Cumaさんの映画レビュー・感想・評価

Cuma

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

真意と本当、言葉は何をもって伝わるというのか。

美しく作り込まれた画と、静寂の音の使い方が印象的で、焼き付くように心に残る。

東京の街並み、広島と瀬戸内の景色、北海道の雪景色。それらが車とともに流
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マイリトルゴート(2018年製作の映画)

3.9

この生々しさと存在感がフェルトで表現されているのが信じられない。

ふわふわのフェルトとグロテスクという一見共存できなさそうなものが合わさり、深い恐怖感を煽り出している。

童話と現実のバランスもすご
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.9

秋本と大野のキャラが良すぎて終始面白い。そして二人とも顔が綺麗。

秋本の戦略家っぷりが経営者か政治家になれると思った、すごすぎる女子高生。

森のシーンもそうだけど、予備校のシーンの光が綺麗すぎる。
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空白(2021年製作の映画)

4.0

手の届く範囲に起こりうる、小さく煮詰めた地獄のような出来事を描く監督。

登場人物が全員存在感があって、どこかにいる人間で、善とも悪ともつかないようで良かった。

田舎町で起きた不運な事故が、それに関
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

ダンスの描写が最高に気持ちいい映画🎬
カメラワークと場面切り替えのつなぎによって描かれる躍動感が凄まじい。

戦争や人種やそれぞれの立場に問題提起をしつつも、エンターテイメントととしての面白さが各所に
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23:60(2007年製作の映画)

-

2000年代初期の空気が漂う一作。

インターネットの登場し始めた頃の、現実とネット上の乖離と同化に対する戸惑いのような空気感が詰め込まれている。

自殺した少女のゲーム上の部屋に入っていくだけの話。
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来る(2018年製作の映画)

3.7

BGMにCigarettes After Sex 入れてきててエッッって思った

映画の倍速視聴は絶対にやってはいけないと思いつつ、気分転換に見る軽いコメディ映画だからと1.5倍速で観てみたらテンポよ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

夏は短い。

人生に一生残るような、でもその後も人生は続いていくような、ひと夏の出会いと別れが描かれた一作。

煌めきながら生き急ぐ人と、愛を大切にする人の間には食い違いが生まれる。そんな誰もが経験し
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.9

💐🌷💐🌷💐🌷💐

久しぶりのミッドサマー
ディレクターズカット版は初めて

プラス20分くらいで話の繋がりとか説明が丁寧になった印象。これと言った大きな追加はない。

一年ぶりくらいに観たのだけれども
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.1

"血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと全てうまくいく"

そんな実証実験を4人の中年高校教師たちが行い、論文を書こうといいながら、酒を飲みまくるデンマーク映画🍾🇩🇰

デンマーク映画なのでただの
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ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.7

疲れたけれども面白かった。世界観としてはどこかしらドニー・ダーコを思い起こさせる。

普通の映画では消し去られる「もしここで違う選択をしたらこうなっていた未来」が自由自在に観られるこの作品。

過去に
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

社会問題とは一概には言えないクレバーな信仰と狂気の一作。

脚本と音楽がとても良い。そして鑑賞者は問題提起される。過去の行動についてどこまで責任を取ればいいのかを。

自分の過去は潔白なのか?という質
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.7

共感できない映画だった。
夢を追っているというがその努力は描かれず、人種や貧困のせいと訴えかけている。

ミュージカルだから仕方ないが、貧困のなかでも、それを抜け出すための何らかの本気のアクションが描
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

マーティン・マクドナー監督の映画の中では、キャラクターが生きている。

良い面もあり悪い面もある、うまく行く面もあるが格好悪く終わる部分もある。そんな全てを描いている。「こういう人物だ」と決定付けるの
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ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

3.8

僕の右腕は芝刈り機だ。

梅農家の息子が、詩を通して自分と向き合う物語。映像が美しいうえに、コメディ調でラウンドごとに区切られてテンポも良い。

妄想から、現実に目を向けて行く。そこに表現が生まれるの
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

構図とテンポに嫌味があって好きになれない。内容と視点が面白いから魅せ方をどうにかしてほしかった。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

神話をモチーフに進む話は、構図も宗教画のように美しい。俯瞰のカットが印象的。

徐々に明らかになっていく事実と、謎めいた呪い、泥臭い人間らしさのバランスが良い。

そして何より音の使い方、何も起きてな
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万歳!ここは愛の道(2019年製作の映画)

3.7

作品とは記憶の定着
記憶は改竄されるが作品は定着する

トークショーの内容だけどハッとした

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.7

取調室のシーンと、最後のシーンの美しい画が印象に残る。

ヒステリーな女が何人も出ていて、問題にする必要のないことを問題に仕立て上げたり、場を騒がせるのはいいけど他者に配慮しなかったりと見ていて気分の
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ダンプリン(2018年製作の映画)

3.7

脳死で見られるパワフルおデブちゃんのミスコン参加ムービー📽

芯のある太った体型の人は強そうで好き、この主人公はクヨクヨしててあんまり好きじゃないけど。

体型気にしてクヨクヨする暇あるなら痩せればい
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

良い映画だった、以上の感想が出ないほど語り尽くしていると思う。

「何かを選び取ることは他の全てを捨てること」

「幸福は創造の敵」

「これは自分の物語だった」

創作をしていれば必ずぶち当たる全て
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ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.7

他は置いておいて、登場人物たちの魅力がすごい。柴田くんも影山兄弟も、とにかく可愛いらしい。純粋。

悪いことしてるけど、本人たちにとって別に悪いことじゃないならいいよね。

柴田が勝手にプレゼントのく
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.9

エマストーンの美しさと、ファッションのハイセンスさが見てて楽しいしシナリオもしっかりとしていてエンタメとして確立している。

ロンドンに行きたくなった🇬🇧

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

猫ちゃんのブレスレット🐈💢💢

主人公が話が長くて話してる間に敵死んじゃうの笑えるし、なんならそういうところ抜けててドジっ子だし、人を殴るシーンと撃つシーンが爽快でテンポ良く笑ってられた。ポップコーン
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

舞台の上から余計なものを省いたら人間だけになった、との言葉の通り人間を魅せる舞台。

そして、光と音と声と動き。

前情報なく観て曲も知らなかったけど、パフォーマーひとりひとりの個性が引き立ち、音が際
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

-

自分が同じ立場にたったら、この言葉を誰に送るのかなと考えた。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.1

安全が約束された楽天的な人生を送るか、先が分からなくても進歩のある人生を送るか。

🌯🌴🏕🦕

そんな問いをタイムリープの世界でオシャレな画作りでコメディチックに軽く見やすく描いている。不快感を感じた
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彼女(2021年製作の映画)

3.0

人を殺めた女二人の逃避行ロードムービー、と言ったら否が応でもテルマ&ルイーズを彷彿させる。

全てにおいて、思い切りが悪いというか歯切れが悪いというか「本物」のような荒々しさや感情を映画の中では感じら
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

好きな監督が好きな題材の「ボクシング」をテーマにした映画なので期待値大で鑑賞。

ひとつのジムに携わる3人のボクサーの話のようで、実際は一人の人間のボクシング愛が巻き込んだ人々の話。

勝ちや負け、才
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

一度はまってしまった居心地の良い場所や生き方や考え方からはなかなか抜け出せない。

それは、前科のある出所後の人間もそうだし、社会生活をしている自分達にも当てはまることだと思う。

そんな中、主人公が
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影裏(2020年製作の映画)

3.6

純文学的映画。
愛する人の何をいったい知っているのか。

一人の人間の生活と心情を丁寧に艶かしく追って描いている。

全てが秋一の視点だったからか、蛇のシーンでいきなり視点が変わったのが際立っていた。
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太陽の塔(2018年製作の映画)

3.9

人類の可能性とそれに対する期待、同時に想起される人類の限界について。

太陽の塔を贈与された我々。

太陽の塔が、神への供物の形に自然と出来上がったというところが凄まじかった。仏教や粘菌の話も面白い。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

こんなに美しい映画があるのか。

後悔のない生き方は、
納得のいく死に方とは。

人間と出会いと、そして自然が、美しい映像と言葉でなぞられていく。

人はなぜ旅に出るのか。

詩に 思い出のなかに人は
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

Qが終わり、風立ちぬがあり、シンゴジラがあっての、このラスト。

風立ちぬラストの、庵野監督の「ありがとう」の声がどこからか頭の中に響く。

戦後の復興から東日本大震災、そしてその後の現在までのスクラ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

東京とそこに住む人々の階級を丁寧に描写した作品。

生活の中では同じ階級の人間としか出会わないというのは、東京にいて本当にそうだなあと感じる。

同じ出来事を階層ごとに描いて分かりやすくしていたけど、
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

TENET

同じシーンが違う視点と時間軸から描かれるのが面白いし、逆行と順行の視点が同時に描かれるのが新しい。

理屈が理解できない部分もあるけれども、それでも面白く感じるし画面の迫力が何よりもすご
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