KANAさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.0


以前観てるけど改めて。

単純でもいい。何度観ても泣ける。
サムが赤ん坊のルーシーを感慨深く見つめ抱き上げ、
ルーシーが"Daddy,…" "Daddy,…"と懐いていく冒頭のシーンからすでにウルウ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7


スコセッシ × ディカプリオ × デ・ニーロ
というだけで迷わず映画館へ。

1920年代オクラホマ州オーセージ。
そこで"キング"として君臨していたヘイル(デニーロ)のもとに、甥であるアーネスト(
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.0


カズオ・イシグロの同名小説を映画化。

1950年代イギリス南部の大邸宅で何十年も執事として働くスティーブンス(アンソニー・ホプキンス)。
ある日、彼の元に一通の手紙が届く。
手紙はスティーブンスと
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(1963年製作の映画)

3.6


確かこれが初めて観たヒッチコック作品。

改めてトリハダが!

サンフランシスコ近郊の街ボデガベイは突如、鳥の群れの襲撃を受ける…
ただそれだけの話。

序盤から思わせぶりに鳥をチラつかせてじわじわ
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.9


ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの初共演作。
(ヴェルヌイユ監督はこの前年『冬の猿』でギャバンとベルモンドを共演させている)

フレンチノワールの名作であり、ケイパームービーの古典中の古典。

なん
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8


気になってた作品。
実在した修道女ベネデッタ・カルリーニの半生を描いたノンフィクションの原作をバーホーベンが映画化。

ペストが忍び寄る17世紀イタリア、ペーシャ。
聖母マリアの声を聴き奇跡を起こす
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遠い声、静かな暮し(1988年製作の映画)

3.8


ゴダールをして「80年代イギリス映画唯一の収穫」と言わしめたりで国際的に高く評価されながらも長らくソフト化されず、カルト的な人気作だったというのを聞きつけ鑑賞。

1940〜50年代。リバプールのあ
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.2


再々鑑賞。

言うまでもなくアメリカン・ニューシネマの名作の一つ。
ベトナム反戦や学園闘争を背景に、当時のアメリカの若者に圧倒的に支持された小説が原作。
出版前にカーク・ダグラスが映画権を手に入れ、
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8


ホラーというよりAIものということで気になってた作品。

ハイテクおもちゃの開発者ジェマは、不慮の事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることに。
子供にとって最高の友達であり、親にとって最大の協力
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.6


パトリス・ルコントの名が日本で一気に広まったきっかけの作品。
久々に鑑賞。

ノルマンディーの海辺の町。
ふくよかな美女、シェフェール夫人が切り盛りする理容室に通い詰める12歳の少年アントワーヌ。
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0


『101匹わんちゃん』に登場する冷徹非道なヴィラン、クルエラの前日譚。

70年代パンクムーブメントが背景のロンドンを舞台にゴシックテイストに染め上げた世界観がツボ!
このダークファンタジーっぽいゴ
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7


評判がイマイチな2はスキップ。笑

ゴーストバスターズの一員、故イゴン・スペングラー(ハロルド・ライミス)の娘キャリー一家は父が残したオクラホマの古い屋敷に引っ越してくる。
そこでかつてゴースト退治
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晩春(1949年製作の映画)

3.9


久しぶりに小津安二郎の気分。

紀子三部作、本来ならこれが1作目だけど順番としてはキレイに逆流して観てしまった笑

鎌倉を舞台に、妻を早くして亡くした大学教授の父(笠智衆)と、そんな父を残して嫁に行
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.7


『〜アフターライフ』が配信され始めたのでこちらを懐かしくおさらい。

子供の時、祖父が私と弟を連れて行ってくれた思い出の映画。
奇しくも祖父はその年に亡くなったので、なおさら私の中でゴーストバスター
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.9


何故か未見のままだった名作、今更ながら初鑑賞。

30年間の昏睡状態から奇跡的に目覚める患者にレナードにデ・ニーロ、努力と誠意の医師にロビン・ウィリアムズ。
二大名優で描く、実話に基づくドラマ。
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レインマン(1988年製作の映画)

4.1


80年代ハリウッドの家族モノの中でもテッパンすぎる作品、久々に浸りたくて3度目の鑑賞。

自閉症の兄と借金に追われる弟の絆作りの旅。

なんといってもダスティン・ホフマンの演技に圧倒される。 
個人
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美しき棘(2010年製作の映画)

3.1


レア・セドゥ目当てで鑑賞。

母親が亡くなり孤独感に耐えられなくなった17歳の少女プリューデンスの危険な彷徨い。

レアはほぼずーっと仏頂面なんだけど、それがなおアンニュイで魅力的。
胸も綺麗だし、
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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

3.8


人間ゴダールの知られざる素顔に迫った最新ドキュメンタリー。
(2022年9月に91歳で自らこの世を去る直前、第79回ヴェネツィア国際映画祭のノンフィクション・クラシック部門で上映された)

『軽蔑』
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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

3.8


以前観てるけど改めて。

サム・ペキンパーによる"現代の西部劇"。
銀行強盗に手を染めた夫婦が、組織と警察から追われメキシコに向かって必死に逃亡していくというシンプルなストーリー。

ディテールはほ
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

3.9


恥ずかしながらようやく初鑑賞。
(完全版のほう)

宇宙開発史初期における熱い男たちの人間像とそれに寄り添う人たちをアメリカのナショナリズムとともに描いたノンフィクション小説の映画化。

死と隣り合
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カラビニエ(1963年製作の映画)

2.8


ゴダールによる異色戦争寓話。

純朴な農民ミケランジュとユリースは、ある日突然王様からの命令を受け、兵役につくことになる。
戦争というものをよく理解していない2人だけど、戦利品を得る欲に駆られ、母と
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.1


夢中で観てしまった。

晩年のパリジェンヌが、自分が選ばなかった様々な人生に思いを馳せる。

ピアニストを目指し、アムステルダムで寮生活を送る17歳のジュリア。
ベルリンの壁崩壊のニュースを受け、友
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.8


TLで初めて知って気になってた作品。

知的にグレーゾーンであり、家族も職も失った文無し女性ワンダの放浪。
それを何の映画的演出も加えず、あるがままに映したドキュメンタリーみたいだった。

もちろん
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.3


アルジェント作品、なんだかんだで9本目の鑑賞。

構図は

事故で盲目になった女性vsサイコパス殺人鬼

と、ジャッロに立ち返ったイタリアンホラー。

日蝕×シンセで演出する不穏なオープニングはいい
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5


ファッションデザイナーを目指して田舎からロンドンにやって来た、60sカルチャーフリークのエリー(トーマシン・マッケンジー)が、過去と現在が交錯する世界に陥っていく。

タイムスリップ先が60年代とい
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.6


パトリス・ルコント、昔代表作を一気に観たものの、やっぱり忘れてしまってて…改めて鑑賞。

毎日向かいのアパートの女性アリス(サンドリーヌ・ボネール)をのぞき見している孤独な中年男性イール(ミシェル・
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.0


わびさびの中にじんわりとした優しさが…
観てよかった。

孤独死した人の葬儀を手配し弔う仕事をしているロンドンの公務員であるジョン・メイ(エディ・マーサン)。
経費削減のため上司から解雇を言い渡され
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.8


劇場鑑賞して以来久々に。

懐かしき、麗しき、リヴァー・フェニックス。

リヴァー演じるダニーは両親、弟と一緒に2ヶ月毎に名前から髪の色まで変えて逃亡生活を続けている。
ベトナム反戦運動のメンバーだ
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0


テレビの◯曜ロードショーで観て以来、久々に。

太平洋戦争末期。ジャワ島の日本軍捕虜収容所を舞台に、日本軍兵士と外国人兵士の捕虜たちを通して浮かび上がる人の数奇な運命、そして心の闇と絆。

初見時未
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.7


ほぼ忘れてたので久しぶりに鑑賞。

改めて、火の表現が突き抜けてる!
CG時代以前の、本物の炎を使った迫真の臨場感!
デ・ニーロの台詞にもあったように、まるで炎が意志を持った獰猛な生き物のように見え
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.7


先日亡くなったウィリアム・フリードキンによる超有名ホラー作品を今さら初鑑賞。

神と悪魔の対決という骨太のテーマで、オカルト現象の核心に迫っていた。

正直、今の目で見たらあまり怖くはなかった。
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.1


ジュゼッペ・トルナトーレ監督が5年以上に渡って本人に密着取材し完成させただけあって、かなり見応えのあるドキュメンタリーだった。

ニーノ・ロータ、ヘンリー・マンシーニ、バーナード・ハーマン、ミシェル
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.8


黒澤監督の『天国と地獄』の影響をもろ受けている映画として、町山智浩さんが本作を挙げて熱弁されてたので気になり鑑賞。

東京発博多行きの新幹線ひかり109号。
時速80kmを下回ると爆発するという特殊
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9


黒澤版の記憶が鮮明なうちに。

舞台をロンドンに置き換えた以外、驚くほどオリジナルに忠実だった。
それでいて約100分とタイト。
まだ細かい部分まで覚えてたので、観ながら頭の中で対比するのも面白かっ
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恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.8


気軽にアメリカンロマコメが観たくて。

恋愛対象は若い女性のみ!と決め込んでる独身貴族のハリー(ジャック・ニコルソン)は恋人マリンと週末を過ごすべく、彼女の母親所有の別荘へやってきた。
そこで2人は
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

3.6


たぶん3回目の鑑賞。

セルジュ・ゲンズブールが作曲し、物議を醸したJe t'aime moi non plusと同名のセルジュ初監督映画。
「ボリス・ヴィアンに捧ぐ」としてるところにパリジャンとし
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