【シンプルで難解】
ジョエル&イーサン・コーエンの作品の中で最もシンプル且つ難解な作品がこの「ノーカントリー」だ。漁夫の利のごとく麻薬カルテルの抗争から大金を盗んだ男、彼を追うギャングに追われた男、>>続きを読む
【韓国社会への皮肉】
学歴社会、付和雷同な韓国社会を風刺したドラマ。日本も無視できない作品で、
医薬品開発論争のシーンは
小保方さんのSTAP細胞騒動を思わせるものがあり、コミカルながらも鋭い視点があ>>続きを読む
【これぞ真のラブバトル】
ロマンポルノリブートプロジェクトに相応しい、ロマンポルノを脱構築してみせた傑作だ。
神代辰巳監督へのオマージュを捧げつつ、
「演技とは何か」を観客に突きつけるラブバトルが展>>続きを読む
【アピチャッポン監督に質問】
イメージフォーラムで「光りの墓」アピチャッポン監督トークショー付きに参加してきた。 「光りの墓」は非常に難解だが、
いつも通りのユーモラス炸裂作品だ。
眠り病の兵士が>>続きを読む
【メタを極める実験映画】
シリーズ3作目のこの「妖怪ウォッチ」は
相当アヴァンギャルドだ。
アニメと実写の違いをキャラクターに語らせるというメタ的展開でギチギチに固めている。
まず、2次元からクジ>>続きを読む
【女の友情】
男にはなかなか分からない女性の不安定な感情面をじっくりと解説してくれる作品。
特に子育てを控えている男子、
付き合い始めてすぐの男子は必見だ!
幼少期からずっと仲がいい2人の女性。
片>>続きを読む
【超怖い!でもコメディです】
「暗くなるまで待って」「見えない恐怖」を犯罪者側から描いたホラーなのだが、
今年最大級に怖い!そして楽しい!抱腹絶倒でした。
まず、盲目の人を「ローグワン」チアルートも>>続きを読む
【愛の嵐がやってくる】
たった62分のアニメ作品なのに、
ここまで「愛」を投げつけてくるかと驚きの作品だ。
学校で見かける人が皆、
誰かに想いを寄せ求愛する世界。
思春期まっさかりの中学高校生が抱く>>続きを読む
【大林宣彦映画かな?】
三木監督は本格的にます大林宣彦テイストのファンタジーを作るようになってきた。
本作ほどネタバレなしで説明するのは難しい。原作がそうだからなんだけれども、
ぶっ飛んでいるのだ!>>続きを読む
【失速】
ややや、憐れ!
唯一の弱点を突かれ息絶えたジークフリートの敵を討つ為に、クリームヒルトが戦う話だが、動きが少なく、
やはりサイレント映画で地味なアクションはキツイなと思った。
とはいえ、オ>>続きを読む
【特撮の凄み】
フリッツラングの
「ニーベルンゲン」を観た。
オペラだと15時間かかるため、
数日に分けて上映されるだけに、
3時間で咀嚼できる本作はありがたい存在。
サイレント時代の特撮も今に劣>>続きを読む
【これは戦争映画だ!】
「ローグワン」観て来ました。
しかし、8年くらいの映画オタクライフ史上ワーストレベル最悪な経験をした。
バイトでシネマサンシャインの吹き替え版を観るよう指令が下り行った>>続きを読む
【ミックジャガーの魔空間】
ミックジャガー8人目の子ども爆誕記念で観た。
前半部分は硬派なノワールで、
ギャングとして上手くやっていた男が、
組織に狙われる様子をニコラスローグの
舐めるようなカメラ>>続きを読む
【ドイツらしさはあるが】
ファスビンダー最後の出演作であるサイバーパンク映画。邦題の開き直り方は凄まじく驚きだ。案の定「ブレードランナー」「未来世紀ブラジル」を意識した作品だが、哲学の深みはなかった。>>続きを読む
【あま〜いノルディック・ラヴ】
私の東京国際映画祭ラスト映画にふさわしい大大大傑作でした。
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門「淵に立つ」を倒し頂点に君臨したのも納得。なんたって、完全なるヌーヴェルヴ>>続きを読む
【ショック療法の闇】
元々監督は、
盲目の人や飛行機事故で自由を失った人
など苦境に立たされた人のドキュメンタリーを作っていた人なので、リアル路線だ。
まるで、女医ニーゼ本人の仕事に
密着している。>>続きを読む
【ロックだ!
ぼっちの為のクリスマス映画】
タイトルで出落ちしている「変態だ」。
新宿ピカデリーの窓口で「変態だ!大学生1枚下さい」とドヤ顔で言おうと思ったら、自動券売機システムに変わっていて無念。>>続きを読む
【女性革命家の重きドラマ】
ベトナム帰りの飛行機で観たのだが、
想像の100倍重くてしんどかった。
本作の女性達はマジな女性活動家を
演じている分けだが非常にリアルだ。
ブンブンも反原発集会や
在日>>続きを読む
【ブンブン年間ベスト2015新作洋画部門1位作品】
東京フィルメックスでパナヒの「TAXI」を観てきた。イランからロックオンされ自由に映画を撮らせてもらえない監督がタクシー運転手になりすまし、タクシ>>続きを読む
【サイケな太鼓ドキュメンタリー】
加藤泰の幻の遺作遂に解禁!
諸事情によりお蔵入りになった、佐渡の太鼓バンド「鬼太鼓座」のドキュメンタリー。
太鼓や三味線の鼓動が、電子音と融合し、
観るものはトラン>>続きを読む
【デンマークお得意のエグさ】
安定のデンマーク映画。バイオレンスの描き方がエグいです。ナチス時代にデンマークに埋められた地雷をドイツの少年兵に除去させる非人道な黒歴史を描いた話。地雷がいつ爆発するかと>>続きを読む
【観光客VS現地民】
評価:90点 「プティカンカン」で、デヴィッドリンチ風作品に目覚めたブルーノデュモン監督が本気で挑んだ作品。
かなり癖が強いのですが、これが非常にテーマを際立たせていてホームラ>>続きを読む
【中国のマジな「ズートピア」】
第73回ベネチア国際映画祭オリゾンティ脚本賞を獲った王兵(ワン・ビン)新作を観た。
彼は他のドキュメンタリー作家が、立ち入れないような中国の暗部中の暗部に入り、長時間>>続きを読む
【「転校生」+「時をかける少女」=核融合】
真知子巻き映画じゃない方の「君の名は。」
観て来ました!
ブンブンのスカウターがぶっ壊れる程の傑作でした!なんたって、「秒速5センチメートル」
の新海誠が>>続きを読む
【サイケでゴキゲン】
日本公開2017年2月の「ナイスガイズ!」を
映画秘宝まつりで観てきました。 「リーサルウェポン」シリーズの脚本家シェーン・ブラックが描く1970年代探偵ものは、
美術の70年代>>続きを読む
【『わらの犬』劣化版】
したまちコメディ映画祭の映画秘宝まつりで観ました。6月に亡くなったアントン・イェルチンが出演する作品で、パンクバンドマンとネオナチがライブ会場で血みどろな戦いをする映画である。>>続きを読む
【小粋な業界ドラマ】
フィンランドの映画館で観た。
ウディ・アレンの新作。
1930年代、映画業界に入るべくNYからハリウッドのおじに会いに来た青年がおじのアシスタントや若手女優に惚れるロマンチック>>続きを読む
【スパイとしてあるまじきシーン】
スウェーデンの映画館で観た。
元CIA職員エドワード・スノーデンが、
アメリカの監視システムの悪を告発しロシアに亡命した実話をオリバー・ストーンが映画化。
若かれし>>続きを読む
【ジェフニコルズ版未知との遭遇】
ベルリン国際映画祭に出品された
時、「シャマラン映画っぽい」作品
だなーと思っていた。
確かに、所々シャマランの
「サイン」っぽい演出が見受けられるのだが、
観ていく>>続きを読む
【ねっとりした立ち退きバトル】
こちらもカンヌ国際映画祭無冠の傑作!
リゾート地で、立ち退きを強いられた老婆と建設会社のバトルを描いた作品。
似たような作品にロシア映画「裁かれるは善人のみ」と比べると>>続きを読む
【ビデオ時代のノスタルジー】
TIFFJPでは邦画を観ないようにしているのですが、時間があったので挑戦!
男子諸君に訊く14歳の頃あなたは何をしていましたか?恐らくはエロスを求めてエッチなビデオや本>>続きを読む
【これぞ映画史】
東京国際映画祭で公開の8時間ばけもの桜完走!
TOHOシネマズ六本木スクリーン5番
C15席が良かったのもあり、
全く寝ることも膀胱の限界が来ることもなく終えることができました。>>続きを読む
【『逃げ恥』の原点】
現在大ヒットしているドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。
あそこに登場する「プロの独身」像の
元ネタはこの「アルフィー」にあると
考えられる。
女遊びはするが、結婚はしない
ゲス>>続きを読む
【死ぬまであなたはゲイなのよ】
ゲイのパーティーに一人だけストレートがいて、バトルするという密室劇。
1970年公開というところに意味がある。
この時代、ポルノ映画の製作&公開が世界各地で解禁となり>>続きを読む
【少女vs巨人】
フィンランド版「コッホ先生と僕らの革命」なのだが、スペーツシーンが激アツなのが、この「こころに剣士を」だ。
物語終盤、少女が体格差2倍もある、しかも男子と試合するところは圧巻である>>続きを読む
【泥棒の悲しみ】
何故、日本公開が決まらないと思う程の傑作。「ボーダーライン」のテイラー・シェリダンがさらに脚本術を上げており、
アカデミー賞脚本賞を獲ってほしいと
密かに思っている。
サブプライム>>続きを読む