプルな物語が、怒りと信頼を軸に展開していく様は見事。馬との距離感と娘との距離感の対比は見ていて心地がいい。マティアス・スーナールツの寡黙でい>>続きを読む

ごくせん THE MOVIE(2009年製作の映画)

3.0

ごくせんらしい、ごくせんならではの豪華キャストと王道のストーリーで、相変わらずヤンクミのポンコツでうっとうしい感じももはや懐かしい。どうしても詰め込んだ感じになるのは仕方ないとしても、それでもこのキャ>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

3.5

伊藤英明が慕う生徒を淡々と軽妙な音楽にのせて殺していく様は圧巻。映像にするとどうしても作為的すぎるきらいがあるが、些細なきっかけによる動機とその周到さと軽妙さを演じられるのはさすが。ラストのMagni>>続きを読む

ケイト(2021年製作の映画)

3.4

日本が舞台のアクションなので、違和感はいろいろ禁じ得ないけど、派手でスピード感のあるアクションと傷つきながらも覚悟を決めていくケイトの儚い強さは見事。雑多なネオンとやくざの相性が案外いいのと、コンパク>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

今見てもなお色あせない三島由紀夫の風格は素直にカッコイイ。本気で日本を改革しようという情熱のぶつかり合いは、その中身はほとんど理解できないし、それぞれの「敗北」を踏まえてみると何だったのかと思うけれど>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティはやはり古典ミステリーとしての魅力が満載。今にしてみるとあからさますぎるような気がするけれど、怪しすぎるねじれた家族の繰り広げるサスペンスは圧巻。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.8

MCU23作目。エンドゲームの後のアイアンマン亡き後のスパイダーマンとして葛藤しながらもヴィランと相対するピーター・パーカーの活躍は見事。スパイダーマンらしいコミカルさもありつつ、相変わらずのピュアな>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.8

コメディアニメらしいアクロバットな展開で、アナログな家族のわずらわしさと向き合う思春期の複雑な心情が、ぶっ飛んだ展開で一気にハイテンポで展開するので息つく間もない。AIと家族のシンプルな対比でド派手な>>続きを読む

ブラッド・ジャスティス(2018年製作の映画)

2.6

警察の在り方を問うテーマと設定が秀逸。ただ、後半はもう全然関係ないし、シンプルな構造なのに、もはやついていくのにやっと。もっとじっくり丁寧に展開してほしかった。父親として、元警察官として、判事として、>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.8

映画2作目。安定感抜群で、壮大なスケールをコメディで謳歌する展開が一気に展開していく様はやはり魅力的。錚々たるキャストが惜しげもなくアクセントとして登場する終始華やかな展開で、嫌らしくない作意がコメデ>>続きを読む

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.2

ベタなラブストーリーだと思ってたら、思いのほかファンタジーな展開だった。独特の柔らかい世界観の中で展開していくので、不思議な展開だけどアニメだから持って行ける展開はいい。港が無駄に好青年すぎる気がする>>続きを読む

トカレフ(2014年製作の映画)

2.5

なかなか思い切った展開だけど、派手なアクションは悪くないし、ニコラス・ケイジだけで個人的には見ていられる。いろんなフリを織り交ぜながら、ざっくり落とされると、さすがに空虚感に襲われるけど。

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.6

DCらしさ全開の壮大なスケールで、欲望と代償が入り混じるエキセントリックな展開はさすが。ダイアナの葛藤がもう少し見たかったけど、世界を取り戻すための真実は強い。このスケールでここまで振り切った展開がで>>続きを読む

ドライブ・ハード(2014年製作の映画)

3.2

この手の何でもありで、細かいところをすっ飛ばして展開してくれて、何も考えなくていい映画もたまにはいい。カーアクションなのかロードムービーなのかももはやどうでもいいくらいくだらないコメディがいい。

ファンシー(2019年製作の映画)

3.0

なんと評していいのか分からない懐かしさ漂う独特の世界観の中で、奇異な出来事が淡々と進んでいくのだけど、気が付くとなぜか自然とそこに存在するキャラクターが不思議。感情を表に出さないわけでもないそれぞれの>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.5

色の濃いドキュメンタリーではあるが、権力の中枢ではない一人の政治家の生き様は新鮮でとても魅力的。魑魅魍魎渦巻く政界でひたすら熱く、艱難辛苦にひたすら耐え、自らの思いを貫こうと葛藤する様は圧巻。

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

一つの裁判の話だけど、それぞれの思いと思惑と自然に展開していくので、時代背景も含めてよく理解できる。大きな展開があるわけでも、狡猾な探り合いがあるわけでもないが、その淡々と強引に進んでいくその奇妙で独>>続きを読む

ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

2.8

テンポの良い疾走感と青春が良く似合う。ちょっとした非日常に詰め込まれた日常と複雑な思春期の感情とが思いのほかさっぱりと展開していくのは苦手だけど、それはもうそのころの純粋さが失われているからなんだろう>>続きを読む

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.0

重厚なストーリーと文句なしの豪華キャストで、テンポよく展開していくサスペンス感はありがたいけど、ストーリーの割にポップに展開していくのでちゃんと追えるのに、置いてけぼり感が残念。個人的にはどうせならも>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

落ちていく少年が魅力的なのは仕方がない。ひと夏の瑞々しくも悲しい思い出が、若さゆえの向こう見ずな魅力と寂しい愛情をうまく展開させてくれる。序盤からハイテンポで展開して、ビビりながらもそのままノーブレー>>続きを読む

触手(2016年製作の映画)

3.0

何とも不思議で形容しがたい映画。よくわからない「ナニカ」に刺激される快楽に落ちていき、命をも犠牲にしていく様がなぜこんな描き方になったのか。正直意味が分からないけど、「ナニカ」が形態のほどクリーチャー>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.3

魔女の描写が思ったに迫力満点。なかなかハードなストーリーなのにポップでテンポよく展開していく大冒険で、オチはなかなか衝撃的な気もするけど、結果ハッピーな感じで終わるのも悪くない。アン・ハサウェイの魔女>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

3.5

なかなか評価難しい映画だけど。西島秀俊の独特のキャラクターと葛藤する佐々木蔵之介のやり取りは見事。強引さは否めないけど、それでも不確定な状況判断と覚悟を問い続ける展開と戦闘シーンの迫力だけでも十分。中>>続きを読む

ベルリン・シンドローム(2017年製作の映画)

3.4

狂気の表現としての普通というのはちゃんとそれとして描き方があるのか。ストーリーとしては正直シンプルだけど、内容はしんどい。その分クレアの心情にフォーカスしてすごく丁寧に描いてくれるので、展開に目が離せ>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

型にはまらない何かを形作るために型にはめようともがく様は、客観的にみて滑稽だけど、その滑稽さも含めて愛おしい。陶酔し、一喜一憂し、欺き、藻掻いて、それでもどうしようもない様を瑞々しく描いてくれる。