MTGSZKさんの映画レビュー・感想・評価

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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.3

2018年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞(最優秀作品賞)受賞にも関わらず劇場公開なしという稀有な作品。

1970年代のメキシコ。そこそこ裕福な家庭のメイドとして働くクレオと雇い主家族の一年。実際に
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イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

3.5

『2001年宇宙の旅』や『スター・トレック』より以前に共産主義下のチェコで制作された初の本格的SF映画。スルー出来るわけがない。
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2163年、宇宙船イカリエ-XB1は生命調査の為15年の長旅に。ジ
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.4

1989年にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をモチーフとした作品。こんなにも凄惨な事件を独自の視点でこうした余韻に仕上げるのがヴィルヌーヴ監督の天才。単なるパニックムービーに落とし込むこと>>続きを読む

ソムニア 悪夢の少年(2016年製作の映画)

3.0

我が子を事故で亡くしたある夫婦が養子に迎えた8歳の少年コーディ。しかしコーディには見る夢が(悪夢含め)現実となってしまうという能力が、、、という自分を筆頭にその筋の人には大変訴求力の高い作品。ホラー特>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

3.8

少し偏屈な独居老人ラッキー。演じるのは2017年9月に亡くなったハリー・ディーン・スタントン。起き抜けにタバコ、コーヒー、ひげ剃り、ヨガを済ますと近所のダイナーでクロスワードパズル、夜はバーでブラッデ>>続きを読む

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.0

厳格な一人っ子政策が施行される近未来社会。セットマン家に誕生した七つ子は月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜と名付けられ、毎日交代で外出、一人っ子として「児童分配局」の監視の目をかいくぐり隠遁生活>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

後味、、、という作品。実際に起こったテロ事件に着想を得ているとの事で同監督の「ソウル・キッチン」や「50年後のボクたちは」の軽妙さとは真逆のシリアスさ。傑作「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でも思った>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.9

南北戦争三年目、重傷を負った敵軍の兵士(イケメン)が教師2人生徒5の人森の中の女学園に放り込まれるのですから推して知るべしな展開。かと思いきやソフィア・コッポラ初のサスペンス・スリラーな展開が繰り広げ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

「フランシス・ハ」主演のグレタ・ガーウィグ初監督作品。素晴らしかった。

サクラメントのカトリック系私立高校通いながらニューヨークの大学へ進学を夢見る自称レディ・バードことクリスティン。嫌味ばかりの母
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

オギーだけを描く物語かと思いきや姉、母親、友人等々に章が分かれておりそれぞれにスポットがあたる(原作を踏襲との事)。そしてそのそれぞれが泣かせてくるので10分に一度ぐらい嗚咽する。初めて友達が出来たシ>>続きを読む

笑う故郷(2016年製作の映画)

3.5

ノーベル文学賞を受賞した作家ダニエル・マントバーニ。その後5年間も新作を書いていないダニエルはほとんどの講演依頼を断る中、40年帰っていない故郷からのオファーを受ける。
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前作「ル・コルビュジエの家
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.7

偶然にも先日桜木紫乃さんの小説「ラブレス」を読んだばかりだがこちらも負けず劣らずの「ラブレス」ぶりだった。いわゆる胸糞映画(後味の悪い)はかなり観てきたが、ちょっと異質の胸糞の悪さ。離婚を決めたある夫>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

まずおなじみの20世紀FOXオープニングがブライアン・メイによるギター・オーケストレーションバージョンになっていてすでに大感動。なんて粋な演出。Queenは自分にとって、BEATLESからハードロック>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.5

厳格な獣医一家に育った16歳のジュスティーヌはベジタリアン。入学した獣医学校の通過儀礼として生のうさぎの腎臓を食べさせれられた事をきっかけに人肉食いに!という無茶な設定の作品にも関わらず、鑑賞後の第一>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.6

とても観たかった作品。そんな期待値の高さを余裕で超えてきた。

ソウルでタクシー運転手をしながら11歳の娘を男手一つで育てるマンソプとドイツ人記者記者ピーターを軸とした実話。ジャケットのイメージ通り父
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

待望のアキ・カウリスマキ監督新作。
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「私がこの映画で目指したのは、難民のことを哀れな犠牲者か、さもなければ社会に侵入しては仕事や妻や家や車をかすめ取る、ずうずうしい経済移民だと決めつけるヨーロッパ
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カフェ・ド・フロール(2011年製作の映画)

4.7

いやーツボった。1969年のパリに生きるダウン症児を持つ母と現代のモントリオールに生きる男女。何の関連もない2つの物語が並行して進行、やがてその繋がりが明らかになる。鳥肌。それぞれの時代の映像も素晴ら>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.7

夫を事故で亡くし一人娘のアンティアと暮らすジュリエッタ。ある日「瞑想に行く」と家を出たまま以後12年間娘が行方知れずとなる。とはいえアルモドバル監督なので単純なサスペンスやミステリーであるはずがなく、>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0


北イタリアの避暑地。24歳の大学院生オリヴァーにほのかな恋心を抱く17歳のエリオ。画面越しにイタリアの爽やかな風を感じる美しくも儚い白昼夢のような作品。名場面も多々。もっとほのかな同性への恋心を描い
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年スウェーデンデンマークドイツフランス  リューベン・オストルンド監督作品)

現代美術館のキュレーターを務めるオシャレイケメンダンディのクリスティアン。順風満帆
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

つまらなかったら途中でやめちゃおうなんて軽い気持ちで観たら大変な目にあった。この作品で泣けないという人とは仲良くなれる気がしない。劇場で観なくて良かった。リー・アンクリッチ監督に全力でお詫び申し上げる>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

5.0

こんな作品に出会いたくて映画を観続けているのかも知れない。それぐらい自分にはパーフェクトな作品だった。例によって予備知識ゼロで鑑賞した為ラストで実話だと知り二度感動(本国カナダではとても有名な画家)。>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.5

スウェーデン郊外。妻も職も失い早く死んで最愛の妻のもとに行くことだけを思い孤独に暮らす偏屈な中年男オーヴェ。向かいに越してきたイラン人女性とその家族と(そして野良猫とも)行きがかり上ご近所付き合いを始>>続きを読む

シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

4.3

仕事や人生に行き詰まりを感じていた俳優イーサン・ホークがある夕食会で出会った当時84歳のピアノ教師シーモア・バーンスタインの生き様に魅了され制作したドキュメンタリー。
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葛藤しつつも50歳という若さ
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

5.0

宮城県名取市で被災したピアノの調律をするシーンから始まる坂本教授のドキュメンタリー。まるで「津波ピアノ」と対話するかのように優しく弾く教授と調子はずれの音で答えるピアノ。そこから約10分間原発問題。教>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.8

刺さりすぎた。フロリダの明るくカラフルな街並みと対比するように貧困層の過酷な生活が描かれるが、どんな環境も楽しんでしまう子供の目線が主なのでその無邪気さが余計に痛い。タトゥーだらけ(本物)で口のきき方>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

27年後の世界。人類はゴーグル1つですべての夢が実現するVRワールド[オアシス]に生きていた。
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いろいろな意味でにスピルバーグにしか撮れない作品。オープニングの「JUMP」(ヴァン・ヘイレン)です
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まともな男(2015年製作の映画)

3.2

ごく普通の冴えない会社員であるトーマス。倦怠期の妻と反抗期の娘、成り行きで上司の娘も連れてスキー旅行に行くことになるが次々と事件が起こり、、、。
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少々気弱で妻にも頭が上がらないトーマスが「良かれと
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

大傑作。人間「大好きなこと」があれば何とかなる、が信条の自分には響きすぎる作品だった。監禁中も解放後も、ジェームスには「ブリグズビー・ベア」だけが世界のすべて。そのブリグズビー・ベアを通じて周囲の人々>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.5

ハッピーエンド(2017フランス) ミヒャエル・ハネケ監督作品
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大邸に3世代で暮らすロラン家。両親の離婚で離れて暮らしていた孫娘のエヴがある事件をきっかけに共に暮らすこととなる。
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笑ってしまう
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あん(2015年製作の映画)

4.5

邦画を後回しにしてしまう悪癖。以前から観たかったこの作品がまさか樹木希林さん追悼鑑賞になってしまうとは。
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予備知識なしでの鑑賞の為、やっぱりおばあちゃんの作るあんこは最高、めでたしめでたし的なほの
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.8

ポーランド発、アンデルセンの人魚姫を下敷きにしつつ異形の世界を展開。美少女ではあるが人肉食で生臭く凶暴でエロティックな人魚姉妹。ミュージカル仕立てでもあり、80'sサウンドがポーランドで独自進化したか>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

ネタバレ厳禁系作品なので何も言えないが、白人の黒人への人種差別問題を軸に据えつつ社会派作品に振り切る事なくサスペンス、ホラー、ブラックコメディーの間を自由に行き来する最高な一作。

物語にはある大きな
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.3

ネタバレなしで。

自分の様なひねくれ者でも素直に面白かったしか言葉がない。前評判通り「何も言えない」作品。狐につままれたような前半から「あれこれ笑っていいやつか?」と徐々に劇場内に笑いのクレッシェン
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