leylaさんの映画レビュー・感想・評価

leyla

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怒り(2016年製作の映画)

3.7

人を信じることを試されているかのような作品でした。

市橋達也の事件がヒントになっているとのことです。サスペンスというよりは、3人の容疑者をめぐる3つの人間ドラマ。個々のストーリーは面白いし、演技力も
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

3.9

最初は強引に進むのでB級な作品かと思いきや、だんだんシリアスになり、ラストは清々しい余韻を残す。東日本大震災の被災者のその後を描いていて、監督は石巻市出身とのことです。重いテーマだけど、こういう描き方>>続きを読む

猫と、とうさん(2022年製作の映画)

3.8

アマプラのバンザイにゃんこのジャケ写に惹かれて。今は猫ロス状態なので可愛い猫たちに癒やされました。

ここに出てくるのは、アメリカ各地に暮らす俳優や路上生活者、消防士、猫ボランティアなど9人の猫を飼う
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.6

ソフィア・コッポラが描くマリー・アントワネット。フランスに嫁ぐ日から国民が暴徒化し、逃亡するまで。

歴史の流れは誰もが知っているでしょとばかりにサラッとした描写。マリー・アントワネットの可愛さのみに
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小さな逃亡者(1953年製作の映画)

4.3

ずっと観たかった作品⭐︎

もぉ、可愛い~♪
小さな逃亡者でもあり、小さな冒険者でした。

アメリカの写真家モーリス・エンゲルが低予算で素人を使って撮ったインディペンデント作品で、トリュフォーやカサヴ
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書かれた顔(1995年製作の映画)

4.3

『国宝』鑑賞の機に、長いことリストに入れていた今作を鑑賞。『国宝』を観たら、どうしたって玉三郎を観たくなります。

ダニエル・シュミット監督が撮った坂東玉三郎。ドキュメンタリーに加えて演劇がミックスさ
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国宝(2025年製作の映画)

4.2

近年稀に見る邦画の大作。世襲制を用いる日本特有の芸の世界に踏み込んだ熱量のある原作&映画でした。

⬇️以下、内容に触れています






W主演の吉沢亮と横浜流星の魂のこもった演技と舞踊はあっぱれ
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ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

3.8

1963年のパリの女学校の空気や社会情勢をそのまま再現したような作品で、ディアーヌ・キュリス監督自身の経験に基づいた内容だそうです。

どこか懐かしく、キュンとする思春期の思い出。これといった大きなエ
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フロム・ヘル(2001年製作の映画)

3.6

切り裂きジャックを描いた原作の映画化ですが内容はかなり変えているようです。とにかくジョニー・デップが美しくて色っぽい。

フリーメイソン、ヴィクトリア女王、ユダヤ人、エレファントマンなど、出てくるモチ
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ナイトクラビング:マクシズ・カンザス・シティ(2022年製作の映画)

3.7

NHK-BSでストーンズやボブ・ディランのライブを流してて知ったのですが、6月9日はロックの日でした。

今作は60年代後半から70年代、NYパンクロックシーンを生み出した伝説的なナイトクラブ「マクシ
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無垢の瞳(2022年製作の映画)

3.9

アリーチェ・ロルヴァケル監督の37分の短編。カトリック孤児院でのクリスマスの出来事を描く。

院長の権力に屈しない勇気ある1人の少女の行動がみんなをハッピーにするお話。

戦時中の話で、イタリアの社会
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

4.0

劇場で見たのは1と今作のみ、あとはテレビか配信で鑑賞というにわかファンです。思い起こせば、1を劇場で観たのはドラマ「スパイ大作戦」をCSで観てファンになったことと、監督がデ・パルマだったからでした。思>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

これを家で観て、この後が続けて観たくなり、30分後の上映時間に猛ダッシュで駆け込んで8を鑑賞。内容がごちゃ混ぜに💦

自我を持ち暴走するAI。その制御に必要な鍵の奪取が今回の任務。

砂漠からベネチア
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二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)

3.9

橋口亮輔監督の長編デビュー作。
30年ほど前の作品なので「ホモ」という呼び名が普通の時代。当時、ここまでストレートにゲイ社会を描いた作品は珍しいかも。長回しの繰り返しが妙に生々しく、でも決してイヤらし
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.8

16歳のジュノが妊娠、出産するまでを明るくポップに描く。

高校生で妊娠してしまったジュノは、中絶する道ではなく、生んでから養子に出す道を選ぶ。里親になる夫婦と仲良くなるのがアメリカっぽいとでもいうの
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

3.7

未来が舞台と公式HPにあったけど現代や少し先の未来版にアップデートされた青春群像劇という感覚。

とはいえ、ここに出てくる校長はむしろ昭和に逆戻りしたような人物で、こんな校長は今どき少ない気がする。タ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.9

7000千年前の古代から現在まで、人類を守るために闘う10人のエターナルズたちによる壮大なストーリー。

勧善懲悪だけでなく、何が正しいかという問いもあり、ただのヒーローもの以上の深みを感じる。

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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2025年製作の映画)

3.6

新キャプテン1発目の作品。空中戦は見応えがあってほどほど面白いのだけど、何故かあまり感想が出てこない。ドラマはバッキーが出てて面白かったのになぁ。

ハリソン・フォードがレッドハルクになって思わず笑っ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

プルトニウムをテロリストから奪還せよというミッション。

車やバイクのアクションは毎度のことながら、最後のヘリコプターのアクションに何度もヒョエ〜とキモが冷えた。命懸け過ぎだろ〜50歳を超えてありえな
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火の馬(1964年製作の映画)

4.0

民族的な歌や音楽、宗教、異文化を体感できる目も眩むような映像体験。インパクトある映像が次々に押し寄せてくる。

カルパティア山脈に住むウクライナ人の民族フツル人を描いた『忘れられた祖先の影』という小説
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.8

ローマの高級アパートに住む3つの家族の群像劇。

アパートに車が衝突し、1人の女性が亡くなるシーンから始まる。 3家族は交わらないが、それぞれ家族内の問題が派生していく。ナンニ・モレッティ監督初の原作
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17歳(2013年製作の映画)

3.8

なんて美しく大人っぽい17歳の少女。ここに出てくるオヤジみたいに彼女のトリコになってしまう。オゾン監督は、ただマリーヌ・ヴァクトという女性を撮りたかっただけではないのだろうか。とさえ思えた。実際には彼>>続きを読む

リュミエール(1976年製作の映画)

3.7

ジャンヌ・モローの監督デビュー作。

4人の女優の群像劇。モローの経験や想いが詰まっているだろうし、リアルなエピソードも入っているのかも。

冒頭で、南仏の別荘で過ごす4人がとても素敵に描かれている。
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思春期/ジャンヌ・モローの思春期(1979年製作の映画)

4.0

ノスタルジックな淡い色彩だけでも、この作品が愛おしいと思えてしまう。ジャンヌ・モローが監督、ナレーションも。センスの良さが光ってました。

南フランスの田舎の風景
優しい夏の光
瑞々しい緑
少女のワン
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祭りの準備(1975年製作の映画)

3.8

小さな田舎の村ならではの閉鎖的な世界の中で、無秩序で入り乱れた男女関係が繰り広げられる。何とも生っぽくてエネルギッシュ。

性に目覚めた年頃の青年が、恋の夢に破れ、母から逃げ、独り立ちするまでを描く。
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世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

3.6

先日亡くなったムヒカ氏を偲んで。

南米ウルグアイで2010年から2015年まで大統領だったホセ・ムヒカ氏を捉えたクストリッツァ監督によるドキュメンタリー作品。2014年から大統領の任期が終了するまで
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

“呪われた一家”と呼ばれたレスラー一家、フォン・エリック・ファミリーの実話ベースの物語。一家の父は60〜70年代に必殺技アイアンクローで日本でも活躍したフリッツ・フォン・エリック。

⬇️以下、ネタバ
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いとこ同志(1959年製作の映画)

3.7

都会の暮らしに馴染めず、夢破れる田舎青年の話。瑞々しくも破壊的に青春の刹那を切り取ったヌーヴェルバーグらしい作品。

田舎の青年シャルルが試験を受けるためパリに暮らす、いとこのポールの家に居候する。毎
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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

3.8

「私はチャイコフスキーの妻です」と主張するアントニーナの狂気の愛。異常なまでの執着心は理解できない。病的でした。

アントニーナは、チャイコフスキーを盲目的に好きになり、ストーカーし、思いを告げる。チ
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.7

金ローでやってたから、また観てしまった。内容は忘れてるから新鮮な気持ちで楽しめたけど、数日前に観たばかりなのに中身をもう忘れてる。脳がヤバい💦

レア・セドゥがあっさり死んだ残念感と高いビルの窓をグロ
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ジョン・ウィリアムズ/伝説の映画音楽(2024年製作の映画)

4.1

ジョン・ウィリアムズの半生を振り返るドキュメンタリー。

音楽の素晴らしさは周知してるけど、人柄の良さがわかってますます好きになりました。

音楽一家に生まれ、まっすぐに演奏家、作曲家の道を選ぶ。
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.3

スペインではなくNYが舞台。アルモドバル監督、初の英語劇だそう。環境問題や戦争、テロに触れていることもアメリカを舞台に選んだ意義とメッセージ性を感じます。

無駄の一切ない、研ぎ澄まされた作品。監督は
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

4.1

奇妙で不気味なランティモス・ワールド全開。クセありで楽しいっ!

『聖なる鹿殺し』以来、久々にタッグを組むエフティミス・フィリップが共同脚本ということもあり、原点回帰したような内容。

ユーリズミック
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.7

評価が高く、期待値を上げすぎたようです。ハマれなかったのでネガティブな感想となります。スルーしてください。

引き込まれて最後まで観入ったのでいい作品だと思ったけど、時間が経つにつれモヤモヤが…
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.7

記録 スルーしてください


・メッセージ性を強く感じる作品
・火山と恐竜、Wでハラハラ
・恐竜ブルーの可愛さと未来への希望
・人間の傲慢さに怒りしかない
・最後はパクッと食べられちゃったのがいい
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動物界(2023年製作の映画)

3.9

今作を観た後、たまたま地上波で『ジュラシックワールド 炎の王国』を観たら、似た感想を持ちました。人間の傲慢さが極まりない!

人間が動物に突然変異する奇病が蔓延する世界。パンデミックを経験した今だから
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