memoさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

核家族(2020年製作の映画)

3.6

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルの短編作品。母親が行きたがったヌードキャンプに無理やり連れてこられて過ごす主人公。たまたま出会った男性と距離を縮めるひとときの恋と、もう大人になろうとしている主>>続きを読む

幕あい(2019年製作の映画)

3.9

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルの短編作品。映画好き3人組、ワイルド・スピードが観たくて映画館に忍び込むもバレてしまう。新作のチケットを買うほどのお金を持ち合わせてないので、仕方なく旧作チケッ>>続きを読む

言葉にならない(2020年製作の映画)

3.8

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルの短編作品。この先長くないだろう親戚のおじさんの病室を訪ねる女の子。目的は過去におじさんが自分にした行為を謝罪してもらうため。当時のことが綴られた日記を抱えて。>>続きを読む

空っぽの場所(2020年製作の映画)

3.8

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルの短編作品。

街から人だけがいなくなった世界。一定のリズムで動き続ける機械。面白かった。人がいなくて機械だけが動いているというとすごく寂しい哀愁漂う世界を描く
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青く震える娘(2020年製作の映画)

3.8

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルの短編作品。

彼の実家に結婚の挨拶をしに向かう途中で……

アメコミっぽいキャラクターを色鉛筆で描いている。見たことない画風が動き出すだけでも満足感があるが、
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アデュー(2019年製作の映画)

3.9

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルのショートフィルム作品。毎日コツコツができないので週末に短編をまとめて鑑賞。わたしは、オンラインで配信される作品を楽しむ(映画祭なども含めて)という映画鑑賞の選>>続きを読む

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち(2013年製作の映画)

4.0

彼らの日常を少しだけ見る。大きなドラマはないように思える。なんてことないと言ってしまうこともできる。けど、すごく大切なものを見ているようにも思える。そうして、彼らのことを十分に知ることができぬうちに、>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

後半、主人公がボスみたいな人から逃れられないってわかったあたりから、みんなして隠していた狂気を躊躇わず露わにしはじめて急に面白くなった。スタイリッシュで音楽も映像もかっこいいんだけど、なんか変な映画だ>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.1

ふたりの男の些細な喧嘩がきっかけで、レバノンという国がもつ負の歴史やふたりの複雑な背景が明らかになっていく。さらにメディアから注目を浴びて人々が心に抱える憎しみや悲しみが争いへとエスカレートしていく様>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

5.0

すべてのシーンが最高!人も動物も音楽もまるで主役のように派手に活躍する。ごちゃごちゃではちゃめちゃで、なにかおかしくて、でもみんなどこか憎めなくて愛おしい。もう最初から最後までずっと楽しい!

窓から
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.8

聖なる夜の奇跡という贈り物。ホームレスの3人が巻き起こすやさしさと奇跡の連鎖。とびっきり幸せな気持ちになれる、あたたかくてやさしい映画だった!

ドミノ倒しのように次々と展開していく物語、人間の表情や
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.8

ゔうう、オレンジの髪色と内巻き長めボブには昔からめっぽう弱いのであった、そして真っ赤なルージュとハイヒールと洋服の着こなしのかっこよさ、常に先を読んで完璧以上に仕事をこなし、どんなに偉い相手でも初対面>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.7

鎌倉の、縁側がある昔ながら一軒家で、4姉妹が一緒に暮らしながら時間をかけて家族になっていく。人と人の関係も、それぞれの悩みや秘密の思いも(まるで時間をかけて熟成される梅酒のように)ゆっくりと穏やかに変>>続きを読む

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.6

山崎賢人演じる普通の青年がいい。調律師という夢との運命的な出会い、調律師になってから壁に当たったり失敗したりしながらも周りの人たちや憧れの人に支えられて成長し、そしてまた新たな自分の目標を見つけていく>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.2

“これを記事にした場合、責任は誰が取る?”
“では、記事にしない場合の責任は?”

再見なので、結末や事件の全貌を知った上で改めて観たが、それでもやはりショッキングである。闇のなかの真実を世の中に伝え
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人工の夜景(1979年製作の映画)

3.8

画面は全体的に暗めなのだが、モノの質感に関してすごく情報量が多いというか、表面の肌触りや硬さがありありと伝わってくる感じがいい。

窓から差し込む光で影が部屋の壁や男の顔を覆ったり、窓の外に何かのモノ
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ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

5.0

もう、大好き……。こんなにも優しく温かい眼差しがあるだろうか。記録する、目の前にいるあなたのこと。あなたの人生。作品。小さいときに好きだったもの、夢中だったもの、見てきたもの、思ったこと、周りにいた人>>続きを読む

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.8

暗闇に光るルナの瞳。あなたを想い続ける、探し続ける、あなたを諦めることなんてしないとただジュゼッペだけを見つめるまっすぐな光。ルナの力強いまなざしがたとえ暗闇の中でもどんな状況に置かれても最後まで決し>>続きを読む

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

4.3

『月世界旅行』
世界初のSF映画。たいへん可愛らしく、にぎやかで、わくわくする作品である。まだ人類が宇宙は飛び立つなんてことがなかった時代の、月への夢、憧れ、想像が詰まっている。

『メリエスの素晴ら
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Dawn(2020年製作の映画)

3.7

夜に子どもふたりが街を歩きつづける。油絵っぽいタッチで暗い街並みや光の感じがとてもよく表現されている。わずかに不安感をあおる世界観や質感にこだわりを感じる。最後の景色がすごくきれいなんだけど、なんかち>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.8

時折見せるずらしたテンポがこちらを異様に緊張させる。甘い場面にも常につきまとうスリリングな感覚がいい。

90年代、ドライブインシアター、ゲームセンター、粉ミルク、キャンディー

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

前に父親がしてくれた話で「同じ地区の真ん中に川が流れている。川を挟んだ右と左では、土地の値段が違う。同じ地区なのに、どうしてだと思う?」「土地の高低差。例えば大雨が降ったときに川の水が溢れれば低いほう>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

1.0

SF調のちょっと変な青春もの(ifの世界や時々挟まれる不思議なカメラワーク)という要素だけは嫌いじゃないけど、一言でいうと「噂には聞いてたけどここまで気持ち悪いとは」という感じ。

実写からアニメへの
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

1.3

ギャグに笑えるほどの面白さはない。関係性が平行線を辿る物語なので、そこで繰り広げられるやり取りが爆発的に面白かったらよかったのだが、だらだら続いていく感じだったのが残念。全部しゃべってくれるので画面を>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.7

あまりにも綺麗な絵に感動すると同時に妙に冷めた気持ちになったりして、今だにこの感じに耐性がないなあ、と感じる。素直に映画に入り込むことができず(ずっとノイズがある感じ)、今回もものすごい気恥ずかしさと>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.8

公開当時、映画館で観た以来の鑑賞。あまりにも完璧な映画、やはり狂気を感じる。

Listen(原題)(2020年製作の映画)

4.0

True Colors Film Festival という映画祭にてオンラインで鑑賞

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.1

ハリー・ポッターシリーズにとって重要そうな部分も多くて面白く観た。まだすべて明らかになってはいないけど、特に、グリンデルバルドとダンブルドアの関係、クリーデンスの過去は興味深かった。次回が気になる終わ>>続きを読む