ちゃわさんの映画レビュー・感想・評価

ちゃわ

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.5

まず、本作はスコットランド人のアラスター・グレイによる同名小説が原作としてある。原作もなかなか難解だが、ベースとして、ベラはヨーロッパ最古の国土であるにも関わらず、イングランド王国と併合され、新たな国>>続きを読む

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.0

街中でよく聞く声だった。
子供の時、特別気にしていなくても、すごい音域の人だなと思った。
間違いなく、あの時代で一番有名な歌手だったと思う。
しかし、いつの間にか失速した。見かけなくなった。

そうい
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.5

実写版があると知り、アマプラで鑑賞。
ディズニーの方は見た事が無いので、比較は出来ないですが、思っているよりも数段怖い話です。

まず、ピノキオが誕生するや否や、作り主のゼペットおじさんの言う事を聞か
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.5

英語のタイトル、King Richardの方がしっくり来る映画。
有名なテニスのウィリアムズ姉妹を世に出した、父親の話です。
これは、何とかうまくいったからいいものの、エホバの証人を信じ、わざわざチャ
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.5

ホロコーストを扱った作品は沢山あるが、中でも一番衝撃的なエンディングだった。

父がある収容所の所長になり、郊外に越してくるところから始まる。家から収容所が見える距離。親の目を盗んで家を飛び出し、収容
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

Perfect Daysを見ると、こちらも気になり、アマプラで鑑賞。

同じ役所さんの孤独な男の演技だが、こちらは180℃異なり、瞬間湯沸かし器のような我慢が出来ない性格。幼少期に母から捨てられ、養護
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

トイレ清掃をしている男性の話、というあらすじでは絶対想像できない、おしゃれな映画です。使われている小物(カメラ、カセットテープ、本)も、とてもセンスが良くて、相当身分の高い男性であったことが垣間見えま>>続きを読む

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.3

なぜ名前がパイだったかの説明からスタートして、自分の身の上に起きた事を話すストーリー。ある嵐の日に、船が沈没してしまい、なんとか救命ボートに乗ったが、そこには自分の家の動物園から連れてきたシマウマ、オ>>続きを読む

AKIRA 4Kリマスター版(1988年製作の映画)

4.0

映画がある事を知らずに鑑賞。
漫画以上に古さを全く感じさせない。
バイクのデザイン、服のデザイン、町の雰囲気、鉄雄が登場する時の音響、とにかく格好良いです。
ただ、漫画とはエンディングが違う事に少しビ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.2

ジャンルとしてはホラーなのだろうか。
初めから、姉への陰湿なイジメや、猫のことなど、薄気味悪い空気感がずっとただよっていて、先の展開が予測できず、ハラハラドキドキしながら見れました。
初めはたわいもな
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.5

耳と後頭部が空いたAIのデザインが格好良くて、すごく期待していた分、ストーリーに新鮮味がなくてかなり残念でした。手に汗握るような展開だったり、創造主だからこそ出来ることというのがイマイチパッとせず(機>>続きを読む

ファンタジア(1940年製作の映画)

2.0

ディズニーは100周年を迎えたが、そういえばこの有名な、ミッキーが魔法使いの弟子になる作品を一度も見た事が無かったなと思い、Amazon Primeで鑑賞。

かなり誤解していたけど、ミッキーのシーン
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.2

レミゼラブルで有名なヴィクトル・ユーゴーの小説が原作で、本来はもっと惨めで壮絶なバッドエンドなのだが、それでは悲しすぎるので、ややハッピーな結末に加工されている。
よってディズニー作品には珍しく、魔法
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.8

本当に感動しました。
Wishが始まる前に流れました。

今まで出て来たディズニーの主要なキャラクター達が一斉に集まって写真を撮るという、数分の作品なのですが、登場の仕方が元々の作品通りだったり、2D
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

1.9

スタジオジブリを退職した監督なのですね。
金曜ロードショーで鑑賞。

絵の雰囲気が本当にジブリで、家の内装、焼き菓子の配達、苦手な男の子とのぎこちない距離感、襲ってくる魔法の魚、マダムマンブルチューク
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.0

100周年のディズニーということで、王道の悪者、プリンセス、動物達、そして魔法が出て来て、色んな過去のディズニーを彷彿とさせる場面も多い。市民が立ち上がって歌い出すところは、ディズニーというより、レミ>>続きを読む

メンゲレと私(2023年製作の映画)

4.7

今、ガザとパレスチナの問題が持ちきりだが、パレスチナに住んでいるユダヤ人は、どうやってパレスチナに行き着いたか、全く理解していなかった。
戦争前から早々に土地を買い、移住してきた人達もいるだろうが、こ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンというよりは、妻のジョゼフィーヌの映画なのではないか思った。
やや歳上の、艶やかで美人な方で、ナポレオンは一目惚れして、商人の嫁と離婚してまでこの人と結婚するのだが、結婚してからは、幸運の女
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(2023年製作の映画)

4.0

戦国武将は江戸時代以降、ややヒーロー扱いされ、NHKの大○ドラマなど、放送の関係もあるのだろうが、綺麗に描かれている。しかし戦国武将が品行方正ないい人達である訳がない。むしろ毎日命と命の駆け引きをして>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

生まれて来る子が障害者だと分かっている場合、96%の人が中絶するという。

障害者施設で、重度の障害があり、言葉を発する事や、自分の意思を示す事が出来ず、1日中ベッドで過ごしている人達は、果たして生き
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破戒(2022年製作の映画)

4.0

どうしてこんなに苦しい思いをしなくちゃならないんだろう。

犯罪を犯したわけでもない。
なのに、生まれた瞬間から人生がハードモードなのだ。

差別は人が弱いからだ、という言葉が突き刺さる。

間宮さん
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.5

ガザ地区は戦争中で、よく停電し、常に銃弾が絶えないけど、そこに人々が暮らしていて、女性は美容室に、髪を整えたり脱毛したり、オシャレを楽しみにやって来る。
結婚式を前に、メイクとヘアスタイルのセットに来
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

2.8

完全にインド版ミッションインポッシブル。若干音楽も似ているが、著作権的には大丈夫なのだろうか。橋が壊れて電車が谷底に落ちていくシーンも、つい最近トム様の映画で観たような。英語のセリフもすごく多い。ハリ>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.0

今まで観た映画の中でもかなり難解な方に入ると思う。
まず、本編が始まる前に、白色の字幕はハンガリー語、黄色はルーマニア語、ピンクはその他ですと表示され、その直後から、セリフごとに字幕の色が変わり、どう
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

バービーのスタイルってかなり非現実的だけど、本当に人形が人間になったのでは!?というくらい、圧倒的なプロポーション、小さい顔、つんと上がったお尻と胸、金髪で美人でした。また、ケン役の人も、びっくりする>>続きを読む

エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.0

すごく楽しみにしていた映画だったのに、あんまりハマれなかった。
まず注意点として、この映画はエリザベートの40歳の1年間の話であり、それまで自由奔放な父に育てられた事、本当は姉が結婚するはずだったのに
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

2.0

今までディズニーランドのホーンテッドマンションというアトラクションには何度も乗ったことがあるが、なぜお化けたちが楽しそうに踊っているのか、上に伸びる廊下や、後ろ向きに走る意味は?なぜ、やたら骨董品に囲>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

好きな作家がたまたまこの映画のことをTwitterに書かれていて、気になって見に行きました。

内容は、関東大震災の後、朝鮮人が火をつけた、井戸に毒をもったなどといったデマが広がり、6000人もの犠牲
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

公開日初日の18:40に、IMAXで見てきました。
前半は、戦時中の日本で、母を失い、田舎に疎開してきたものの、上手く馴染めず、父がすでに別の人と再婚して赤ちゃんもできたという、少年の複雑な環境が描か
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

人が本心で何を考えていて、他人からどう映っているか。かなり丁寧に観察しても、何故この態度なのかとか、色々偏見や「これが普通」という偏見に囚われて、本質が隠れてしまう。何気なく発した言葉が、相手には普通>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.3

中国でここまでイジメが流行ってることを全く知らなかった。あと大学受験がこんなに過酷だと言うことも。
日本と同じように、センター試験みたいなものがあり、成績順にクラスの机の配置が決まったり、当日もわざわ
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

2.7

すごくワクワクする映画ではないが、当時の上層階級のイギリス社会、婚活、パーティ、お家柄、そして豊かな自然とイギリスの田園風景を知るのにいい作品です。
5人も娘がいるけど、息子が1人もいない家庭で、資産
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天外者(2020年製作の映画)

2.4

五代の事を少しでも知っている人でないと、初見でこの映画は難しいなと思いました。ナレーションは英語だし、誰が誰かもよく分からず、展開が早く、ストーリーになかなかついていけなかったです。
後半から、ようや
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.0

「子どものうち一人は残してよろしい、もう一人は行かなきゃならん。どちらを残す?」

メリル・ストリープはアメリカの女優なのに、完全にポーランド人になりきっていて、訛りの強い英語や、流暢なドイツ語が素晴
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嘘喰い(2022年製作の映画)

1.0

うーん。やってることはババ抜きだもんなあ。そういう意味では、カイジは派手でドキドキした。命懸けのゲーム系は、華やかで壮大じゃないと、裏庭や家でやれば?って感じになってしまう。

紀子の食卓(2005年製作の映画)

2.8

誰かが代わりにライオンの役をやらないと、ライオンはウサギの事がわからない。

「あなたは、あなたの関係者ですか。」

本物の家族より、それぞれに役割が与えられた演技の家族の方が、よっぽど幸せで上手くい
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