竹輪貫ちくわとおるさんの映画レビュー・感想・評価

竹輪貫ちくわとおる

竹輪貫ちくわとおる

Winny(2023年製作の映画)

3.8

大切な歴史として知っておきたい話。
金子さんが亡くなったところなどをドラマチックに描くのかと思いきや、淡々と法廷闘争とそれに関する人間模様を描く。
制作の主観をガンガン入れられるよりもこういう感じのほ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

原作未読。

女性版『フランケンシュタイン』と言えるだろうか。
もっとも、それとは違った結末を迎えるわけだが。。

これだけ出オチ感あるあらすじなのに、最後までずっと面白いのは、原作の面白さを制作陣が
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来る(2018年製作の映画)

3.7

 『あれ』はすぐそばに。
 劇中では、たしかに物理攻撃もあり、『あれ』は実害を及ぼしてましたが、一方で、呪われた人々が本性を露わにするという表現も魅力的でした。

 物語のテイストが大幅に変わるのも楽
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

嘘みたいなテンパリリアクション最高。
やや説明不足なところがあるので、それが気にならないくらい振り切ってもよかった。
韓国版も見る。

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラは中々姿を見せないし、ジュリエット・ビノシュはすぐ退場するし、攻めてる。
ここから続編があるようなのでそれに向けてってことなんですかね?

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.1

たくさんやってくれこのシリーズ。

新ジャンルの確立。
デジタルデバイスを恐ろしいほど使いこなすジューン。
そのお陰で母を発見できるわけだが、、
同時に、危険性もテーマになっているのが素晴らしい。

現実を受け入れるべく夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

短いですが、テーマが簡潔に伝わりました。
私もよく夢を見ます。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.2

久しぶりに観た。
やはり刺激的で危険な映画。最高。
以前観たときは処理しきらないままスッと受け入れたが、今回は色々考えながら観た分、多少の嫌悪感を覚えた。
歳を重ねて観方が変わるのは面白いが、社会に染
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.1


まさかこんなところで自分のゲームの下手さが昇華されるとは。

マリオブラザーズでは幾度となく撃沈し、マリオカートでは幾度となく甲羅で破壊された。

本作の主人公のマリオも同様にやられっぱなし。
でも
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.7


ミスチルのためだけに見た。

ごめんなさい。
1人の映画好きとしては考えられぬ行為「映画は飛ばして主題歌だけを聴く」をやろうとしてました、、

でも満開の桜と松本穂香さんの笑顔が余り
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8


庵野さん・樋口さん・スタッフさんたちのウルトラマンへの愛が溢れる作品

『シン・ゴジラ』が前代未聞の災害に対する人々の対応をリアルに描いたのに対し、今作はひたすらウルトラマンへの愛を表現している。
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.5

歌曲・撮影・美術等何もかもが素晴らしい。

ただどうしても「嘘」への嫌悪感が拭えない。
いや、過ちは仕方ないにしてもそれを歌で誤魔化そうとしていることへの嫌悪感か。
ミュージカルに慣れ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

魅惑的で美しい60年代ロンドン。

懐古主義に終始せず、負の面にも思いきって目を向けていく姿勢に感心。

過去の描き方に賛否はあるかとは思いますが、恐怖で精神を蝕まれる主人公を追うホラー・
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.4

いい映画つくるなぁ…

懐古の心をくすぐりつつ、昔も今も変わらない青春の甘酸っぱさやほろ苦さも描く。

兄への憧れ、友情の変化、母との関係、初体験。

90分足らずの中にたっぷり。


名優ジョナヒル
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.3

これぞ『隣の芝生は青く見える』

車窓から見える、仲睦まじい2人の姿
でも実は、、

という教科書のような展開。

それゆえ少し味気なさはあるが確実に面白い。

もう少し長尺でじっくり
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.2

"The whole world is watching!"
"世界が見ている"


2008年に製作延期が決まってから10年以上。混迷を極めた大統領選挙の直前に公開され、まさか10年以上
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

胸を抉られる名作

誰のための法律か、誰のための行政か

弱者を救済しない世の中で良いのか

冷静に問題提起をしながらも、人の温かさ、捨てたもんじゃない世界の美しさを忘れておらず、ドラ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.9

青春映画は好きではないが、傑作は私の好みなどとは関係なく面白い。

この素晴らしい作品を観ると、私が敬遠していた"青春映画"は既に古くて廃れているものなのかも。

青春映画は、"青春とはこ
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.5

美しき罪人たち


登場人物みなが生き生きとしている。

ジェシーとスタアの活躍は、思わず2人の俳優の死は嘘だったのではと錯覚するほどの美しさ。

だが、エンドロールに2人の名前が連
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.9

理想は、「女性で初めての○○」といった言葉がなくなること。

藤田菜七子騎手やミカエル・ミシェル騎手が、済ました顔で勝利ジョッキーインタビューを受ける姿が見れるのも目前。

頼むから邪魔
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

不安が人を支配する



映画としては「好き」。

だが、どういう意図でこの映画を制作したのかが未だ掴めていません(笑)

この作品が絶賛され、大ヒットする未来が見えていたのでしょうか
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東のエデン 劇場版 II Paradise Lost(2009年製作の映画)

3.7

 一億総被害者国家
 

 被害者意識が日本を良くするなんて考えたこともなかった。
 この考え方にはきっぱりと反対したい。でも、被害者面(本当の被害者ではない)をしているときは楽だし、文句を垂れていれ
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東のエデン 劇場版 I The King of Eden(2009年製作の映画)

-

『100億円やるからこの国を良くしろ』

アニメシリーズで1つの区切りを迎えた後、前後編で映画化したこの作品。
これまで数人しか登場しなかったセレソンゲームの参加者たちの全体像が見えてきま
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氷菓(2017年製作の映画)

3.6

原作は大分前に読みました。

私の記憶の中の『氷菓』は、難解な言葉が多く、単純な事象も回りくどく進む印象があり、それが主人公の性格を表していて面白くもありました。
しかし今作ではその面倒臭
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.7

頭を使え、頭を空っぽにして。

矛盾した表現かもしれませんが、私は頭を空っぽにして観てました。

そう、ニールの心情やノーラン監督が込めたメッセージに全然たどり着かなったから。

頭空
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.1

"分断"は今に始まったことじゃない。
常にあった。


トランプ政権下でこれが公開出来るのかと驚きましたが、まあ良いものが観れるならそれが一番です。

ルイス・B・メイヤーが
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.4

ヴァイオレットが活躍してこその作品なだけにスピンオフにはそこまで期待はしてませんでしたが、これもまた良い。


ヴァイオレットたちの瞳の美しさには相変わらず心奪われる

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.1

親しみやすさの中に漂う孤独


若き天才詐欺師とそれを追うFBI捜査官。

周りとは違う2人はそれぞれ孤独を感じている…


"Catch me if you can."は英語
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.7

スコール🍸️✨🍸️

夏至祭に招待されてスウェーデンに行きます🚙

天気もいいし、みんな人情味溢れて優しい☺️

みんなでダンスもして、たのし~😃🎶

ここでずっと過ごそうかな🏘️
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.4

映画って面白い

改めてそう感じた。

草彅剛が凄いと紹介されて観に行ったはずなのに、いつの間にか草彅君のことは忘れ、凪沙さんだけをみていた。

凪沙さんと一果ちゃんの孤独が次第に崩れ去る様はあまりに
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

-

安倍晋三 内閣総理大臣の辞任が決まって、彼は何を考えているのでしょう。

2009年の政権交代、そこから約3年間の民主党による政治、その後の安倍政権、希望の党の大敗。

この作品を観る人た
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.8

美の暴力


美しさの連続で目が痛い(笑)

女優さんだけでなく、三浦春馬さんも美しい。
「美しい」という形容詞がピッタリの俳優さんです。惜しいな…


時間が流れるからこそ出来た
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The Stunt Double(原題)(2020年製作の映画)

3.9

iPhone 11 Proで撮影された、縦型の画面で展開されていく短編映画

『ラ・ラ・ランド』、『セッション』の監督 デイミアン・チャゼルの作品がYouTubeで今すぐ見れます。


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