何の縁もないもの同士が
わずかな偶然で出会い
ささやかな繋がりの中で影響し合っていた。
みんなが耳にする
日常のノイズも
聞く人によって受け取り方は
全然違った。
同じ時、同じ場所にいても
それぞれに>>続きを読む
コメディ仕立てで
権威主義と
民主主義の交差点を
突っ切る映画だった。
愛し方も
愛され方も
知らない二人。
不器用に
愛し合って
支え合って生きた二人。
そこにあった絵は
素朴で彩りな小さな世界。
優しい。
誰のことも否定しないし、傷つけない、自分が傷ついても。
病んでいる彼女の生きる余地をそっと守り続ける。
一人で行くことになった海外旅行、飛行機の窓から明るい日差しを見て笑顔になるあたり、>>続きを読む
みんな(子どもまでも)が精神的に自立していて、自分の興味を追求しようとしている。そして立場の違いがあっても困っていたら助け合う。明るい気持ちになれる映画だった。音楽もいい。
社会の変化のスピードの中で取りこぼされて行く人たちの存在が描かれていた。実直に生きた人すらもあっさり制度の隙間に落ちてしまう。やり切れない気持ちになる。だから余計に人への信頼や親切、人としてのプライド>>続きを読む
救いのない映画かも知れない。
あるとすれば、家族3人が穏やかに過ごせたわずかな期間があったことだろうか。
社会にある底なしの隙間へ
声なきものを、助けるように振る舞いながら「正義」が追い詰めて行く。>>続きを読む
格差の行き着くところを描くとこうなるんだろうな…と思わせる。
ひとりの男の自己犠牲によって
世界が救われるという鉄板ストーリーではある。
それぞれに闇を抱えた人達が、家族のようなまとまりになり、居場所を作っていた。そのままではいられないことを、思春期の少年の成長があらわにして行く。
子ども、大人、いじめ、母子家庭、LGBT、親子、姉弟、家族、介護、いろんな視点を暗くなりすぎず、よく描かれていた。子どもにもオススメ。