垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

垂直落下式サミング

垂直落下式サミング

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スプリー(2020年製作の映画)

3.0

SNSにおける承認欲求症候群の恐怖と不条理を描いたスリラー。シロウトバカなら迷惑系。フォローされたきゃ案ずるよりまずバズれ。
売れない配信者をしているライドシェアドライバーの青年が、あこがれのインフル
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

クリストファー・ノーランの映画で一番好きなのは、実は『ダンケルク』かもしれない。時系列があまり動かないから。
「過去」や「特殊な時間」ってのは、ノーラン映画によく登場するモチーフではあるが、個人的に、
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.5

店のショーウィンドウにある128,000円のアクセサリーを購入するため、高校生の少女が友人たちとさまざまな方法でお金を入手しようと奮闘する。
臭くて醜い油の浮いたどぶ川と、晴れるような気配もみえない灰
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.5

宇宙での救出ミッション中、ある事故にあってジーンのダークサイドが覚醒し、内側に封じ込められていたもう一つの人格が目覚める。例によって、世界に危機が訪れるX-MEN最終章。
ファーストクラスシリーズでも
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ドロップ(2008年製作の映画)

3.7

不良に憧れた少年が、私立の中学校から荒れた公立校に転校する。髪を染めてオラオラだけどケンカは弱くて、いきなり番長格にのされてしまうが、持ち前のクチの上手さで不良の世界に順応。仲間たちとアウトローな青春>>続きを読む

最後まで行く(2014年製作の映画)

4.2

最悪の一日を描く作品は、リアルタイムっぽさがあってハラハラ。汚職刑事が、母の葬儀中に突然の署内内務調査を知り、賄賂や横領の証拠を隠すために慌てて葬儀から抜け出して夜道に車を走らせるが、不注意から通行人>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

5.0

ニコ動世代の青春。僕には、今まで1度も本編をみたことないのに、なぜかストーリーを知ってる映画やドラマがいくつかある。その代表がこれ。本家本元のいちばん有名な玄田哲章バージョンで素材の味を堪能。
本国で
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.5

人為で自然は制御できない。それ以外の着地点なんてないのに、資本主義というDNAに支配され、延々と離陸を繰り返すしかないのは、はるか7500万年前の浄土へはせる思考実験。ジュラシックシリーズは、作り手側>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.9

少年という郷愁。少女という夢想。田舎の中学生は、日本男児がピュアでいられる最終戦線。子供から青年から大人まで、そのあいだの男女のあれこれは全部すっ飛ばしてしまうノンストレスな日常系。反ブルー・バレンタ>>続きを読む

ジャッカス FOREVER(2022年製作の映画)

5.0

ちょっとヤバイよな。思い出エモを売りにする映画が乱立するこのタイミングで、過激系配信者のご先祖様フォーエバーとか。
町を蹂躙するゴジラちんこ。謎の漢字。みんな、しっかりと中年になっちゃって、あの頃とお
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

陶酔と信仰の自然主義。舞台設定からラストまでの道のりをつなぐ物語設計は、アリ・アスターのある作品に強くインスパイアされたものだと思われる。
それなりのスリラーではあるのだけど、料理人たちの異常な価値観
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

イギリス植民地時代のインドにて、先住民族の男と正義感の強い警察官のコンビが、軍に連れ去られた少女を奪還すると誓う。ふたりの男が友情を育みながら敵に立ち向かっていくアクション。
映画を好きになりはじめた
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.0

原作コミックではシャザムの宿敵として登場したブラックアダムを主人公に、その誕生秘話を描く。5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダムが大暴れ!
結構楽しみにして予習とかもしたのに、あんまだった。
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

雲が光る。電気が落ちる。馬が消える。人が消える。どうやら、雲のなかになにかがいる。飛行機からの落下物によって死亡した牧場主の父の跡を継いだ長男は、雲の合間を飛行する円盤状の飛行物体を目撃。妹と電気屋と>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.8

原作は14世紀に書かれた作者不祥の叙事詩。アーサー王の甥で騎士見習いのガウェインは、クリスマスの宴に現れた緑の騎士の首切りの挑戦を受けることとなる。その場では見事に斬首するが、提示された条件にしたがっ>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.5

ひさしぶりに黒川芽以をみたかった!うわあ、かわいいかわいい。やっぱ好き。地に足ついてるお姉さんって感じで素敵。『サマーフィルムにのって』からご贔屓の伊藤万理華ちゃんも、普段とは違うキンパツギャル似合っ>>続きを読む

プリンセス・ダイアナ(2022年製作の映画)

4.5

とりあえずホンモノの映像の切り貼りだから、ダイアナ妃がどんだけ人気だったのか、この現象の嘘偽りのない真実が写されていると思う。
ちょっと、とんでもない熱狂っぷり。英国全体の熱烈な歓迎ムードはある種のフ
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.5

1991年のクリスマスパーティ。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の夫婦関係が世間の注目を浴びる中、エリザベス女王の私邸に王族たちが集まる。常に周囲の目にさらされることに疲弊したダイアナは、ある決断をする。>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

3.8

かわいい黒人の女の子がメインの役で出てくる映画ってあんまみたことなかった。色んな人種がいるアメリカの学園ものならあるかもだけど、主役をとしてずっと画面に出ずっぱりなのは、ジョーダン・ピールの『アス』と>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

世間体とか外圧のおかげで、最近ようやく真摯に働きはじめたからか、今年ついに肩こりデビューした。なんか重い感じがするから彼女に揉んでもらったんだけど、第一声「はあ?この程度で甘えんなバカ。」と煽られてし>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.8

破滅的な大惨事が起こっているのに、どこか陽性なお気楽さが漂う作品のムードにマッチしたタイトル『奈落のマイホーム』は、イカす邦題大賞ノミネート候補。
サラリーマンが妻子を養いながら何年も頑張って頑張って
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

2.8

アニメ声がキンキンして嫌。アニメ作品だから、観る前からそこんところは納得していたはずなんだけれど、小学校高学年の男児女児のショタ&ロリボイスが不愉快で仕方なかった。キモオタとしては大好物のはずのプロ声>>続きを読む

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.0

アルバイト先の絵画展設営現場で水墨の世界に感銘をうけた大学生が、巨匠の大先生に声をかけられたことで、なりゆきで水墨画絵師の道を歩みはじめることになる。
心に傷を抱えた主人公の横浜流星だけでは、受動的す
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

4.0

スマホ片手に写真を撮りながら、商店街のお祭りを観光する湯川博士。行きつけの店の顔馴染みから、ぜひ休日にお越しくださいと誘われたのだ。ドラマ版ガリレオのときよりも、明らかに物腰が柔らかくなり、表情も豊か>>続きを読む

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)

3.5

大好きなロブ・ルッチ。海軍元帥の赤犬にタメ口で話してるのが解釈一致。自分の立場が上がったら、年上だろうと敬語使わなくていいってタイプだよね、君は。公務員さんの出世がうれしいよ。
今回の敵には悲しい背景
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

稲垣吾郎がはまり役!『半世界』もよかったけど、こちらも素敵だった。不倫や離婚などけして健全ではない恋愛を描いていながら、心と体の距離をおくこと、その選択を肯定的に描いているような気がした。
過去の女を
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.8

一作目のブラックパンサーが、興行的にも批評的にも成功した世界のスーパーヒット作っていうのは知ってるけど、そこらへんの認識は世間と共有できてない。
ほんっとに失礼ながら、若き天才ライアン・クーグラーが巨
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ONE PIECE ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険(2003年製作の映画)

4.8

これは本当に面白いね。
麦わらの一味が出てくる前からもう面白い。海軍軍艦から砲撃をうけながら荒れ狂う海を逃げるメリー号。そこから、ハリボテの人のなかを通り抜けていって裏路地の飲食店へ。ならず者たちの蹴
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ONE PIECE ワンピース エピソード オブ ナミ 航海士の涙と仲間の絆(2012年製作の映画)

4.2

ここは東の海に浮かぶ小さな島。ノコギリザメのアーロン率いる魚人海賊団によって支配・統治されたナミの故郷ココヤシ村を取り戻すべく、麦わらの一味が戦いに名乗りをあげる。
作り直す価値があった。ルフィのキレ
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ONE PIECE エピソードオブ東の海(イーストブルー) 〜ルフィと4人の仲間の大冒険!!〜(2017年製作の映画)

4.0

幼ルフィ「俺のパンチはピストルより強いんだぞ!」
シャンクス「銃を抜いたからには命を賭けろよ」
10年後ルフィ「ゴムゴムの銃(ピストル)!」

「ピストル=覚悟」というモチーフの繋げかた。作劇が完璧。
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ONE PIECE ワンピース THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵(2006年製作の映画)

3.0

成り行きで船にのせた老婆に、伝説の宝物「金の冠」と引き換えに島に送り届けて欲しいと頼まれたルフィたちは、不思議な島・メカ島へと彼女を送り届ける。その島にはカラクリ城という不思議な建物があり、一行はつい>>続きを読む

ONE PIECE ワンピース 3D 麦わらチェイス(2011年製作の映画)

3.5

ナレーションの人が、携帯電話を切れとか、おしゃべりや席を立ったりするなと、出来かけ人間たちへ注意を呼び掛ける。
続けて、3Dメガネで気分が悪くなったら…と、説明のある通り、3D作品として公開されたフル
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ONE PIECE ワンピース 呪われた聖剣(2004年製作の映画)

3.0

伝説の宝剣「七星剣」の眠るアスカ島に到着した麦わらの一味。船番をしていたゾロが海軍に所属する幼馴染みと再開し一味を離脱。とある目的に荷担するかたちで、麦わらの海賊団の仲間たちと敵対していく。
ゾロは最
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ONE PIECE ワンピース めざせ!海賊野球王(2004年製作の映画)

3.8

麦わら海賊団VS魚人海賊団が野球をする五分の短編。海賊野球はMr.FULLSWINGみたいなノリのベタなギャグセン。バギーとボンちゃん以外のキャラクターは一言も喋らず、ふたりが試合を実況し解説するかた>>続きを読む

ONE PIECE ワンピース 珍獣島のチョッパー王国(2002年製作の映画)

2.5

すげえつまんねえ。基本的にワンピース映画はみれたもんじゃないのが大半で、そのなかでキラリと光るものを発見したときは嬉しいけど、これは最後まで光らなかったな。
ルフィたちが宝さがしをしに、見たこともない
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ONE PIECE ワンピース 夢のサッカー王!(2002年製作の映画)

3.0

サッカー場では今まさにグランドラインカップ争奪戦。ルフィチーム対悪役オールスターズの熱戦が行われていた。コビーの守るゴールに強烈なシュートが突き刺さる。
悪役オールスターズは、なんかギリ愛嬌で許されて
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