Cさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.2


「演じる」ということ。ひとにはいろんな顔があって、それは何も映画の中のオスカーだけじゃない、あたしにも、あなたにも、誰にでもあること。素の自分、にばかりにとらわれて、「母であるあたし」と「妻であるあ
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

4.0



性と食って、あたしの中では不思議と結び付いてしまうものであって(それはどうしてかと訊かれたら答えようがないんだけど、なんかとても感覚的なものすぎて)だから食べ物に囲まれた空間でするセックスって、と
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.0


悲喜こもごも。複雑なようでいてほんとうは複雑ではないということ。それはあたしたちの人生。何もないようで、すべてある。同じような朝を迎えて、同じような一日を過ごしていたとしても、ほんとうはそこに小さな
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なんて素敵な日(2012年製作の映画)

4.3


自分の最期が近いと知り、世界の美しさに気付く。世界はいつだってカラフルで光で溢れているはずなのに、日常の中でそれらは埋もれてしまいがちなのかもしれない。皮肉だよね。それでも「なんて美しい日」と言えた
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あなたは私の誇り(2008年製作の映画)

4.0


遺伝子とか、血とかって、やっぱりどうしたって引き継いでしまうものなのかな、良くも悪くも。抗えない何か、があることを、あたしは知ってるし、だからこそ、最期の迎え方が同じだった彼らを観て、なんとも言えな
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男達の別れ98.12.28@赤坂BLITZ(2005年製作の映画)

4.5


頼りない天使を歌う佐藤くんがこの世のひとに思えなかった、生きているのにあの世にいるひとみたいな顔をして、かなしそうにとても優しく歌っていた。大好きすぎてCDもループで聴く。浮遊感。ラストのlong
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風の前奏曲(2004年製作の映画)

4.0


タイの伝統楽器ラナートの音に優しく包まれる。音楽にはひとを救う力があるということを改めて教えてくれた。なんとなく、湿度の高いむしむしと暑い日の夕方か、少し暑さが引いたなあ、って思いながら、夜風浴びな
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影の列車(1997年製作の映画)

4.3



遊び心をたくさん感じる映画だった。パラパラ漫画をめくっているかのような。夢うつつ、という言葉がしっくりとくるのかな。あっち側とこっち側。観ている間、目を見開いてずっと画面の向こう側を観ていたはずな
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.3


マディソンダンスを一緒に踊ってくれる男性募集中。自薦、他薦は問いません。(年齢不問。)美術館を全力疾走したいし、1分間の沈黙を楽しみたい。遊び心のたくさん感じられる映画。あたしが映画に恋したのは、こ
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オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

4.0


青春時代に欠かせないものってなんですか。あたしには、ドラッグとセックスと音楽と仲間たちでした。映画の中の彼らのように旅をしてフラフラとはしなかったけど、どこにたどり着くのかも分からないまま、いろんな
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.0


これぞ3D(deep.dark.dope!)な映画。「死」は最高のトリップだって。これで死ぬのも怖くないね。

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.0


ものの見方、見せ方、切り取り方。影で遊ぶのが好きな監督さんなのかな。「美しさ」は映画になるんだ、と知った映画だった。男と女の距離がぐっと縮まるシーンで、彼女のいい匂いのしてきそうな髪やきれいな肌に、
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ハックル(2002年製作の映画)

4.0


ハックルとは、ハンガリー語でしゃっくり、の意味。しゃっくりの止まらないじーさんがいる。もぐらや蛇やら指に止まるテントウムシやら睾丸丸見えの豚などのたくさんの動物。機械音。ぐるぐると、ぐるぐるとまわる
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ダック・シーズン(2004年製作の映画)

4.0



日常の中の非日常、が、あたしは好きだとしょっちゅう言ってる気がしますが、これはまさにそんな時間を味わう映画。

仲良しの少年ふたりがひょんなことからピザ屋のにーちゃんと、隣に住むねーちゃんと休日の
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何も変えてはならない(2009年製作の映画)

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mellow yellow

長年やめてたタバコを再開したのは、この映画のせい。黒の画面の中にくゆらすタバコと揺れる煙。めちゃくちゃかっこいいじゃないか。ヘッドホンをしながら歌うシーンが好きで、音に
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.4


パワフルすぎる。カオスすぎる。グイドの脳内、女でいっぱいすぎる。白黒がカラーに観えてきちゃうから不思議すぎる。アサニシマサ、って呪文、素敵すぎる。難解と言われているようだが、ただ身を委ねて楽しんだも
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.4


♂×♀×♂
この設定がそもそも好物でして、さらには美しく、退廃的で、刹那的なものにグッとくるもんだから、大好きにならざるを得ないよね。何度も観ている一本。ベルトルッチの映画愛も感じられて嬉しくなる。
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.5


映画を観ていて脳内でイキかけたの、初めてでした。頭の中真っ白になって、自分が観ているものが何かが分からなくなる感覚。水と、ひかりがただただ美しくてうっとり。理解できるまで何度も観たい一本。

ざくろの色(1971年製作の映画)

4.5


圧倒的映像美。ただひたすらに浸っていたい世界観。飛ばしてくれるから、大好き。

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.4


からだじゅうにしゅわしゅわしたものが流れるほどに(シャンパンタイムと呼ぶ)観ていて気持ちいい映画。川のナマズと出会うシーンの甘美な深い青、森の中の洞窟が宇宙にしか観えないシーンでただただ涙。こんなに
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ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968年製作の映画)

4.5


groovyでサイケデリック。(ホフマン先生、ありがとう)終始ワクワクしちゃって、最高!としか言いようがない。元気をもらえる愛すべき作品。リンゴが特に素敵。子供も一緒に楽しめます。

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