ロックさんの映画レビュー・感想・評価

ロック

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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

苦い現実とショッキングな物語が入り乱れる構成。ハイセンスな映像。それ以上に心からの哀しみを纏ったような空気感にどこか惹かれた。ラストシーンと悲しくも美しいエンドロールによる余韻に胸がしめつけられるよう>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

戦場の臨場感、いつどこから弾が飛んでくるかわからない切迫感。今までの戦争映画とは別のアプローチで切り取った新しい映像体験。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.0

今年の映画いちばんの高揚感の中爆音上映で観た。
前作への愛もリスペクトもふんだんに盛り込まれていて楽しかった。ライアンもハリソンフォードもよかったし、音楽ハンスジマー、撮影ロジャーディーキンスの最強の
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.5

今年のダークホースはこれか。畳み掛けられるように難しいセリフの応酬が続くけどラストには骨太で重厚なプロットと起死回生のカタルシスを味わえる。政治劇だけど仕事全般に通じるものがあるのも好感。
ジェシカ・
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

エドワード・ヤン作品鑑賞3作目。ちょうどクーリンチェと台北ストーリーの間に位置するような作品に感じた。
今作でもハッとさせられるカットは多く見られるけど、特に暗室の場面。人の奥に隠された濁りにも似た感
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愛する人(2009年製作の映画)

3.5

大切なのは血か、あるいは共に過ごす時間か。はなればなれでも子を親を想う気持ちが理屈を超えたところで真摯に描かれる。それはまさに生命の本能であるように。
重いテーマながら穏やかな色合いと音楽によって満た
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.5

物語が進むにつれテーマが何重にも折り重なっていくプロット。こだわり抜いた音楽と映像の素晴らしさ。
もっとじっくりと考えてみたい、そんな余韻を与えてくれる作品。役所さんとすずちゃんの演技に拍手。

パターソン(2016年製作の映画)

4.5

ささやかな幸せが作品のあらゆるところにつまっているよう。愛しくて、心地よくて、幸福な時間をありがとうジャームッシュ。
幸せだけじゃなく、思い通りにいかないことや突然襲われる理不尽さも含めて生きること。
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

4.0

青春の一瞬のきらめき、瑞々しい夏の空気感、主演3人3様の演技。
いずれ忘れゆく記憶ならその日その時の気持ちから逃げないこと。本当に大切なものの切れ端を見つけた彼女たちの顔が素晴らしかった。落ち着いたピ
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.0

やっぱりリンチ作品は難解。意味わからん。それでも魅かれてしまう不思議な魔力はこの作品でも健在だった。まるで夜のハイウェイがもつ妖しい魅力を纏っているかのよう。

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

全体的に薄暗い靄がかかったよう。でも不思議と嫌いじゃなかった。扉を開けてくれと繰り返す彼の一方通行の想いが切ない。人の気持ちは変わらずにはいられない。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.5

いろんなシーンに散りばめられた青春の眩しさ。彼らにセリフはなくても、これだけ感じ入れることができる素晴らしい作品。この夏、キタノブルーを堪能。

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.5

「青虫はサナギにならなければ蝶にはなれない」
きっと何であれ過渡期には痛みや葛藤みたいなものが必要で、27才で社会人として慣れ、次のステップへ踏み出そうとする彼女のそういうやり場のない想いが、旅先で1
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.5

幕が上がった瞬間その世界にすっと入り込み、その国やその時代のすぐそばで彼らの物語を見守っているような感覚になる。何気ないカットが憂いや焦燥を含んでいて、物語の儚さと相まって魅了される。
クーリンチェほ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.5

少しクセがあって魅力的な登場人物たちの半生を爽やかでポップな空気感で描く120分。エル・ファニング透き通ってたなー。身近なテーマの先に壮大なテーマを透けて覗かせるセンスがすごい。

(2017年製作の映画)

3.0

とても真摯に「映画」に向き合った映画だった。人の心に触れられるから映画が好きなんだと、改めて気がつかせてくれた。

ざらついているんだけど綺麗なシーンばかり。特に奈良の自然を録った映像が物悲しくノスタ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

『インターステラー』もそうだけど、骨太なSF世界観の中で純真な愛を描いた作品につくづく弱い。序盤の未知なる遭遇の緊張感といい、時おりカットインするシーンの空気感といい、至るところで琴線に触れてくる。音>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

2.5

孤独を抱えながら明日を生きようとする人たちへの応援歌。
途中何度か展開に振り落とされそうになるも、瞬間最大風速はかなりのもの。
石橋静河さんの自然な演技がすごくよかった。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

片田舎の町を舞台にしたある男の悔いを描く物語は、はっきりと肯定も否定もせず、ただそれを抱えて生きていくしかないこと。それでも閉塞感を感じさせないのは、人の優しさや暖かさが節々で感じられるからだと思う。>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.5

凱旋上映にて2年越しに念願叶いました。317分を決して長く感じないという評判に偽りなし。4人の女性が織り成す生々しくてビターな人間模様。苦さだけじゃなく、不思議と心地よさを感じさせてしまうのがおそろし>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.5

崖っぷちの思春期の女の子をポップにキュートに描いた。彼女だけの物語にせず、周囲の人物もそれぞれドラマをしっかり生きていたの好印象。
ところどころ劇場でも笑いが起きて、みんなが彼女に共感し応援する一体感
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.5

じめじめしてて閉塞感があって、でもその一方で突き抜けてる。この映画、なんでこんなにおもしろいんだ。

パプリカ(2006年製作の映画)

3.0

「夢と現実の境界」というわりとオーソドックスなテーマも、今敏特有の演出と狂気で独特の味付け。まず色彩の過剰なまでの鮮やかさが印象的で、それはまさに禍々しい夢のよう。オープニングからセンス全開のアニメー>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

2.0

原作の良さが損なわれていたように感じた。一番好きな学園祭パートが一番おもしろくなかったのが残念。アニメオリジナルの要素がことごとくハマらなかった。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

感傷的な映像と詩的な脚本、観賞直後はパンチに欠けると感じたけど、だんだんと優しく沁み入ってくる。
怒り、哀しみ、葛藤、彼が抱えるそれらはほとんど言葉ではなく表情を通して物語られる。そのため直接的なカタ
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

その国のその時代のギラつく危うさや焦燥感みたいな感覚が手に取るように伝わってくる。236分魅せられっぱなし、まるで映画のお手本のような作品だった。いろんな作り手さんがこの作品に影響を受けたのだとわかる>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

オープニングから一気に引き込まれラストまで醒めることがない、まさに夢のような映画だった。
健気でひたむきに夢を追いかけるミアとセブの二人がとにかく魅力的。『ラブ・アゲイン』でも思ったけど、エマとライア
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