ちびたこさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

4.4

男によって神経すり減らされた女達のドタバタ。
空港に到着するまでのルチアにはめちゃくちゃ笑った。
終わってからアントニオバンデラスの存在に気付く。

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.7

色合いやカメラワーク、演技、全てが独特で映画に引き込む力がすごく強い映画だった。
人間がこうであれば良いのにな、という想像を映像化したような映画で、衝撃を受ける程の傑作という訳では無かったけど、観終わ
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.3

完全に間違ってレンタルしたけど、本当に借りて良かった。
ホドロフスキー自身のコンテンツ力が半端じゃない。
凄く正直な人で、本当にありのままを話している感じがする。
映画のテンポ自体も良くて、ホドロフス
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

映像の洪水。
全てのシーンに必ず意味があるんだろうと思うけど、情報量が多すぎてとても全てを拾う事は不可能。
イメージの連続が集まって一つになっていく作りだったり、真理を見るという点はタロットと似通って
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サクリファイス(1986年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

難解。
こっそり世界を救った男の話って事くらいしか分からない。
タルコフスキーの映画は、大抵見終わってから頭がはてなになる。
けど、それを上回る位の衝撃みたいなものが存在するからまた観てしまう。
映画
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黄金(1948年製作の映画)

4.3

これは良い映画だった。傑作。
ウォルターヒューストンが最初から最後まで光ってる。
こんなにワクワクドキドキできる映画、現代でもそんなに無いんじゃないかな。
これぞ映画!

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

2.8

真面目ぶった上官が裏では不倫に興じているというのは、もっともらしい理由をつけて戦争をしている自国を表しているのかなと思う。
けど、いくらなんでも女性蔑視的表現が不快。
個人的には、とても時代やブラック
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.1

差別問題について描いている点は勿論だけど、人と人の関わりの描き方も素晴らしい。
ブーがイケメンなのは少し笑った。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

久々に見直してみたらこの映画凄過ぎたわ…
初めて観た時は後半の怒涛の展開に中々ついていけなかったけど、改めて観てみると本当ヤバい。
夢や深層心理は映画の世界と似ているのかも。
個人的には、監督の映画論
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裏窓(1954年製作の映画)

4.3

ヒッチコックの映画はそこまで好きじゃなかったけど、この映画は今まで観ていなかった事を後悔するほど凄かった。
ほぼ主人公の部屋のみで物語が進むにも関わらず、全く退屈しない。
構図から何から計算され尽くし
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

3.7

骸骨→ 石膏発掘 →祭りの流れでのラストは何とも言えない気持ちよさがある。
だけど、鑑賞してるこちらとしては「お互いに愛し合っているのは明白だろう!」と終始ウズウズ…。
他人同士の夫婦が連れ添うという
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白い酋長(1951年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

カビリア登場からの旦那さん慰めシーンにビックリ。
ジュリエッタの存在感。
撮影中に全てにイライラする監督のシーンも面白かった。
だけどもとにかく嫁に終始イライラ!
でも、憧れの王子様に迫られても、落ち
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.6

ダンスのクオリティが本当にすごい。
ロミオとジュリエットぽいなと思ったら、ロミオとジュリエットだった。
人種などの多様性について描いていたのは凄く興味深かったけど、兄の事件の後すぐに当事者の恋人と結ば
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.7

テイタムオニールが凄ーく良い!
お腹がぽよんなのも可愛い。

街の恋(1953年製作の映画)

3.6

フェデリコフェリーニとミケランジロアントニオーニ目当てに観てみたけど、3作目のディーノリージが1番好みだった。
なんてことないラストシーンなのに余韻が残る感じがすごく良い。
ディーノリージの映画観てみ
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アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

3.8

イコン画家アンドレイルブリョフを描いた歴史映画とのことだけど、タルコフスキー自身だったり、アーティスト全般の事を描いているように思う。
鐘職人の父親は息子に何も残さなかったが、鐘職人の残したDNAであ
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

3.9

ラストのテュコの叫びがそれな過ぎて笑ってしまった。
ブロンディも男前でカッコいいんだけど、テュコの憎めないキャラクターがいい味出してる。
橋でのシーンが好き。
ブロンディの詰めが甘すぎる謎。

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.5

音楽も映像もカッコいいけど、最近見た同監督の“ウェスタン”の方が圧倒的だなぁと感じた。

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

感情を揺さぶられる映画。
何故こんなに感動したのか自分で説明が出来ないけれど、とにかく感動した。
老夫婦が寂しそうな顔をすると、観ているこちらまで胸がキュッと苦しくなり、楽しそうにしているとこちらも嬉
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.7

絶妙にイラっとするブランチ役の演技が凄い。
観てる間ずーっと不愉快さを感じていたけど、最後のオチが綺麗だった。

アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

3.4

画が綺麗で迫力もあったけど、そこまでの魅力は感じなかった。
すごく評価されている映画なので、素晴らしい所はあるんだろうけど、私にはあまり理解が出来ず…。

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.3

風車だったり虫の鳴き声だったり、日常の何気ない音をbgmとして使っているのが何故かわからないけど凄く良い。
カメラワークもいちいちカッコいい。
独特の緊張感ある間やテンポも、ただ退屈なだけじゃなく、こ
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.6

良い映画。
ラストに子ども達を映したのは、次世代へ意思が受け継がれたという事なんだろうと感じた。
ゲシュタポがAKIRAのごとくバイクで登場するシーンは絵面的にカッコ良い。