ちゃんさわさんの映画レビュー・感想・評価

ちゃんさわ

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(2021年製作の映画)

3.6

1901年に制作された、作者不明の世界初のストップモーション・アニメという設定の短編。アリ・アスターが製作総指揮に入っている。

ディエゴ・ポルタレスとハイメ・グスマンを蘇らせるという極めて政治的な内
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.7

初期トランプ政権下でNSA文書をリークしたリアリティ・ウィナーを描いた作品。
実際の尋問音声をリアルタイムで再現しているという変わった作りで、”事実は小説よりも奇なり”を地で表現しているように見える。
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啓示(2025年製作の映画)

3.7

鬼才ヨン・サンホ監督作品であり、まさかのアルフォンソ・キュアロンがエグゼクティブプロデューサー。神の啓示により、失踪事件の犯人を罰する使命を負っていると信じる牧師と、事件を追う女刑事、怪しい男の3人を>>続きを読む

ハボック(2025年製作の映画)

3.6

悪徳刑事もの。一応クリスマス映画だが、楽しい雰囲気とは無縁のアクション映画。

カメラを余りに揺らしすぎているのが残念だが、クラブのアクションシーンは見ごたえがある。全体的に荒々しく、一部銃声が浮いて
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サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

かつての勢いは完全に失われたMCU作品。サンダーボルツは期待していたのだが、あまり乗ることのできない作品だった。

タスクマスターが何の意味もなく雑に殺されたところで一気に気持ちが離れたし、『シークレ
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

東京発博多行きの新幹線に爆弾を仕掛けた犯人グループとそれを追う警察、犠牲者を出さないよう奔走する国鉄の姿を描いたパニックムービー。特定の速度を下回ると爆発するアイディアは後に『スピード』でも引用された>>続きを読む

ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ビーキーパーという秘密組織の元工作員が恩人の死をきっかけに復讐を開始する、いつものステイサム映画で、贅沢なB級作品。

ビーキーパーを引退して本当にビーキーパー(養蜂家)になる意味がいまいちわからなく
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アビゲイル(2024年製作の映画)

3.5

大富豪の娘アビゲイルを誘拐したら大変なことになるという、ある種ナーメテーターの変奏。
アビゲイルがバレエを踊るシーンは、ミーガンの二番煎じ感が漂っていた。

先日亡くなったアンガス・クラウドが出演して
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

現実と虚構が入り混じる物語は、2025年現在の方がよりしっくり来るのかもしれない。
犯人が誰かという部分は中盤あたりで想像できたがそんなことはどうでもよく、緊張感と物語に引き込む力が圧倒的なのであった
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モンキーマン(2024年製作の映画)

3.7

デヴ・パテルというと、どうしても『スラムドッグ$ミリオネア』『LION』あたりを思い出して繊細な役柄を想像してしまうのだが、本作を見てその印象は180度変わった。

トイレ、キッチン、エレベーターで繰
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教皇選挙(2024年製作の映画)

3.7

大昔にバチカンへ行ったときのことを思い出した。

コンクラーベと言えば世代的にはダン・ブラウンの「天使と悪魔」が思い浮かぶが、今回はロバート・ハリスの小説を映画化。

レイフ・ファインズ演じる選挙管理
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.7

義理の両親を崖から突き落として殺した男と、その光景をたまたま撮影していた中学生3人組。家庭環境に問題があり苦しんでいた子どもたちは、少年法で逮捕されないという自身の立場を利用して、男から金を強請ろうと>>続きを読む

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.7

なんとしても高視聴率を取るしかない崖っぷちのトークショー司会者、ジャックは起死回生の一手として生放送で悪魔を呼び起こそうとする…。

ファウンド・フッテージもので何とも言えないリアルさが醸し出されてい
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トラップ(2024年製作の映画)

3.8

家族思いの良き父と指名手配中の殺人鬼という両面を併せ持つ男が、警察に取り囲まれたライブ会場のスタジアムから逃亡を企む。

とにかくジョシュ・ハートネットの笑顔が強すぎる。個人的には『スマイル』を超える
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.8

車に轢かれそうになる子供を助けるシーンのアクションが凄すぎて、見ながら声が漏れてしまった。

漢同士の"逆だったかもしれねェ"な友情を描いたアツい作品。


https://miyearnzzlabo
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.4

シャマランが製作、そして彼の娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが監督(長編監督デビュー)を務めている本作だが、設定は面白いのに後半に向けて失速していくのを父は止められなかったようだ。

家の中に閉じ
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フォールガイ(2024年製作の映画)

3.8

『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』が原案。

スタントマンとアクション映画の裏側を描いた本作は、デヴィッド・リーチが監督ということもあり、現場のリアルな姿が描かれている。痛みに耐えながらサムズアップ
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守護教師(2018年製作の映画)

3.5

闇を抱えた田舎町にマ・ドンソクが乗り込む。

真っ直ぐな元ボクシング選手が教師となって生徒たちを守るため悪い大人をぶちのめす話なので、いつもの勧善懲悪マ・ドンソクもの。

しかしキム・セロンはどういう
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ホステル(2005年製作の映画)

3.5

イーライ・ロスの出世作。

前半がアダルティー、後半がスプラッターという鉄板構成で、言語が通じない旅先でめちゃくちゃな目に遭うというあるあるパターンだが、コンパクトで見やすく作品としての強度が高かった
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

オオカミの「マ〜リ〜ア〜」が不気味すぎる。

5年という歳月と途轍もない労力をかけて製作された本作は、これまで見たことのない映像表現となっていて、それだけでも見る価値がある。

ストーリーはコロニア・
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Demon City 鬼ゴロシ(2025年製作の映画)

3.3

殺し屋の復讐物語。

カメラワーク、カラコレ、編集が少しイマイチな気がした。『ジョンウィック』シリーズと比較するのは酷だが、そのレベルには達していないように感じた。

久しぶりに東出昌大の演技を見たが
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.7

本作は1996年に起きたメイ・ディセンバー事件をもとに制作されている。(メイ・ディセンバーは極端に年の離れたカップルを指すスラングらしい)

事件のことを考えずに過ごしてきたのに映画化の話が来ることに
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

3.8

1961年から1965年まで、ロバート・アレン・ジマーマンがボブ・ディランとなり、ニューポートフォークフェスティバルでアコースティックギターからエレキギターに持ち変えるまでの5年間を描く。

冒頭、入
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.6

お元気ですかー!でお馴染み。

若い頃の中山美穂ってどことなく浜辺美波感がある気がする。

エミリー・ザ・クリミナル(2022年製作の映画)

3.6

一度身を落とすとそこから抜け出すには犯罪を犯すしかない恐ろしさ。
ギグワーカーの悲哀と犯罪映画の面白さが融合した佳作。

https://www.theguardian.com/film/2022/j
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.0

前半は暴力、後半はコント。

僕は北野作品を余り見ていないのだが、『Broken Rage』は単にたけしの映画作家としての能力が鈍ったわけではなく、わざと面白くないものを作っているように思えた。その理
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

情けないスカルスガルド meets 悪魔のようなミア・ゴス。

ある種のセヴェランス的な物語であった。


https://open.spotify.com/episode/46tnaySAYLSX8
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.7

疎遠になってしまった従兄弟同士が久しぶりに再会し、亡くなった祖母の故郷であるポーランドでユダヤ人迫害の歴史を追想するツアーに参加するロードムービー。

俺達のキーラン・カルキンはやっぱり最高で『サクセ
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箱男(2024年製作の映画)

3.8

見る/見られるというテーマは映画で繰り返し描かれてきたが、『箱男』ほど時代にマッチした作品はそうそうない。一度目の実写映画化が頓挫してから27年、石井岳龍監督の執念には感服するし、むしろ今だからこそ、>>続きを読む

バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

3.6

10年ぶりに映画界へ復帰したキャメロン・ディアスと脳卒中を乗り越えたジェイミー・フォックスの二大共演。それ以外はよくあるスパイアクション映画と言わざるを得ない。

https://realsound.
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ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

3.9

『ウォレスとグルミット』の新作というだけでも嬉しいのに伝説的な悪役とも言うべきペンギンが再び登場するなんて、『ペンギンに気をつけろ』育ちの自分としては信じられなかった。

『ペンギンに気をつけろ』は新
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貴公子(2023年製作の映画)

3.6

近作の魔女シリーズのような超能力バトルは無く、比較的シンプルなノワール作品に回帰している。

キム・ソンホ演じる貴公子はめちゃくちゃ強いのだが無双する程では無く、性格的にも若干抜けている描写が少なから
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.7

他者のパーソナルスペースに躊躇なく踏み込んでくる奴は総じてイカれているし、性善説で全てを片付けていると大変なことになると教えてくれる映画。

https://miyearnzzlabo.com/arc
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ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.9

かつては欲しいと思った時期もありました。

技術力はあるものの、プレゼンや営業能力が無く伸び悩んでいたリサーチ・イン・モーション社がジム・バルシリーと出会い、あれよあれよと成長。彼らの開発したblac
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ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

3.7

韓国には離婚熟慮制というものがあるらしい。

夫婦が家庭裁判所に協議離婚を申請する場合、子育て中の子供がいる時は3ヵ月、いなければ1ヵ月間熟慮する時間を与えた後、離婚の意志を再び確認する制度で、いわゆ
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