sayuriasamaさんの映画レビュー・感想・評価

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

綾野剛の魅力が爆発してる、笑えて泣ける、スマッシュ娯楽作品

なんとなく時間があったので、思いがけず鑑賞したのですが、おもしろかったです。

ヤクザがカラオケ大会で好成績を収めたいがために、合唱部の中
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燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.6

変わりゆく世界の中で、儚くも光続ける惜別のネオン・ストーリー

シルヴィア・チャン懐かしいなあ~彼女の歌が好きでたまに聴くし、最近の香港も変わったしなあ、ということで、楽しみにはしていた作品。

スト
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パンチライン(1988年製作の映画)

4.4

コメディを生み出すことは、血の滲む努力家たちばかりだ。夜な夜な笑いを追究する主婦と青年の切ない交流

「笑いのカイブツ」を観る気になったのは、この作品がすごく好きなことがあるからだ。本作は後にフォレス
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

人生を「究極」に生きる、究極にしんどい男の生き様

とある深夜ドラマ(名古屋行最終列車)の1エピソードに出演していた岡山天音の演技に魅力されたので、出ずっぱりの映画ときたらとスクリーンで観たいと思い、
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戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(2002年製作の映画)

4.3

芸術に一寸の生きる希望を託して
凄惨な歴史の荒波を乗り越えた1人のピアニストが目撃し、サバイブした戦場

知人が何十回と観て感動した!と熱弁をふるっていたところ、4Kリバイバルがあったこともあり、観て
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.9

偉人伝をコンパクトにまとめる難しさはところどころ感じるものの、ストーリーのつなぎに工夫があって感心させられる野心的な作品

Netflix先行上映作品。

ストーリーは
バーンスタインとフェリシアの出
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.9

現代的なテーマを内包しながら、古今東西の悩みと、意外なる(でも王道の)解決への道のりがやさしくて暖かい"令和のラブコメ"

filmarks試写会にて。ありがとうございます。
本作は有名女性映画監督を
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男性飼育法(1959年製作の映画)

3.9

淡島千景の魅力で引っ張るも、水谷八重子&小林桂樹チームが結構な怪演をみせる怪作

妻チームは、自分たちの言い分を夫に認めさせるために、セックスストライキに突入するというかなり異色のストーリー。

最近
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坊っちゃん(1953年製作の映画)

3.6

キャスティングは良かったけど、小説の良さはあまり出ていない気がする?マドンナ岡田茉莉子の幸せ物語

言わずとしれた『坊っちゃん』の映像化作品。キャスティングは絶妙にいい感じ。爽やかで、前向きで、田舎の
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雪国(1957年製作の映画)

4.1

地方の女性と都会の男性のつれなくて儚い関係が、モノクロに燃える作品

原作小説である川端康成の雪国を読んだのは遥か昔、なんとなくの状態で観たのですが、こんなに情熱的で写実的な美しさに富んだ作品とは思い
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.9

飛行機映画のサスペンスに、傭兵映画の煮えたぎる銃撃戦が組み合わさる大娯楽アクションサスペンス

ジェラルドバトラー映画が連続して到着し、飛行機物はスクリーンに映えそうということで観てみたら、アクション
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.4

ガッツリトレンドをおさえたテーマ設定なのに、嫌味がなくて娯楽感満載!レトロ可愛い舞台風映画

あらすじ
業界での権力が抜群のプロデューサーを殺害した疑いのかけられた売れない女優・マドレーヌは、法廷で正
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007/ リビング・デイライツ 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.4

映画館のスクリーンで観てこそ!後半のアクションは山場しかない!21世紀のスパイ物への源流も見受けられる、新しくて正統派なダルトンボンド1本目

最初は観る予定にはなかったのですが、第1期の作品を観て「
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007/私を愛したスパイ 4Kレストア(1977年製作の映画)

4.1

ムーアボンド史上最もバランスが取れていて文句なしに面白くてかっこよくて山場が盛りだくさんの娯楽大作

個人的に、歴代ボンドの中で一番ファンなのはロジャー・ムーア。ですが、ムーア作品は、今回のリバイバル
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007は二度死ぬ 4Kレストア(1967年製作の映画)

3.9

トンデモジャパン連発も、日本俳優陣は輝いていた、ゆるめコネリーボント

007の旧作をスクリーンで観れたらなぁと少し前に思っていたところ、4Kレストア版のリバイバル企画がスタート。タイトなスケジュール
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.1

夢はあきらめない。そして、信頼できる仲間たちの支えがあってこそ。

Netflix劇場公開作品。
マラソンスイムの元選手のダイアナ・ナイアド(アネット・ベニング)は、還暦を迎え、日々に張りあいがないよ
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極楽島物語(1957年製作の映画)

3.6

戦時下を懐かしむような?喜劇と悲劇が入り混じった娯楽作品

船が攻撃され、南方の島に流れ着いた日本兵。そこでサバイバル生活をする中、ある1人の青年兵が、島の娘と思いを通わせるようになる…

要所要所は
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慈悲心鳥(1954年製作の映画)

3.9

人生のすれ違いと伸びしろはわからない、悲しき三角関係悲恋

角梨枝子演じる政治家の娘は、司法試験合格を目指す波多野憲を密かにと思っていたが、彼が惜しくも司法試験に落ちてしまい、その時点で人生が固まりつ
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忠臣蔵(1910年製作の映画)

4.2

最古でも見どころはそのまま!忠臣蔵ダイジェスト決定版

え〜夏頃急に忠臣蔵マイブームが来て、いろんな忠臣蔵を観ていたのですが、今回活動弁士さんが7名もついての上映を観ることが出来で面白かったです。
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森繁のやりくり社員(1955年製作の映画)

3.5

森繁meetsラジオ広告のミュージカルドタバタコメディ

新東宝では社員キャラでサラリーマン喜劇をやっていた50s森繁映画。
ラジオ広告放送局の社員である森繁は、化粧品メーカーや洋酒メーカーといった会
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月が出た出た(1951年製作の映画)

3.3

戦後の雰囲気色濃く残ることのみに集中したほうがいい作品

東宝に移籍直前の小林桂樹の(多分)ラブストーリー&家族モノ。
炭坑を経営する父と折り合いの悪い息子(小林桂樹)は、親子の仲が険悪なまま出征する
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宗方姉妹 デジタルリマスター版(1950年製作の映画)

3.8

姉妹とは、夫婦とは、命とは。人生の痛みに耐える姉と自由過ぎる妹と「新しいもの」

東京国際映画祭旧作企画。一本くらい小津安二郎作品を映画館で観るかぁということで、高峰秀子&田中絹代の顔合わせ顔合わせ作
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がめつい奴(1960年製作の映画)

4.0

しぶとく生きるドヤ街のバイタリティ
と、きらめく東宝スター軍団

ストーリーは大阪・釜ヶ崎のドヤ街で簡易宿泊所を経営しているお婆さん(三益愛子)と息子(高島忠夫)、彼女に可愛がられている戦災孤児(中山
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

端整なルーティンの美学と、ほんのちょっとの変化だけで人生は豊かだ。

2020東京オリンピック開催が決まったすぐ後、2014年あたりのこと。「オリンピックによって東京にもたらされる変化・出来事を予想す
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.3

ゲーム映画としてもレース映画としてもなんとなく中途半端な、アトラクション作品

このままだと、新作を全く観なくなりそうな予感から、dolby cinemaで観てみたのですが、自分には合わなかったかな…
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.3

奇跡・愛・死・罪…閉じられた世界で淡々と紡がれる大人ためのダークファンタジー文芸映画

今年度の午前十時の映画祭では一番楽しみにしていた本作。上映時間が3時間を超えるのですが、淀みなくストーリーが紡が
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坊ちゃん記者(1955年製作の映画)

3.6

いろんなシチュエーションの小林桂樹が見られるのは楽しいけど、ストーリーの流れは色々全部混ぜの迷作

小林桂樹出演・幻の日活作品ということで、そこそこ楽しみにしていたものの、まっすぐでキュートな小林桂樹
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

アメリカンノスタルジーあふれる仕掛けは楽しいけど、だいぶ難しい…とにかく視覚で感じろ!な「音の出る美術館」系作品

友達が観たい!と言っていたものの、ウェスアンダーソン作品は苦手な自分は当初スルー。が
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黒の超特急(1964年製作の映画)

3.7

新幹線建設用地をめぐってうごめく、ダークサスペンス

レビューまでに時間がかかっていて覚えていることをめも

ストーリー
岡山で不動産業を営む桔梗(田宮二郎)を東京から中江(加東大介)という男が訪ねて
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.3

熱量が90年代のトンデモアクション活劇!アクション映画と火薬が好きな映画ファンには今年もっとも見逃せない作品

マッチョでちょっとお茶目なスパイと、美女が世界を股にかけて活躍する映画が観たいな~と思っ
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キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る(2023年製作の映画)

3.8

100年前、カメラを持っていた男たちの行動と心理

関東大震災が発生した1923年9月1日から100年を迎えた日に作品を観ることができました。ドキュメンタリーということで、もっと悲惨な内容になっている
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.8

アメリカの影、誤解・思い込み・積年の染みこんだような「負の要素が」積み重なりすぎた末の悲劇

filmarks試写にて。思った通りに骨太で息をするのを忘れるほどの苦しい瞬間が続く、BLMの象徴的出来事
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有楽町で逢いましょう(1958年製作の映画)

3.9

二組の恋愛模様が微笑ましくも美しい、古き良き時代のラブストーリー

数年前にこの映画の舞台、有楽町そごうがかつてあった読売会館の角川シネマでやっていたときに観れず、今回のラピュタの上映もタイミング合わ
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

コントラスト強め・ギラギラプラスチックチープな世界で「空虚に」繰り広げられる、アメリカン・ノスタルジー・コメディ
(だけど深堀りすると、かなりエグメッセージ込みの悪知恵あざとムービー)

グレタ・ガー
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.9

戦後と冷戦の影響が映し出される時代の、ドラマチックSF

久々に午前十時の映画祭に参加。モゲラをスクリーンで観れてよかったです。(思ったより大活躍はしてなかったけれど…)

ストーリー
富士山麓の村で
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.4

エレメント(文化)が違うもの同士の王道ラブストーリー

都心なら字幕版は余裕と思っていたらそれでも上映がかなり少なくて一時は観るのを諦めましたが、観れてよかったです。

ストーリー
炎の国からエレメン
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