原題は『The Killing』。犯罪者の隠語「大儲け」という意味に「殺し」の意味が重なっているらしいが、この邦題もなかなか秀逸。
後半の物語はまさに札束が主役。単なる目的物ではなくなり、またその周囲>>続きを読む
原作を読んだので。
残念ながら、私が観たかったのはこういうのじゃない。
エピソードが多く詰まってる原作を2時間にまとめるからには端折るしかない、という作り方がまず良くない。端折って、役者の演技に頼っ>>続きを読む
最初は少し戸惑った。
派手な出来事が起こるわけでもなく、登場人物たちの日常が淡々と描かれていく。
だから観始めは「これはどこへ向かうのだろう?」という気持ちもあった。
しかし、この独特の空気になじんで>>続きを読む
麻薬を運ぶ老人の実話をもとにしたクライム映画でありながら、その本質はまったく別のところにある。
主人公アールは、仕事を優先するあまり家族との時間を失った男。
大金を手にしても埋められないものがあり、>>続きを読む
悲しすぎる。
そして悲しすぎて、ズルいと言いたくなる作品だ。
こんなの白旗、降参宣言するしかない。
兄を持つ妹として観れば泣き、娘が節子と同じくらいの年齢だった頃には母親として泣いた。
観る年齢や立場>>続きを読む
この頃は、こうした子供向けのSFコメディ映画が数多く作られていた。
今振り返ると、私にとってはこういった作品こそが洋画好きへの入口だったように思う。
発明家のお父さんの失敗で子供たちが数ミリサイズに>>続きを読む
原作を読んだので鑑賞。
生まれ変わりをテーマとした物語。
生まれ変わりって本当にあるのか
もしあるとしたらなぜ生まれ変わるのか
前世の記憶を持つ意味は何なのか
愛は死を超えるのか、とかは深く掘られな>>続きを読む
午前十時の映画祭にて。
大掛かりな騙しの中にさらに騙しがあって、その上にまた騙しが乗っかる。
最終的には観客も一緒に騙される。
その仕掛けはもちろん見事だが、久しぶりに観て、裏で動くプロ集団の仕事>>続きを読む
実際の事件をモチーフにしたような、生々しいサスペンス。
善意の顔をして近づき、自殺志願者を利用して快楽のために殺す山内。その陰湿さがあまりにもリアルで、観ていてかなり嫌な気分になる。こういう人間が現>>続きを読む
言わずと知れたオカルトホラーの代表作。
後に 『リーサルウェポン』シリーズなどを撮るリチャードドナー監督作品だったというのも興味深い。
外交官ロバート・ソーン夫妻が育てる幼い息子ダミアンの周囲で、次>>続きを読む
スコセッシ作品というと、暴力や狂気、孤独な男たちの物語を思い浮かべるが、本作はずいぶん印象が違う。むしろ温かく、ユーモアに満ちている。
『アリスの恋』。そのウディアレンぽいタイトルは、一人の女性の >>続きを読む
親子の絆や成長を描いた物語なのだろうが、それ以上に映像の美しさが印象に残った。
渡り鳥たちとともに空を飛ぶシーンは幻想的。
いったいどうやって撮影したのだろう。
CG全盛期以前の作品ということもあり>>続きを読む
マンドーが、とにかくカッコいい。
そしてグローグーが、とにかくかわいい。
まずはそんなミーハーな感想から始めてしまおう。
そして音楽は、ジョンウィリアムズの手からは離れているが、マンダロリアンのメイ>>続きを読む
面白くない。
特に前半は展開がのんびりで、何度か観るのをやめようかと思った。
予備知識なしで観ていたので、この先何か大きな展開があるのだろうと期待していたのだが、不治の病とは、あまりのベタさに絶句。>>続きを読む
『グローグー』を観に行くために『マンダロリアン』シリーズを完走した流れで、こちらも再見したくなった。
ロンハワード監督というのがまたびっくり。
スターウォーズの面白さって、ジェダイやフォースだけじゃ>>続きを読む
これは本当に面白い。
「巻き込まれ型サスペンス」の傑作。
ヒッチコック作品の中でもかなり好きな作品。
列車の食堂車や個室での駆け引き、国連ビルでの緊張感、農薬散布機のシーン、ラシュモア山での攻防、>>続きを読む
人種差別問題と陪審員制度を軸にした、非常に興味深い法廷ドラマ。
この作品最大の見せ場は、やはり終盤の最終弁論だろう。
初めて観た時、自分も陪審員たちと同じように、あの 想像力 を利用した弁論にハッ>>続きを読む
原作既読で鑑賞。
期待して観ただけに、かなり物足りなかった。
原作の凄みは、「お笑いに人生を賭けた若者」という単一的な人物像に終わらず、「笑い」に脳を侵食され、壊れていく人間の恐怖を、私小説として自>>続きを読む
現在放送中のNHK大河では鬼のような織田信長の小栗旬が、まだ胸板の薄っいキャピキャピの青年を演じていた頃の作品。
ちょうど最近になって配信が開始されたので、大河を観てる人には是非そのギャップも楽しんで>>続きを読む
結局、解釈も評価も非常に難しい作品だった。
シリーズを通して描かれてきたのは、救世主ネオとしての役割と、システム内の存在 トーマスアンダーソン としての立場、その二つの間で揺れる葛藤と選択だったのだ>>続きを読む
前作の衝撃があまりにも大きかっただけに、かなり感想が難しい作品。
今回は、ネオが見続ける予知夢を巡る物語。
その未来を阻止しようと動くことが、目的であり、理由であり、結果にもなっている。
だがそれ>>続きを読む
初見の時は、とにかく「CGが凄い!」「かっこいい!」という衝撃が強かった。
だが改めて見直すと、この作品は単なる映像革命では終わらない。
普通のサラリーマン、トーマスアンダーソンとして登場した主人>>続きを読む
もっと乾いたアート寄りな作品かと思っていた。
砂漠、ネオンサイン、赤い帽子。
ヴィムヴェンダースの洗練された映像美を、少し距離を置いて眺める作品なのかと。
でも実際は、とても温かい、人恋しい映画だ>>続きを読む
クリントイーストウッド監督作の中でも、かなり重たい作品。
幼馴染みの友情がどう変化していくか、という話に見えて、実は描かれているのは「共同体の怖さ」だ。
狭い街の空気。
昔からの関係性。
自然と作>>続きを読む
冒頭からかなりショッキング。
妻の不倫を知った男が衝動的に妻を殺し、そのまま自首する。
その流れには、『ショーシャンクの空に』のような、妻殺しと服役の空気や、
『愛と死の間で』のような、愛憎と死の匂>>続きを読む
当時、『プリティウーマン』と同時上映(!)で観た作品。
若い人は知らないかもしれないが、昔は同時上映という文化があって、温度差がすごい組み合わせの2本を、1本分の料金で観れたりしたものだ。
話題のポッ>>続きを読む
表面上は完全にマカロニウエスタン愛に溢れている。
あの「寄り」のカメラ、異様に長い緊張、決闘、賞金稼ぎ、復讐劇、そして棺桶。
まさにマカロニウエスタンのパロディだ。
音楽は、わざとらしい程の臭い選>>続きを読む
SFであり、ラブストーリーであり、ロードムービーのような不思議な作品。
同年公開のターミネーターを軽くした感じ。
「宇宙の皆さん、いらっしゃい!」と言いながら、実際に宇宙人が来た途端、即座に攻撃する>>続きを読む
ビートたけしを、孤高の天才としてではなく、誰かに育てられ、誰かを愛し、誰かに愛された人として描いている。
そこが、この作品の本当に温かいところ。
だから観終わった後、「すごい人だな」より先に、「いい>>続きを読む
ポルノ映画でデート。
女性との付き合い方を知らず、自分の価値観を疑うこともできない。ストーキングをし、危険な計画を企てる。
「大統領候補暗殺」と「アイリス救出作戦」。
この二つの計画には共通点があ>>続きを読む
コミックの世界観を再現するため、画面で使う色をわずか6色程度に制限したという美術や衣装は印象的。
人工的で派手なのに、ちょっと不気味。
まるで「動くアメコミ」のような独特の世界観は面白かった。
た>>続きを読む
ロケット作りに夢中になる少年、ジェイクギレンホール。
舞台は炭鉱の町。もちろん父は炭鉱夫。
危険な地下で命を懸け、家族と町を支えてきた男だ。
「夢より現実を見ろ」
その言葉には、労働者としての誇りと>>続きを読む
犯人は皆殺し。
事件は解決。
後輩は自分好みのアウトロー刑事へ成長し、
自分は警部補に昇進。
目的はすべて達成され、爽快感も抜群。
まさにイーストウッド映画。
ただ、世間的にはあまり評価が高くない>>続きを読む
生体冷凍保存され、50年後の未来で目覚める。
その設定を聞いただけで、SF好きとしてはワクワクしてしまう。
しかし実際は、思っていたよりもずっとあっさりした作品だった。
もちろん、未来へ来てしまっ>>続きを読む
ゲイリーシニーズ監督主演×マルコヴィッチ
これは素晴らしい作品だった。
老人が長年可愛がっていた老犬を、他人の手によって安楽死させてしまい後悔するエピソード。
そして、レニーが愛情を注ぎすぎるあま>>続きを読む
駄作ばかりなのに、自信満々。
脚本も書き、主演もし、監督もし、資金調達までやる。
しかも女装好き。特にアンゴラが好き。
でも女性も好き。
とにかく筋金入りの映画バカ。
映画への情熱と愛がある。>>続きを読む