古典。巨大不思議生物が沢山登場する海底冒険譚だと思っていたが、まるで違った。ずっと社会的で哲学的なテーマだった。
体当たりして船を沈めて回る謎の潜水艇を操るネモ船長は、テロリストなどではなく、世界の平>>続きを読む
出張先の地方都市で入った小さな飲み屋で、黙々と刺身を切っていた田中泯のような風貌の大将が、店のテレビから『おっぱいバレー』と聞こえた瞬間顔を上げた光景が忘れられない。
それはさておき、本作は実話という>>続きを読む
素晴らしい。見事なまでの「無」だ。意味もなければ面白味も驚きも何もない。このような腐ったラッキョウのような映画が量産されてしまうという点で、VFXは、罪のほうが圧倒的に大きい。
本作では日本軍が米軍を>>続きを読む
スコットランド独立のために戦った闘士ウィリアム・ウォレスの物語。長編だが長さは感じさせない。このような歴史を見れば、今の英国が国の誇るべき伝統であるかのようにバグパイプを使うことに違和感を持たざるを得>>続きを読む
アラモの砦を巡る闘い。と言ってもインディアンではない。
アメリカ人にとっては胸アツストーリーかも知れないが、日本人にとっては一番馴染みの薄い辺り。正直退屈。
C級感半端ないキャラクターたち。トラボルタの存在感だけでで何とかもってる映画。終盤の列車のシーンのユルさときたら…。相手を殺すしかない局面でなんで悠長に「手を挙げろ」なんてやる?しかも敵の雑魚キャラが>>続きを読む
終盤のあまりに雑なCG映像が強烈に印象に残ってしまうが、事件自体は映画シリーズの中で1番良くできている。本シリーズ特有の明るさには欠けるが、小泉孝太郎、小栗旬ら結果的にうまく仕込まれていた駒を上手く活>>続きを読む
小泉今日子は随分引っ張っているが、それほど魅力的なキャラクターだろうか?初登場の時から役柄に負けていると思うのだが。所轄と本庁との確執もいい加減食傷。
相当にクサい内容ではあるが、古き良き時代を感じさせる。
生活保護を巡る闇を描いたドラマ。不正受給者や制度にたかる犯罪集団が登場するが、テーマ自体はもっと大きい。健康で文化的な生活が憲法で保障されているはずのこの国の、人を幸せにしないシステム、人を救わないシ>>続きを読む
タランティーノが10割バッターでないと教えてくれる作品。だらだらと続く会話は彼自身が思っているほど面白くないし終盤前までダレまくり。
有利な証拠を黙殺して自分をみすみす有罪にした弁護士に対し、デ・ニーロ扮するキモコワ男が復讐する。どう見ても弁護士のほうが胸糞悪いから復讐劇を完遂させてやりたくなる。そういう意味で後味の悪い物語。
こう>>続きを読む
しょーもな。とは言え−
日本映画に出てくる外国人は如何ともしがたいC級感を纏っているのが通例だが、本作のアメリカ人は存在感がある。
トヨタやエースコックや実在の企業名を使っているのも好感。
子どもならではの軽率さと愚かしさとで社会の理不尽さや不条理を体験していく少年。自分の卑劣さと後ろめたさに苛まれるがそれも通過儀礼のひとつなのであった。二通りの終わり方が考えられ、そのどちらでも良かった>>続きを読む
開始数分で観始めた自分を呪う。物語自体が支離滅裂でつまらないのにちょこちょこ笑いを取ろうとするのが腹立たしい。観終えた時、怒りの矛先に迷う。
ところでこの女優さん、主演作あったんだな。
スターリングラードを舞台にした独ソ戦終盤、双方の天才狙撃手が対決する。ナチスとソ連。どちらにしろ地獄…。普通ならば主役の勝利と生還を期待するものだが、本作に限って言えば、主役が生き残ったところでその後>>続きを読む
大物スター勢揃いだが作品自体は超絶くだらない。観続けるのが苦痛なレベルでダレまくり。重力を完全に無視したキチガイじみたワイヤーアクションで迫力もリアリティも全くなし。中国アクション映画の堕落。これだけ>>続きを読む
完全無欠の嵐のもと、荒れ狂う海と、揺れ、転がる船の映像作りにこだわった作品。それは成功しているが、ストーリーとしては、功名心に駆られた無謀・無責任な船長に人生を奪われたクルーの物語でありしみじみする気>>続きを読む
小品。それだけ。
『トイ・ストーリー3』に登場する神様クレーンの実物を見ることはできた。
ホラーの古典とも言うべき作品だが正味くだらない。始めから展開が見えているのにグダグダだらだらと…。スタンリー・キューブリックは有名だが、面白い作品を提供したことが一度でもあったか?スティーブン・キング>>続きを読む
子供の頃から共に項羽と虞姫とを演じてきた男女(男男)の愛憎。『ラストエンペラー』と対を成すと言っても良い中国近代史の一大叙事詩。見応えがある。世界でも評価されている作品だが、同じ様式演劇である歌舞伎を>>続きを読む
潜入捜査官とマフィアの間に生まれた精神的な繫がり。そもそも潜入捜査官というのは個人のリスクが大き過ぎる。
実話だからまあ良いのだが、ドニーはこんなに脇が甘くて大丈夫だったのか?
ジブリの中で最も好きな作品だが、改めて観てみると絵が相当に雑。時間的制約でもあったのだろうか。
とは言え後のジブリものと違い、物語が単純でキャラクターも可愛らしい。可愛いルパンすら成立させたのはジブリ>>続きを読む
「涙のウィニングラン」などというダサい邦題をつけられているが痛快なスポ根ドラマ。人一倍体格的にも能力的にも劣った若者が、夢を叶えるため人一倍努力して名門大学に入学し、名門フットボールチームのメンバーと>>続きを読む
ソ連のスプートニクに触発され、科学も数学も得意でない若者がロケット打ち上げを目指す。オールディーズをBGMに奮闘する4人は『スタンド・バイ・ミー』のようでもある。一方で、閉塞感漂う街の状況が若者の人生>>続きを読む
懸命に生きているのに自分の力ではどうしようもないことが積み重なり、いつの間にか銀行強盗にされてしまった女性。やりきれない物語。これは極端なフィクションだが、似たような境遇の人は大勢いるはずなのだ。本作>>続きを読む
死んだ友人の希望を叶えるために散骨に向かう英国老人たちのロードムービー。過去と現在とを行きつ戻りつしながら夫婦、親子、友人、男女、様々なドラマを偲ぶ。
良い感じの話ではあるが、イメージから想像していた>>続きを読む
残念なPart2がここにも。
前作でも主人公の役柄が揺れていたが本作はそれが更に酷くなっている。人と目を合わせない、コミュニティ能力がちょっと弱いだけの人になってしまっている。そしてこの充実したバック>>続きを読む
可笑しさを狙った台詞が悉く鼻について面白くない。コンパクトなことだけは評価できる。伊坂幸太郎である以上、ここは楽天EAGLESをつかうべきだろう。
ドラマや映画には数多くの天才外科医が登場してきたが、最も人格的に優れているのは本作の主人公だろう。まだ堤真一「臭」も強くなく、生瀬にだけ耐えればさほど苦はない。地味な秀作。
嫌がらせに苦しむ同胞たちを助ける用心棒というシンプル極まりないストーリー。だが『燃えよドラゴン』の成功を受けて、ローマロケを敢行(するような話でもない)。無駄にコミカルだが、ブルース・リーのアクション>>続きを読む
オーソン・ウェルズの代表作。新聞王にして莫大な富を所有する立志伝中の人物チャールズ・フォスター・ケインの最期の言葉「バラのつぼみ」の意味を探る旅。最後にその真実が明らかになる時、我々はひとつの真理とも>>続きを読む
ベッタベタの胸熱もの。音楽がまんま昭和。一方でチンピラの乱闘シーンで殴る拳がタテだったりするのがカンフー味あって香港ぽい。
チョウ・ユンファは銃撃戦の最中なのにカッコつけてにやにや余裕こくからああ撃た>>続きを読む
フットボールの予想会社を経営する破滅的な男と、天才的予想屋の交流。十割、八割の的中率を誇った若者も、驕りやがて神通力を失っていく。だが、予想が5割程度に収斂するなら予想屋に頼る必要はあるのだろうか。
マフィアのビジネスを当たり障りなく描いた中途半端なドキュメンタリー。
「殺人したことはある?」
「30人ぐらい。ベトナム戦争で。」
そんなやりとりに何の意味がある?