calroさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)

3.6

シリーズ2作目。夜になると石板の力で動き出す博物館がさらにパワーアップして、前作と異なり振り回されながらも自分から果敢に解決しようとするラリーと、イケイケでいい感じにかき回しながらいいところちゃんと持>>続きを読む

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.7

シリーズ1作目。謎の石板の力によって夜中に動起きだす博物館。ベン・スティラーの軽快さと陽気なコメディがよく似合う。翻弄され続ける展開からのクライマックスへのコミカルでシンプルな展開と、陽気なラストが最>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.0

今見てもなお色褪せない美しいサイバーパンクな世界観と、巧みなフレーズと、高度なSFでありながら圧倒的なリアリティとオリジナリティの完成度の高さは圧巻。公安9課の個性的なキャラクターと、人間とサイボーグ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

とにかく単純にすごい。序盤で明らかになる天才外科医の狂気に戸惑うけど、もはや狂気すらもどうでもよくなるその極めて人間的な生々しさと、自由とか、欲望とか、狂気とか、愛情とか、社会性とか、道徳性とか、そう>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.3

他人の夢の中に入り込みアイデアを盗み出すところから一気に引きずり込まれるスリリングな展開と圧倒的な映像は見事。怪しい大富豪からの依頼でアイデアを植え付けるインセプションを行うことになったコブの仲間集め>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.2

人造人間のレプリカントの反乱と、それを追うブレードランナーを描くSF映画。近未来的で、日本的で、退廃的なそのサイバーパンクな世界観にまず圧倒される。その圧倒的な世界観の中で徐々に問われる人間とレプリカ>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.3

死刑囚の看守と彼のもとにやってくる一人の奇妙な大男との不思議な物語。それぞれの個性的で魅力的なキャラクターと、二人の少女が殺害された事件の真相、謎の大男ジョン・コーフィの不思議な力、そのあまりにも丁寧>>続きを読む

トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.8

シリーズ3作目。相変わらずのジェイソン・ステイサム無双のハイスピードアクションは圧巻。もはや安定感すら感じる豪快な展開と、相変わらずスマートなジェイソン・ステイサムがちゃんと魅力的で、もうすこし豪快で>>続きを読む

トランスポーター2(2005年製作の映画)

3.8

シリーズ2作目。子供の送迎を頼まれるジェイソン・ステイサムが唐突に巻き込まれ、テロリストに狙われながらの前作同様のハイスピードアクションで、前作にも増して豪快でド迫力で、何でもありな感じだけど、そうい>>続きを読む

トランスポーター(2002年製作の映画)

3.8

シリーズ1作目。ジェイソン・ステイサム演じる凄腕の運び屋の自ら課したルールを破り依頼品をあけてしまうところから一気に巻き込まれていきながらもハイスピードで繰り広げられるアクションは圧巻。ジェイソン・ス>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.3

幼少期の虐待から心を閉ざすずば抜けた頭脳を持つ青年と、長く連れ添った妻を亡くした心理学者の交流によって描かれる、変わらないものと変わっていくもののそれぞれの魅力と、自分を守ることの意味を突き付けられる>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.3

漫画実写化。原作に忠実な展開と、映画故の拙速な部分と説明的すぎるきらいはあるけど、それでもその特異な世界観とそれぞれの初々しいキャラクターの妙は見事。コスプレ感は確かにあるけど、漫画原作だからこその特>>続きを読む

Lift/リフト(2024年製作の映画)

3.4

インターポールとプロの犯罪集団が極悪非道のテロリストから5億ドルの金塊を強盗するベタベタなケイパームービー。もはや騎士感たっぷりだけど、それでも安定したクオリティと軽快なテンポで見せてくれるケイパーム>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.8

とあるテーラーが巻き込まれるマフィアの抗争が巻き起こすワンシチュエーションのクライムサスペンスという異色の設定と、紳士然としたマーク・ライランスが巧妙に場を支配していく展開に引き込まれる。派手な展開が>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

ある日突然閉ざされて変化を禁じられた場所で、少年たちのあふれ出す感情が世界を大きく変えていく。外から来た謎の少女と、閉ざされた世界の崩壊が描く少年と少女の世界を崩壊させる欲望がちゃんと美しい。

ガールフッド(2014年製作の映画)

3.5

パリ郊外に住むアフリカ系移民の少女の抱える鬱屈とした日常と、それゆえにあるべき未来のために必死でもがき続ける少女の生き様は見事。どうにもできない現状と、それでも受け入れられない現実の狭間で揺れ動く複雑>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.5

思春期の少女の曖昧さと複雑を丁寧に描く、淡々とした生々しさと瑞々しさがちゃんと美しい。折り合いをつけられないからこその刹那的な儚さと、扱いの分からない複雑で繊細な感情の機微と、だからこその不安定な展開>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

亡くなった祖母の家の片付けの途中に8歳の少女が森の中で出会う8歳のママ。それぞれの少女の抱える不安に寄り添うよう何気ない二人のやり取りと、その雑音のないファンタジックな空間に自然と引き込まれる。シーム>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

高校のとある教室で突如行われるLGBTの授業によって揺れ動く思春期の高校生の複雑さと残酷さとそのありのままを見事に切り取って、コンパクトでありながらそのストレートなメッセージとして美しい。それぞれの思>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

シリーズ10作目。もはやシリーズの圧倒的な安定感と、やり切った感を感じないわけではないけど、それでも相変わらずの迫力とスピード感で押し切っていけて、それでちゃんと満足できるのはやっぱり強い。シンプルな>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.2

同じ行動を続けるゲームのモブキャラクターが一人の女性キャラクターに出会うことをきっかけにプレイヤーの目線を手に入れ、リアルとゲームを巻き込む展開に発展していく。モブキャラの暴走の方向性と団結感と、リア>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.1

6500万年前の地球に不時着したところからの生還を目指すSF。思いのほか重厚なSFだし、古代の地球と恐竜の迫力と、その作りこまれた世界観は見事。だけどその重厚な世界観と物語のバランスが難しい。映像で見>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.8

青年が卵を借りに来たところから一気に引きずり込まれるやたら爽やかな狂気の連鎖と、圧倒的な不条理と、明確な悪意のない暴力への不安がテンポよく展開されていくストレートな胸くそがむしろ清々しい。見ている側を>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.6

田舎の農園に撮影に来た若者が巻き込まれる農園の老夫婦の剥き出しの狂気は見事。スラッシャームービーらしさ満載の重厚感と、安っぽくない若者の絶妙なキャラクターの新鮮さと、セックスの描き方と描きどころの妙を>>続きを読む

オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

3.2

出産時の病院で我が子の死に直面し、出産で母を失った少年を息子として育てる一家に巻き起こる怪奇と、オリジナルに沿った王道ホラー的展開の安定感にちゃんと恐怖心を煽られる。悪魔の子たらしめる圧倒的な存在感と>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.8

孤児院から少女を養子に迎えた家族に巻き起こる恐怖と、徐々に迫りくるエスターの真意不明の凶暴性の発露に引きずり込まれる。にじり寄る純粋な気持ち悪さもさながら、その正体不明の不気味さと、終盤明らかになるエ>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

王道ファンタジーでありながら、いかにもな感じをここまで漂わせながら、それでもこの完成度の高さはせこい。それぞれのキャラクターがちゃんと魅力的だし、その絶妙などんくささとコミカルな展開のバランスが完璧。>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.5

とある孤島で宗教団体に管理された生活をする2人の男と1人の女の信者の生活が極限状態で徐々に歪んて行く展開は魅力的。その怪しさ全開の特殊な設定と限られた状況での極めて人間的な何かに迫っていくような生々し>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

AIロボットのミーガンと、事故で両親を失った少女が心を通わせるSFホラー。王道でシンプルであるがゆえの緻密な展開と、分かっていても制御できない恐怖が徐々に侵食していくミーガンのしたたかさがいい。極めて>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

とにかくマリオの世界の魅力が満載で、細かいところまでいちいちにくい。これだけ詰め込んでそれもガチャガチャせずに、一つひとつがちゃんと際立って、キャラクターの魅力を十分に堪能できる展開と、なによりその圧>>続きを読む

ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

3.0

コンビニで働く取り柄もなく、何事もうまくいかない青年が突如迷い込む黒いサンタクロースの異様なテンションの世界観に、もはや何を見せられているのか戸惑う。ついていくのがやっとな豪快な展開と、つかみどころの>>続きを読む

アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)

3.5

「アーミー・オブ・ザ・デッド」の前日譚で、金庫破りの物語で、もはやゾンビも出てこないし、同じ世界戦である必要があるのかよくわからないけど、それでも軽快さと豪快さをそのままに、即席チームのわちゃわちゃ感>>続きを読む

アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.5

ゾンビに襲われ隔離されたラスベガスで金庫に眠る大金を狙うために集められたチームを巡る展開がとにかく軽快で豪快で破壊力抜群。金庫にたどり着き生き残ることができることができるかというシンプルなストーリーな>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.7

特殊詐欺行う組織に藻を置く姉弟に降りかかる大金を巡るスリリングなクライムサスペンス。それぞれのキャラクターを軽快に描きながらその雑多な日常と、急転する後半のスリリングでありながらそれぞれの思いとその生>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.2

本屋でバイトをする女子高生と近所に住む老婦人がBLを通して年齢を超えた友情を育む絶妙な距離感の変化と、徐々に打ち解けながらもそれでもちゃんと気を使いながら、その何でもない友情の美しさの機微が素晴らしい>>続きを読む

なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.3

失恋した地味な少女に片思いごっこで寄り添うイケメンという王道的展開と、新城毅彦の安定感は見事。もはや疑う余地もなく安定した展開と、その裏切らない展開がちゃんといい。起伏よりも甘い展開で、その引っ掛かり>>続きを読む